【2026年最新】ローコード開発ツールの目的別おすすめ12選!導入するメリットや成功事例を徹底比較

最終更新日:2026.06.12
DX・システム開発
Wakka Inc. メディア編集部
【2026年最新】ローコード開発ツールの目的別おすすめ12選!導入するメリットや成功事例を徹底比較
SHARE ON
  • FaceBook
  • Twitter
  • LINE
  • Note

こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。

「開発スピードを上げたい」「システム開発のコストを削減したい」など、開発業務の課題を解消したい場合はローコード開発ツールの導入が有効です。
ローコード開発ツールを導入すればシステム開発のスピードが向上し、コスト削減にもつながります。

しかし、多種多様なツールが市場に溢れており、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、2026年最新版のローコード開発ツールを目的別に12選ご紹介し、それぞれの特性を徹底的に比較します。
ローコード開発ツールの料金体系や選定ポイント・成功事例まであわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

WaGAZINE読者さま限定!

DX進め方ガイドブック失敗しないためのノウハウを伝授

社内でのDXを検討している経営層の方や、DX推進プロジェクトのリーダーにオススメ

ローコード開発ツールとは

ローコード開発ツールとは、従来のプログラミング言語による開発に比べて、ソースコードの記述を最小限に抑えた開発ツールです。
GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を主体とした視覚的な操作で、アプリケーションやシステム開発を効率化します。

そのため、プログラミングの知識が少ない方でも比較的容易にシステム開発ができる点もメリットです。

従来の開発手法では、専門的な知識を持つエンジニアが多くの時間と労力を費やしていましたが、ローコード開発ツールを使用することでビジネス部門の担当者などが自らアプリケーションを開発・改善できます。

ローコード開発ツールには、あらかじめシステム開発に必要な機能が備わっています。
IT人材が不足している現代において、ローコード開発は下記のような理由で注目されているのです。

  • システム開発の工数や時間を削減できる
  • 技術的・人材的な課題を解消できる
  • プロジェクトの変化に対応しやすい
  • 品質を均一化できる
  • IT人材不足を解消できる

ノーコード開発との違い

ローコード開発と類似した言葉として、プログラミングを一切行わずにシステムを開発する「ノーコード開発」があります。
自社にどちらのツールが適しているかを見極めるため、両者の主な違いを以下の比較表で確認しておきましょう。

比較項目ローコード開発ノーコード開発
プログラミング最小限のコード記述(一部必要)一切不要(ソースコードなし)
自由度・拡張性高い(外部連携や複雑なロジックも可)限定的(ツールが提供する機能内)
主な対象者IT部門、少し知識のある実務担当者ビジネス部門の担当者、非エンジニア
開発に向くシステム部門間をまたぐ業務プロセス連携、業務特有の複雑なアプリ、基幹システム連携個人の生産性を高めるシンプルな社内ツール、LP、試作アプリ

ローコード開発はある程度のプログラミング知識を必要とするものの、ノーコード開発よりも自由度が高く、自社の業務プロセスに合わせた複雑なシステムを開発・拡張できる点が大きなメリットです。

自社が開発したいシステムの規模や、開発に携わるメンバーのITスキルに合わせて、最適な手法(ツール)を選択しましょう。

ローコード開発ツールを導入するメリット

ローコード開発ツールは、従来の開発手法に比べて多くのメリットをもたらします。

実際に、大手企業のヤマダホールディングスでは、ローコード・ノーコードツールを導入した結果、月間約200万円の直接的なコスト削減と、月間約1,000時間の作業時間削減という効果を達成しています。

このような具体的な数値を念頭に置きながら、自社に導入した際の5つのメリットを確認していきましょう。

開発のコスト削減ができる

ローコード開発ツールは、従来の開発に比べて開発コストを大幅に削減できます。
コーディング作業を最小限に抑えられるため、開発に必要なエンジニアの人数(人月)を大幅に減らせます。
先述したヤマダホールディングスの事例のように、月間約1,000時間の作業時間削減に成功する企業も少なくありません。
さらに、システムの構造がシンプルなため、導入後の中長期的な保守・運用コストの削減(約30%〜50%減)にもつながります。

下記の記事ではローコード開発の将来性と開発できる具体例を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

開発スピードが向上する

ローコード開発ツールを導入すれば、コーディング負担を最小限に抑えて開発スピードを大幅に向上します。

GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)ベースの開発環境で、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で画面やロジックを構築できるため、従来の開発手法と比べて開発期間を3分の1から5分の1(約60%〜80%短縮)にまで縮めることが可能です。
例えば、従来なら3ヶ月かかっていたシステム構築を、わずか2〜3週間でリリースできるようになります。ビジネスの変化に迅速に対応でき、市場での優位性獲得につながります。

システム開発の内製化ができる

プログラミングの専門知識が少なくても扱えるため、IT部門以外の担当者も主体的に開発業務に参加できます。

従来の手法では、自社にリソースがない場合、外部へシステム開発をアウトソーシングするのが主流でした。
しかし、ローコード開発ツールを導入してシステム開発を内製化できれば、これまで外部に支払っていた膨大な外注費(システム一括発注で数百万円〜数千万円規模)を大幅に、あるいは最大100%カットできます。

現場のニーズに合わせたシステムの微修正も外注先への見積依頼や発注が不要となり、即日対応できるようになります。

人材不足を解消できる

IT人材の不足は、多くの企業が抱える深刻な課題です。
経済産業省の試算によると、2030年にはIT人材が最大で約79万人不足する見込みであり、採用市場でのエンジニア獲得競争は年々激化しています。

