クレジットカード決済とは?導入方法や選定ポイント・メリットや注意点など

2023.07.24
DX・システム開発
Wakka Inc. メディア編集部
クレジットカード決済とは?導入方法や選定ポイント・メリットや注意点など
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こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。

クレジットカード利用者は年々増えつつあり、クレジットカード決済システムの導入を検討する企業や店舗も多いのではないでしょうか。
最近は現金を持ち歩かない人もいる(※)ので、クレジットカード決済への対応は急務です。

本記事では、「クレジットカード決済システム」の導入方法や仕組み、メリットやデメリットなどを解説します。

(※)参照:2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省

手っ取り早く、電子決済をどのように導入すればいいのかを知りたい方は、「システム開発ハンドブックvol.1 電子決済システム」をダウンロードしてご覧ください。自社の合うEC決済方法の種類や手法をWakka .Incのノウハウを交えてご紹介しています。

目次

自社ECへのオンライン決済システムの導入・改善を検討している方は
ぜひ下記の資料もご確認ください。


自社ECサイトで新しく決済システム導入をしたい。または更新・追加したいと考えている方向けに、電子決済をどのように導入すればいいのかをご紹介しています。

クレジットカード決済システムとは?

クレジットカード決済システムは、クレジットカード番号や有効期限などを利用して代金の支払いができる決済システのことです。

株式会社ジェーシービーの調査では、2022年度のクレジットカード保有率は85.7%と他の決済方法と比較しても高く、利用頻度や利用金額も増加傾向にあります。

調査データからは、クレジットカードが人々の日常生活に欠かせないものであることが読み取れます。
クレジットカード決済システムの導入は、ターゲット層の拡大も期待できるでしょう。

参照:JCB、2022年度版クレジットカードに関する調査結果を発表|JCB

クレジットカード決済システムの導入メリット

クレジットカード決済システムの導入には、どのようなメリットがあるか気になりますよね。
主なメリットは以下の3つです。

  • 販売機械ロスを防止し売上アップが望める
  • 未払い・不正取引のリスクを低減
  • 経理の負担を軽減し業務効率化を実現

それぞれ順に解説します。

販売機会ロスを防止し売上アップが望める

現金を所持していなくてもクレジットカード一枚で決済できるため、販売機会ロスを防止し、売上アップを望めます。

気に入った商品を見つけ、購入しようとしたら、現金払いのみの対応で購入を諦めたという経験。あなたも一度は、体験したことがあるのではないでしょうか。
このようにクレジットカード決済システムが無い企業や店舗は、販売機会を喪失する恐れがあります。

クレジットカード決済システムを導入すると、「現金を持ってくるのを忘れた」「今日は手持ちがあんまりない」という人もターゲット層に入れられ、購入・売上アップにつなげられるでしょう。

未払い・不正取引のリスクを低減

顧客が商品やサービスを購入した際、クレジットカード会社は店舗や企業に対し、顧客の支払いの保証をしています。

現金や銀行振込などの方法と比較して、未払いや不正取引のリスクを軽減できるため、安心して売上を確保できます。

更に、セキュリティ対策や詐欺検知システムを備えたクレジットカード決済プロバイダーを利用すると、一段と不正取引を効果的に検知・防止可能です。

経理の負担を軽減し業務効率化を実現

手作業の請求書作成や支払いの管理、売上データの集計作業が自動化されるため、経理の負担を軽減し、業務効率化を図れます。

クレジットカード決済データは電子的に蓄積され、そのデータに簡単にアクセス・参照できるため、経理の業務負荷を減らし、高精度の経理管理が実現可能です。

自動的に売上データを集計し、企業や店舗の責任者に売上状況をリアルタイムに報告する機能もあるため、迅速な経営判断や財務予測ができ、戦略立案や予算管理に役立つでしょう。

クレジットカード決済を導入する2つの方法

クレジットカード決済は、現代社会に必要不可欠となりつつあり、導入を検討している企業や店舗も増加傾向にあります。
導入方法は、「クレジットカード会社と直接契約する方法」「決済代行会社を利用する方法」の2つの方法があるので、それぞれ紹介します。

クレジットカード会社と直接契約する

クレジットカード会社と直接契約する場合は、下記の手順で進めます。

1.クレジットカード会社の選定
日本にはクレジットカード会社が存在し、会社によって提供サービスや手数料などが異なります。
複数のクレジットカード会社に問い合わせ、自社のニーズに合ったクレジットカード会社を選定しましょう。

2.クレジットカード会社と契約交渉
選定したクレジットカード会社と契約を交渉します。
契約内容には基本的に「手数料」「支払いサイクル」「セキュリティ対策」などが含まれるため、条件を検討・折衝し、最適な条件で契約しましょう。

3.システムの導入
契約成立後、クレジットカード決済システムを導入します。
クレジットカード会社提供のAPIやソフトウェアで自社のウェブサイトやPOSシステムと連携させ、顧客がクレジットカードで支払いできる環境を整えましょう。

