アパレルの運営業務負担を減らす、業務効率化を図るためのポイントとは

2024.06.03
EC開発
Wakka Inc. メディア編集部
アパレル運営業務は、さまざまなシステムを取り入れることで効率化できます。 自動化が可能な部分を自動化すれば、少人数で運営できるようになります。 また、業務の負担を軽減しつつ、顧客ロイヤリティの向上といったさらなるメリットも目指せるでしょう。 アパレルの運営業務に行き詰っているといった場合は、システムを導入を業務効率を図ってみてはいかがでしょうか。
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こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。

今回はアパレル運営業務を効率化させるためのポイントをテーマにお届けします。

アパレル運営業務では、棚卸や在庫管理などの商品管理業務に加えて、接客、顧客管理などさまざまな業務への対応が必要です。
立ち仕事やノルマがあるといった「キツイ」仕事というイメージや、日本全体の総労働人口の減少と相まって、人手不足に悩まされる企業も多いのではないでしょうか。

本記事では、限られた人材でアパレル運営における業務を効率化する方法を解説します。
現在人手不足でなくとも、より良い労働環境の整備のために業務効率化を図りたいという場合にも、ぜひ参考にしてください。

目次

アパレル運営における4つの業務

アパレルの運営では重要な4つの柱があります。
それぞれの業務、また業務の詳細について見ていきましょう。業務効率化を目指すためにもそれぞれの業務内容について詳細を知っておくことが大切です。

売上管理

1つ目は売上管理です。

売上管理とは、商品の売上額、顧客ごとの購入単価の管理を行うことです。
週、月ごとなどで立てた売上目標達成確認も含まれ、もし売上目標を達成できない場合はその原因解析を行うことも大切です。

原因解析にあたっては、商品のカテゴリ、時間帯ごとの売上といった形で細かく属性分けを行った上でデータを解析することで、対策を立てやすくなります。

データを解析していくことで、商品ごとの売上、売れ行きの良い商品の傾向などが見えてくるはずです。

在庫管理

在庫管理では、商品の発注、入荷処理、棚卸しのほか、時期が過ぎた商品の廃棄などを行います。

せっかく注文が入った際に品切れを起こしている、といったことがないように、現在の在庫状況が常にアップデートされている、という仕組みが必要です。
在庫の増減を把握し、売れ行きを見ながら発注を行えば、品切れを防げます。

従業員管理

従業員の管理とは、求人、業務教育、勤務シフト管理など人事に関わる管理を行うことです。
従業員の定着率についてのレビューも行います。

適切な人数の人員を配置し、人手がないことにより他の従業員に負担がかかりすぎないようにすることも大切です。

顧客管理

顧客管理とは、商品を購入してくれた顧客の情報を管理することです。
ポイントカードやアプリの利用がある顧客は、購入履歴を結びつけて、商品の好みの傾向や来店回数が多い店舗などのデータをシステムへ蓄積できます。

この顧客の情報をもとにアプローチを行い、リピート、新規顧客の獲得に結びつけていくために需要な取り組みとなります。

アパレル運営業務上の課題

アパレル運営業務上で考えられる主な以下の2つの問題点について説明します。

  • 慢性的な人手不足
  • ECサイトなど業務形態の遷移

運営業務を効率化させるのは、上記のような問題点を解決・改善するためにも必要です。
それぞれの問題について解説しましょう。

慢性的な人手不足

アパレル運営では業務内容の範囲が広い一方、常に人手不足という課題があります。
接客や商品の補充、店内のディスプレイを整える、さらに会計といった業務のように人手がかかる作業も多くあります。

しかし、アパレル業界では立ち仕事やノルマ制度によって離職率が高い職種の一つです。
厚生労働省が発表している新卒者の離職状況では、新規高卒就職者の就職後3年以内の離職率が小売業で47%という結果でした。

参照:「新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を発表します」|厚生労働省

ECサイトなど業務形態の遷移

現在は多くのアパレルショップでECサイトの運営を並行して行っています。
また、ECサイトと連携してSNSでのマーケティングを行うなど、販売チャンネルが拡大されてきました。

これまで実店舗のみでの管理だった顧客情報や売上・在庫状況はECサイトの顧客や売上と統合して管理する必要が出てきました。
特に在庫状況はリアルタイムで反映させなければならず、配送手続きなどの煩雑な作業も増えることとなります。
リアルタイムで管理できる仕組みのために、アパレル運営の効率化がさらに重要視されています。

アパレル運営業務の業務効率化 3つの方法

アパレル運営に関する問題点を改善させていくために、業務の効率化が必須です。
業務を効率化すれば、限られた人員でも管理業務をスムーズに行い、より良いサービス提供も可能です。

