販売管理システムの主な機能や種類|選び方やおすすめのツール6選を徹底解説

最終更新日:2025.02.03
DX・システム開発
Wakka Inc. メディア編集部
販売管理システムの主な機能や種類|選び方やおすすめのツール6選を徹底解説
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こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。

販売管理に関わるさまざまな業務を一元化するために、販売管理システムの導入がおすすめです。
販売管理システムを導入すれば、部門ごとに分かれている販売に関わる業務を一元管理し、業務の効率化とヒューマンエラーを防止できます。

しかし市場には、数多くの販売管理システムが出回っており、自社に合うシステムを見極めることが大切です。

そこで本記事では、おすすめの販売管理システム6選と自社に合うシステム選びのコツを解説します。
販売管理システムの主な機能や導入する目的もあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

DXプロジェクトに関わる経営者・リーダー層の方へ

失敗しない社内体制の構築から開発リソース確保までを網羅して解説しています。

販売管理システムとは

販売管理システムとは、販売に関わる業務を一元管理し、効率化するシステムです。
販売とは、顧客に商品を売るだけでなく、受注から納品までの次のような業務が含まれます。

  • 注文管理
  • 在庫管理
  • 顧客管理
  • 入出金管理
  • 入出荷管理
  • 売上分析

システム上で販売に関する業務を管理すれば、リアルタイムでの情報共有や作業の効率化によって、生産性を向上できます

販売管理システムの導入を検討している方は、「そもそも販売管理とは何か」「他のシステムとの違いは」など疑問を解消するため、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 販売管理とは
  • 販売管理の主な課題
  • Excelや手書きでの販売管理の課題
  • 販売管理システムと会計システムの違い

それぞれのポイントを押さえて、販売管理システムに関する理解を深めましょう。

販売管理とは

販売管理とは、販売業務に関わる「モノ」と「カネ」を管理することです。
具体的には、次のような業務を指します。

モノを管理する業務カネを管理する業務
・受発注管理
・入出荷管理
・仕入れ管理
・在庫管理
・入出金管理
・見積り
・売上管理、分析
・請求業務
・支払い

販売に関わるすべての情報を管理するため、個々で管理するには膨大な労力が必要です。

また、販売管理は、BtoBやBtoCビジネス、製造業や卸業など商品を販売する多種多様な業種で実施されています。
販売管理を適切に行えば、販売活動に関する一連の流れを把握し、利益向上につながる施策を実施できます。

販売管理の主な課題

販売管理の主な課題は、次の通りです。

  • データ入力に手間がかかる
  • 在庫を正確に把握しにくい
  • 見積書のフォーマットが統一されていない
  • 見積作成から販売までの各工程を管理する必要がある
  • 入力したデータと実際の数値が合わない
  • 書類発行を失念する
  • 在庫過多や在庫不足に陥る
  • 各店舗の商品が偏る

販売管理の主な課題として、データ管理の手間やヒューマンエラー、業務量の多さが挙げられます。
販売管理システムを導入すれば、上記のような課題を解消し、管理業務にかかる負担を軽減できます。

Excelや手書きでの販売管理の課題

販売管理システムを使わずに、Excelや手書きで販売管理する課題は、次の通りです。

  • 入力・転記ミス
  • 膨大な作業時間が必要
  • フォーマットの計算式や表記の変更が必要

手書きで販売管理するには、膨大な労力がかかり、Excelはフォーマットの計算式や表記を定期的に変えなければなりません。

販売管理システムは、入力・転記情報を自動的に反映できるため、作業時間を削減できます

販売管理システムと会計システムの違い

販売管理システムと会計システムは、どちらも「カネ」の流れを管理するため混同されやすいです。
しかし双方には、次のような違いがあります。

販売管理システム販売に関わる業務を管理する
会計システムお金の流れを管理する

販売管理システムは、請求書作成や入金作業の自動化など、「カネ」「モノ」のうちお金に関する業務を効率化できます。
対して会計システムは、帳簿作成や従業員の勤怠情報管理・経費管理など、お金の流れを管理するシステムです。

つまり販売管理システムが実務を管理するのに対して、会計システムはお金の流れを管理するという違いがあります。

販売管理システムの種類

販売管理システムの種類は、次の通りです。

  • 汎用型
  • 業種特化型
  • 在庫管理不要型

自社に合うシステムを導入するために、それぞれの特徴を確認しましょう。

汎用型

汎用型は、さまざまな業種や業界に対応できる柔軟性の高い販売管理システムです。
一般的な販売活動に対応しており、業種や業界など選ばずに幅広いビジネスで活用できます

特殊な取引が必要なビジネスでなければ、汎用型の販売管理システムで十分に対応できます。

業種特化型

業種特化型は、特定の業種向けに特化した機能を持つ販売管理システムです。
アパレルや建設・食品・小売業など、業界別に必要な機能が標準装備されています。

自社が求める仕様や機能にカスタマイズしなくても、業種・業界に適した機能が備わっているため、専用のシステムを構築する手間がかかりません

パッケージ型の販売管理システムのように、自社に必要な仕様や機能の業界特化型システムを探しましょう。

在庫管理不要型

在庫管理不要型は、ビジネスの性質上、在庫を持たない企業向けの販売管理システムです。
商品や資材がある場合は、在庫を抱える必要があるため、在庫管理機能が備わった販売管理システムを導入します。

