入出庫管理とは?管理方法の基本と問題を解決するポイントを解説

最終更新日:2025.02.26
DX・システム開発
Wakka Inc. メディア編集部
入出庫管理とは?管理方法の基本と問題を解決するポイントを解説
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こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。

在庫管理業務の中でも、入出庫管理は重要な業務です。
受注・出荷・仕入管理など関連する業務にも大きく影響するため、入出庫管理は常に正確に行わなければなりません。

なかには、自社の入出庫管理業務を改善したいけれど、どのようなポイントに着目して対策していくべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、下記について詳しく解説します。

  • 入出庫管理の概要
  • 入出庫管理の具体的なやり方
  • 問題を解決するためのポイント

自社で適切な入出庫管理を実施するために、ぜひとも本記事をお役立てください。

「システム開発ハンドブックvol.2 在庫管理システム」では、入出庫管理を含むコストと販売機会の効率化をはかるための在庫管理について、システムの選び方や導入時の注意点などを解説しています。ぜひ、あわせてご確認ください。

目次

自社の在庫管理を最適化したい、在庫管理についてシステム化を計画している方
ぜひ下記の資料から最適なシステムの選び方もご確認ください。

コストと販売機会の効率化をはかるための在庫管理について、システムの選び方や導入時の注意点などを解説しています。

入出庫管理の基本

入出庫管理

本章ではまず基礎知識として、入出庫管理の概要について簡単に見ておきます。

入出庫管理とは

入出庫管理とは、倉庫などの在庫状況を管理する業務です。
倉庫に入ってきた商品、出ていく商品の量を逐一記録して管理します。

そのように聞くと一見、単純な作業のように捉えられます。
しかし、入出庫管理でミスが起きるとその後の生産や販売の業務にも影響します。

そのため、入出庫管理は迅速かつ正確な管理が求められる業務です。

受注から出荷までの流れ

一般的に受注から出荷までの作業は、以下の流れで行われます。

  1. 見積もり
  2. 受注
  3. 受注内容の確認
  4. 出荷準備
  5. 出荷
  6. 納品
  7. 請求

業態や業種によって多少の違いはありますが、受注から出荷までの作業はおおむね上記のフローで実施されます。
一連のフローをスムーズに実行するには、それぞれの作業を効率的に実施するだけでなく、正確な入出庫管理が不可欠です。

入出庫管理が適切に実施されていないと、在庫数を正確に把握できず、受注しても商品を納品できなくなる事態になりかねません。
機会損失によって利益を失うだけでなく、顧客からの信頼を損なうリスクが高まります。

出庫と出荷の違い

出庫と出荷はよく似た用語ですが、実際は意味が異なります。

一般的に出庫は「需要に応じて倉庫から商品を出すこと」を意味します。
顧客の注文に応じて商品をピッキングし、倉庫から取り出すことはもちろん、別の倉庫や支部に送付するために商品を取り出すことも出庫として扱われます。
つまり、出庫は必ずしも顧客との取引に限定して行われる作業ではありません。

対して出荷は顧客に向けて商品を取り出し、運送業者に引き渡す作業を意味します。
出荷は顧客向けて発送する段階も含んでおり、基本的に外部との取引に際して実施されます。

なお、出庫の定義は企業によって異なる場合がある点には注意しましょう。
企業によっては別の拠点に商品を発送する作業のみを出庫とする場合もあれば、発送先を問わず「倉庫から出す段階」を指して出庫と呼ぶ場合もあります。

入出庫管理はなぜ重要か

入出庫管理を適切に実施できれば、倉庫に商品の在庫がどれくらいあるかを正確に把握できます。
在庫が適切に管理されていることで、商品の出荷や製造においてミスが発生するリスクの低減が可能です。

特に入庫業務は重要です。
在庫の入り口である入庫が正確に行われるかどうかが、在庫管理の質を決めると言っても過言ではありません。

正確な入出庫管理ができていないと、実在庫数とシステム上のデータにずれが生じます。
システムで管理する数値が合っていないと、その先の業務にさまざまな影響が出てきます。