さらに、従業員の負担を軽減し、離職率を抑えることにも繋がるでしょう。

ここでは下記3つの業務効率化の方法を紹介します。

  • 在庫管理システムの導入
  • 棚卸を楽にするRFIDタグの活用
  • 顧客管理システムで顧客情報を管理

それぞれの方法を知り、現在の運営方法に取り組めないか検討してみてください。

在庫管理システムの導入

まず、在庫状況をリアルタイムで反映・共有できる在庫一元管理システムを導入することです。

複数の店舗がある場合は、各店舗の在庫も合わせて一元で管理をするようにし、どの店舗にどの在庫があるかを一覧で確認できるようにします。

一元管理により、どこに何があるかがすぐに分かるため、在庫管理の手間が軽減されるほか、他の店舗に顧客が希望するサイズの商品がある場合は取り寄せることも可能です。
その結果、顧客の満足度、信頼度向上に繋げられます

在庫管理システムについては下記の記事で解説しています。

棚卸しを楽にするRFIDタグの活用

RFID(Radio Frequency Identification)というタグを活用すれば、棚卸しをより効率的に行えます。

RFIDタグとは、商品データが書き込まれたチップです。
RFIDタグが取りつけられた商品へ、リフレクターという読み取り機を当て、棚ごとに商品を一気にスキャンして情報を読み取ります。

商品が段ボール箱に箱に入った状態でも読み取ることができます。

その情報を在庫管理システムへ取り込むことで在庫数量の管理のほか、商品の入荷、出荷作業を楽に終わらせられるのです。
またRFIDに書き込まれている商品データの書き換えも可能です。

システムに登録されたデータを見れば在庫の動きが分かるため、販売計画、季節ごとの売れ行き分析に生かせます。

顧客管理システムで顧客情報を管理

顧客管理システムで顧客情報を管理し、セールス活動に活かしていきます。
顧客へのアプローチなしでは、なかなか売上を上げられません。
手間はかかるものの、すべての顧客に同じアプローチをするより、顧客ごとにアプローチを行うことが効果的です。

例えば、顧客管理システムから既存客にアプローチをかける場合は、購入履歴からニーズの分析を行い、そのデータに基づいたキャンペーンのアプローチを行う、新製品の案内を行うなどの施策が行えます。

アパレル業界では離職率が高いことで、顧客の嗜好を把握したスタッフが辞めてしまった結果、顧客の満足できる提案をできなくなってしまった、というケースもあるでしょう。
属人的な業務形態も、顧客管理システムを導入すれば、過去の購入履歴を全従業員が把握することが可能です。

人が入れ替わっても変わらないサービスを提供できることも、顧客管理システムのメリットです。

ECサイトの構築により顧客獲得の促進が可能に

ECサイトは活用次第で販売を促進を叶えるための有効なツールになります。
本章では、ECサイトを有効に活用する方法を3つ紹介します。

ECサイトを構築しオムニチャネル化

消費者のニーズは常に変動しています。
そのようなニーズに応えるために、思い立ったときにいつでも注文できる、といった体制を整えておくと、販売のチャンスが広がります

代表となるのが、アプリ・Web サイトから予約・注文し、配送、実店舗で実物を見て受け取りを可能にするといったオムニチャネル化です。

顧客の好きなプラットフォームから購入できることから、気軽さが増し注文回数が増えるだけでなく、機会損失を減らす効果を期待できます。
注文後、実店舗での受け取りを希望した場合に、送料を0円とすれば店舗への来客誘導にも繋がります。

アプリ、会員登録によるポイント獲得スキームを設定

次回の購入につなげるためのポイントスキームを設定します。
自社のアプリ、Web サイトからの購入時のポイント付与、アプリ、Webサイトに限るセール、アプリ限定のクーポンなどもアプリへの登録、ポイントスキームの促進に役立ちます。

アプリから会員登録をすることは、次回から購入への強力な後押しになります。
発送先の登録などが不要になると利便性が増し、自社のプラットフォームからの再購入につながります。

アプリの中で商品のレビュー、使ってみた感想を行えるようにすれば、新製品の開発、商品の改善に活かせる意見を得られ、顧客中心のマーケティングに近付けられます。

次回注文につなげる使いやすいUIを採用

リピート購入時の利便性を考え、顧客が使いやすいUI (ユーザーインターフェース)を採用することが大切です。

購入する大きな要素となりえるのが、高いユーザーエクスペリエンスです。
現在は商品があふれ、同じような商品も多く販売されています。

そのような中で差別化を図れるのが、顧客のニーズを満たすマーケティングを反映した、使い勝手の良いUIの販売ツールです。

商品を見つけやすい、決済が簡単など使い勝手にこだわると有効です。

システムを導入し、アパレル運営業務を効率化していこう

アパレル運営業務は、さまざまなシステムを取り入れることで効率化できます。
自動化が可能な部分を自動化すれば、少人数で運営できるようになります。

また、業務の負担を軽減しつつ、顧客ロイヤリティの向上といったさらなるメリットも目指せるでしょう。

アパレルの運営業務に行き詰っているといった場合は、システムを導入を業務効率を図ってみてはいかがでしょうか。

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