ECモール連携で運営を効率化!メリットとおすすめ連携ツールを解説

最終更新日:2024.11.22
EC開発
安藤 大海
ECモール連携で運営を効率化!メリットとおすすめ連携ツールを解説
SHARE ON
  • FaceBook
  • Twitter
  • LINE
  • Note

こんにちは。Wakka Inc.のWebディレクターの安藤です。
複数のECモールを運営する際に、ECモール連携ツールの導入は効果的です。

しかし、導入を検討したいけれど
「具体的にどのような効果が見込めるのか」
「導入するツールを選ぶポイントがわからない」

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、

  • 複数のECモールを運営する際の課題
  • ECモール連携ツールを導入するメリット
  • ECモール連携ツールの主な機能
  • オススメのECモール連携ツール

などについて詳しく解説します。
ECモール連携ツールの導入を検討される際にはぜひ、本記事をお役立てください。

Wakka Inc.ではECサイトを構築する場合のガイド無料配布中です。
目的や売上規模に応じたEC種別選定や最適な構築手法についての診断を受けたい方は、「料金目安もわかるECサイト構築ガイド」をご確認ください。

目次

ECモール連携ツールとは?

ECモール連携ツールとは、複数のECサイトをまとめて一元管理できるツールです。

例えば、Amazonと楽天市場に出店していて、さらに自社のECサイトも運営している場合、3つのサイトをバックエンド業務で管理する必要があります。
商品管理、受注管理、在庫管理といったECサイトの運営に必要なバックエンド業務を、3つのサイトそれぞれで管理しなければなりません。

ECモール連携ツールは、分散して管理していた各ECサイトの業務を一元的に管理し、効率的なバックエンド業務の実現をサポートするツールなのです。

複数のECモールを運営する際の課題

複数のECモールに出店している場合、それぞれのECモール個別に管理が必要となるため、主にバックエンド業務の負荷が高くなりがちです。
本章では、複数のECモールを運営する際の課題について見ていきましょう。

商品情報の登録・管理が大変

まず、ECモールで売上を作るためには商品情報の登録が欠かせません。
商品情報を登録する際、基本情報は正確に登録する必要があります。

  • 商品名称
  • JANコード
  • 販売価格

などの基本情報に加えて、

  • 商品の詳細説明や仕様
  • 色やサイズ
  • 商品の魅力を伝える情報

なども登録する必要があるでしょう。
さらに、商品画像を撮影したり、セールスライティングの原稿を書いたりと、商品ごとに多くの情報管理が必要です。

出店しているECモールそれぞれに商品情報の登録・管理を実施するのはかなりの手間がかかるでしょう。

受注処理のチェックに時間がかかる

受注処理は、お客様から入った注文を間違えずに処理しなければいけないため、作業の正確さが非常に重要です。

  • 注文を確認し、注文受付のメールを返信する
  • 在庫状況を確認して在庫引き当てをする
  • 出荷指示を出す

といった作業が発生しますが、作業ミスをしてしまうとお客様対応の手間が増えるのはもちろん、お客様の信頼を損ねることにもつながります。

そのため、入念なチェック手順を入れたり、複数の人でダブルチェックをしたりと、ミスを防ぐ手順にどうしても時間がかかります。
さらに、複数のECモールそれぞれに対応するとなると、非常に手間がかかるでしょう。

在庫管理が煩雑

受注処理と同様、在庫管理も重要な業務です。

在庫管理は特に、複数のECモールから同じ商品の注文を受けたときなど、リアルタイムに在庫を更新することが重要にです。
さらに、安全在庫を確認し、在庫切れにならないよう商品の仕入れをする必要もあるでしょう。
適切な在庫を維持するためには、需要予測に基づいた商品仕入れを計画することも欠かせません。

