【リライト下書き】WordPressオウンドメディア完全ガイド:作り方から運用・外注まで【テーマ/プラグインも紹介】

最終更新日:2025.05.20
オウンドメディア開発
後藤 昌平
【リライト下書き】WordPressオウンドメディア完全ガイド:作り方から運用・外注まで【テーマ/プラグインも紹介】
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みなさんこんにちは。Wakka Inc.の後藤です。

一昔前には、BtoC向けにオウンドメディアを構築する会社が多く見られましたが、最近ではテレワークの普及によりBtoB業界のサービス・商材でも「リード獲得やプロモーションのためにオウンドメディアを構築したい」というご相談が増えてきました。
Webでの認知形成からリード獲得まで、オウンドメディアを活用して進めていくマーケティング手法が認知されてきたのだと思います。

しかし、オウンドメディアを立ち上げる際に、どのような手順で構築すべきかが分からない方も多いかと思います。

本記事では、当社にご相談いただくことが多いBtoB系企業に向けて、企業のオウンドメディア立ち上げを素早く行うポイントやWordPressでの運用手法を開発会社として解説していきます。
WordPressの構築方法だけでなく、効果を最大限に高めるためのマーケティング視点での運用のコツも解説しています。ぜひご確認ください。

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目的を決める

最初にオウンドメディアを構築してどのようなビジネスゴールを達成したいのか、顧客に対してオウンドメディアで何を伝えていきたいのかなど、目的を明確にしていきます。
なんでもそうだと思いますがまずは目的を明確にすることが最初の一歩です。

基本的には企業によって目的はさまざまだと思いますが、集客(リード獲得)やブランディングをしたいからオウンドメディアを作りたいというリクエストが一般的です。
また、最近は採用面への貢献を目的に始める方も増えてきました。

オウンドメディアは基本的に自由に発信できますが、情報を発信するためにはコンテンツ・記事制作やCMSの仕様構築・運用・更新など多くの工数やコストがかかります。
こうした作業を外注しているとすればなおさらです。

まず目的を明確にすることによりコンテンツやターゲット選定の精度を上げ、コストを集中的に投下し無駄な動きを減らしていく計画を立てていきましょう。

戦略の設計をする

戦略の設計は、オウンドメディアの方向性を決めるうえで重要なプロセスです。

戦略設計では既存の市場・顧客・自社といった3Cの分析からはじまり、オウンドメディアでターゲットとすべき顧客やステージを明確にします。

具体的には、まず市場における自社のポジションから見て、サービスの訴求ポイントを明確化します。
その後、オウンドメディアのターゲットの検討では自社のサービス・商品をすでに認知・理解している層向けにするのか、ある程度の関心を示している層向けにするのか、関心の有無に関わらず自社のサービス商品とある程度近い事象やサービス、商品に興味関心がある層を狙うのかなどを考えていきます。

カスタマージャーニーと呼ばれるこの戦略設計は、ターゲットをペルソナとして設定し、無関心から検討、購入に至るまでの各段階における行動ニーズを定義します。
それぞれの段階に適した施策を展開していく際に、戦略的フレームワークとして活用することが可能です。

ペルソナ設計を行うにあたっては、既存顧客をモデルにする手法が効果的です。
既存の関係性が強く構築されている顧客に対してインタビューをし、なぜ自分たちのサービスやソリューションを選んでくれたのか、どこで自分たちのサービスを知ったのか、検討における課題はなんだったのかをヒアリングしペルソナ像とフェーズごとの課題やニーズを明確にします。

これでペルソナ像に共通する課題を解決するコンテンツを作る計画を立てたり、商品戦略にフィードバックしたりできます。
ペルソナの具体化はオウンドメディアの内容を決めるうえでも重要なプロセスであるため、丁寧に実践しましょう。

戦略をKGI・KPIに落とし込む

戦略の実現を示すゴールと、そのゴールを達成するための指標を設定します。
ゴールがKGI、ゴールを達成するうえで必要な指標がKPIです。

KGIを設定した後に、目標に向かって進むマイルストーンとしてブレイクダウンさせた指標をKPIとして設定します。
オウンドメディアを構築する前に、サイト内でどのような行動をしてもらうとビジネスゴールが達成できるのか、具体的な戦略を考え、それをKGI・KPIに落とし込めば、最適なオウンドメディアの設計が可能です。

