PoC開発とは?プロセスやプロトタイプとの違いも解説

最終更新日:2024.12.02
DX・システム開発
Wakka Inc. メディア編集部
PoC開発とは?プロセスやプロトタイプとの違いも解説
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こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。

PoC開発は、新規事業の立ち上げに有効な開発手法です。
新規事業のアイデアや技術の実現可能性を検証した上で、開発に着手する手法であり、開発やリリースに伴うリスクを軽減する効果が期待できます。

新しいアイデアや技術が実現する可能性を把握していなければ、新規事業のリスクが高まります。
そのため、企業はアイデアや技術の実現可能性を見極めたうえで、新規事業を立ち上げなければなりません。

本記事では、PoC開発のプロセスやメリットなどについて解説します。
PoC開発とアジャイル開発・プロトタイプ開発との違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

PoC開発とは

PoCは「Proof of Concept」の略称であり、日本語では「概念実証」や「コンセプト実証」と訳されます。
このPoCの考え方をもとにした開発手法がPoC開発で、アイデアや技術の実現可能性をあらかじめ検証したうえで開発に着手する手法です。

PoC開発は、従来の開発手法とはコンセプトが異なり、プロダクトが実現する可能性や実効性を確認したうえで開発を実践する点が特徴です。
また、プロジェクトを始動する前に実現の可能性や実効性を確認できるため、リスク回避や経営陣を説得するエビデンス作りにも最適です。

簡易的な検証ができるため、PoC開発はIT業界だけでなく、さまざまな業界で活用されています。
新薬の臨床実験や新製品のテストマーケティングなどは、PoC開発の一種として捉えられるものです。

PoC開発が注目される理由

PoC開発が注目される理由の一つには、昨今の企業スタンスの変化があります。
以前までIT業界を中心に、デジタルツールや体制の変革などを通じて、業務の効率化を実践する企業が多くありました。
また、近年はビジネスのさらなる成長のために新規事業の立ち上げや、売上の拡大を重視する企業が増加しています。

一方で、新規事業の立ち上げや新たな技術の導入は不確実性が高く、リスクを伴います。
十分な検証ができていない状況でプロダクトをリリースしても、売上が伸びなければ多大な損失が発生しかねません。

そのため、PoC開発のように事前にプロジェクトが実現する可能性や実効性を確認できる手法が注目を集めるようになりました。
PoC開発なら、事前にプロジェクトが実現できるかを入念に検証できるため、取り返しのつかないリスクを抑制することができます。

現在、PoC開発に関連する法整備が進んだこともあり、PoC開発を実施する企業は業界を問わず増加しています。
新しい技術やアイデアでマーケットへの優位性を担保しつつ、リスクを回避できるPoC開発は今後もさまざまな企業で用いられると予想されます。

PoC開発と他の開発手法との違い

PoC開発は、開発前に検証を重ねる手法です。
他方で、同じように新規開発のリスクに対応できる開発手法には以下のようなものがあります。

  • アジャイル開発
  • プロトタイプ開発

それぞれの開発手法とPoC開発の違いや関係性について、順番に解説します。

PoC開発とアジャイル開発の違い

アジャイル開発はプロダクトの機能単位で開発工程を分け、それぞれの工程を小さいサイクルで繰り返す点が特徴の開発手法です。
優先度の高い機能から最小単位で開発し、評価や改善も実施できるため、各機能のブラッシュアップがスピーディーに実践できます。

アジャイル開発はプロダクトの早期リリースを実現しやすいため、PoC開発同様にソフトウェアやデジタルツールの開発で多用されている手法です。
機能別の最小単位で開発・評価・改善を繰り返すため、開発リスクを抑えられる点において、アジャイル開発はPoC開発と酷似しています。

しかし、PoC開発は開発の前段階で検証を行う手法であり、プロダクトの完成自体は目的ではありません。
むしろ本格的な開発の前に実践されます。

対してアジャイル開発はプロダクトの開発を目指して実践する手法です。
つまり、PoC開発とアジャイル開発は実践する目的やタイミングが異なります。

PoC開発とプロトタイプ開発の違い

PoC開発とプロトタイプ開発は混同しやすいものですが、厳密には異なる開発手法です。

プロトタイプ開発は開発するプロダクトの試作品をあらかじめ作成する手法ですが、実現の可能性が立証されている状況で実施されます。
対して、PoC開発はプロダクトがそもそも実現できるかどうかを判断するために用いられます。

