オフショア開発AWS

2021.8.31

【セキュア通信】AWSでのVPNの必要性と設定方法|テレワークにおすすめ

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みなさんこんにちは。Wakka Inc.日本拠点のインフラエンジニアの金です。

AWSはクラウドサービスですので接続するときは、セキュリティを考慮する必要があります。安全にデータをやり取りするためには、さまざまな方法が挙げられますが、そのひとつにVPN接続があります。

VPNは、昨今の働き方改革やコロナウィルスの影響により、テレワークが増えたため、非常に利用する機会が多い接続方法です。AWSにおいてもVPN接続でサーバー操作をすることができるため、実際に導入している企業も多くなっています。そこで今回はVPNの基本概要やメリット、AWSにVPSで接続する方法について解説しますので、ぜひご覧ください。

そもそもVPNとは?

『VPN』とは、Virtual Private Networkの略称で、専用回線を仮想化するネットワーク技術です。とても簡単に表現すれば、インターネット上でやり取りする情報を読み取れないように暗号化して、さらに鍵をかけてデータ通信を行うというようなイメージになります。

情報をやり取りする際、インターネット回線が使用されますが、基本的にはパブリックな空間です。インターネット上にあるものは誰でもアクセスすることができますし、情報を見ることもできます。しかし、誰にも知られたくない情報を送受信する際もインターネットを使わざる得ません。もし公開した状態で情報をやり取りすると、盗まれたり、データを書き換えたりされる危険性があります。そのため暗号化する必要があるのです。

VPNを利用すれば、関係者しかアクセスできない仮想のトンネルを作り出し、その中でデータをやり取りすることができます。また、そのデータは暗号化されているため、万が一仮想空間に第三者がアクセスできたとしてもその中身を見ることはできません。これにより機密情報なども安全にインターネットを通じてやり取りできるというわけです。

専用回線との違いとは?

「VPNを使用しなくても専用回線を契約すれば安全にデータをやり取りできるのでは?」と思われる方もいます。実際にVPNは専用回線と比較されることも多いです。ではなぜ専用回線を使うのではなくVPNを利用する企業がたくさんいるのでしょうか。

専用回線は企業のサーバーと端末を専用の回線でつなぐものです。“専用”になるため、関係者以外がそのトンネルの中に入ることはできません。そのため非常に安全な通信方法となります。漏洩する心配がないため国家機密情報なども扱うことが可能です。

しかし専用回線はとても高額です。回線によっても異なりますが、数百万円以上かかるケースも珍しくありません。そのため、大企業や国家機関など予算に余裕があるところでなければ利用することが難しくなっています。

一方、VPNは専用回線を仮想化して通信できる仕組みを提供するサービスです。セキュリティの安全性が担保される上に、安い費用で利用することができます。サービスによっては、無料で提供されているものもあり、予算が少ない企業でも使いやすくなっています。このような理由によりVPNに人気が集まっているのです。

VPN のメリット

VPNのメリットは3つ挙げることができます。メリットを知ることでVPNの良さをしっかりと把握することができるため、ぜひ参考にしてください。

さまざまな拠点から接続が可能

1つ目のメリットは、複数の拠点から接続ができる点です。

専用回線の場合は1つの地点からサーバーにつなぐため、拠点は1箇所のみになります。例えば、本社にあるサーバーに対して支社からアクセスするというようなイメージです。

一方、VPNはVPNクライアントをインストールすれば場所や距離に関係なく接続することができます。支社だけでなく、車の中や自宅、カフェからでも使用することが可能です。そのため”テレワークにはVPN接続が必須”といわれます。また、距離の影響も受けないため利便性が非常に高いです。

端末に制限が少ない

さまざまな端末で通信することができます。PCはもちろんのこと、モバイル端末を利用してAWSにアクセスし、データを閲覧したり編集したりすることが可能です。これにより在宅勤務でも気軽に必要な情報を収集することができます。また、営業先からクライアント情報を確認することもできるので、働き方に対する利便性が大幅に向上するでしょう。

大きなコストがかからない

3つ目のメリットは、コストが安いことです。

VPNは専用回線に比べて非常にコストが安く、多くの企業で導入しやすくなっています。働き方の変容はもちろんですが、コストの安さも魅力となっており、利用者を増加させる要因のひとつです。

VPNの2つの注意点

VPNにはメリットが多いですが、注意点もいくつか存在します。注意点を知ることでVPNのリスクを把握することができるため、ぜひチェックしてください。

セキュリティは完璧ではない

1つ目の注意点は、完璧なセキュリティを手に入れられるわけではないという点です。

専用回線とは異なり、VPNによって完全なプライベート空間を構築できるわけではありません。暗号化されて鍵はかけられているものの、情報が通る部分は多くの人が利用するトンネルの中です。適切な設定ができていないことが原因でIPが漏洩する危険性もあるので、セキュリティを意識した運用が必要になります。

通信速度が利用者によって変動する

2つ目は、通信速度が遅くなるケースがあるという点です。

近年は新型コロナウィルスの影響により、リモートワークが増えています。そのためVPN通信を利用している人が増加しているのです。利用者が多ければ多いほど通信のスピードが遅くなります。そのため、快適にAWSを操作できない可能性もあるでしょう。

VPNでAWSへ安全にアクセスする手順

VPN通信を用いてAWSにアクセスする際は、AWSが提供するAWS VPN Clientを利用します。AWS VPN Clientはサーバー証明書による認証とActive Directoryによるアカウント管理の2つの認証方法のどちらかを選択することが可能です。具体的な手順は下記の通りとなります。

1.下記のURLにアクセスしてAWS Client VPNをダウンロードしてください。
https://aws.amazon.com/jp/vpn/client-vpn-download/

2.ダウンロードフォルダーからインストーラーを起動します。難しい手順はありませんので、インストーラーの指示通りに作業を進めてください。

3.インストール完了後、Macの場合、アプリケーションフォルダーにAWS VPN Clientのフォルダーが作成されます。そのフォルダーの中にあるAWS VPN Clientアプリケーションを起動してください。

4.次に、クライアントVPNエンドポイント設定ファイルを取得します。Amazon VPC コンソールにアクセスしてください。

5.エンドポイントの名前と説明を入れて、IPアドレス範囲を指定します。エンドポイント作成が終了したら、VPNクライアントを利用してプロファイルを指定し接続することが可能です。細かいエンドポイントの設定に関しては、下記のURLで記載されてます。また、エンドポイントの利用には料金がかかるので、了承した上で作業を進めてください。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/vpn/latest/clientvpn-user/client-vpn-user-guide.pdf

AWSにVPN接続できる環境を整えてリモートワークに対応しよう

今回はVPNの基本概要とメリット、AWSにVPN接続するために必要な設定及び使い方について解説しました。VPN接続はリモートワークが推奨される現代社会において活用すべき接続方法です。この機会に導入するのがおすすめです。

Wakka Inc.ではオフショアラボ型開発やベトナムでの海外子会社設立などのサービスを提供しています。これらのサービスを通じてAWSの構築から運用保守、さらには業務系システムのモバイル対応などテレワークに伴う開発支援なども行なっています。詳細の説明会も開催していますので、興味をお持ちの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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金昌洙

金昌洙
前世は社内ネットワーク部門でインフラ担当していました。当時4Uサーバーの重さに限界を感じ、クラウド推進派に。 Wakka Inc.の日本拠点にインフラエンジニアとして参画し、サーバー・ネットワーク全般を担当。最近はDocker・CI/CDなどに取り組んでいます。

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