ローコード開発ツールは専門的なスキルを持たない非エンジニア(市民開発者)でも開発に参加できるため、高額な採用コスト(エンジニア1人あたり数百万円)をかけることなく、社内の既存リソースだけで開発プロジェクトを推進できます。
少子高齢化にともなう労働人口の減少に対応する現実的な施策としても非常に有効です。

参照:IT分野について|経済産業省

業務の属人化を防止できる

従来の開発では、複雑なソースコードを記述するため、特定のエンジニアしかシステムの詳細を理解していない「ブラックボックス化(業務の属人化)」が発生しがちでした。

一方、ローコード開発ツールは処理の流れが視覚的に可視化・標準化されているため、システムの構造を誰でも容易に把握でき、引き継ぎや仕様変更にかかる工数を従来の約50%削減できます。

万が一、開発担当者が退職や異動で不在になった場合でも、他のメンバーがスムーズに運用や修正を引き継げるため、事業継続の円滑な運用基盤を作ることができます。

ローコード開発ツールを導入するデメリット

ローコード開発ツールは多くのメリットがある一方で、導入にあたっては注意すべきデメリットも存在します。
導入後に「こんなはずではなかった」とならないよう、デメリットを把握した上で、対策を検討しておきましょう。

操作方法を習得する手間がかかる

ローコード開発ツールは、従来のプログラミングに比べて直感的な操作が可能ですが、ツール独自の操作方法を習得する必要があります。

開発経験のない業務担当者が利用する場合、ツールの使い方を覚えるまでに一定の学習コストが発生します。

開発経験のない業務担当者が利用する場合、ツールを使いこなすまでに数十時間〜数ヶ月におよぶ学習時間(初期トレーニング)が必要となり、定着するまでは一時的に現場の生産性が低下するリスクを想定しておく必要があります。

ツール導入・利用コストがかかる

ローコード開発ツールは、無料プランが用意されている場合もありますが、本格的な業務利用を考えると有料プランへの加入が必要なケースがほとんどです。

有料プランは、ユーザー数や機能制限・データ容量などによって料金が異なり、規模によっては高額なコストが発生する可能性があります。
また、ユーザー課金型(1アカウントあたり月額1,000円〜1万円前後)を採用しているツールが多く、利用人数が数百人規模に膨らむと、年間で数百万円以上の高額なコストが発生する可能性があります。

導入前に「利用ユーザー数」と「必要な機能」を明確にし、費用対効果の試算が不可欠です。

カスタマイズ性が制限される可能性がある

ローコード開発ツールは、あらかじめ用意された部品やテンプレートを組み合わせる開発を行うため、カスタマイズ性が制限される可能性があります。

独自のUI/UXを実装したい場合や、特定の外部システムとの連携が必要な場合でも、ツールの機能制限が設けられている場合は実現できません。

そのため、ローコード開発ツールを導入する前に必要なカスタマイズ要件を明確にし、ツールが対応可能かどうかを確認しておきましょう。

ローコード開発ツールを導入する前の準備

ローコード開発ツールを導入する前に準備を徹底しておくことで、よりスムーズに開発を進め、ツールのメリットを最大限に引き出せます。

ローコード開発ツールの導入を検討している方は、下記の準備を進めておきましょう。

  • アプリやシステムの種類・規模を明確にする
  • 必要な機能と拡張性を洗い出す
  • チームのスキルと開発体制を確認する

上記のポイントを確認して、ローコード開発ツールの導入に備えてください。

アプリやシステムの種類・規模を明確にする

まず、開発したいアプリやシステムの種類と規模を明確にしましょう。

例えば、業務効率化のための社内向けアプリか、顧客向けのWebアプリケーションかによって必要な機能や性能が異なります。
また、プロジェクトが大規模か小規模かによっても適切なツールの選定が変わるため、プロジェクトの規模を明確にしてください。

種類と規模を明確にすれば、必要な機能や拡張性を具体的に洗い出し、自社に適したローコード開発ツールを選定できます。

必要な機能と拡張性を洗い出す

次に、開発したいアプリやシステムに必要な機能と拡張性を洗い出しましょう。

例えば、「データベースとの連携が必要なのか」「外部システムとの連携が必要なのか」「特定のデバイスに対応する必要があるのか」など、具体的な要件をリストアップしてください。

また、将来的に機能拡張が必要になる可能性も考慮し、拡張性の高いツールを選ぶことが大切です。
必要な機能と拡張性を明確にすれば、ツール選定の際に比較検討がしやすくなり、導入後のミスマッチを防げます。

チームのスキルと開発体制を確認する

最後に、開発チームのスキルと開発体制を確認しましょう。
ローコード開発ツールは、従来の開発手法に比べて比較的容易に開発できますが、ある程度のITスキルは必要です。

チームメンバーのスキルレベルを把握し、必要に応じて研修やトレーニングを実施しましょう。

また、開発体制についても役割分担や責任範囲を明確にしておけば、スムーズに開発を進められます。
チームのスキルと開発体制を事前に確認すれば、ツール導入後の学習コストを最小限に抑え、効率的な開発を実現できます。

WaGAZINE読者さま限定!