他方で、PoC開発とプロトタイプ開発は組み合わせやすい手法です。
検証の一環でプロトタイプを製造すれば、プロダクトをよりブラッシュアップできます。

PoC開発のメリット

PoC開発は実践するとさまざまなメリットが得られます。
代表的なメリットは以下の通りです。

  • 新しいアイデアや技術が実現する可能性を検証できる
  • 開発効率が向上してコストを抑えられる
  • 費用対効果を検証しやすい
  • 意思決定の客観的な根拠となる

PoC開発のメリットを知ることで、実践する意義を腹落ちさせることができます。
それぞれ順番に解説するので、ぜひチェックしてみてください。

新しいアイデアや技術が実現する可能性を検証できる

PoC開発の重要なメリットは実現の可能性を検証できる点です。

PoC開発はプロダクトのコンセプトや機能などを徹底的に検証し、実現する可能性を洗い出します。
さらに、導入する技術の実効性の確認や開発工程の精査もできるため、投資対効果を高められます。

実現性を可視化できれば、開発の中止による計画中断や軌道修正を避けられます。

開発効率が向上してコストを抑えられる

PoC開発は開発効率を向上させ、コストを抑えられる手法です。

PoCを実践すれば、実現性の検証過程で工程を精査できます。開発工程を精査することで、プロダクトを開発する上で最適な工数が把握できます。
不必要な作業や工数の増加を防げるため、開発コストの削減が可能です。

また、不確実性が高いリスクを事前に把握できるため、トラブルが発生しても的確に対処できるうえに、作業の巻き戻しによるコストの発生も回避できます。

費用対効果を検証しやすい

PoC開発はプロダクトが実現する可能性を確かめられるため、投資した際の費用対効果を検証できる点もメリットです。

さらに、検証の過程でユーザーからの評価やフィードバックを得た上で改善できるので、マーケットに適合したプロダクトを開発できます。
マーケットのニーズに合わせた状態で開発すれば、期待効果を得られる可能性が高まります。

意思決定の客観的な根拠となる

新規事業の立ち上げや新しい技術の導入は不確定要素が多く、ステークホルダーから理解を得にくいものです。
ただし、PoC開発では検証の過程で実効性や費用対効果などの情報を収集できるためステークホルダーへの判断材料を提供する際に役立ちます。

判断材料を提供するためのPoCは、PoC契約を結んだ企業同士で実施されます。
PoC契約とは大企業がスタートアップ企業から技術提供を受ける際、事前に技術検証を行うものです。

PoC契約はスタートアップ企業だけでなく、技術提供を行う事業者であれば締結する機会があります。
そのため、PoC開発のプロセスを理解しておけば、企業同士が連携する大規模なプロジェクトにも対応できます。

PoC開発のデメリット

PoC開発を実施する際は、以下のようなデメリットに注意しましょう。

  • コストや時間がかかりやすい
  • リソースの分散を招く
  • 情報漏洩のリスクがある

デメリットを事前に把握すれば、より効果的なPoC開発が実践できます。

コストや時間がかかりやすい

PoC開発は開発の精度を高める効果が期待できますが、その分コストや時間がかかりやすい点に注意しなければなりません。

複数回にわたって検証を行えば、それだけコストが高騰し、開発が長期化します。
そのため、予算が限られているプロジェクトだと、PoCに集中し過ぎると肝心の開発やリリースに支障が出る恐れがあります。

PoC開発を実践する際は、目的を明確化し、必要な検証のみを実践するように心がけましょう。
過度な検証はコストや時間の浪費を招き、かえってプロジェクトが失敗するリスクを高めてしまいます。

リソースの分散を招く

PoC開発は、新しいアイデアや技術の実現可能性を検証するための重要なステップですが、一方でリソースの分散という課題も抱えています。
リソースの分散とは、 PoC開発に人材や資金、時間といった貴重なリソースが割かれることで、本来注力すべき他のプロジェクトや業務がおろそかになってしまう状態を指します。