在庫情報を正確に更新していないと、お客様が注文した商品が在庫切れで出荷できない事態にもなりかねないので、煩雑な業務を絶えず回していかなければいけません。

ECモール連携ツールを利用するメリット

せっかくツールを導入するなら、複数のECモールを運営する上での課題を解決し、業務を改善したいものです。
本章では、ECモール連携ツールを利用することで得られるメリットについて見ていきましょう。

複数のECモールを効率的に運営できる

ECモール連携ツールを利用すると、複数のECモールや自社のECサイトのデータを一元管理できます。
したがって、ECモールごとにそれぞれの管理画面に入ってメンテナンスする必要がありません。

例えば、受注処理をECモール連携ツールの画面で一元管理できれば、受注業務を大きく効率化できるでしょう。

在庫の一元管理

在庫管理も同様で、すべてのECモールの在庫状況をまとめて確認できるため、業務が効率化できます。
売上が発生したときに、すべてのECモールで在庫状況がリアルタイムで更新される在庫最適化の機能もあるため、欠品や余剰在庫のリスクを削減できるとともに、煩雑な在庫更新の作業から解放されるでしょう。

ヒューマンエラーの防止

在庫更新のように煩雑な作業をしていると、作業ミスを起こすリスクが高くなります。

ECモール連携ツールを利用して在庫管理を行うと作業ミスが減るため、ヒューマンエラーの防止につながるでしょう。
ヒューマンエラーを防止することは、作業効率が向上するだけでなく、お客様からの信頼向上にもつながるため、大変重要です。

人員不足の解消

複数のECモールを個別に管理していると、バックエンド業務を回すだけで精一杯になり、人員も不足しがちです。

ECモール連携ツールを利用すれば、バックエンド業務が効率化できるため、少ない人手でも業務を回せるようになるでしょう。

モールごとの受注データを多角的に分析できる

ECモール連携ツールを利用すれば、ECモールごとに受注データを多角的に分析できるようになります。
また、受注データを分析して業務改善の施策をPDCAで回すことにより、在庫を最適化したり売上拡大につなげたりできます。

売上に貢献しない業務を減らしてコストも削減できるでしょう。

重要な業務にリソースを集中できる

ECモール連携ツールを利用してバックエンド業務を効率化できれば、より重要な業務にリソースを集中できるでしょう。

日々バックエンド業務を回すだけで精一杯で、マーケティングや集客などの重要なフロント業務に時間を裂けないと悩む現場も多いようです。

ECモール連携ツールをフル活用し、マーケティング戦略を立てるための時間を確保していきましょう。

オムニチャネルやOMOに対応できる

ECモール連携ツールを利用して一元管理された受注データや顧客データは、様々なマーケティング施策に役立てられます。

複数のECモールを効率的に運営できるため、利用するECモールをさらに増やして販売チャネルを拡大することが考えられるでしょう。
また、実店舗も営業しているなら、在庫管理機能や外部システム連携機能を利用して実店舗とECモールの在庫を共有し、オムニチャネルやOMO(※)のようなマーケティング施策を推進できます。

※OMO:Online Merges with Offlineの略語。オンライン(EC、ネットショップ)とオフライン(実店舗)を融合し、双方の利点を活かしたマーケティング戦略のこと

ECモール連携ツールの主な機能

受注管理

複数のECモールに出店すると注文の取りまとめが煩雑になりがちですが、ECモール連携ツールには複数のECモールからの注文データを一括で取り込む機能があります。
さらに、受注伝票の内容に応じた振り分けの機能も搭載されているため、取りまとめの手間があまりかかりません。

受注から出荷までの業務フローが短縮され、ヒューマンエラーの防止にもつながるため、受注管理業務が効率化できるでしょう。

在庫管理

複数のECモール利用に加え自社のECサイトも運営していると、個別に在庫情報を管理するのは大きな負担になるでしょう。

しかし、ECモール連携ツールを導入すれは、複数のECモールや自社のECサイトに在庫情報を自動連携できます。
商品の仕入れや入荷だけではなく、キャンセルや返品などのイレギュラーな在庫更新も含め自動処理で管理できます。
人手も時間もかけず正確に在庫を管理ができるため、安心感にもつながるでしょう。