例えば、以下のようなミスにつながる懸念が生じます。

  • 出荷業務が円滑に進まず納期が遅れる
  • 計画どおりに商品の生産ができない

このように、後続の業務でミスを発生させないためにも、入出庫管理を正確に実施することは重要です。

入出庫管理の方法

在庫管理表

実際に現場において、入出庫管理を進める方法にはさまざまなものがあります。

本章では、それぞれ具体的な方法について解説します。
入出庫管理の方法は在庫の規模や業態に合わせて適切に選択しなければなりません。

それぞれの特徴を知れば、自社に合った適切な方法を決められます。

手書きで管理する

手書きによる在庫管理表の作成は、アナログながらももっともシンプルで実践しやすい方法です。

正確な入出庫管理を行うためには、在庫管理表の作成が欠かせません。
在庫管理表とは、商品や部品ごとに以下の項目を、日ごとの明細として記入できるよう一覧表にしたものです。

  • 保管場所(ロケーション)
  • 入庫数
  • 出庫数
  • 担当者名
  • 在庫数

あらかじめ在庫管理表のフォーマットを作成しておき、入庫や出庫が発生するたびに入出庫の担当者が検品した結果を記入します。
記録した在庫管理表は、保管しておくことでいつでも在庫状況をチェックできます。

また、入出庫だけでなく受発注業務の観点で考えると、受注から出荷までのタイムラグを管理するのも重要です。
この場合は、まだ在庫が存在していても、すでに受注している数量を把握できるよう、在庫引き当て数を記録して理論在庫数として管理します。

手書きの在庫管理表には、下記のメリットがあります。

  • 誰もが簡単に作成できる
  • 手早く運用できる
  • 改善点に気づいたらすぐに修正できる

手書きによる管理は、フォーマットさえ作成してしまえば、すぐに現場に導入できる手軽さが魅力です。
ツールやシステムを導入する必要がないので、在庫管理の仕組みをすぐに構築する際に適しています。

Excel(エクセル)で管理する

Excelによる在庫管理は、さまざまな企業で実践されている方法です。

基本的には、手書きで在庫管理表を作成するのと同じイメージです。
手書きの代わりにExcelのシートで在庫管理表を作成し、入出庫があればその都度記入します。

Excelは、在庫管理表のシートにあらかじめ計算式を埋め込んでおくことで、在庫数の計算を自動化できます。
そのため、記入するたびに在庫数を計算する手間が省けて便利です。

Excelは普段の仕事で利用する人が多いツールであるため、以下のメリットが期待できます。

  • 誰もが簡単に作成できる
  • 手早く運用できる

ノウハウがあればマクロを活用して、より便利なツールを作成できるため、拡張性が高い点も魅力です。

ハンディーターミナル・バーコードで管理する

あらかじめ在庫の商品にバーコードを付与し、ハンディーターミナルを使用する方法も多くの企業で導入されています。

ハンディーターミナルを使用すれば、効率的に入出庫を管理できます。
商品のバーコードやQRコードを読み取ることで、手作業による入力が不要になるためです。

バーコードやQRコードから読み取った情報は、自動的にデジタル化されます。
スキャンするだけで在庫数の把握ができるため、手書きやExcelの在庫管理表と比べて、手入力の手間や入力ミスを減らせます。

在庫管理システムで管理する

より効率的に入出庫管理を行うなら、在庫管理システムを活用する方法が適しています。

在庫管理システムは先述したようなハンディターミナルとバーコードを組み合わせたタイプが一般的です。
しかし、読み取った情報を登録したその先では、在庫データを管理する仕組みがデジタル化されている点が異なります。

なお、在庫管理システムには、在庫管理業務に役立つさまざまな機能が搭載されています。
登録したデータはデータベースで一元管理されているため、入出庫管理をはじめ、在庫管理に関する業務の改善が可能です。