例えば、PoC開発に人員や予算が割かれることで、主力となるプロジェクトの進捗が遅れてしまう可能性があります。
また、PoC開発と並行して複数のプロジェクトを進める場合は人員が不足し、各プロジェクトの品質が低下する恐れがあります。

複数のプロジェクトやPoC開発が並行して進行している場合は、優先順位付けを行い、リソースを効率的に配分することが大切です。

情報漏洩のリスクがある

PoC開発は、通常の開発より情報漏洩のリスクが高い点がデメリットです。

PoC開発にはプロトタイプを製作してフィードバックを得たり、外部の業者と情報を共有したりする場面があります。
この際、適切に情報管理を行わなければ、外部に情報が漏洩するリスクが高まります。

PoC開発を行う際は、自社のセキュリティレベルに問題がないか確認し、情報管理を徹底しましょう。
また、外部と連携してPoCを行う場合は、機密保持契約などを締結しましょう。

PoC開発の検証項目例

PoC開発ではいくつかの項目を参照しながらプロダクトの検証を行います。
PoC開発で用いられる検証項目は以下の通りです。

  •  技術的実現性
  •  費用対効果
  •  有用性
  •  具体性
  •  社会的受容性

いずれの項目もプロダクトを多角的に分析する上で欠かせません。
PoC開発を実施するなら、それぞれの内容を正確に把握することをおすすめします。

技術的実現性

PoC開発において、重要な検証項目の1つが技術的実現性です。
検討されているプロダクトが技術的に開発が実現可能かを精査します。

技術的実現性の検証では、新しいアイデアや技術は実現性に加え、想定外のトラブルが発生するリスクも精査する必要があります。
検証の際は発案者や技術者も加え、開発に必要なノウハウを実際に用いながら入念に実施しましょう。

なお、検証した結果、技術的実現性が低く、プロジェクトを中断する事態になったとしても、検証結果はムダになりません。
検証で得られた知見は、次のプロジェクトに役立てられる場合があります。

費用対効果

プロジェクトの費用対効果の検証は、投資のリターンを最大化し、損失を最小化する上で欠かせないプロセスです。

費用対効果は計算だけで済ませず、実用される環境でプロダクトを実証し、メンテナンスや運用面での課題を探るなど、リリースされた状況を想定して検証しましょう。
また、資金調達コスト・マーケティングコスト・納期の現実性など、多角的な観点からの検証も不可欠です。

有用性

有用性とは開発予定のプロダクトが、実際に顧客ニーズを捉えて、評価されるか判断する検証項目です。
当然ながら、有用性がないプロダクトはリリースしても売上が伸びず、多額の損失を招く恐れがあります。

有用性は、顧客層やマーケットボリュームの調査・テストマーケティングなどを通じて検証します。
さらにプロダクトを実際に使用したテストユーザーからフィードバックを得る方法も効果的です。

具体性

具体性では、開発するプロダクトに必要なものを検証します。
例えばチャットボットが検証対象の場合、「応答の精度に問題がないか」「使いやすい位置にボタンが表示されるか」など、快適な操作をするために必要な要素が検証されます。

具体性の検証は実際に開発に関わった現場の人間を交えて実施しましょう。
現場と直接関わりがない人間が実施すると、コンセプトとかけ離れた仕様になる恐れがあります。

社会的受容性

社会的受容性とは、開発したいプロダクトが「安全性に問題はないか」「法的・倫理的に問題がないか」を検証する項目です。

ユーザーに使用してもらう以上、プロダクトの安全性は担保されていなければなりません。
安全性に懸念が残る状態だと、万が一トラブルが発生した際に多大な損失を被る恐れがあります。

さらに、法的・倫理的な問題の有無にも注意しましょう。

例えば、マッチングアプリは18歳未満による利用の禁止などを義務付けられていますが、このような根本的な法規制への対応ができていなければリリースできません。
また、人のクローンなどの医療技術は技術が確立しても倫理的な問題をクリアできないため、事業化を禁止されています。