この部分がブレると、せっかく作ったオウンドメディアサイトが機能しないような事態になるリスクが高まるので、時間をかけてしっかりと検討することをおすすめします。

また、KPIから予測できる施策の予算(コスト)も考慮する必要があります。
ターゲットのニーズ喚起やアテンションにホワイトペーパーが必要になる場合、制作コストなども考慮しなければなりませんし、オウンドメディアサイトまでの経路に広告やSNSを利用することもあるでしょう。
こうしたKGI・KPIの設計を徹底すれば、全体の戦術施策まで落とし込んだ計画を構築できます。

キーワードを選定し、コンテンツを制作する

戦略と目標設定が完了したら、オウンドメディアに掲載するコンテンツとベースとなるキーワードを具体的に決めていくことができます。

ここで言うキーワード決定とは、戦略設計で設定したターゲット(ペルソナ)が、どのようなニーズを持ってキーワード検索を実行するかを調査し仮説をたてていくことを指します。
そのキーワードで表示される検索結果をベースに、上位表示できる記事やコンテンツを作成するのがオウンドメディアの基本です。

選定したキーワードは、各種ツールを使って月間に検索される予測数値を算出できます。
これによって集客数を予測できるので優先的に調べましょう。

また、選定したキーワードに関連する周辺キーワードや、Googleでサジェストされる関連キーワードについてもコンテンツや記事内できちんと言及することで検索エンジンに見つけてもらいやすくなります。
こうしたキーワード調査で手軽に利用できるおすすめは、以下のようなサービスなどです。

Googleキーワードプランナーといったツールもありますが、利用にはGoogle広告の設定が必要になりますので事前に準備をしておきましょう。

さて、今度は実際のオウンドメディア構築、開発についてのトピックです。

オウンドメディアを運用する場合、ほとんどの方はコンテンツ管理を行うシステム(CMS)を導入することになると思います。
まずどのCMSを利用するかという視点で構築を考えていきましょう。

  • 有料のCMSを利用する
  • 無料のCMSを利用する

国産のCMSか、グローバルで利用されているようなCMSにするかなど、選択肢は多様ですが、弊社では無料で利用できるWordPressをおすすめしています。

なぜ、オウンドメディアにWordPressがおすすめなのか

WordPressがおすすめの理由としては、以下の点が挙げられます。

おすすめの理由説明
CMSのなかでも使いやすい・直感的な操作がしやすくインターフェースも分かりやすいため、初心者でも使いやすい
・オウンドメディアを作成する知識やノウハウが不足していても、安心して利用できる
カスタマイズ性が高い・プラグインのインストールなどで、自在に機能をカスタマイズできる
・デザインテーマも豊富で、自社に合わせたデザインを導入しやすい
コストパフォーマンスに優れている・オープンソースであり、無料で使えるのでコストパフォーマンスに優れている
・サーバー代やドメイン代は発生するものの、有料のCMSを利用するよりもリーズナブル
SEOに強い・検索エンジンから評価されやすい設計を採用している
・適切な運用ができれば、検索流入の増加が期待できる
情報やコミュニティが多い・ユーザー同士で情報交換がしやすいうえに、コミュニティも多数ある
・疑問点や不明点があっても、スムーズな情報収集が可能

また、WordPressはコスト面で安価でありながら、プラグインやテンプレートが豊富で使いやすくカスタムしやすいので、ご要望にあわせた構築が比較的簡単です。
すでに企業のWebサイトをWordPressで運用されている方であれば、今運用しているサイトをベースにオウンドメディア機能としてブログ機能を追加実装できます。

WordPressで構築しておけば、コンテンツの一括移管を支援する有料CMSなどもあるので、将来的に他CMSに移行したい、オウンドメディア代行サービスとセットで利用したい、マーケティング投資としてCMSの利便性を高めたい、といったようなご要望にも後々お応えしやすくなります。

