【2024年最新】Web開発言語のトレンドとは?種類や言語ごとの特徴、選び方を解説

最終更新日:2024.10.07
DX・システム開発
Wakka Inc. メディア編集部
【2024年最新】Web開発言語のトレンドとは?種類や言語ごとの特徴、選び方を解説
SHARE ON
  • FaceBook
  • Twitter
  • LINE
  • Note

Web開発の技術は日々進化しています。
知識やスキルを向上させ、効果的かつ効率的な開発を行うためには、最新の開発言語や技術動向などを理解することが大切です。

開発言語のトレンドを押さえることで、高品質なシステム開発を実現できます。
システム開発を効率化したい方は、プログラミング言語をマスターして、Web開発言語のトレンドを確認しておきましょう。

本記事では、2024年のWeb開発言語のトレンドについてご紹介します。
Web開発のフレームワークやデザイン、Web技術のトレンドなども解説しているのでぜひ最後までご覧ください。

目次

●開発リソースの不足にお悩みなら●

>>>Wakka.Inc独自の海外子会社設立サービスがおすすめ!
無料でサービス資料をダウンロードできますのでぜひご覧ください。

Web開発言語とは

Web開発言語(プログラミング言語)とは、コンピュータへ指示を出して特定の動作を実行させるためのテキストです。
コンピュータは、0と1の羅列で表示される機械語によって動作が処理されます。

しかし人間には0と1が無数に羅列する機械語を理解することが難しく、PCを動作させるためには別の言語を使用しなければなりません。
人間が理解できるテキスト形式の開発言語をコードとして打ち込むことで、機械語へ変換されPCを動作させられます。

Web開発において、ツールやアプリ、Webサイトを正確に動作させるには、開発言語の理解が不可欠です。
Web開発言語は豊富な種類がありますが、大きく分けると次の2種類に分類されます。

  • フロントエンド言語
  • バックエンド言語

それぞれの違いを確認して、Web開発言語について理解を深めましょう。

フロントエンド言語

フロントエンド言語とは、Webサイトやアプリなどでユーザーの目に留まる部分を処理する開発言語です。
フロントエンドは、ユーザーが文字の大きさを変更したりボタンをクリックしたりと、直接的に関わる部分です。

Web開発では、フロントエンドを充実させなければWebサービスとして不十分であり、ユーザーの満足度を高められません。
使いやすく、わかりやすいデザインや仕様でWebサービスを提供するために、フロントエンド言語を熟知しておくことが大切です。

バックエンド言語

バックエンド言語とは、ユーザーの目に直接触れないWebサイトやアプリの裏側で動作する部分を処理する言語です。
具体的にはサーバーやデータベースなど、システム運用に必要な部分をバックエンドと呼びます。

バックエンドの機能が整備されていないと、必要な情報の収集や処理が円滑に行われません。
結果として、システムのパフォーマンスが低下する可能性があります。

バックエンド言語を理解しておけば、Webサービスの機能や仕様、コンテンツを自由に変更できるため、高品質なWebサービスを開発できます。

Web開発言語の種類

Web開発言語には多種多様な種類があります。
すべてをマスターする必要はありませんが、主要なものやトレンドの言語は把握しておくと安心です。

主要なWeb開発言語には次のものがあります。

開発言語の種類分類種類難易度
Viscuitビジュアルプログラミング言語プログラミング教材やさしい(子ども向け)
Scratchビジュアルプログラミング言語プログラミング教材やさしい(子ども向け)
HTMLテキストプログラミング言語Web系やさしい
PHPテキストプログラミング言語Web系やさしい
Rubyテキストプログラミング言語アプリ系やさしい
pythonテキストプログラミング言語アプリ系やさしい
JavaScriptテキストプログラミング言語Web系普通
C#テキストプログラミング言語アプリ系普通
Swiftテキストプログラミング言語アプリ系普通
C言語テキストプログラミング言語ソフトウェア系難しい
C++テキストプログラミング言語ゲーム系難しい
Javaテキストプログラミング言語Web系アプリ系難しい

上記は一例ですが、開発言語としてメジャーなものです。
マイナーなものを含めると1,000種類以上の開発言語がありますが、すべてを習得するのは現実的ではありません。

自身の開発目的やプロジェクトに応じて必要な言語を選び、重点的に習得しておくことをおすすめします。

Web開発言語のトレンド

Web開発言語のトレンドは、新技術の発見と既存技術の進化によって常に進化しています
2024年現在のWeb開発言語のトレンドは次の通りです。

  • JavaScript
  • Python
  • Ruby
  • PHP
  • TypeScript
  • SQL
  • Rust

2024年のトレンドである上記の開発言語をマスターして、Web開発の質を向上させましょう。

JavaScript

JavaScriptは、Web開発言語として世界中で普及している言語です
日本国内でもWebサイトやアプリなどのフロントエンド開発で多く利用されており、ユーザーサイドで実行されるプログラムを記述できます。