このように、法規制に抵触する・倫理的に問題があるプロジェクトは事業展開すらできなくなる恐れがあります。

PoC開発のプロセス

PoC開発を実施する際のプロセスは以下の通りです。

  • 1.目的の設定
  • 2.検証方法の策定
  • 3.検証の実施
  • 4.検証結果の評価
  • 5.機能改善と要件定義

それぞれのプロセスの内容や意義を把握すれば、よりスムーズにPoC開発が実施できるはずです。

1.目的の設定

最初にPoC開発を実施する目的を設定します。

目的の設定は、厳密にはPoC開発の前段階に位置づけられるタスクです。
PoC開発は検証する目的や指針が明確でなければ、検証の効果が薄れてしまいます。

例えば、以下のような目的を設定しましょう。

  • システムに搭載する新しい機能が想定通りに稼働するかを確認する
  • 新しいプロダクトが既存のシステムと適切に連携できるかを確認する

検証する内容を踏まえて目的を具体化すれば、必要な作業が明確になり、より効率的なPoC開発を実現できます。

また、数値化した目標を設定することも重要です。
具体的な数値目標を設定することで、検証結果がより有用な判断材料となり、改善の方向性や投資判断などの意思決定がしやすくなります。

2.検証方法の策定

目的が明確化したら、検証方法を策定します。
検証方法は検証項目の設定に加え、必要なリソースを調達しながら準備を進めましょう。

PoC開発における検証方法には、以下のようなものがあります。

実現可能性の検証エンジニアにシステム設計からプロトタイプ作成までを実施してもらい、レビューを行う
仕様の検証実際にプロダクトやシステムを稼働させて、各機能・インターフェース・操作ボタンなどが仕様通りに正しく動作するかを確認する
費用対効果の検証プロトタイプ作成の結果から想定される、開発に必要な人的リソースやコスト、期間などから費用対効果を検証し、実施判断を行う

検証項目に応じてKPIを設定するなど、検証結果を数値化する基準を設けることで、より良い検証結果が得られます。

3.検証の実施

検証方法を策定したら、いよいよ検証の実施です。
検証は検証項目を遵守し、必要があれば開発者だけでなくテストユーザーやステークホルダーなどのフィードバックも取り入れましょう。

もし検証の過程で想定外の事態が発生した場合は、詳細を記録し、開発者同士で共有してください。

4.検証結果の評価

検証効果の評価は、プロダクトが実現する可能性や実効性を見定める重要なプロセスです。
より高精度な検証を行うためにも、評価は主観的な感情を排し、厳格に実施しなければなりません。

評価と並行して、発見された課題に対する改善策やリスク対策の考案も進めると、次のフェーズに進めやすくなります。

5.機能改善と要件定義

検証効果の評価で問題点が見つかった際は機能改善を行い、プロダクトをよりブラッシュアップしていきます。
ブラッシュアップしたら、十分な検証結果が出るまでPoCを再実施しましょう。

満足できる検証結果が出たら、要件定義を作成し、本格的な開発に移ります。
十分に精査した検証結果があれば、出戻りのリスクが低い要件定義の作成が可能です。

実現性が高い要件定義があれば、開発がスムーズに進むでしょう。

PoC開発を成功させるポイント

PoC開発はいくつかのポイントに注意すれば、成功する確率が高まります。
PoC開発を成功させるために気をつけるべきポイントは以下の3点です。

  • スモールスタートを心がける
  • 導入環境に合わせて検証する
  • 実績がある委託会社へアウトソーシングする

本章ではそれぞれのポイントについて解説します。

スモールスタートを心がける

PoC開発は、スモールスタートを意識した実施がポイントです。

そもそもPoC開発はあくまで検証を重視しているため、過剰に検証の規模を大きくすると工数が複雑になり、コストも時間もかかります。
また、プロダクトの改善や軌道修正にも時間がかかり、従業員のモチベーションも下がりやすくなります。

そのため、PoC開発はなるべく小さい単位で検証工程を設定し、PDCAサイクルを回しながらスピーディーに実施しましょう。
スモールスタートでPoC開発を実施すれば、コストを抑制しつつ、短期間で必要な検証を遂行できます。

