【新規事業が思いつかない方へ】便利なビジネスフレームワーク25選

2023.01.16
DX・システム開発
安藤 大海
目次

こんにちは。Wakka Inc.のWebディレクターの安藤です。

この記事では、新規事業の立案から開始までに活用できるおすすめのビジネスフレームワークをご紹介します。

新規事業を一から立ち上げるのは、非常に大変な作業です。何の手掛かりもなしでは、新規事業が思いつかなくても無理はありません。

しかし、フレームワークを活用すれば、新規事業を立ち上げるまでの流れがスムーズになるだけでなく、事業内容も論理的で納得のいくものにできるでしょう。

新規事業立ち上げのプロセスごとに、5つのおすすめフレームワークを紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

新規事業の立案から開始までのプロセス

いざ新規事業を立ち上げたいと思っても、簡単に思いつくものではありません。しかし、以下のように適切なプロセスを踏めば、新規事業の立案から開始までは簡単になります。

  • 自社経営資源と顧客課題の整理
  • マーケット調査・市場分析
  • ビジネスアイデアの考案
  • 事業戦略の策定
  • 具体的な行動計画と実行

新規事業は直感で始めるのではなく、上記のプロセスごとに適切なフレームワークを活用することにより、論理的な内容になり成功確率も高まります

何のためにビジネスフレームワークを使うのかを理解するためにも、各プロセスの概要とポイントを押さえておきましょう。

自社経営資源と顧客課題の整理

新規事業を考えるにあたって、まずはどのような事業を展開するべきなのかを決める必要があります。

そこで、自社や顧客がどのような課題を抱えているのかを整理すると、自然に事業の方向性が決まっていきます

ヒト・モノ・カネという自社の経営リソースや事業状況を分析するとともに、既存事業の顧客がどのような課題を抱えているのかも把握していきましょう。

マーケット調査・市場分析

自社や顧客の課題が解決できそうな事業の方向性が見えてきても、市場において勝ち目がなければ、事業は成功しません。

参入する市場や競合について徹底的に調査し、どのような面で優位に立てるかを判断したうえで、新規事業の内容を構築していきましょう。

ビジネスアイデアの考案

洗い出した課題の解決が、市場において需要があると判断できたら、具体的にどのような製品やサービスが必要なのかを考えます。

このプロセスでは、できるだけ様々な観点からビジネスアイデアを増やすことが重要です。フレームワークを駆使して、できるだけ多くのアイデアを出しましょう。

事業戦略の策定

事業戦略の策定では、思い付いたビジネスアイデアを選別し、成功するための事業内容からマーケティングや販売の手法まで詳しく決定していきます。

顧客の行動を予測して、自社と接点を持ち製品やサービスを利用してもらうシナリオを具体的に定めましょう。

また事業戦略には、収益性を確保できる仕組みの整備や目指すべき具体的な数値目標の設定も含まれます。

具体的な行動計画と実行

戦略まで決まったら、最後に実際にどのような行動をしてくのかを計画します。

ビジネスプランを実現できるように「誰が、いつ、どこで、何を、どのように実施するのか」を具体的に決めることが重要です。

また計画を実行しながら、計画や運用方法を地道に改善していく必要もあります。

新規事業の戦略や開発で困ったらWakka Inc.まで

Wakka inc.は、専門性の高いITコンサルティングチームがお客様のニーズに寄り添い、システム開発を通じて事業を実現する方法をご提案します

新規事業の具体的な進め方やシステム周りに関する悩みをお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。(構想段階で形になっていないアイデアでも問題ありません。)

自社・顧客課題の整理に活用できるフレームワーク

自社や顧客の課題を洗い出して整理するのに活用できるフレームワークは、以下の5つです。

  • SWOT分析
  • PEST分析
  • PPM分析
  • アンゾフの成長マトリクス
  • プロダクトライフサイクル

上記のフレームワークで課題を整理すると、抜け漏れなく自社課題を分析したり、今まで気づかなかった新規事業の可能性に気付いたりできる効果があります。

SWOT分析

SWOT分析とは、内部環境と外部環境をそれぞれポジティブ面とネガティブ面から分析するフレームワークです。

  • S:Strengths……自社の強み
  • W:Weaknesses……自社の弱み
  • O:Opportunities……外部要因による機会(チャンス)
  • T:Threats……外部要因による脅威