DX進め方ガイドブック失敗しないためのノウハウを伝授

社内でのDXを検討している経営層の方や、DX推進プロジェクトのリーダーにオススメ

ローコード開発ツールの選定ポイント

ローコード開発ツールを選ぶ際には、自社の目的や開発体制に合ったツールを選ぶことが大切です。
ここでは、ローコード開発ツールを選定する際の重要なポイントを4つご紹介します。

サポート体制

ローコード開発ツールは、スキルや知識が乏しい担当者でも容易に開発できますが、導入初期や運用中に疑問点や問題が発生する事態は避けられません。
そのため、ベンダーのサポート体制を把握するために下記のポイントを確認しておきましょう。

  • サポートの種類
  • サポート時間
  • サポート範囲
  • ドキュメントの充実度

はじめてローコード開発ツールを導入する場合や、開発チームに十分なスキルがない場合は手厚いサポート体制が整っているツールを選びましょう。

操作性

ローコード開発ツールの最大のメリットは、プログラミングの知識が少なくても視覚的なインターフェースを通じて直感的にシステムを開発できる点です。

そのため、操作性はツールの使いやすさを左右する重要な要素となるので、以下のポイントに注目してツール選びを行ってください。

  • インターフェースの分かりやすさ
  • 学習コスト
  • 日本語対応

無料トライアル期間などを活用して、実際に操作感を確かめておくと導入後のミスマッチを防げます。

機能性

ローコード開発ツールによって、得意とするアプリケーションの種類や機能が異なります。
下記のように、自社が開発したいアプリケーションの種類や必要な機能を明確にした上で、ツールを選定しましょう。

  • 開発可能なアプリケーションの種類
  • 提供されている機能
  • テンプレートの豊富さ

自社のニーズに合った機能を備えているか、将来的な拡張性も考慮して検討するのが大切です。

拡張性

ローコード開発ツールは、基本的にGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)上で開発を行うため、通常のプログラミングに比べてカスタマイズ性が低い可能性があります。

しかし、ビジネスの変化や新たなニーズに対応するためには、ある程度の拡張性も必要なので以下の点を確認しましょう。

  • API連携
  • カスタムコード
  • プラグイン・アドオン

【目的別】おすすめローコード開発ツール12選・比較表

ローコード開発ツールは、その用途や得意分野によってさまざまな種類があります。まずは今回ご紹介する12ツールの基本スペックを一覧表で比較してみましょう。

※表は、横にスクロールできます

ツール名月額料金プランの目安対応領域日本語対応無料プラン
kintoneライト:1,000円/ユーザー〜業務アプリ、DB、ワークフローありなし
Salesforce App CloudStarter:3,000円/ユーザー〜営業連携、業務アプリ、CRM連携ありなし
Zoho CreatorStandard:3,000円/ユーザー〜業務アプリ、カスタムCRMありあり※制限付
Claris FileMakerユーザーライセンス:2,250円/ユーザー〜カスタム業務、モバイル、デスクトップありなし
OutSystems個別見積もり(数百万〜)エンタープライズWeb、複雑な基幹、モバイルありあり
Power AppsPremiumプラン:約3,000円/ユーザー〜Web・モバイル、M365・Azure連携ありあり※開発用
MendixBasic:約9,000円〜(エンタープライズは個別)Web・モバイル、基幹、複数部門協業ありあり
Appian個別見積もり業務プロセス管理(BPM)、エンタープライズありあり
SAP Build Apps個別見積もり(従量課金)モバイル、Web、SAPエコシステム連携ありあり
FlutterFlowStandard:約4,500円/アカウント〜iOS・Androidネイティブモバイルアプリなし(英語)あり
BubbleWeb-only Starter:約 4,500円〜複雑なWebアプリ、データベース統合なし(英語)あり
RetoolTeam:約1,500円 /ユーザー〜社内管理画面、データダッシュボードなし(英語)あり

業務アプリ開発に強いローコード開発ツール

日々の業務を効率化するアプリ開発に特化したツールです。
申請・承認・顧客管理など、企業の基幹業務を支えるシステムをローコードで開発できます。

kintone

出典元:kintone公式サイト

サイボウズが提供するツールで、プログラミングスキルがなくても簡単にシステムを開発できます。
データベースの作成やワークフローの設計を視覚的に行えるため、現場主導での業務改善に最適です。 

※表は、横にスクロールできます

料金プランライトコースは月額1,000円/ユーザー、スタンダードは月額1,800円/ユーザー(最低5ユーザー) 
対応アプリ種類業務アプリ、社内データベース、ワークフロー
日本語対応あり(完全対応)
API連携数100種類以上の外部連携拡張プラグイン・サービスあり
向いている企業規模中小企業〜大企業

Salesforce App Cloud

出典元:Salesforce App Cloud公式サイト

Salesforce App Cloudは、Salesforceが提供するクラウドベースのアプリケーション開発プラットフォームです。
特にSalesforce CRMとのシームレスな連携が可能で、顧客データや営業プロセスを一元管理したい場合におすすめです。

Salesforce Lightningを用いた直感的なアプリ開発や、AI機能(Einstein)を統合したスマートなシステム構築によって開発業務の負担を軽減できます。

※表は、横にスクロールできます

料金プラン月額3,000円/ユーザー〜(Platform Starter) 
対応アプリ種類業務アプリ、顧客管理連携アプリ、社内ポータル
日本語対応あり(完全対応)
API連携数AppExchangeなどを通じて数千規模の連携が可能
向いている企業規模中小企業〜大企業

Zoho Creator

出典元:Zoho Creator公式サイト 

Zohoが提供する低価格かつ多機能なローコードプラットフォームです。ドラッグ&ドロップで直感的にアプリを作成でき、AI機能を用いたデータ分析やワークフローの自動化も得意としています。