具体的には、ボタンを押すと別ウィンドウが表示される「ポップアップウィンドウ」や、画像が自動送りされる「スライドショー」など、Webサイトに動きをつけることが可能です。
JavaScriptは、Node.jsの登場によってバックエンド開発にも適用できるようになりました。

サーバーサイドの開発にも利用できるフルスタック開発言語として注目されています。

Python

シンプルで読みやすい構文のPythonは、国内外で高い人気を誇ります
初心者から上級者まで扱いやすく、使いやすさと習得しやすさから実用性が高い開発言語です。

Pythonは数値計算やシステム開発、アプリ開発、AI開発など幅広い用途で利用できます。
さらに、小規模なアプリケーション開発から大規模なシステム開発まで幅広いWeb開発にも対応でき、Web開発の可能性を大きく広げる言語としても注目されています。

Ruby

Rubyは、日本のソフトウェア技術者「まつもと ゆきひろ」が開発したプログラミング言語です。
初心者でも学びやすく、日本発祥であることから教材も豊富に揃っており、多くの開発者に利用されています

Rubyは、日本国内で開発された言語の中で初めて国際規格の「国際電気標準会議(IEC)」に認定されたプログラミング言語です。
Rubyのコードは、シンプルな仕様で書きやすく読みやすいため、知識の浅いプログラマーや開発初心者でも扱いやすいのが特徴です。

また、コードがシンプルなのでバグを発見しやすく、テスト段階でバグを検知して、最適化された状態でWebサイトやアプリをユーザーに提供できます。

PHP

PHPは「Hypertext Preprocessor」の略称で、動的コンテンツの作成に適したプログラミング言語です。
動的コンテンツとは、ユーザーの属性や閲覧する時間帯によって表示される内容が変わるコンテンツを指します。

PHPはHTMLと構造が似ており、両者を組み合わせて使用できるのが特徴です。
HTMLでは動的コンテンツを作成できないため、お問い合わせフォームの設置や新着記事の更新などはPHPで実装できます。

他にも、ECサイトのマイページ機能やショッピングカートの更新など、ユーザーごとに情報や動作が異なる動的コンテンツの作成に適しています

TypeScript

TypeScriptは、JavaScriptを拡張して開発されたプログラミング言語です。
JavaScriptとの互換性を保ちながら、静的型付けを採用してより高度な機能を拡張しています。

JavaScriptは動的型付けを採用しており、実行する際にデータ型が自動的に決まるため、実際に実行するまでエラーに気付きにくいという課題がありました。
対して、TypeScriptは静的型付けを採用しており、エラーやプロパティへのアクセスなどをプログラム実行前に検知できます

これによりセキュリティ性と拡張性を最適化し、変動する開発市場において高い競争力を発揮します。

SQL

SQLは「Structured Query Language」の略称で、構造化照会言語の意味を持つ開発言語です。
SQLを使うことで、新たなデータの追加や既存データの検索などのデータベース操作が可能です。

主な機能として、次のようなものが挙げられます。

  • データベースから情報の格納・更新・削除・検索・取得など
  • データベースのパフォーマンス維持や最適化

SQLはデータベースの整理だけでなく、ユーザー権限の付与も行えるため、データベースを管理したいときに役立ちます。

Rust

Rustは2006年にMozillaのグレイドン・ホアレによって発案され、2015年に「Rust1.0」がリリースされた新しい開発言語です。
高い安全性と並行処理に優れた開発言語で、高度なパフォーマンスと信頼性が必要なアプリ開発に向いています。

動作する実行環境の種類が多く、メモリ効率の良さも相まって速い動作を実現するため、オペレーティングシステムやゲームエンジンなどの領域でも使用されます。

Web開発フレームワークのトレンド

Web開発フレームワークは、共通する処理部分のプログラムを自動化し、Web開発を効率的に進めるための骨組みです。
Web開発を効率化したい方は、開発言語だけでなくフレームワークのトレンドも押さえておきましょう。

Web開発フレームワークのトレンドは、次の通りです。

  • React.js
  • Vue.js
  • Angular
  • Next.js

React.js

React.jsは、Facebookが開発したJavaScriptライブラリです。
柔軟性や使いやすさ、パフォーマンスに優れたフレームワークであり、操作しやすいインターフェースとシームレスなユーザー体験を提供します。

React.jsは再利用可能なUIコンポーネントの作成に適しており、大規模なデータ変更が行われた場合もコンポーネントを効率的に更新できます。

ページ全体の再読み込みを抑制し、レンダリングを高速化できるため、シングルページアプリケーション(SPA)の構築に効果的です。

Vue.js

Vue.jsは、UIを構築するためのJavaScriptフレームワークです。
ユーザーサイドの処理がシンプルかつ高速に実行されるため、快適な操作性を実感できます。