各項目の分析により、現状の事業状況と将来的な見込みを把握できます。

SWOT分析のイメージ

さらに、以下のように各項目を掛け合わせたクロスSWOT分析の実施もおすすめです。クロスSWOT分析で得られる分析結果は、より詳細な今後の事業方針の判断材料になります。

  • Strengths×Opportunities……外部要因による自社の強みを生かしたチャンス
  • Weaknesses×Opportunities……外部要因による自社の弱み克服のチャンス
  • Strengths×Threats……外部要因で自社の強みを喪失する脅威
  • Weaknesses×Threats……外部要因で自社の弱みが致命的となる脅威

SWOT分析やクロスSWOT分析のフレームワークを活用して、今後注力すべき新規事業方針を判断していきましょう

PEST分析

以下の4つの外部要因から、自社のあらゆる可能性を予測できるフレームワークがPEST分析です。

  • P:Politics……政権や法律、税制などの政治的影響
  • E:Economy……景気や物価、為替などの経済的影響
  • S:Society……人口や世論、流行などの社会的影響
  • T:Technology……テクノロジーや特許などの技術的影響

PEST分析では、予測できる様々な側面の変化に対して、自社がどのように対応すべきなのかを考えていきます

なかでも近い将来に起きそうな出来事に対する解決策を考えられれば、実現可能性の高い新規事業を発見しやすいフレームワークといえます。

PPM分析

Product Portfolio Managementの略であるPPM分析は、現状の事業や製品が経営的にどのような立場にあるのかを把握できるフレームワークです。

PPM分析では、市場の占有率と成長率の観点から、事業や製品を以下の4つの状態に分類できます。

  • Star(花形)……市場占有率と成長率がともに高い
  • Cash Cow(金のなる木)……市場占有率は高いが、成長率は低い
  • Problem Child(問題児)……市場占有率は低いが、成長率は高い
  • Dog(負け犬)……市場占有率と成長率がともに低い

現状の事業が問題児の状態や、今後成長する見込みのある市場の金のなる木の状態なら、事業を転換せずに既存事業に注力するのがおすすめです。

一方で、花形にあるなら収益が確保できるうちに他の収益源の模索、成長を期待できない金のなる木や負け犬なら新規事業への切り替えを検討する段階と言えるでしょう。

アンゾフの成長マトリクス

アンゾフの成長マトリクスとは、事業の立ち上げや展開に関する戦略を決める際に用いられるフレームワークです。

近代の経営戦略の父とも呼ばれるイゴール・アンゾフによって提唱されたこのマトリクスでは、製品と市場の2軸から企業や事業の方針を表現していきます。

市場
既存新規
製品既存市場浸透市場開拓
新規製品開発多角化

各戦略は、主に以下のような事業の方向性を指し示しています。

  • 市場浸透戦略……既存の市場で既存製品の売り方や訴求力を工夫して、販売数を増やす
  • 市場開拓戦略……既存製品を新たな市場で売り出し、新規顧客を開拓する
  • 製品開発戦略……既存市場で既存製品では満たせない顧客ニーズを解決できる新製品を開発する
  • 多角化戦略……新市場を開拓できる新たな製品を開発する

プロダクトライフサイクル

製品やサービスが市場に登場してから衰退するまでの変化を可視化するフレームワークが、プロダクトライフサイクルです。

縦軸に売上、横軸に時間をとったグラフ上で、自社の事業が市場においてどのような状態にあるのかを示します。

プロダクトライフサイクルのイメージ

一般的にプロダクトライフサイクルは、S字型の曲線で示され、成長段階の順に導入期・成長期・成熟期・衰退期の4つのうちいずれかに分類できます

市場における事業状況を客観的に把握することで、新規事業に乗り出すべきかの判断に役立つフレームワークです。

マーケット調査・市場分析に活用できるフレームワーク

マーケット調査や市場分析では、以下のようなフレームワークを活用できます。

  • ポジショニングマップ
  • 3C分析
  • アドバンテージ・マトリクス
  • VRIO分析
  • STP分析

課題を整理したことで見えてきた新規事業の方針が、本当に通用するのか確認するために、客観的に分析するフレームワークです

ポジショニングマップ

ポジショニングマップとは、市場において事業がどのような立ち位置にあるのかを視覚的に配置する表を指します。

フレームワークとしてポジショニングマップを活用する際には、まず競合との差が出やすい比較項目を洗い出しましょう。

ポジショニングマップのイメージ

その中でもっとも顕著に差が出る項目を2つ抽出して軸にとり、自社や競合の事業がどの位置にあるのかを図示していくことで、マーケットにおける特徴を整理できます

3C分析

3C分析とは、自社を取り巻く3者のステークホルダーの環境を分析するフレームワークです。

  • Corporation……自社の強みや弱み、市場での立場
  • Competitor……競合の強みや弱み、市場での立場
  • Customer……顧客の特性やニーズ、未解決の悩み