弊社ではこれまでの導入実績や、自社でのWordPressオウンドメディア運用において便利だった成果を上げるプラグイン集を独自に作成しているため、スピーディーな実装が可能です。

WordPress以外でオウンドメディアにおすすめのCMS

お客様のビジネス要件やご要望でおすすめできるCMSは変わりますが、素早く、かつ開発は最小限で良いといった場合にはSaaS型のCMSをおすすめしています。

SaaS型のCMSはセキュリティ対策などもパッケージ化されているので高度なセキュリティをすぐに利用できます。
以下のようなCMSはサービスによってカスタマイズ性や管理画面の仕様、サポート体制などがガラッと変わるので、よく検討することが重要です。

目次

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WordPressオウンドメディアを作る方法

オウンドメディアで成果を出すためのUI設計ポイント

CMSが決まったらデザインやコーディング、開発のフェーズに入ります。
本章ではオウンドメディアにおけるUI設計で成果を出すうえで重要な設計ポイントを解説していきます。

UI設計の大枠はターゲットがどういった層になるかで大幅に変わるものです。
例えばBtoC系のサービスで一般の若年層をターゲットとする場合はスマートフォンでオウンドメディアを閲覧するケースが多くなります。

スマートフォンでの閲覧者は従来型のテキストベース記事に慣れていないため、対話形式のコンテンツなどの工夫が必要不可欠です。
また、ユーザーの興味関心を最初から広く捉えるため、関連記事を表示するような施策も重要です。

逆にBtoB向けのオウンドメディアでサービスや製品などを紹介する場合は、PCでの閲覧が多くなる傾向があり、資料ダウンロードなどホワイトペーパーコンテンツが必要になるケースも珍しくありません。
こうしたオウンドメディアは、記事コンテンツからサービスページへ回遊させ、サービス資料DLを促すなど、各コンテンツ同士の回遊導線や設計が重要です。

高単価商材を持つ製造業などのBtoB企業は、以前までWebマーケティングの一環としてメディアを作ることが少なかったのですが、近年ではこうしたニッチな業界でもしっかりとした設計によって質の高いリードを獲得することが一般的になってきました。
このようにマーケットや業界特性にあわせたUI設計が大切です。

オウンドメディアで意識すべきCTA

CTAとは「Call To Action」の略称です。オウンドメディアへアクセスしたユーザーを、具体的な行動(資料請求やお問い合わせ)に誘導するボタンやバナーリンクなどを指します。
CTAは見込み顧客やリード獲得に効果的な基本施策ですが、単純に設置するだけでは十分な効果を発揮できません。

コンテンツとの関連性の有無は、最も大きな影響を与えます。
例えば、今ご覧いただいているのはオウンドメディアについての記事ですが、CTAに「顧客管理システム構築のお問い合わせ」ボタンがあったらどうでしょうか。

記事との関連性はゼロではないものの限りなく少なく、問い合わせが増加する可能性が低下します。
そのため、できるだけ記事内容に関連した資料のダウンロードや、記事を検索してくる人物像が抱える課題に対して応えられるCTAにすることが必要です。

UIの観点からは、CTAの設置場所は常に見える位置や記事の最下部に配置することが一般的です。
ただし、最適な設置場所は業界、商品、サービスの特性によって異なります。
CMS上でCTA設定を適切にできるようにしておくことや、MAツールを使ってCTAを出現させる方法など多くの手法を参照し、管理しやすく効果を出しやすいCTA設置を心がけてください。

回遊導線

オウンドメディアを構築したもののユーザーがすぐに離脱してしまい、コンバージョンが生まれないという課題に直面する企業は多く見られます。
回遊導線を設計してコンバージョンまでの道筋を作るのが一般的なやり方ですが、最適なルートは企業やサービスごとに異なります。

これらは運用のなかでアクセス解析を利用して最適な導線を見つけていく部分ですが、基本的な施策としては閲覧記事と同ジャンルのおすすめ記事を表示することや、記事と関連するサービスページへ誘導することが必要です。