対してサービスやデジタル商材を扱う企業は、在庫を抱える必要がなく、在庫管理機能を使用しません
在庫管理が不要なビジネスを展開している企業であれば、汎用型や業務特化型でなくとも、在庫管理不要型を選びましょう。

販売管理システムの機能一覧

販売管理システムの主な機能は、次の通りです。

機能の分野具体的な機能
販売管理機能・見積管理
・受発注管理
・売上管理
・請求管理
・債権管理
在庫管理機能・入出荷管理
・棚卸
・受発注管理
・在庫管理
購買管理機能・仕入れ管理
・支払管理
・入出金管理

販売管理システムの機能は、主に販売管理・在庫管理・購買管理の3分野に分かれます。
それぞれの機能を確認して、自社の課題を解決できるか検討しましょう。

販売管理機能

販売管理機能は、顧客から注文を受けてから納品するまでに必要な業務を管理する機能です。
具体的には下記のような機能が該当し、それぞれ部門に分かれて業務を遂行します。

  • 見積管理
  • 受発注管理
  • 売上管理
  • 請求管理
  • 債権管理

上記の販売活動を円滑に進めるために、販売管理システムで一元管理すれば、業務効率を向上できます。

在庫管理機能

在庫管理機能は、商品の入出荷や在庫の状況を管理する機能です。
顧客から注文をもらってから納期までに商品を届けるには、常に入出荷と在庫を管理する必要があります。

在庫管理を疎かにすると、過剰在庫や在庫不足により管理コストの増大や機会損失につながります
販売管理システムに備わっている、在庫管理機能の具体的な機能は次の通りです。

  • 入出荷管理
  • 受発注管理
  • 在庫管理
  • 棚卸

販売管理システムによっては、棚卸を円滑に進めるための機能も備わっています。

購買管理機能

購買管理機能は、自社が商品を製造するために必要な資材や原材料の購入に関する業務を管理する機能です。
仕入単価や仕入量、スケジュールまで徹底的に管理することで、顧客が求めた際に要望通りの商品を納品できます。

購買管理機能の具体的な機能は、次の通りです。

  • 仕入れ管理
  • 支払管理
  • 入出金管理

購買管理と販売管理・在庫管理のすべてを総合的に連携し、経営効率を向上させることが大切です。

販売管理システムを導入する主な目的

販売管理システムを導入する主な目的は、次の通りです。

  • データの一元化
  • ヒューマンエラーの防止
  • 業務フローの可視化

販売管理では、上記の目的を達成することが重要であり、システム導入によって目的達成を後押しできます。
自社の現状に販売管理システムを導入すれば、それぞれの目的を達成できるか確認しましょう。

データの一元化

販売管理では、請求業務や在庫管理・受発注管理など、さまざまな部門が独立して業務を遂行します。
そのため部門間の連携が重要であり、業務効率を向上させるにはデータの一元化が必要です。

販売管理システムを導入すれば、紙媒体やExcelでの管理では難しいデータの一元化を実現できます。

ヒューマンエラーの防止

販売管理システムにデータを入力すれば、関連項目に自動反映されるため、入力ミスや転記ミスなどのヒューマンエラーを防止できます。
紙やExcelで販売管理する場合は、手書きや手打ちでヒューマンエラーが起きる可能性に注意しなければなりません。

またヒューマンエラーが起きると、修正対応に余分な時間が取られ、生産性が低下します
ヒューマンエラーを防止するために、販売管理システムを導入して、ミスの軽減と確認に費やす時間を確保しましょう。

業務フローの可視化

販売管理システムを導入すれば、各部門の業務内容や進捗状況を可視化し、全体の業務フローを把握できます。

部門間の連携を強化して、業務フローが可視化されると、過剰在庫やスケジュールの遅延を防止し、余分なコストカットにつながります
また迅速な納品と受発注によって、顧客満足度を向上させることも可能です。

販売管理システムを導入するメリット

販売管理システムを導入するメリットは、次の通りです。

  • 業務を効率化できる
  • 業務の属人化を防止できる
  • コストカットにつながる
  • 管理業務を一元化できる
  • データに基づいた戦略立案ができる