また、入力ミスを防ぐための工夫もされているため、運用にかかる負荷の軽減も期待できます。

入出庫管理の課題と対策

入出庫管理の問題点

本章では、入出庫管理業務を実施する中でよく起こる、代表的な問題を解説します。
対策もあわせて説明するので、ぜひ参考にしてください。

在庫差異が生じる

入出庫管理が適切にできていないと、在庫差異が生じる可能性が高まります。
在庫差異が発生し、在庫不足や過剰在庫が生じると、機会損失や管理コストの増大など、さまざまな問題を招きます。

在庫差異を改善できなければ、在庫数を把握できなくなり、適切な経営戦略を構築できません。
また、在庫差異が発生している状況を放置すると、ミスが重なることで差異が拡大し、管理が行き届かなくなる恐れがあります。

在庫差異を適正化するには、正確な入出庫管理が不可欠です。
在庫数を把握できるシステムを導入するだけでなく、入庫数・出庫数を適切に記録することにより、在庫差異を防止できます。

誤出荷やピッキングミスが起こる

誤出荷やピッキングミスは、顧客や取引先からの信頼を損なう重大なミスです。
商品の選択ミスや数量の誤認など、ヒューマンエラーによって発生します。

また、入出庫管理が適切にできておらず、正確な在庫数が分かっていない状況も、誤出荷やピッキングミスを誘発する原因になります。

ピッキングは従業員個人の力量だけでなく、一連の業務フローをいかに効率化するかによっても、精度が変わるものです。
そのため、スムーズにピッキングから出荷までを完了させられる業務フローを構築する必要があります。

加えて、在庫管理システムを導入するなどして、在庫数を従業員が適切に把握できるようにすることも不可欠です。
正確な在庫数が把握できれば、商品選択のミスや数量の誤認の防止にもつながります。

滞留在庫ができてしまう

入出庫管理が不適切だと、滞留在庫が発生するリスクを高めます。
滞留在庫とは、売れ行きや品質に関わらず、出荷の見込みがないまま長期間在庫に滞留している状態の商品です。

余剰在庫と違い、滞留在庫は販売されたり、使用されたりする見込みがほとんどないため、増加すると倉庫スペースを圧迫します。
加えて、キャッシュフローの悪化や管理コストの増大を招くなど、企業にとってはリスクにしかならないものです。

滞留在庫を防ぐには、適切な在庫管理が欠かせません。
早い段階で在庫回転率が低い商品を把握し、セールを行うなど適切な対策を講じれば、滞留在庫の増加を防止できます。

属人化しやすい

入出庫の業務では、さまざまな商品の出入りがあって刻々と入出庫の状況が変化します。
そのため、情報をきちんと取りまとめる人が必要です。

また、担当者がより正確かつ効率よく、入出庫情報を管理するために、手順を見直すこともあります。
在庫管理表の項目を追加したり、手順やルールを見直したりすることも頻繁に行われるのではないでしょうか。

しかし、そうなったときに管理担当者に情報やノウハウが集中しやすくなります。
一人の担当者に情報やノウハウが集中することで起きる、属人化のリスクは無視できません。

属人化が進むと、現場業務をスムーズに回すためにいつもその人が必要になってしまいます。
休暇や退職で担当者が不在になると現場が混乱し、業務が滞るリスクが高くなる状況は望ましくありません。

属人化を防止するには、業務を標準化できる在庫管理システムの導入が効果的です。
在庫管理システムによって業務を標準化し、現場の従業員が誰でも情報を共有できるようにすれば、従業員にノウハウが集中する事態を防げます。

また、新しい従業員を雇用した際にも業務の引き継ぎがしやすくなるため、特定の従業員の離脱によって業務が滞る事態を回避できます。

ヒューマンエラーが発生しやすい

手書きやExcelで在庫管理表を作成している場合、手作業によるデータの記録が行われます。
人が手作業で記録したり、Excelにデータを入力したりすると、数量の数え間違いや入力間違いの発生リスクが上がります