上記の3要素を個別に分析し、それぞれの関係を比較すれば、自社の課題や解決すべき顧客の悩みが明らかになります

新規事業を考案する際には、特に自社の強みかつ競合の弱みになっている特徴や、自社の弱みの中で克服できそうな課題が、顧客のニーズや悩みに関係しているかを判断していくとよいでしょう。

アドバンテージ・マトリクス

市場競争に勝っていくための勝ち筋を見つけるなら、アドバンテージ・マトリクスの使用もおすすめです。

アドバンテージ・マトリクスとは、競争に勝つために必要な要因の数事業上の優位点を構築できる可能性から、事業の方向性を検討できるフレームワークです。

優位点の構築可能性
低い高い
要因数多い分散型事業特化型事業
少ない手詰まり型事業規模型事業

それぞれの事業には、以下のような特徴があります。

  • 分散型事業……競争要因は多いが、競合との差をつけにくく、小規模な事業展開に向く。
  • 特化型事業……競争要因が多く、競合との差別化が図れるため、事業規模に関係なく独自の方向性で勝負しやすい。
  • 手詰まり型事業……競争要因が少ないうえ、競合と差別化しにくく、事業を進めにくい。
  • 規模型事業……競争要因は少ないが、差別化しやすいため、事業規模を増やすと収益化しやすい。

マトリクスからわかった事業の特性と、自社の経営や事業の状態をすり合わせることで、新規事業として進めるべきかに加えて、どのように展開していくべきかも理解しやすくなります。

VRIO分析

VRIO分析とは、以下の4つの観点から企業の所有する事業や経営資源を分析していくフレームワークです。

  • V:Value(経済的価値)
  • R:Rarity(希少性)
  • I:Imitability(模倣可能性)
  • O:Organization(組織性)

大前提として、社会に対して何らかの価値を与えられなければ、企業としての存続は厳しくなります。

加えて、競合他社にないような独自の価値を持っているのかが成功のポイントです。独自性の高い事業や経営資源であれば、他社に真似をされにくく、さらに優位に事業を展開できるでしょう。

最終的には、組織としてその優位性を維持できる環境を整えることが、新規事業を柱にするカギとなります。

STP分析

STP分析は、新規ビジネスを実施すべき市場や競合との差別化要因を考えていくフレームワークです。

  • 市場細分化のSegmentation(セグメンテーション)
  • 市場選定のTargeting(ターゲティング)
  • 自社の位置づけの明確化であるPositioning(ポジショニング)

上記の3段階を順に進めて、論理的に市場をもとにした事業方針を決めていきます。

セグメンテーションは、個人の属性や地理的状況などから市場における顧客をさらに細かく分類する作業です。その後、ターゲティングで細分化した顧客を選別し、どのような事業にすべきかを考えていきます。

ポジショニングでは、ポジショニングマップやアドバンテージ・マトリクスと同様に、マーケットにおける自社事業の立ち位置から勝ち筋を見つけることが重要です。

ビジネスアイデアの考案に活用できるフレームワーク

具体的にビジネスアイデアを考案する際には、以下のフレームワークを活用できます。

  • MVV
  • マンダラート
  • SCAMPER法
  • リーンキャンバス
  • ロジックツリー

ビジネスアイデアを考案するプロセスでは、まずは多くのアイデアを洗い出していくことが重要です。

フレームワークを活用して様々な観点からアイデアを掘り起こし、実現可能性を検討していきましょう。

MVV

MVVとは、事業の根底にある理念や思いを統一するために必要なフレームワークです。

  • Mission(ミッション)……事業が果たすべき使命
  • Vision(ビジョン)……事業によって達成したい理想像
  • Value(バリュー)……事業を進めるうえで大切にすべき価値観

新規事業を成功させるためには、事業を推進するうえで全員が持っておくべき共通認識も重要なカギを握ります。

ミッションやビジョンが事業の推進メンバーに浸透していない状態では、最終的な事業の展開が想定とは異なる方向に進んでしまうことも少なくありません。

具体的なビジネスアイデアを広げる前に、先に事業理念を決定しておきましょう。

マンダラート(マンダラチャート)