例えばBtoB向けのサービスや商材であれば、

1. 記事 → サービスページ → 事例ページ → お問い合わせ

2. 記事 → よくある質問 → 資料ダウンロード

といったような導線がコンバージョンする場合によく見られるルートです。
このコンバージョンに至るまでのルートをしっかりと用意していく設計が重要で、意外と見落としやすいので注意しましょう。

また、この回遊導線の最適化は実際にオウンドメディアを企業で運営しながら整えていくものでもあります。
GA4でのアトリビューション設定などを行い、なにがコンバージョンに寄与しているのかをしっかりと分析していきましょう。

効果の上がるオウンドメディアの運用手法

次は運用についてです。
せっかく構築したオウンドメディアですが、効果があがらないまま更新がなくなって自然消滅してしまったというケースをよく耳にします。

弊社の運用経験や、周囲のWebコンサルティング企業の話を聞いていると、BtoB向けのオウンドメディアであれば記事については50記事前後の投入、PVは1万〜2万PV程度からがようやくリード獲得ができてくる段階です。
ここまでたどり着くようにしっかりと運用を行っていくことが大切ですが、ゼロから始める方にとってはどのように進めていくか迷ってしまうことも珍しくありません。

そこで、次にオウンドメディアで効果があがりやすい運用手法のポイントをまとめてみたいと思います。

記事コンテンツのリライト

記事やコンテンツはオウンドメディアでのリリースが終わった段階からしっかりと管理していきましょう。
具体的には記事で狙っているキーワードや、そのキーワードを軸にした検索順位・Imp数・CTR(クリック率)・CVR(コンバージョン率)などです。

CTRとはクリック率のことです。
検索結果の表示回数(Imp数)が多いにもかかわらずCTRが極端に低い場合、記事のタイトルやディスクリプションに改善の余地がある可能性があります。

対策としてユーザーの検索ニーズにあわせたタイトルに変更しましょう。
これらの数値を定点観測しながら各数値を改善させるために記事のリライトを行っていきます。

検索順位が他競合サイトの記事に負けるようであれば、競合記事を凌駕する優れた内容や、適切なボリュームの記事にリライトしてください。
この時には狙っていたキーワードの関連ワードもしっかり盛り込むことが重要です。

アクセス解析

オウンドメディアのアクセス解析を行う大きな目的のひとつは、各KPI指標の向上を行う際に必要な施策の裏付けを得ることです。
前述した記事のリライトにつなげるための解析や、コンバージョンにつながっている記事の特徴分析・コンバージョンに至る回遊ルートの最適化などを実施しましょう。

オウンドメディアにおいては再訪問も重要な指標になっており、長期的なユーザー観測とサイト改善が必須です。

またコンバージョンしたあとのリードの管理にはマーケティングオートメーション(MAツール)の利用もおすすめです。

MAツールではコンバージョンしたユーザーの動向やスコアリングが可能になっており、メルマガ実施を想定したCRM機能も充実しています。

WordPressですぐに始めるオウンドメディア

今回はオウンドメディアを構築するうえで重要なコツをマーケティングと開発の目線で解説してみました。
最上流となる戦略設計からKGI、KPI設定とそれを意識したUI/UX設計、そしてコンテンツマーケとアクセス解析と一連の流れが重要です。

また、オウンドメディアを運営するにあたっては、これらの各フェーズや施策、ツールなどをしっかりと準備しながら構築していきましょう。
実際に始めるとなると、あらゆることを同時進行で行わねばならないため、最小限の労力で立ち上げを実現していくことが理想です。

弊社では、運用や構築のしやすさからいってもWordPressでの構築をおすすめしており、弊社独自のオウンドメディア構成も提供できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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独自選定の代表的なヘッドレスCMSの特徴をもとに、誰でもヘッドレスCMSの選定ができるポイントを押さえた資料を作成しました。

この記事を書いた人
後藤 昌平

事業会社にてセールスやWebディレクターを経験後、フリーランスのWebプロデューサーとして活動。2015年にベトナム・ホーチミンシティに移住しWakka Inc.にジョイン。当社では数少ない非エンジニア。特技はお料理と早食いです。

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