人が手作業で実施する作業においては、ヒューマンエラーがつきものです。
入力ミスに気づかずそのまま放置されてしまうと、管理されているデータ上の在庫と実在庫のずれが発生します。
ミスが重なるとずれも大きくなり、在庫管理を含むさまざまな業務にも影響が出てくるはずです。

例えば、管理上の在庫数が実在庫よりも少なかった場合、差分の在庫は受注機会のロスにつながります。
逆に実在庫が少なかった場合は、確保したはずの在庫が存在しないため、納期遅れを引き起こします。

このように、ミスが放置されると業務的な影響が大きくなります。
そのため、在庫の棚卸や入出庫時の点検作業を徹底するなど、早期にミスを発見する仕組みが必要です。

在庫情報がリアルタイムに更新されない

入出庫が頻繁に行われると、在庫数は常に変動していきます。
そのため、手書きやExcelによる在庫管理表を作成して運用していると、在庫がリアルタイムで更新されないことが問題です。

例えば、受注から出荷までのタイムラグ、入荷から入庫までのタイムラグが適切に管理できていない場合、次のような事態が発生する可能性が高まります。

  • 在庫が引き当てられているのに気づかず重複して受注してしまう
  • 入庫によって在庫が増えているのに気づかず受注機会をロスしてしまう

また、入出庫の業務を行っているその場で情報を入力できないために、在庫情報がリアルタイムに更新されない事態も課題です。
例えば、入庫時の検品結果をメモで控えておいて、あとから事務所のパソコンで結果を更新する場合などが当てはまります。

なるべく在庫情報がリアルタイムに把握できるよう、課題を解決していく取り組みが必要です。

入出庫管理を円滑に行うポイント

ポイント

入出庫管理業務を実施する中でよく起こる問題について解説しました。
これらの問題はどのように解決していけば良いでしょうか。

本章では、入出庫管理の問題を解決するために着目すべきポイントについて解説します。

業務フローを明確にする

業務フローが可視化されていない場合はまず、入出庫に関する業務について下記の情報を明らかにし、業務フローを明確にしておきましょう。

  • どのようなタスクがいつどのような順番で実施されているか
  • 誰が何の目的でタスクを実施しているか
  • 具体的にどのような手順でタスクを実施しているか

そのうえで、次のような点について確認しておきます。

  • 特定の人に過剰な負荷がかかるフローになっていないか
  • 業務フロー上の必要なタイミングで必要なチェックが実施されているか
  • エラーやミスなどのイレギュラーな事象が発生した場合のフローがあるか

特定の人に過剰な負荷がかかると、本来なら気づくはずのミスに気づけないことは珍しくありません。
また、イレギュラーな事象が発生した際に、その場で対処方法を考えて実施するため、判断ミスをしてしまうケースもあります。

業務フローをできるだけ詳細に可視化し、ミスを起こしそうな箇所がないか入念にチェックしておくのが重要です。

作業動線を改善する

作業動線の改善は、入出庫管理やピッキング作業の改善において不可欠な施策です。

作業動線が不明瞭な状態だと、入出庫管理やピッキング作業の非効率化を招きます。
特に在庫数が多い企業の場合、作業動線を改善しないとヒューマンエラーが発生しやすくなり、パフォーマンスが悪化する恐れがあります。

作業動線を改善する際は、入出庫管理・ピッキング作業・出荷準備などの一連のフロー全体を整理し、課題の洗い出しを行いましょう。
各プロセスの課題を洗い出し、それぞれに応じた対策を講じれば、作業動線を最適化できます。

問題を迅速に解決する

発生した問題について振り返り、下記について明らかにしておきましょう。

  • その問題を引き起こした直接の原因は何か
  • 直接の原因になった事象を防げなかったのはなぜか

さらに、今後同様の事象を発生させないためには、どのような対策が必要かを検討し、必要な対策を今後の業務フローに採り入れます。
たいていの場合は、原因事象が発生していることに気づいていないことが問題です。