Vue.jsは再利用可能なUIコンポーネントの構築に適しており、小規模から大規模なアプリケーション開発に利用できます
また学習難易度が低く、JavaScriptの経験が少ない開発者でも利用しやすい点が特徴です。

Angular

Angularは、Googleが個人や企業のコミュニティと開発を進め、オープンソースとして公開したJavaScriptフレームワークです。
複雑なアプリケーションを構築するために必要な要素が備わっており、フロントエンド開発に適しています。

Angularはデータバインディングや依存性の注入、テスト機能が優れており、複雑で大規模なアプリケーションの構築に向いています

Next.js

Next.jsは、Reactの機能を拡張したフレームワークです。
サーバーサイドレンダリング(SSR)と静的サイト生成(SSG)の技術を有しており、Webサイトの表示速度を高速化し、SEO(検索エンジン最適化)を強化できます

ページを表示する前にHTMLファイルを生成できるので、更新頻度の低いページの表示速度を向上できます。
また、バックエンドとの連携を円滑化できるため、プロジェクト管理の一元化も可能です。

システム開発を検討されている方に向けてすぐに使える『RFP(提案依頼書)テンプレート』をご用意!

編集しやすいパワーポイント形式のテンプレートなので、項目を埋めるだけで簡単にRFPが作成できます。

Webデザインのトレンド

Web開発によって集客性を向上させたいなら、Webサイトのデザインにもこだわりましょう。
Webサイトはデザインによって全体の印象が大きく変わり、ユーザーの定着率にも影響を与えます。

開発言語やフレームワークとあわせて、Webデザインのトレンドを押さえておくことで、高精度なサイト運営を実現できます

Webデザインのトレンドは次の通りです。

  • ダークモード
  • ミニマリズム
  • モバイルファーストデザイン
  • グラデーションカラー

近年トレンドとなっているWebデザインの特徴を押さえて、自社サイトのデザインを見直しましょう。

ダークモード

近年のWebデザインでは、暗い背景に明るいテキストを表示させるダークモードが人気を集めています
従来のWebデザインは、白などの明るい背景に暗いテキストを表示させることでコンテンツの可読性を高めるのが一般的でした。

対して、ダークモードは目の疲れを軽減したり、バッテリーの寿命を延ばしたりする効果があるのが特徴です。
実用性も高く、近年のWebデザインのトレンドとして注目されています。

ダークモードは、ユーザーに優れた実用性を提供しながらスタイリッシュなデザインも実現できるおすすめのデザイン手法です。

ミニマリズム

ミニマリズムは、シンプルで機能性に優れたデザインであり、近年のWebデザインのトレンドの一つです。
不必要な要素を省き、コンテンツを目立たせることでユーザー体験に焦点を当てられます。

ミニマリズムはユーザーの注意を分散させず、必要なメッセージやアクションのみに集中させられるため、コンバージョン率の向上が期待できます
ミニマリズムをWebデザインに採用した実例としては、AppleのWebサイトが代表的です。

モバイルファーストデザイン

モバイルファーストデザインは、スマートフォン用に特化したWebデザインです。
PCが情報検索の主流であった頃は、PC向けのWebデザインが好まれていました。

しかし、現在はスマートフォンから情報収集するユーザーが増えているため、Webデザインはモバイルファーストデザインが主流になりつつあります
令和5年に総務省が実施した「通信利用動向調査」によると、スマートフォンを保有している世帯の割合は90.6%を超え、年々増加傾向にあります。

参照元:令和5年通信利用動向調査の結果|総務省

このような背景から、今後はモバイルユーザーを意識したWebデザインの需要がますます高まっていくと予想されます。

グラデーションカラー

グラデーションカラーは、複数の色をグラデーションで取り入れることで、色彩の豊かさと深みを加えるデザイン手法です。
なめらかに混ざり合った色が視覚的なエフェクトを生み出し、動的なアニメーションがなくてもサイトの奥行きや柔らかな印象を与えます

鮮やかな色彩によってオリジナル性と創造性を演出し、ブランドイメージの定着に貢献します。
グラデーションカラーを取り入れた実例としては、Instagramのロゴが代表的です。

Web技術のトレンド

Web技術も年々進化し続けています。
高精度なWebサイトやアプリ開発を実現するために、Web技術のトレンドを押さえておきましょう。

Web技術のトレンドは、次の通りです。

  • PWA
  • クラウドサービス
  • 生成AI

PWA

PWAとは「Progressive Web Apps」の略称で、スマートフォンのアプリのような動作をWebサイト上で実現させる技術です。
読み込み速度を高め、オンラインでも利用できるため、ユーザーの利便性を向上させます。