※表は、横にスクロールできます

料金プラン月額3,000円/ユーザー〜(無料プランあり※制限付き) 
対応アプリ種類業務アプリ、Webアプリ、カスタムCRM 
日本語対応あり
API連携数600以上のSaaSアプリと連携可能
向いている企業規模中小企業〜中堅企業

Claris FileMaker

出典元:Claris FileMaker公式サイト 

Appleの子会社であるClarisが提供する、歴史と実績のあるローコードツールです。オンプレミス環境とクラウド環境の両方に対応でき、オフラインでも動作する柔軟なカスタムアプリを構築できます。

※表は、横にスクロールできます

料金プラン月額2,250円/ユーザー〜(買い切りプランもあり) 
対応アプリ種類カスタム業務アプリ、デスクトップアプリ、モバイルアプリ 
日本語対応あり(完全対応) 
API連携数REST API (Data API) やODataを通じた広範な連携が可能 
向いている企業規模中小企業〜中堅企業

Webアプリ開発に強いローコード開発ツール

ECサイト・予約システム・会員サイトなど、Web上で動作するアプリケーションの開発に特化したツールです。

デザイン性の高いUI/UXをローコードで実現したい方や、Webアプリ開発を効率化したい方はあわせてご確認ください。

OutSystems

出典元:OutSystems公式サイト

OutSystemsは、エンタープライズ向けに特化したローコード開発プラットフォームであり、大規模なWebアプリや複雑なシステムを迅速に構築したい場合に向いています。

ビジュアルベースの開発環境を提供し、既存のデータベースやサードパーティサービスとの連携を容易に行います。
また、品質管理やデプロイメント機能が充実しており、スケーラビリティと信頼性が求められるプロジェクトにも対応可能です。

※表は、横にスクロールできます

料金プラン個別見積もり(※無料のPersonal Editionあり) 
対応アプリ種類大規模Webアプリ、エンタープライズシステム、モバイルアプリ 
日本語対応あり
API連携数400以上の連携コンポーネント(Forge)を利用可能
向いている企業規模中堅企業〜大企業 

Microsoft Power Apps

出典元:Microsoft Power Apps公式サイト

Microsoft Power Appsは、Microsoftのクラウドサービス群であるPower Platformの一部で、既存のMicrosoft製品(Excel・SharePoint・Dynamics 365など)との連携が得意です。

Office 365やAzure環境を活用して、業務プロセスを自動化し、データを活用したカスタムWebアプリを構築できます。

また、AI BuilderやAzureの機能を活用して高度な機能を迅速にアプリへ組み込め、ローコード開発ツールのなかでカスタマイズ性が高い点も強みです。

※表は、横にスクロールできます

料金プラン月額約3,000円/ユーザー〜(開発者向け無料プランあり) 
対応アプリ種類業務特化型Webアプリ、社内ポータル、モバイルアプリ 
日本語対応あり(完全対応) 
API連携数1,000以上の公式コネクタを利用可能 
向いている企業規模中小企業〜大企業 

Mendix

出典元:Mendix公式サイト 

シーメンス社傘下のエンタープライズ向けローコードプラットフォームです。

ビジネス部門(非エンジニア)とIT部門(プロのエンジニア)が同じプラットフォーム上で協業して開発を進められる「コラボレーション機能」に強みを持ちます。

※表は、横にスクロールできます

料金プラン月額約9,000円〜(無料のFree Editionあり)  
対応アプリ種類Webアプリ、モバイルアプリ(PWA対応)、基幹システム  
日本語対応あり
API連携数数百以上の連携モジュール(Mendix Marketplace)  
向いている企業規模中堅企業〜大企業 

Appian

出典元:Appian公式サイト

BPM(ビジネスプロセス管理)領域に強みを持つローコードプラットフォームです。

複雑な業務プロセスの自動化や、複数のシステムにまたがるデータを統合して1つのWeb画面で管理するような、高度なエンタープライズ開発に適しています。

※表は、横にスクロールできます

料金プラン個別見積もり(無料のCommunity Editionあり) 
対応アプリ種類業務プロセス自動化アプリ、エンタープライズWebアプリ 
日本語対応あり
API連携数数十〜数百(ノーコードでのシステム統合機能が豊富) 
向いている企業規模大企業(エンタープライズ) 

モバイルアプリ開発に強いローコード開発ツール

iOS、Androidなど、スマートフォンやタブレットで動作するアプリ開発に特化したツールです。

ネイティブアプリのようなパフォーマンスとUI/UXをローコードで実現できるので、モバイルアプリ開発を効率化したい方はツール選びの参考にしてください。

SAP Build Apps

出典元:SAP Build Apps公式サイト

SAP Build Appsは、初学者から上級者まで幅広く利用されるモバイルアプリ開発に特化したローコードプラットフォームです。

ノンコーディングでAndroid及びiOSアプリを構築できる点が特徴的で、小規模なモバイルプロジェクトやプロトタイプ開発に適しています。

UIデザインツールが直感的で豊富なプラグインやサードパーティサービスとも統合できるので、はじめてローコード開発ツールを導入する企業でも使いやすいです。

※表は、横にスクロールできます

料金プランサブスクリプション・従量課金制(無料のCommunity Editionあり)
対応アプリ種類ネイティブモバイルアプリ、Webアプリ 
日本語対応あり(一部英語表記が残る場合あり) 
API連携数SAPエコシステムとの連携に加え、各種REST APIと接続可能 
向いている企業規模中堅企業〜大企業(SAP導入企業に最適) 