決済代行会社を利用する

クレジットカード決済代行会社を介する場合は、下記の手順で進めます。

1.決済代行会社の選定
決済代行会社も複数あるため、各社へ問い合わせ、「手数料」「サポート内容」「セキュリティ対策」などの情報を取得します。
数社比較して、自社のニーズに合って信頼できる決済代行会社を選定しましょう。

2.アカウント作成
決済代行会社選定後にウェブサイトにアクセスし、アカウントを作成しましょう。
必要情報を入力して審査通過後、アカウントが有効になります。

3.システム導入
アカウント承認後に、決済代行会社提供のAPIやプラグインで決済システムを導入しましょう。
決済システムの導入後、決済代行会社のサーバーを介してクレジットカード決済が可能になります。

クレジットカード会社と直接契約の場合、細かく独自に契約や条件を設定できますが、その分契約交渉やシステム導入に時間と労力がかかります。
決済代行会社を利用する場合は、手続きはシンプルでスムーズに導入できますが、手数料が発生し、クレジットカード会社と直接契約する場合よりも費用がかかります。

企業や店舗の責任者は自社の予算やニーズに基づいて、最適な方法を検討し、クレジットカード決済システムの導入をしましょう。

クレジットカード決済システムの選定ポイント

クレジットカード決済システムの選定では、以下4つのポイントに注目することが大切です。

  • システム利用料と手数料
  • 対応クレジットカードの種類
  • システム導入までにかかる時間
  • 入金サイクル

自社に適したクレジットカード決済システムを選ぶためにも、ぜひ上記のポイントを意識してみてください。

システム利用料と手数料

「システム利用料」はシステム利用のために支払う基本料金を指し、「手数料」はクレジットカード決済ごとに発生する手数料を指します。

クレジットカード会社や決済代行会社によって、「月額利用料」「取引手数料」「キャンセル手数料」など、料金設定は異なっています。
企業や店舗の規模や予算などによって適しているクレジットカード決済システムは変わってきますので、自社のビジネスの予算と収益性のバランスを考慮しながら比較・検討しましょう。

対応クレジットカードの種類

クレジットカードは、異なるカード会社やブランドが存在し、各々が異なる顧客層を持っています。
一般的なクレジットカード決済システムは、主要クレジットカードのブランド(Visa、Mastercard、American Expressなど)に対応可能ですが、一部のシステムは特定のカードブランドに制限されているケースもあります。

ビジネスのターゲット顧客層や国際的な展開を考慮し、選定するクレジットカード決済システムが対応しているクレジットカードの種類に問題がないかを確認しましょう。
自社の顧客層がどのようなクレジットカードを利用しているかを調査し、対応するカードブランドを優先的に選ぶことが重要です。

システム導入までにかかる時間

クレジットカード決済システム導入までにかかる所要時間も重要なポイントです。
事前にシステム導入までにかかる時間を把握し、スムーズに導入できるシステムの選定が自社のビジネスを加速させます。

即時導入が可能なシステムもあれば、契約や設定に時間がかかるシステムもあります。
システムの設定やカスタマイズ、トレーニングなどの要素によって導入までの時間は、クレジットカード決済システムによって異なるため、情報収集して自社のニーズと予算に合わせて考慮して選択しましょう。

入金サイクル

クレジットカードの売上が、実際にビジネスの口座に入金されるまでの時間を指す「入金サイクル」も選定時に重要なポイントです。
ビジネスのキャッシュフローを管理に必要不可欠で、即日入金できたり、週次や月次の入金サイクルを持っていたりと、クレジットカード決済システムによって異なります。

一部のクレジットカード決済システムでは、入金サイクル短縮の機能やオプションが用意されている場合もあります。
自社のビジネスのニーズに合わせて最適な入金サイクルを選択し、円滑なキャッシュフローを目指しましょう。

おすすめのクレジットカード決済システム5選

クレジットカード決済システムのメリットや導入方法、選定ポイントを押さえられても「クレジットカード会社や決済代行会社が多くて選べない」と頭を抱える企業担当者もいるかもしれません。

その中でも多くの企業に導入され、注目されているおすすめのクレジットカード決済システム5選をピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。

1. AirPay

AirPayは、株式会社リクルート提供のクレジットカード決済システムです。
メジャーなVISAやMasterCardはもちろん、中国の「銀聯カード」など海外のクレジットカードにも柔軟に対応しています。

ほとんどの方がメインバンクとして利用している「三井住友銀行」「みずほ銀行」「三菱UFJ銀行」には月6回の振込が行われるため、資金繰りで困ることはないでしょう。
ただしAndroid端末には未対応のため、Android端末を利用している企業や店舗には不向きなので要注意です。

AirPay公式ホームページを見る

2. Square

Squareは、POSレジを提供しているSquare株式会社のクレジットカード決済システムです。

最短で申込み当日から導入可能で、入金サイクルも最短で翌日入金と、圧倒的なスピード感が特徴的です。
端末料金も10,000円未満と非常に良心的な価格設定で、導入のハードルが競合他社より比較的低めでしょう。