導入環境に合わせて検証する

プロダクトの検証をする際は、実際の導入環境を想定して実践しましょう。
実際の導入環境で検証を行えば、本運用した際と同一の結果を得やすくなり、検証効果の精度が高まります。

とりわけ検証の一環でプロトタイプを製造する場合は、導入環境に合わせた検証は不可欠です。
導入環境と異なる環境で検証すると、本運用した際に発生する想定外のトラブルを防げません。

実績がある委託会社へアウトソーシングする

自社だけでPoC開発ができない場合は、実績豊富な委託会社へのアウトソーシングがおすすめです。

PoC開発では検証過程で高度な専門知識が必要となることが多く、十分なノウハウがなければ適切な検証結果を得ることは困難です。

そこで、開発対象のプロダクトに精通した委託会社へアウトソーシングすることで、PoC開発を効率的に進めることができます。
実際に、外部企業とPoC契約を結んで開発を行うケースは一般的で、専門知識と豊富な経験を持つ企業との協業により、より質の高いプロダクト開発が期待できます。

PoC開発のアウトソーシングを検討する際は、委託会社の実績と得意分野を精査し、自社のプロジェクトに必要なスキルと実績を持つ最適なパートナーを選びましょう。

PoC開発の事例

Wakka Inc.では、実際にあったPoC開発の事例を紹介しています。

PoC開発の経験が少ない場合、ノウハウがない状態で実施しても理想的な成果は得られません。
他社の類似例を確認し、プロセスを学べば効果的なPoCを実践できます。

いずれの事例でも、実際に行った検証方法に加え、PoC開発の経緯を具体的に記載しているので、ぜひ参考にしてください。

Google Cloud Platform(GCP)を利用した翻訳アプリの実証実験

Wakka Inc.は、社内のコミュニケーション効率化を目的に、Google Cloud Platform(GCP)を利用した翻訳アプリのPoC開発を実施しました。
日本とベトナムの拠点間で発生する翻訳業務を自動化し、ITコミュニケーターの負担軽減を目指したものです。

開発にはアジャイル手法を用い、短期間のスプリントで開発を進め、フィードバックを繰り返しながら改善しました。

その結果、GCPの翻訳APIを利用することで、社内の翻訳業務を自動化し、効率化できる可能性を示しました。
一方で、言語ペアの対応やオブジェクトの翻訳精度向上など、実用化に向けて解決すべき課題も残されていることが分かり、実証実験として意味を成しています。

実証実験で開発に成功したアプリ

実際に実証実験をした上で開発に成功したアプリの例として、3つの事例を挙げています。

  • 子育て支援『かわさき子育てアプリ』
  • 面接練習アプリ『steach』
  • 定額乗り放題サービス『mobi』

3つに共通する点としては、下記が挙げられます。

  • 課題が何であるかをしっかりと定義できた
  • 課題を解決するためのサービスをPoC開発で作れた
  • PoC開発により効果的な改善を重ね、リリースまでを実現できた

適切なステップで開発を進められたケースとして、ぜひ参考にしてみましょう。

参照:【事例あり】アプリの実証実験とは?得られる効果・実施手順を解説

PoC開発なら新しいアイデアを実現しやすい

PoC開発は新しい技術やアイデアが実現する可能性をあらかじめ検証してから開発を実施するため、事業のリスクを回避できる手法です。
近年ではITだけでなく、さまざまな業界でPoC開発が実施されています。

PoC開発なら実現する可能性だけでなく、費用対効果や有用性なども把握できます。
他方で、PoC開発はいくつかのポイントを踏まえなければ十分な検証効果を得られません。

PoC開発を実施する際は、導入環境を想定した検証やスモールスタートでの実践などを心がけましょう。

また、自社だけで十分な検証効果を得られない場合は、実績のある委託会社にアウトソーシングする方法もおすすめです。
優れた委託会社にアウトソーシングできれば、自社に足りないノウハウを補いつつ、効果的なPoCを実践できます。

Wakka Inc.では豊富なノウハウや実績をもとに、より効果的なPoC開発を目指したサポートを提供しています。
また、アジャイル開発やMVP開発と組み合わせる場合にも、適切な支援が可能です。新規開発が成功する可能性を高めたい方は、ぜひご相談ください。

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