FlutterFlow

出典元:FlutterFlow公式サイト

FlutterFlowは、GoogleのFlutterフレームワークをベースとした視覚的なローコード開発ツールです。

モバイルアプリ開発に特化しておりネイティブのパフォーマンスを維持しながら、短期間でリッチなUIを持つアプリケーションを構築できます。

コード生成機能でエンジニアチームとも連携できるため、プログラミング知識が乏しい担当者でも安心して開発できます。

また、Firebaseとスムーズに統合でき、リアルタイムデータベースを活用するアプリケーションにもおすすめです。

※表は、横にスクロールできます

料金プラン月額約4,500円〜(無料プランあり) 
対応アプリ種類ネイティブモバイルアプリ(iOS/Android)、Webアプリ  
日本語対応なし(ツールUIは英語、アプリ内への日本語入力は可能)  
API連携数Firebaseとのネイティブ統合に加え、REST APIは無制限に接続可能  
向いている企業規模スタートアップ〜中小企業 

データベース連携に強いローコード開発ツール

既存のデータベースと連携し、データの入力・編集・検索・分析などを行うアプリ開発に特化したツールです。

基幹システムやクラウドデータベースとの連携をローコードで実現したい方は、ぜひチェックしておきましょう。

Bubble

出典元:Bubble公式サイト

Bubbleは、データベースとの強力な統合機能を持つローコードプラットフォームです。
視覚的なワークフロー設計と強力なデータ操作機能を活用して、複雑な業務アプリケーションやカスタムWebサービスを構築可能です。

複雑なワークフロー設計が可能で、自社独自のWebサービスやマッチングサイトなどをゼロから立ち上げるのに適しています。 

※表は、横にスクロールできます

料金プラン月額約4,500円〜(無料プランあり) 
対応アプリ種類複雑なWebアプリ、SaaSプロトタイプ構築 
日本語対応なし(ツールUIは英語) 
API連携数1,000以上のプラグインエコシステムを提供   
向いている企業規模スタートアップ〜中小企業 

Retool

出典元:Retool公式サイト

Retoolは、データベースやAPIと簡単に連携できるローコードツールとして注目されており、世界中で8,000以上の顧客が利用しています。

MySQLやPostgreSQLといった自社データベースや各種APIを画面上のUIコンポーネントに直接紐づけることができ、エンジニアが社内ツールを作る手間を大幅に削減します。 

※表は、横にスクロールできます

料金プラン月額約1,500円/ユーザー〜(無料プランあり) 
対応アプリ種類社内ツール、管理画面、データダッシュボード 
日本語対応なし(ツールUIは英語) 
API連携数数十種類のDB・APIネイティブ連携+REST/GraphQL対応    
向いている企業規模中小企業〜大企業(エンジニアリソースがある企業) 

ローコード開発ツールの料金体系とプランの選び方

ローコード開発ツールを選ぶ際、料金体系はコストパフォーマンスを左右する極めて重要な検討事項です。
月額数百円から利用できるツールもあれば、エンタープライズ向けに年間数百万円以上の投資が必要なものまで幅広く存在します。

本章では、一般的な料金体系の仕組みに加え、先ほど紹介したおすすめ12ツールの具体的な料金プランを一挙に比較します。

おすすめ12ツールの料金プラン比較一覧

各ツールの主要プランと料金体系をまとめました。自社の予算感や開発規模と照らし合わせてみてください。

※表は、横にスクロールできます

ツール名初期費用主要な有料プラン・月額料金の目安料金体系の種類無料プランの有無
kintoneなし・ライト:1,000円/人
・スタンダード:1,800円/人
※最低5ユーザー〜
ユーザー数課金なし(14日間無料体験あり)
Salesforce App Cloudなし・Starter:3,000円/人
・Plus:12,000円/人
ユーザー数課金なし(無料トライアルあり)
Zoho Creatorなし・Standard:3,000円/人〜
・Professional:4,500円/人〜
ユーザー数課金あり(機能・容量制限あり)
Claris FileMakerなし・ユーザーライセンス:2,250円/人〜
※最低5ユーザー〜
ユーザー数課金
(買い切り型あり)
なし(無料トライアルあり)
OutSystemsなし・大規模向け:個別見積もり
(通常、年額数百万円〜)
開発規模・定額課金あり(開発・テスト用の個人環境)
Microsoft Power Appsなし・Premiumプラン:$20(約3,000円)/人ユーザー数課金あり(開発者向け環境)
Mendixなし・Basic:約9,000円/人〜
・Standard / Premium:個別見積もり
ユーザー数課金(大規模は個別)あり(Free Edition)
Appianなし・企業向けプラン:個別見積もりユーザー数課金あり(Community Edition)
SAP Build Appsなし・本番環境:個別見積もり
(SAP BTPのライセンスに準ずる)
従量課金 / 個別あり(SAP BTP Free Tier内)
FlutterFlowなし・Standard:約4,500円
・Pro / Teams:約10,500円〜
アカウント定額課金あり(コード出力不可)
Bubbleなし・Starter(Web単体):約4,500円
・Starter(Web+Mobile):約9,000円
アカウント定額課金+従量課金(WU)あり(テスト環境のみ)
Retoolなし・Team:約1,500円 /人
・Business:約7,500円 /人
ユーザー数課金あり(機能制限あり)