基本機能を網羅していますが、PINの対応がされていないため、クレジットカード決済時は必ずサインが必要となる点が少々ネックです。

Square公式ホームページを見る

3. 楽天ペイ

楽天ペイは、楽天グループ株式会社によるクレジット決済システムであり、最短3営業日で導入できます。

楽天銀行を利用している企業や店舗は、振込手数料が無料で、更に翌日自動入金されます。
また、楽天ペイ利用で、決済手段として楽天ポイントが利用可能な点は、楽天サービスを利用する消費者とって魅力的です。

1億人と圧倒的な会員数を誇る楽天グループ社の集客力を利用できる点で非常に優れているのではないでしょうか。

Square公式ホームページを見る

4. stera

steraは、三井住友カード株式会社がGMOペイメントゲートウェイ株式会社やGMOファイナンシャルゲート株式会社、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社と共同構築した新興のクレジットカード決済システムで、日本国内で急速的に普及しています。

主に個人事業主や小規模ビジネス向けに設計され、「リアルタイムの売上管理やレポート機能」「顧客管理」など豊富な機能と導入のしやすさが特徴です。
API連携できてカスタマイズ性の高さから、多種多様なビジネスに適しているでしょう。

手数料も競合他社と比較して低めでありながらも、高いセキュリティ性を確保しています。

steraの公式ホームページを見る

5. SB Payment Service

SBペイメントサービスは、ソフトバンク株式会社提供のクレジットカード決済システムです。

EC向けに展開されていて、ほとんどの決済手段を網羅的に対応しています。
6大国産ブランドのクレジットカードはもちろん、各種スマホ決済にも対応している貴重な存在です。

高度な決済システムで、セキュリティ面も安心でき、大規模ECなどでも問題なく利用できます。
決済手数料は、企業規模によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

SB Payment Serviceの公式ホームページを見る

自社でクレジットカード決済システムを構築する際の注意点

自社でのクレジットカード決済システムの構築は、柔軟性や独自性を追求できるため、要件を満たしたシステムが構築可能。
一方で、以下の4点には注意が必要です。

  • セキュリティ対策の重要性
  • 法的要件と規制の遵守
  • 適切なリソースの確保
  • テストとトラブルシューティング

自社での構築が難しい場合は、クレジットカード決済システムの構築が得意なプロに任せるという手段もあるので、ぜひ検討してみてください。

1. セキュリティ対策の重要性

顧客の機密情報であるカード番号や個人情報と関連しているクレジットカード決済システムにとって、セキュリティ対策は非常に重要です。
PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)など業界標準を遵守し、暗号化技術やアクセス制御などセキュリティ機能の実装を求められます。

セキュリティの脆弱性や情報漏洩のリスクを最小限に抑えるために、セキュリティ専門家のアドバイスや監査を受けることも検討しましょう。

2. 法的要件と規制の遵守

自社でのクレジットカード決済システム構築では、自ら法的要件や規制を調べ準拠する必要があります。
ただ、法律要件には、個人情報保護法や金融取引法、クレジットカード会社の要件などのさまざまなものが絡むため、システム構築を内製化する場合は多くの時間・リソースがかかるでしょう。

必要な許可や認証を取得して法的要件を遵守するには、法務専門家と協力しての構築が有効的です。

3. 適切なリソースの確保

クレジットカード決済システムを自社で構築する際には、「開発者」「エンジニア」など各々の専門知識を持ったリソースの確保やチームを編成が欠かせません。
また、構築時に必要なハードウェアやソフトウェア、インフラストラクチャの選定と導入もマストとなります。

適切なプロジェクト管理とリソース確保に注意をし、スケジュールや予算の制約も考慮しての進行が、成功の鍵を握るでしょう。

4. テストとトラブルシューティング

自社においてクレジットカード決済システムを構築する際は、テストとトラブルシューティング十分に組み込みましょう。
テスト環境を用意して、システムの安定性や機能性を確認し、実際の取引で正常に動作するかの確認は必要不可欠です。

万が一のトラブルが発生した場合には、建設的な問題解決プロセスとスピーディーな対応が、問題解決へと導きます。

まとめ:クレジットカード決済で業務量を軽減して売上アップを狙おう!

クレジットカード決済システムの導入方法や選定ポイント・メリットや注意点などを紹介しました。
企業もしくは店舗の業界や規模、ニーズなどによって適している導入方法や選定ポイントが変わってきて、数あるクレジットカード会社や決済代行会社を決めるのは、なかなか悩みますよね。

しかし、自社にとって最適なクレジットカード決済システムを選定し、導入すれば、従来よりも業務量の軽減ができ、売上アップを狙えるでしょう。

クレジットカード決済システムの導入し、自社ビジネスを成長させられるよう、本記事を参考にしていただければ幸いです。


自社ECへのオンライン決済システムの導入・改善を検討している方は
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