マンダラート(マンダラチャート)とは、9マスのブロックが9個集まった81マスの図表のことです。

マンダラートをフレームワークとして活用する場合は、まず中心ブロックの中央のマスに事業の核となるアイデアを書き込み、周囲の8マスに中心のワードから想起した事業に必要な要素を入れていきます。

マンダラートのイメージ

次に、その8マスに書いたアイデアを周辺ブロックの各中心マスに書き込み、同様に事業要素を達成するようなアイデアを記入していきます。

すると、自然と新規事業に派生した64ものアイデアを考案できるのです。

SCAMPER法

SCAMPER法は、既存の事業アイデアをより派生させたり、発想を転換させたりするために利用されます。

SCAMPER法では、以下の7つの観点から事業を再考していきます。

  • S:Subsutitute(代用)……他のもので代用できないか?
  • C:Combine(組み合わせ)……既存のものを組み合わせられないか?
  • A:Adapt(適用)……類似性や共通性を持ったものはないか?
  • M:Modify(修正)……規模や色などの変更は可能か?
  • P:Put to other uses(他の使用法)……他の状況でも応用できないか?
  • E:Eliminate(削減)……無駄なパーツや機能はないか?
  • R:Reverse・Rearrange(逆転・再配置)……再編成できるか?

既存事業や新規事業の草案に対して上記の質問をぶつけることで、斬新なアイデアが浮かんでくるのがSCAMPER法のメリットです。

リーンキャンバス

新規事業のビジネスモデルを可視化するために生まれたフレームワークが、リーンキャンバスです。

ビジネスモデルを可視化できる「ビジネスモデルキャンバス」から新規事業では重要でない箇所を省略し、対象顧客や課題、製品内容などを重視できるように設計されています。

リーンキャンバスでは、以下の9項目を一面に書き出すことで、新規事業のビジネスモデルを構築していきます。

  • 顧客セグメント
  • 顧客課題
  • 提供価値
  • 課題解決(ソリューション)
  • チャネル
  • 収益の流れ
  • コスト構造
  • 主要指標
  • 圧倒的優位性

ロジックツリー

ロジックツリーとは、物事の構成要素を階層で整理して、全体像を可視化しやすくするフレームワークです。

新規事業のアイデアを考える時にロジックツリーを活用すると、事業の構成要素をもれなく洗い出し、論理的に事業を組み立てられます

ロジックツリーのイメージ

事業要素をさらに細分化すれば、まだ構築段階の事業であっても、着手すべき小さな作業まで理解しやすいメリットもあります。

また、ロジックツリーは、洗い出したビジネスアイデアの分析にも活用できるフレームワークです。

マンダラートやSCAMPER法で出したアイデアがどのように関わりあって事業を構築していくのかの把握にも役立つでしょう。

新規事業の戦略策定に活用できるフレームワーク

戦略策定で活用すべきおすすめのフレームワークは、以下の5つです。

  • ペルソナ分析
  • 4C分析・4P分析
  • ファイブフォース
  • カスタマージャーニーマップ
  • AISAS(AIDMA)

戦略策定では、具体的にどのように製品やサービスを広報し、販売していくのかを決定することになります。

事業内容の特徴に合わせて、最適な事業の進め方を取れるようにフレームワークを活用しましょう。

ペルソナ分析

ペルソナ分析とは、事業の対象となる顧客を詳細に決定していく手法です。

既存顧客の行動履歴やアンケートなどから、下記のような項目を仮定し、新規事業のターゲット層を深掘りします。

  • 年齢
  • 性別
  • 仕事
  • 年収
  • 趣味
  • 休日の過ごし方

詳細に作り込んだ顧客設定により、マーケティングや営業の施策に具体性を持たせるのがペルソナ分析の狙いです。

顧客のターゲティングは市場分析で実施する場合もありますが、戦略策定段階のペルソナ分析とは、顧客想定の詳しさが異なります。

より詳細なペルソナの想定により、顧客目線で事業を分析でき、成功確度の高い事業戦略ができあがるでしょう。

4C分析・4P分析

4C分析4P分析は、特にマーケティングなどの戦略において、最適行動を策定するために使われるフレームワークです。

どちらも同じ目的で使用されますが、4P分析は企業側の視点から、4C分析は顧客側の視点から分析する違いがあります。

4P分析4C分析
製品Product(製品)Customer Value(顧客価値)
金銭Price(価格)Cost(費用)
物流Place(販売場所)Convenience(利便性)
伝達手段Promotion(販売促進)Communication(コミュニケーション)
  • どのような価値を
  • いくらで
  • どのような方法で
  • どのようにアピールするのか