したがって、対策の中心になるのは、いかにして問題事象に気づくかであり、問題の兆候をとらえるためのチェックを適切なタイミングで実施することです。

入出庫管理の場合、在庫数のずれが生じた際に迅速に原因を特定し、改善することが重要です。
一度ずれた在庫数を放置すると、しだいにずれが大きくなり、原因の特定が困難になります。

在庫数のずれが判明した際は、過去の受注記録や入出庫の記録を再確認し、ずれの原因を特定しましょう。
同時に入出庫管理を見直し、同様の問題が生じないようにすることも欠かせません。

自動化やIoT活用を行う

自動化やIoT活用は、入出庫管理を最適化するうえで不可欠な取り組みです。
従来の手書きやExcelへの手入力による入出庫管理は、ヒューマンエラーが起きやすいうえに、情報共有にも手間がかかります。

一方で、在庫管理システムによって作業を自動化すれば、記録管理や情報共有をスムーズに実践できます。
また、バーコードとハンディターミナルを利用するような入出庫管理であれば、在庫数を把握しやすくなるうえに、ピッキングにも手間がかかりません。

自動化やIoT活用はただ業務を効率化するだけでなく、作業時間を減らすことで人件費を削減する効果も期待できます。
入出庫管理を改善するなら、自動化やIoT活用は積極的に検討しましょう。

在庫管理システムを導入する

在庫管理システムを導入し、搭載された機能を有効活用すれば、入出庫管理業務の精度の向上が可能です。
入力チェックや登録結果の確認機能など、在庫管理システムには人の手による操作でミスを起こすリスクを低くするための機能が搭載されています。

したがって、便利な機能を有効活用すれば、ヒューマンエラーの防止や、業務の効率化が期待できます。
システムの利用方法や手順が関係者に共有されるため、属人化の解消にもつながります。

また、登録された入出庫情報などはデータベースに反映して一元管理されます。
そのため、常に正確な在庫状況の把握が可能です。

自社の在庫管理を最適化したい、在庫管理についてシステム化を計画している方
ぜひ下記の資料から最適なシステムの選び方もご確認ください。

コストと販売機会の効率化をはかるための在庫管理について、システムの選び方や導入時の注意点などを解説しています。

正確な入出庫管理を行うメリット

メリット

入出庫管理の重要性について前述しましたが、入出庫管理が適切に実施できるとメリットも多くあります。
本章では、正確な入出庫管理を行うことでどのようなメリットが得られるか、詳しく見ていきましょう。

業務が効率化できる

まず直接的なメリットとして、業務を効率化できることが挙げられます。

正確な入出庫管理ができているかどうかは、在庫データの正確性に現れるものです。
つまり、入出庫管理が適切であれば、データ上の在庫データと倉庫や店舗の実在庫は一致します。

もし、正確な入出庫管理ができていなければ、データ上の在庫データと倉庫や店舗の実在庫が一致しません。
データ上の在庫と実在庫がずれた状態で放置されると、下記の課題が生じます。

  • 在庫棚卸の業務で在庫数の補正や原因の調査に手間がかかる
  • 受注や出荷の業務でイレギュラーな対応が増える


例えば、理論在庫と実在庫がずれている状態では、受注時に引き当てたはずの在庫が出荷時にはなく、次のようなイレギュラー対応が必要になります。

  • 次回の入荷日を確認して納期を調整する
  • 商品を注文した顧客に納期遅れのお詫び連絡を出す

最悪のケースでは受注が取り消され、販売機会のロスになりかねません。
しかし、入出庫管理が正確にできていれば、イレギュラーな対応が減るため、業務全体として効率化が期待できます。