安全在庫切れをチェックしてアラートを上げる機能を搭載しているツールであれば、在庫補充の管理も容易になり、欠品や余剰在庫のリスクも減らせます。

商品管理

前述したとおり、ECモールで商品名、JANコード、販売価格、説明文、商品画像など商品情報をメンテナンスするのは、手間がかかって大変です。
複数のECモールを運営している場合はなおさら、作業に時間が取られるでしょう。

ECモール連携ツールなら、複数のECモールの商品情報も一括でメンテナンスできるので便利です。

顧客管理

ECモールの運営で成果を出すためにはリピート顧客の獲得が重要です。
顧客管理の機能はリピート顧客を管理し、販促活動に利用するなど、マーケティング施策を打つのに役立つでしょう。

管理している顧客を購買金額などで絞り込んで、メールでキャンペーンの案内やクーポンを送付するなど、マーケティング施策に活かせる機能が利用できます。

仕入管理

仕入管理には、

  • 発注書の自動作成
  • 注文メール送付
  • 発注残数の確認

などの機能が搭載されています。
在庫管理と組み合わせて使えば煩雑な発注や仕入れの業務を効率化でき、取扱商品が多い事業者であれば作業の負担を大きく軽減できるでしょう。

発注書はPDFやCSVなどの形式でダウンロードできることも多いので、保存して入荷時のチェックや請求書との照合に使えます。

ECモール連携ツールを導入する際の比較ポイント

ECモール連携ツールを導入する場合、料金プランはもちろん気になるところでしょう。
しかし、こだわるのは料金だけではなく、できれば自社に最適なツールを選びたいものです。

本章では、導入を検討する上で比較しておきたいポイントを見ていきましょう。

自社が利用しているモールに対応しているか

すでに自社で出店しているECモールや、将来的に出店を考えているECモールがある場合、ECモール連携ツールとの連携が可能かどうかについて事前に確認が必要です。
自社で利用したいのにツールが未対応だった場合、未対応のモールだけを個別に運用しなければならず、運営が非効率になってしまうからです。

また、フルスクラッチで構築した自社のECサイトを運用している場合には、自社サイトとの連携がスムーズにできるかについても事前に確認が必要でしょう。
場合によっては、ECサイトを構築した開発ベンダーにシステム改修の依頼が必要になります。

自社の課題を解決できる機能が搭載されているか

利用を検討しているECサイト連携ツールに、自社の課題を解決できそうな機能が搭載されているかも重要な比較ポイントです。

例えば、在庫管理や仕入管理が煩雑で人手不足が慢性化している場合なら、在庫管理と仕入管理の機能が充実しているかを基準に選ぶべきでしょう。
また、ツールで利用できる顧客データをマーケティング戦略に役立てたい場合は、顧客管理の機能が搭載されているのが選定基準になります。

  • 処理が自動化できる
  • データ振り分け機能がある
  • アラート機能がある
  • メール送信機能がある
  • CSVダウンロードができる

など、具体的にどのようなことができるのかまで踏み込んで、自社の運用に適合しているかを確認しておくと良いでしょう。

社内の既存システムと連携できるか

自社で運用している基幹システムなど、既存システムがある場合には、既存システムと連携が可能かどうかについても確認しておく必要があります。

実店舗とECサイトの両方で販売を行っているOMO店舗の場合は、在庫管理システムで店舗とECサイトの在庫を一元管理しているケースもあるでしょう。
そのような場合には、自社で利用している在庫管理システムが連携できれば、ECモールの在庫も一元管理できます。

倉庫や物流システムを運用しているなら、こちらも連携可能か確認しておき、バックエンド業務のより一層の効率化を目指しましょう。

既存システムとの連携は、ECモール連携に詳しく、豊富なノウハウを持っている開発ベンダーに相談するのもオススメです。

●料金目安もわかるECサイト構築ガイド
>新規事業などでECサイトを構築する場合のガイドを作成しました。目的や売上規模に応じたEC種別選定や最適な構築手法についての診断を受けることができます。