企業と顧客の両面から上記の項目を詳しく分析すれば、新規事業をより具体的に構築できます。

ファイブフォース

自社ビジネスの収益性を客観的に分析し、利益最大化の戦略を取るために、ファイブフォースが活用されます。

ファイブフォースで分析する5つの項目は以下のとおりです。

  • 売り手の交渉力……原料サプライヤーなどからの要求
  • 買い手の交渉力……顧客からの要求
  • 競合との関係……競合他社の数と影響力
  • 新規参入者の登場……新たなプレーヤー参入による影響
  • 代替品の販売……顧客に代替されるリスク

5つの観点から状況を把握することで、現状に適した事業の進め方が見えてくるでしょう。

また、将来的なリスクも把握しやすいフレームワークなので、新規事業の結果が出たあとに取るべき行動も想定できます。

カスタマージャーニーマップ

カスタマージャーニーマップは、顧客がどのように自社の製品やサービスを利用するのかを可視化するのに役立ちます。

そもそもカスタマージャーニーとは、自社の製品に対してどのような行動をとっていくのかという態度変容のプロセスのことです。

つまり、カスタマージャーニーマップは、自社が顧客にアプローチするごとにどのような感情を引き起こし、どのような行動を促すのかを段階的に図示した表といえます。

顧客の態度を5W1Hや定量的な調査から分析し、おおよその行動変遷を予測した上で、より具体的なアプローチ方法やマーケティング施策を考えていくと、カスタマージャーニーマップ自体が顧客戦略になります。

AISAS(AIDMA)

消費者の購買行動プロセスをわかりやすく示したフレームワークがAISAS(AIDMA)です。

従来の消費者の購買行動は、各行動の頭文字をとってAIDMA(アイドマ)と表していました。

  • A:Attention(認知)
  • I:Interest(興味)
  • D:Desire(欲求)
  • M:Memory(記憶)
  • A:Action(行動)

しかし、インターネットやSNSが普及した昨今では、消費者の購買行動プロセスが変化しています。その変化に対応したフレームワークとして考案されたのがAISAS(アイサス)です。

  • A:Attention(認知)
  • I:Interest(興味)
  • S:Search(検索)
  • A:Action(行動)
  • S:Share(共有)

変更された点は検索と共有の段階で、気になったものがあればすぐにインターネットで検索し、購買後は商品やサービスの情報をSNSで共有することが想定されます。

マーケティングや販売の戦略においても、AISASを想定して施策を考えると良いでしょう。

行動計画や実行に活用できるフレームワーク

行動計画や事業推進の際に役立つフレームワークは、以下の5つです。

  • PDCAサイクル
  • ビジネスロードマップ
  • ECRS
  • AARRR
  • バリューチェーン分析

PDCAサイクル

ビジネスでもっとも基礎的とも言えるフレームワークであるPDCAサイクルは、新規事業の行動計画や計画実行において役立ちます。

計画(Plan)→行動(Do)→Check(評価)→改善(Action)サイクルの繰り返しにより、より現実的な計画に修正しながら、運用の効率化も図ることが可能です。

PDCAサイクルのイメージ

新規事業は既存のノウハウや行動習慣が通用しないケースも多いので、PDCAサイクルを導入しながらの運用が重要です。

ビジネスロードマップ

ビジネスロードマップとは、新規事業の成功までに必要な作業や解決法を時系列で書き出した図表を利用するフレームワークです。

ビジネスロードマップを描くことで、目標を達成するまでの過程や、克服すべき課題と乗り越え方をあらかじめ把握できます

ビジネスロードマップを作成する際には、以下の点を考えていくと新規事業の進め方が明確になります。

  • 達成したい目的(例:利益を2倍に)
  • 目的達成のための目標(例:顧客数を50%増加)
  • 達成までの時間軸(例:1年間)
  • 現状(例:今月の売上)
  • 想定される課題(例:顧客対応のキャパシティが少ない)
  • 課題を解決するための方法(例:オンライン商談を導入する)