在庫状況をリアルタイムに把握できる

入出庫管理がリアルタイムで正確に実施されるようになれば、在庫データの正確さが保証されます。

常に正しい在庫状況を把握できれば、イレギュラーな対応が減って業務は効率化されます。
もちろん、在庫データの信頼性も上がるため、在庫データを利用した業務品質の向上が可能です。

無駄なコストを削減できる

正確な入出庫管理の実現は無駄なコストの削減にもつながります。

入出庫管理によって在庫を適正化することにより、滞留在庫を防げるため、管理コストの削減が可能です。
さらに在庫数のずれをなくすと、ずれが生じるたびに確認する必要がなくなるので、人件費の抑制にもつながります。

また、入出庫管理を自動化できる在庫管理システムを導入すれば、人件費の削減にもつながります。

在庫管理システムは手入力や手書きによる入出庫管理よりもスピーディーに記録できるうえに、情報共有も手間がかかりません。
結果的に作業を効率化できるため、入出庫管理にかかる人件費を減らし、さらなるコストダウンが実現できます。

キャッシュフローの健全化につながる

正確な入出庫管理ができていないと、前述したようにデータ上の在庫と実在庫で差異が生まれ、受発注や生産業務にも影響が出てきます。
不正確な在庫データをもとに受発注や生産計画が作成されると、以下のトラブルが発生するため、在庫データは常に適正化しなければなりません。

  • 誤受注による販売機会の損失
  • 実態と合わない生産計画の作成

入出庫管理が正確に実施されていると、受発注業務や生産計画も精度が高まります。
データ上の在庫と実在庫の差異が発生せず、在庫データの正確性が向上するためです。

正確な在庫データを運用できれば、受注・出荷・生産のための部品の仕入れなども適切なタイミングで実施でき、最終的には自社のキャッシュフローの健全化が可能です。

在庫管理システムの導入方法

導入方法

在庫管理システムを導入するにはいくつかの方法があります。
自社で扱っている商品やサービス、求められる在庫管理方法によって、適切な導入方法は変わるものです。

本章では、在庫管理システムを導入する代表的な方法について解説します。

無料の在庫管理システムを利用する

在庫管理システムには、フリーソフトや無料プランで利用できるものがあります。
コストをかけずに利用できるため、試験的に在庫管理システムを導入したいときにおすすめです。

また、オープンソースで提供されている在庫管理システムもあります。
自社にある程度のプログラミングスキルを持った人材がいれば、自社向けにカスタマイズしたうえで導入できます

なお、無料プランで利用できる在庫管理システムは、有料プランへの切り替えを前提としているものが少なくありません。
そのため、一部の機能しか利用できなかったり、機能に制限がかかっていたりすることが多いので注意が必要です。

有料の在庫管理システムを利用する

無料で利用できるフリーソフトや、在庫管理システムの無料プランでは、機能やユーザー数などに制限が設けられています。
また、オープンソースを利用して在庫管理システムを構築するには、技術力と開発期間が欠かせません。

トータルのコストやメリットを考えると、有料の在庫管理システムの導入が適切な場合もあります。
したがって、有料の在庫管理システムも視野に入れて検討しましょう。

有料の在庫管理システムであれば、機能の制約がなく、導入期間も短くて済みます。
追加料金を支払えば機能の追加や拡張も可能です。

入出庫業務の知見があるシステム開発会社に発注する

無料や有料の在庫管理システムで自社に適した製品が見つからなければ、システム開発会社に発注して自社オリジナルの在庫管理システムを開発する方法もあります。
システム開発会社に発注して開発する場合、フルスクラッチと呼ばれる開発手法を使用して開発を進めるケースが一般的です。

フルスクラッチ開発のメリットは、オーダーメイドで自由にシステムの機能を設計できる点です。
自社の業態や従業員のスキルに合わせて設計できるため、自社の業務に合わせた使い勝手の良いシステムが導入できます。

ただし、フルスクラッチ開発はゼロから開発を進めるため、既製品の在庫管理システムを利用するよりも、導入期間が長期になる点には注意しましょう。
また、開発費用が高額になることも留意してください。