スマートフォンによるモバイルアプリの利用が浸透している現代において、アプリと同等の操作性と利便性を付与するPWAがトレンド化しています

クラウドサービス

現在のWeb開発において、クラウドサービスは欠かせない存在です。
クラウドサービスは、無制限のストレージと強力な処理能力を実現し、Webサイトの処理速度と信頼性を向上させます。

サーバー管理における負担を軽減し、開発者が開発業務に集中できる環境を整えられるため、業務効率の向上にもつながります。
クラウドサービスの利用によってストレージの容量を削減し、Webサイトの処理速度と信頼性を向上させることが可能です。

生成AI

生成AIは、人間と同じように新たなコンテンツ生成を可能としたAI技術です。
深層学習(ディープラーニング)によって膨大な量のデータを自動学習し、指示に基づいたコンテンツ生成を実現します。

文章要約や画像生成、コード生成をAIで自動化できるため、開発業務にかかる工数を削減できます。
また、Webサイトやアプリに生成AIを活用すれば、チャットボットによるカスタマーサポートなど、ユーザー満足度を高めるコンテンツの提供も可能です。

フロントエンド・バックエンド言語のトレンド

Web開発言語は、フロントエンドとバックエンドで利用される言語に分類されます。
プログラミングスキルを向上させるために、開発領域ごとのトレンドを確認しておきましょう

フロントエンド言語のトレンド

フロントエンド言語のトレンドは、次の通りです。

開発言語主な特徴
HTMLWeb上に文章を表示させる
CSSWeb上の文章を装飾する
JavaScriptブラウザに動きを与える
TypeScriptJavaScriptの進化系

他にもフロントエンド開発で利用する言語はありますが、トレンドである上記の4種類はマスターしておきましょう。

バックエンド言語のトレンド

バックエンド言語のトレンドは、次の通りです。

開発言語主な特徴
Javaアプリの開発に適している
PHPサーバーサイドとユーザーサイドをつなぐ
Rubyシンプルな構造で使いやすい
PythonAI開発やデータ処理に適している

上記のバックエンド言語をマスターしておけば、Webサイトやアプリのパフォーマンスやセキュリティ管理を効率化できます
自社が求める仕様や機能を確認して、マスターするべき開発言語を学習しましょう。

Web開発のトレンドであるノーコード・ローコード開発

Web開発において、ノーコード・ローコード開発がトレンド化しています。
情報技術業界の景観にも大きく影響を及ぼしており、開発業務を効率化する上で押さえておくべき技術です。

ノーコード・ローコード開発の違いは、次の通りです。

ノーコード開発ソースコードの入力不要でWeb開発を行う
ローコード開発コーディング数を削減し、Web開発を行う

メリットとデメリットを確認して、Web開発に活用しましょう。

ノーコードとは

ノーコードとは、ソースコードを入力せずにWeb開発を行う技術です。
ソースコードの入力を必要としないため、プログラミング知識の浅い開発者や知識のない素人でも簡単にWeb開発ができます

直感的なマウス操作のみでWeb開発ができ、開発期間を大幅に短縮することが可能です。
ただし、ローコードに比べてシステム開発の柔軟性が低いため、思い通りの仕様やデザインでWebサイトやアプリを構築できない可能性があります。

ローコードとは

ローコードとは、システム開発におけるコーディング数を削減し、少人数での開発を可能とする開発技術です。
開発工程の省略や自動化により、ノーコードよりも柔軟性の高いシステム開発が実現します。

細やかな要求に合わせて設計でき、完成後の拡張や改修にも柔軟に対応できます。
システム開発の期間が短縮され、少人数のチームでも納期までにシステムを開発できるため、幅広い業務のデジタル化に適した技術です。

Web開発言語のトレンドを押さえてシステム開発を効率化しよう

Web開発言語のトレンドを把握しておけば、高品質なシステム開発を実現できます。
開発言語は豊富な種類があり、多数の言語をマスターしようとすればそれだけ時間と労力が必要です。

トレンドの開発言語を押さえておけば、現在の市場ニーズを満たすWebサイトやアプリ開発が可能です
また、Web開発におけるフレームワークや技術、デザインのトレンドを理解することで、トレンドを反映したシステム開発も実現できます。

Web開発の工数を削減したい場合は、ノーコード・ローコード開発を取り入れるのも有効です。
Web開発言語についての理解を深め、開発者不足や知識不足の課題を解消につなげてください。

この記事を書いた人
Wakka Inc. メディア編集部
  • ホーム
  • ブログ
  • 【2024年最新】Web開発言語のトレンドとは?種類や言語ごとの特徴、選び方を解説