※料金はプラン改定や為替レートによって変動する可能性があるため、必ず最新の公式サイトをご確認ください。

無料プランと有料プランの違い

多くのローコード開発ツールには、無料プランと有料プランが用意されているため、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。

無料プランは、基本的な機能を試したり小規模なプロジェクトで使用したりするのに適しています。
一方、有料プランは機能やリソース・サポート体制などサービス内容が充実するので、より高い利便性を発揮します。

※表は、横にスクロールできます

項目無料プラン(検証・試作用)有料プラン(本番運用・ビジネス用)
主な機能基本機能の確認、モックアップ作成高度なカスタマイズ、外部連携、セキュリティ制限の解除
利用制限ユーザー数(1〜数名)、データ容量、API呼び出し回数に厳しい制限あり制限の大幅な緩和、又は無制限
ソースコード外部エクスポート不可のケースが多い(FlutterFlowなど)コードのダウンロードや独自ドメインの適用が可能
サポートなし(FAQやユーザーコミュニティのみ)メール、電話、優先対応などの手厚いサポート
利用目的ツールの操作性チェック、PoC(概念実証)実際の業務運用、一般ユーザー向けアプリの公開

リスクを最小限に抑えるためには「まずは無料でアプリを作ってみて、社内で実際に運用するフェーズ(本番環境へ移行するタイミング)で有料プランに切り替える」のが一般的です。 

料金体系の主な種類 

ローコードツールの料金システムは、大きく分けて以下の5つのタイプがあります。
ツールの性質(社内向けか、一般ユーザー向けか)によって適した体系が異なります。 

※表は、横にスクロールできます

料金体系の種類特徴適したケース(具体例)
ユーザー数課金利用する人数(アカウント数)に応じて料金が加算される仕組み。利用者が限定されている社内業務アプリ
(例:kintone、Salesforce、Retool)
アカウント定額課金開発者1人あたり、又は1アプリあたりに対して固定月額を支払う仕組み。利用ユーザー数が多くても料金が変わらないメリットがある。不特定多数が使うWeb・モバイルアプリ
(例:FlutterFlow、Bubbleの基本料金)
従量課金データのストレージ容量、APIの呼び出し回数、サーバーの消費リソース(サーバーの処理負荷)に応じて料金が変動する仕組み。アクセス数やデータ処理量に波があるシステム
(例:SAP Build Apps、BubbleのWU超過分)
個別見積もり(年額)大企業・エンタープライズ向け。セキュリティやスケーラビリティ、手厚い専用サポートが包括された高額なプラン。全社横断の基幹システムや、大規模なDX推進
(例:OutSystems、Mendix、Appian)
買い切り型最初にソフトウェアのライセンスを購入すれば永続的に利用できる仕組み。自社サーバー(オンプレミス)で長期運用したい場合(例:Claris FileMakerの一部プラン)

自社の利用状況に合わせて最適な料金体系を選ぶことが重要です。

見落としがちな追加料金やサポート費用 

月額の基本料金だけで予算を組んでしまうと、運用開始後に「想定以上の追加費用が発生した」という事態に陥りかねません。以下の4つの隠れたコストを必ず考慮して総費用を算出しましょう。 

※表は、横にスクロールできます

データストレージ・容量拡張費用 画像やPDFなどの添付ファイルを大量に扱う業務アプリの場合、基本プランの容量(1ユーザーあたり数GBなど)をすぐに使い切ってしまい、ディスク増設の追加費用が発生することがある 。
API連携・プレミアムコネクタ費用 外部のシステム(基幹システムや別SaaS)と高度な連携を行う際、上位プランへのアップグレードが必要になったり、連携用プラグインの購入費用が別途発生したりする(例:Microsoft Power Appsのプレミアムコネクタなど)。 
従量課金(インフラリソース)の変動費用 Bubbleなどのツールでは、アプリのバックエンド処理やアクセス量に応じて「ワークロードユニット(WU)」などのサーバー消費コストが変動する。
急激にユーザーが増えた場合、月額料金が跳ね上がる「急増(想定外の高額請求につながる状態)」のリスクを想定しておく必要がある。 
開発・導入支援(トレーニング)費用 自社にノウハウがない場合、ツールベンダーや代理店による「導入支援サービス」や「ワークショップ」を頼るケースが多く、これには初期費用として数十万〜数百万円のコンサルティング費用がかかる。 

予算に合ったツールを選ぶポイント

予算内で自社に最適なローコード開発ツールを見つけるためのステップは以下の通りです。 

※表は、横にスクロールできます

1「誰が」「何人」使うかを明確にする 社内の10人で使うのか、顧客10,000人に提供するのかで、選ぶべき料金体系(ユーザー数課金か、定額/従量課金か)は180度変わる。 
2必要な機能の「最低ライン」を決める 「AI機能は本当に必要か?」「外部システムとの連携は必須か?」を精査し、過剰なスペックの上位プランを選ばないようにする。 
3無料トライアルで「開発工数」を試算する 実際に無料プランを触り、自社スタッフが自力で構築できそうか(学習コストはどのくらいか)を確認する。内製化できなければ、結局外注費がかさんでしまうため。 
42〜3年間の「中長期的な総コスト」で比較する 初期費用(導入支援費)と、利用者が増えた場合のランニングコストを合算し、3年間のトータルコストで複数ツールを比較検討する。 

これらのポイントを踏まえることで、予算内で最適なローコード開発ツールを見つけられます。

ローコード開発ツールで業務効率化を実現した成功事例

ローコード開発ツールの導入効果は、企業規模を問わず多くの現場で実証されています。ここでは、ローコード開発ツールを活用して劇的な業務効率化やコスト削減を達成した5つの成功事例をご紹介します。 