システム開発会社に発注する場合、会社によって得意とする業務分野が異なる点にも注意が必要です。
できるだけ、入出庫業務に関する知識や在庫管理システムの開発実績が豊富な会社を選びましょう。

在庫管理システムを選ぶポイント

ポイント

在庫管理システムはさまざまな種類が出ていますが、自社に最適なシステムを選ぶにはどのようにすれば良いでしょうか。
本章では、在庫管理システムを選ぶ際に考慮しておきたいポイントを解説します。

自社の業務内容に合っているか

導入する在庫管理システムを選ぶ際にまず確認しておきたいのは、自社の業務内容に合っているかです。

自社の業務内容と合っているかを確認する際は、以下を重視しましょう。

  • 自社の商品に適しているか
  • 在庫管理の対象範囲に適しているか

加えて、商品の点数やシステムを利用する拠点数などによっても、適したシステムは変わる点にも注意が必要です。
アパレル製品・雑貨・賞味期限の短い食品など、取り扱う商品によっても必要な機能が変わります。

また、在庫管理の対象範囲とは主に以下を指しており、在庫管理の対象範囲によって適したシステムは変わります。

  • 店舗の在庫を管理するのか
  • 製品や部品の倉庫の在庫を管理するのか
  • ECサイトで取り扱う商品の在庫を管理するのか

さらに、自社で抱えている入出庫管理に関する課題を明確にし、自社の課題を解決するのに役立つ機能を備えているかも見ておきましょう。

カスタマイズが可能か

自社の商品・サービスや業務内容と照らし合わせて在庫管理システムの機能を確認しても、なかなかぴったり合うシステムは見つからない可能性があります。
しかし、自社の状況に合わせてカスタマイズできるシステムなら、自社の業務に合わせて運用できます。

そのようなケースにも対応するためには、どの程度柔軟にカスタマイズができるかという点も確認しておきたいところです。

既存システムと連携できるか

自社ですでに運用している既存システムがあれば、既存システムとの連携が可能かも確認しておきましょう。
既存システムとデータを連携できれば、業務の自動化や効率化が期待できます。

受発注管理・販売管理のシステムや、ECサイトと連携して在庫情報をリアルタイムに自動更新できれば、在庫管理の業務がよりスムーズになります。

セキュリティ対策ができているか

在庫管理システムを導入する際は、セキュリティ対策も確認しましょう。

セキュリティ対策に不備があると、在庫データなどのような自社の重要な情報が漏洩するリスクがあります。
ほかのシステムと連携している場合だと、取引上の機密や顧客の個人情報が流出する事態にもなりかねません。

在庫管理システムを選定する際は、どのようなセキュリティ対策が施されているかチェックしましょう。
製品によってはインターネットに接続しなくても使用できるものがあるため、不正アクセスによる情報漏洩を防止できます。

また、在庫管理システムの導入と合わせて、自社で利用しているネットワーク機器の確認も重要です。
セキュリティが脆弱なネットワーク機器を利用していると、そこを踏み出いにした不正アクセスを受けるリスクが高まります。

自社に合った入出庫管理で業務を効率化しましょう

グッドラック

本記事では入出庫管理の方法・よく起こる問題点・解決のポイント・在庫管理システムの導入方法などについて解説しました。

入出庫管理を最適化する際は、まず自社で解決したい課題を明確にして、課題を解決するために効果的なアプローチをしましょう。
さらに、自社の業務や、取り扱う商品に合ったシステムの導入方法を選ぶことも重要です。

自社に合った入出庫管理の改善を実施し、在庫管理業務の効率化を目指しましょう。


自社の在庫管理を最適化したい、在庫管理についてシステム化を計画している方
ぜひ下記の資料から最適なシステムの選び方もご確認ください。

コストと販売機会の効率化をはかるための在庫管理について、システムの選び方や導入時の注意点などを解説しています。

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