おすすめのECモール連携ツール

本章では、ECモール連携ツールを3つご紹介しておきます。
ECモール連携ツールの導入に向けてぜひ参考にしてください。

アシスト店長

アシスト店長は、複数のECモールおよび自社ECサイトの受注状況を一元管理できるECモール連携ツールです。
受注・在庫管理業務から、発送業務、メール配信や顧客管理まで、網羅的にカバーしたEC総合プラットフォームと言えるでしょう。

多くの単純作業を自動化し、業務改善や作業の効率化を実現するのはもちろんのこと、優れた顧客管理、分析管理の機能を使いこなすことで、優良顧客への引き上げ率アップ、さらなる売上アップに向けた取り組みに貢献してくれます。

アシスト店長 公式ページ

ネクストエンジン

ネクストエンジンは、EC運営にかかるコスト削減に貢献する機能を、豊富に搭載したECモール連携ツールです。
アプリを用いて機能を追加したり、カスタマイズしたりできるため、事業規模や環境の変化にも柔軟に対応できるでしょう。

また、導入支援、運用支援などのサポートも充実しています。
そのため、個別の事業者ごとに最適な支援を得られるでしょう。

ネクストエンジン 公式ページ

TEMPOSTAR

TENPOSTARは、複数のECサイトやECモールの運営を連携・自動化することで、店舗運営のバックエンド業務を大幅に効率化できるECモール連携ツールです。
楽天やAmazonといった主要モールはもちろん、ヤフオク!やAmazon FBAマルチチャネルなどにも標準で対応しています。

クラウド型のサービスでありながら、個別機能の開発やカスタマイズに対応できるのが特徴です。
事業の成長に合わせたシステムの拡張にも対応できるため、事業規模が拡大してもシステムを乗り換えることなく長期間にわたって利用を継続できるでしょう。

TEMPOSTAR 公式ページ

ECモール連携ツール比較表

前章で紹介したECモール連携ツールを比較表にまとめました。
こちらも合わせて参考にしてください。

初期費用月額料金主要機能対応モール
アシスト店長受注管理機能 50,000円
在庫管理機能 30,000円
受注管理機能 25,000円~
在庫管理機能 20,000円~
受注管理
在庫管理
顧客管理
分析機能
発送処理
メール送信
外部連携機能
楽天市場
Amazon
Yahoo!ショッピング
PayPayモール
Shopify
MakeShop
ネクストエンジン0円10,000円~受注管理
在庫管理
商品登録
決済・倉庫連携
POS連携
基幹システム連携
発注仕入
メール送信
楽天市場
Amazon
Yahoo!ショッピング
PayPayモール
Shopify
MakeShop
TEMPOSTAR0円10,000円~受注管理
在庫管理
商品管理
外部連携機能
楽天市場
Amazon
Yahoo!ショッピング
PayPayモール
Shopify
MakeShop

ECモール連携で業務を効率化して重要課題に集中しましょう!

ECサイトを複数のECモールに展開すると、バックエンド業務がどうしても煩雑になり、手間がかかります。
しかし、戦略的にECサイトを展開して顧客を囲い込み、業績を上げていくには、販売チャネルを増やすためにも複数のECモールを運営する必要が出てくるでしょう。

ECモール連携ツールを導入すれば、バックエンド業務の効率化を実現し、マーケティングなど売上アップのための重要課題に集中できます。

ぜひ、ECモール連携ツールを活用して、ECモール運営の改善に取り組んでみてください。

●料金目安もわかるECサイト構築ガイド
>新規事業などでECサイトを構築する場合のガイドを作成しました。目的や売上規模に応じたEC種別選定や最適な構築手法についての診断を受けることができます。

この記事を書いた人
安藤 大海

学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。

  • ホーム
  • ブログ
  • ECモール連携で運営を効率化!メリットとおすすめ連携ツールを解説