事例1:LIXIL|申請業務のデジタル化と標準化

LIXILでは、消費者のニーズへの迅速な対応と従業員の生産性向上を目指し、DX推進の一環としてローコード開発ツールを導入しました。開発の共通基盤を構築し、これまで外部へ委託していたシステム開発を内製化体制へとシフトさせた事例です。 

※表は、横にスクロールできます

導入前の課題 ・外部委託によるシステム開発のコスト肥大化とスピード不足
・レガシーシステム(古いシステム)の陳腐化への対応
・申請業務の煩雑化にともなう業務の属人化と特定従業員への負担
導入ツール OutSystems 
導入後の成果 ・開発生産性の劇的な向上と外注コストの大幅な削減を達成
・煩雑な申請業務をデジタル化・標準化し、属人化を一掃
・グループ内で260名以上のローコード教育受講者を育成

参照:LIXIL、OutSystemsの高性能ローコードプラットフォームを共通開発基盤として採用、 ローコードによる開発運用環境と人材育成でDXを加速 | OutSystems
参照:株式会社LIXIL – レガシーシステムの課題へ対応する「共通開発基盤」に OutSystems を採用、ローコードによる開発運用環境と人材育成で DX を加速する LIXIL | OutSystems

事例2:ヤマダホールディングス|10種類以上のアプリ開発に成功

現場に紙媒体での作業が深く根付いていたヤマダホールディングスでは、業務改善と外注コスト削減を目的にローコードツールを導入しました。
IT部門が主導し、現場の要望に合わせた多数のアプリをスピーディーに内製化することに成功しています。 

※表は、横にスクロールできます

導入前の課題    ・紙ベースのアナログで非効率な業務が多く、従業員の大きな負担に
・外部の開発業者にアプリ構築を依頼するコストが高額
・外注による見積もりや開発の手間から、迅速な業務改善が進まない
導入ツール SmartDB®︎(スマートデービー) 
導入後の成果 ・約60の業務をデジタル化し、月間約200万円の直接的なコスト削減、及び月間約1,000時間の作業時間削減
・店舗運営や顧客管理など、自社業務に最適化した10種類以上のアプリを完全に内製化
・外注コストを大幅にカットし、現場の要望に即日対応できる体制を確立

参照:ヤマダホールディングス DX 戦略による業務効率化を SmartDB®︎で実現

事例3:日清食品グループ|決算遅延を防ぐペーパーレス化の実現 

日清食品グループでは、社内に残る膨大な紙の書類や報告書をデジタル化するため、ローコードツールを導入しました。
ペーパーレス化を通じて、決算業務の迅速化やテレワーク環境への適応を遂げた事例です。 

※表は、横にスクロールできます

導入前の課題      ・紙書類の押印処理(承認)に時間がかかり、決算業務に遅延が生じるリスク
・紙の書類が多く、申請の進捗状況をリアルタイムで追跡・管理できない
・書類提出のための出社が必要で、テレワーク移行(BCP対策)の妨げに
導入ツール kintone(及び経理部門におけるSAP Concur、FastAccountingなど)
導入後の成果 ・kintone上に約70種類の各種申請・稟議・回覧アプリを自社構築し、在宅下でもシームレスに運用
・財務経理部門の専用SaaSなど(SAP Concur / AI-OCRなど)の統合運用により、年間約9万枚の請求書などの紙削減、及び年間約2万4千時間の工数(手入力などの時間)削減を達成
・在宅勤務移行時の決算遅延リスクやBCP上の課題を完全に解決 

参照:日清食品グループ – kintone(キントーン)導入実績30,000社 – 導入事例 | サイボウズの業務改善プラットフォーム
参照:COOメッセージ | 日清食品グループ

事例4:サイキョウ・ファーマ|事務作業時間を3分の1に圧縮

医薬品などの製造販売を行うサイキョウ・ファーマでは、受注や在庫管理のアナログ運用から脱却するためにローコードツールを導入しました。
限られた人員のなかで、劇的な事務作業時間の削減を達成した中小企業の好事例です。

※表は、横にスクロールできます

導入前の課題    ・紙やExcelによるアナログな受注・在庫管理が行われていた
・業務量急増に伴い、手配ミスや単価の間違いが頻発
・ミスによる欠品対応や、増員した新しいスタッフの教育に膨大な時間をロス
導入ツール kintone
導入後の成果 ・事務作業時間を3,900時間から1,150時間へ短縮(年間2,750時間・約3分の1に圧縮
・不要なExcel管理を廃止して情報が一元化され、手配ミスや属人化が大幅に減少
・システムが標準化されたことで、新人教育にかかる負担も軽減

参照:システムクレイス 導入事例(株式会社サイキョウ・ファーマ) 