複雑な新規事業であっても、細かい目標ごとにロードマップを作成すれば、いつまでに何をすべきかを可視化できる点がビジネスロードマップのメリットです。

ECRS

業務の課題を洗い出して解決するためのフレームワークとしては、ECRS(イクルス)も挙げられます。

ECRSとは、以下の4つのプロセスの頭文字をとった略称です。順を追って実施すると、業務の無駄を排除する効果が期待できます。

  • E:Eliminate(削減する)
  • C:Combine(組み合わせる)
  • R:Rearrange(再配置する)
  • S:Simplify(シンプル化する)

計画の策定時や実行時に必要のない領域や業務をできるだけ減らすためには、上記の枠組みで考えていくことが重要です。

4プロセスを順番に進めることも大切で、例えば報告業務において削減はできなくても、他の報告と合わせたり、タイミングを変更したりすることで業務を改善できる可能性があります。

AARRR

サービスの成長段階を表したAARRR(アー)も、行動計画に役立てられるフレームワークです。

AARRRとは、顧客が自社のサービスを利用して収益が上がるまでのプロセスを表しています。

  • A:Acquisition(獲得)……ユーザーの獲得
  • A:Activation(活発化)……ユーザーの利用頻度
  • R:Retention(継続)……サービス利用の継続性
  • R:Referral(紹介)……紹介経由のユーザー増加
  • R:Revenue(収益化)……有料サービスの利用

単純にユーザーの獲得や購買状況を重視するのではなく、ユーザーのUI/UX全体を振り返るためには、AARRRの観点から分析する必要があります。

ユーザーの獲得からサービスの利用継続、新たなユーザーの自然獲得というサイクルを実現できれば、新規事業の成功確率は格段に高まるでしょう。

バリューチェーン分析

自社の主活動と支援活動の過程で発生する付加価値を可視化していくフレームワークを、バリューチェーン分析と言います。

バリューチェーン分析では、事業推進の表面的な過程だけでなく、人事労務や開発、財務状況などの可視化しにくい事業を下支えする部門の構成要素を把握できます。

特に新規事業では、事業の内容に囚われ過ぎて、支援活動の構築が疎かになるケースも少なくありません。

バリューチェーン分析のフレームワークを活用すれば、新規事業の可視化しにくい行動も計画を立てやすくなります

フレームワークを使用する際に気を付けるポイント

ここまでおすすめのフレームワークを紹介してきましたが、使えるだけ使えば良いわけではありません。

いくつかのポイントに気を付けてフレームワークを活用しないと、かえって非効率になる場合も考えられます。

そこで、フレームワークを使用する際の注意点を3つお伝えいたします。

自社に必要なフレームワークを活用する

自社に必要なフレームワークは過不足なく利用するようにしましょう。

例えば、多くのアイデアを出すフレームワークを複数活用しても、その後の分析や戦略策定にフレームワークを活用しなければ、まとまりのない事業内容になる可能性が高いです。

一方で、同じような種類のフレームワークを何度も使用しては、ただ単に時間をすり減らすだけで、新規事業を推進する余力がなくなることもあります。

自社が目指す新規事業の構築に適したフレームワークを、各プロセスごとに2つ程度利用するのがおすすめです。

定量的かつ定性的に分析する

定量的なデータと定性的な思考を組み合わせることで、フレームワークの効果は最大化されます。

定量的視点に偏り過ぎてしまうとどこか顧客に好まれにくい事業になり、定性的視点だけでは満足に収益化できない可能性もあります。

必ず定量と定性の両方の視点からフレームワークを活用しましょう。

使用して満足の状態から脱却する

フレームワークで考えたアイデアや戦略は、実行してはじめて新規事業として実を結ぶものです。

しかし、フレームワークによる成果物自体に満足して、企画倒れになってしまう新規事業は少なくありません。

事業内容の構築から行動計画の策定までを準備段階と捉え、計画の実行と改善が本題であるという意識を忘れないことが重要です。

フレームワークで効果的な新規事業を開始しよう

ビジネスフレームワークは、事業の推進にかかわる様々なプロセスにおいて、非常に有効なツールです。

特に、新規事業の立ち上げでは、不確定要素を論理的に推測していく作業が多く、フレームワークの活用が成否を分けるといっても過言ではありません。

ぜひご紹介した5つのプロセスにおいて便利な25個のフレームワークを活用して、新規事業を成功に導いてください

本記事が、将来的に重要な経営判断の一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人
安藤 大海

学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。

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