事例5:シンセイアート株式会社|kintone × 奉行クラウド

印刷・企画・デザインを展開するシンセイアート株式会社が、基幹データベースとローコードをシステム連携させてデータの二重入力を完全に撲滅した好事例です。

※表は、横にスクロールできます

導入前の課題         ・印刷工程用のレガシーなオンプレミス型基幹システムが保守切れとなり、ハードウェア故障リスクと多額の維持費が課題化
・営業担当者が複写式カーボン紙に手書きで記入し、工場長がExcelに転記して工程管理を行い、経理がそれを会計システムに二重手入力していたため、各部門で非効率な転記作業と人的エラーが常態化 
導入ツール kintone 、商奉行クラウド、勘定奉行クラウド (連携にQanat Universeを採用)
導入後の成果 ・kintoneで構築した「作業伝票アプリ」に営業が受注データを入力すると、工場長はワンクリック(アプリアクション機能)で「作業進捗アプリ」へ転記可能となり、Excel転記を廃止 。これにより、工場長の工数が年間110時間削減 
・社長決済後、データ同期ボタンを押すだけでkintoneから商奉行クラウド及び勘定奉行クラウドへ請求・会計情報が自動転送。二重入力がゼロになり、経理担当者の二重入力工数が年間250時間削減 
・これらにより、データ転記作業だけで年間合計360時間の削減を達成し、転記ミスやチェックにともなう現場の心理的負担を完全に解消 
・複写式伝票からPrintCreatorによる単票印刷への移行などにより、年間18,000枚の物理的なペーパーレス化も達成 

参照:サイボウズ kintone公式 導入事例(シンセイアート株式会社) 

ローコード開発の限界と、フルスクラッチ開発という選択肢

ローコード開発ツールは、開発コストを抑えスピード感をもってシステムを構築できる非常に便利な手段です。
しかし、あらゆるシステム開発において万能なわけではありません。

ツールの特性を正しく理解していないと、いざ開発を始めてから「求めていた機能が実装できない」「将来的な拡張が行き詰まった」という事態に陥るリスクがあります。
ここでは、ローコード開発ツールが持つ明確な限界と、ゼロから構築する「フルスクラッチ開発」を選択すべきケースについて解説します。

ローコード開発ツールが直面する「3つの限界」

ローコード開発ツールで限界を迎えやすいのは、主に以下の3つのシーンです。

※表は、横にスクロールできます

高度なカスタマイズや独自UI/UXの実現が難しいツールに用意された既存のコンポーネント(部品)を組み合わせて開発するため、自社特有の複雑な業務ロジックや、顧客向けアプリでこだわりたい「オリジナリティのあるデザイン(UI/UX)」を100%再現するのは困難。
大規模・複雑な基幹システムとの連携やパフォーマンス維持数万人が同時にアクセスするような大規模システムや、何十年も運用されてきた複雑な既存の基幹システム(レガシーシステム)と密に連携させる場合、ツール側のパフォーマンスが低下したり、仕様の制限により連携自体が実現できなかったりする。
ベンダーロックインとブラックボックス化のリスクそのツールの仕様に依存(ベンダーロックイン)するため、万が一ツールベンダーがサービスを終了したり、大幅な値上げを行ったりした場合に身動きが取れなくなる。また、現場がガバナンスを無視してアプリを乱立させると、IT部門から見えないブラックボックス(シャドーIT)になりがち。

競争力の基盤となるシステムには「フルスクラッチ開発」という選択肢を

自社の優位性を生み出す中核(コア)となるシステムや、他社との差別化を図りたいサービスを構築する場合は、制限のない「フルスクラッチ開発(完全オリジナル開発)」が必要不可欠です。

フルスクラッチであれば、技術的な制約が一切ないため、独自の業務プロセスを完全に再現できるだけでなく、将来的なビジネスの拡大に合わせた自由なスケールアップ(拡張)や、自社資産としてのシステム保有が可能になります。

自社の要件に合わせた最適な開発手法を選ぶために

「自社の要件はローコードで実現できるのか、それともフルスクラッチが必要なのか」を見極めるのは、専門的な知識がないと難しいのが現実です。

Wakka Inc.では、お客様のビジネスゴールやご予算、開発規模に合わせて、最適な開発手法をご提案・サポートする各種サービスを提供しています。

業務システム開発サービス

「ローコードツールでは対応しきれない複雑な業務フローを自動化したい」「既存の基幹システムとシームレスに連携させたい」といったご要望に対し、完全オーダーメイドでのシステム構築を承ります。要件定義から運用保守まで、企業のコアビジネスを支える強固なシステムを形にします。

詳細はこちら:業務システム開発サービス

ラボ型開発サービス(バーチャルラボ)

「内製化を目指したいが社内にエンジニアが足りない」「要件を柔軟に変更しながら、スピード感をもってフルスクラッチ開発を進めたい」という企業におすすめです。お客様専用の開発チームを中長期的に確保し、専属のプロフェッショナルとして開発を伴走します。

詳細はこちら:ラボ型開発サービス(バーチャルラボ) 

「ローコードの導入で迷っている」「フルスクラッチとの費用対効果を比較したい」という担当者様は、まずはお気軽にご相談ください。自社のビジネスに最適な開発アプローチをご提案します。

ローコード開発ツールでビジネスを加速させよう!

ローコード開発ツールは、開発コストの削減・開発スピードの向上・システム開発の内製化など、多くのメリットをもたらし、企業のDX推進を強力にサポートします。

導入にあたっては、自社のアプリやシステムの規模、必要な機能、チームのスキルなどを考慮し、最適なツールを選定するのが重要です。

紹介した選定ポイントや比較表を参考に、自社に適したローコード開発ツールを導入しましょう。

WaGAZINE読者さま限定!

DX進め方ガイドブック失敗しないためのノウハウを伝授

社内でのDXを検討している経営層の方や、DX推進プロジェクトのリーダーにオススメ

この記事を書いた人
Wakka Inc. メディア編集部
  • ホーム
  • ブログ
  • 【2026年最新】ローコード開発ツールの目的別おすすめ12選!導入するメリットや成功事例を徹底比較