それぞれのメリットを確認して、販売管理システムの導入を検討しましょう。

業務を効率化できる

販売管理システムを導入すれば、見積作成から請求まで業務フローを一元化でき、業務効率を向上させられます

独立していた部門を連携し、データを一元化すれば部門間でコミュニケーションを取る手間がなくなり、再入力や確認に費やす時間を削減可能です。

また、販売に関わる業務が独立している場合、それぞれに担当者を設ける必要があり、人件費がかかってしまいます。
販売管理システムによって業務を効率化すれば、人件費の削減と従業員の負担軽減につながるため、生産性を向上させられます。

業務の属人化を防止できる

販売管理システムを導入すれば、フォーマットや管理方法が統一化され、業務の属人化を防止することが可能です。
紙媒体の管理体制を採用している場合は、担当者が独自のノウハウや手順で作業を進める可能性があり、休業や離職の際に引き継ぎが難航します。

Excelで管理している場合も管理方法を標準化できますが、組織内にノウハウが定着するまでに時間がかかってしまうのです。

販売管理システムを導入すれば、フォーマットや管理方法が標準で定まっているため、すぐにでも販売管理業務を標準化できます。

コストカットにつながる

販売管理システムの導入によって、業務が効率化されると人件費を削減できます
さらに部門間のデータを一元化し、業務フローを可視化できれば、過剰在庫に対応する管理コストも削減可能です。

また業務のシステム化によって、紙を使用せずに用紙代やインク代・郵送コストなども削減できるため、ペーパーレス化にも貢献可能です。

管理業務を一元化できる

販売管理システムを導入すれば、各部門で担当してきた管理業務を、システム上で一元化できます
複数拠点を設けている場合は、各業務のデータをシステム上で管理し、組織全体の情報共有を円滑化できます。

また、顧客情報や購買履歴などを一元的に管理しているため、フォローアップやマーケティングに活用することが可能です。
他にも在庫状況や入出荷状況を可視化でき、在庫管理の強化・最適化にもつながります。

データに基づいた戦略立案ができる

販売管理システムには、過去の取引データや顧客データが集約されるため、経営戦略の立案にも効果的です。

顧客の購入傾向から市場のニーズを分析し、自社の販売傾向から改善するべき商品や注力する目玉商品を把握でき、より売上増加につながる戦略を立案できます。

販売管理システムは、データに基づいた戦略立案を行い、業績改善に注力したい企業にもおすすめです。

販売管理システムを導入するデメリット

販売管理システムを導入するデメリットは、次の通りです。

  • 導入コストがかかる
  • 操作に慣れるまで時間がかかる
  • 運用におけるスキルが必要
  • 業務フローの刷新が必要

メリットとデメリットの双方を確認した上で、販売管理システムの導入を検討してください。

導入コストがかかる

販売管理システムを導入するにはコストがかかるため、費用対効果を測定してから導入を検討する必要があります。
インターネットを経由してベンダーのサーバー上にあるシステムを利用する「クラウド型」は、利用する限り月額料金がコストとしてかかります。

自社サーバーにシステムを構築する「オンプレミス型」は、数百万円単位の高額な初期費用がかかるケースも珍しくありません

また、社内での運用定着のための操作レクチャーやマニュアル整備等の教育コストを鑑みて、自社に合う料金形態のプランを選びましょう。

操作に慣れるまで時間がかかる

販売管理システムは他のシステムと同様に、導入してもすぐに作業を効率化できるとは限りません。
操作に慣れるまでは、確認作業や操作方法の学習などで余計に時間がかかってしまう可能性があります。

システム導入の際は、操作に慣れるまで時間がかかる旨を理解し、操作マニュアルの配布や研修を実施しましょう。

運用におけるスキルが必要

優れた販売管理システムを導入しても、運用できる専門知識のある人材が不足している場合、設定や不具合に対処できません

クラウド型のシステムであれば、ベンダー企業がメンテナンスやトラブル対応を行ってくれますが、オンプレミス型は自社で対応しなければなりません。

導入前の課題分析や運用におけるメンテナンス・トラブルシューティングなど、技術的なスキルと知識を持った人材が求められます。
自社に専門性の高い人材が不足している場合は、外部から人材を確保したりコンサルティングやアウトソーシングサービスを利用しましょう。

業務フローの刷新が必要

販売管理システムを導入すると、既存の業務フローを見直す手間がかかります
従来であれば必要だった工程も、販売管理システムを導入することで削減できる箇所が増えます。

特に大企業など業務フローが確立されている場合は、部門自体が不要になる刷新に、社内が混乱する可能性が高いです。

販売管理システムを導入する際は、事前に現場とのヒアリングを行い、業務フローを整理しましょう。

DX進め方ガイドブック
>DXプロジェクトを検討している担当者の方に向けて、失敗しない社内体制の構築から開発リソース確保までを網羅して解説しています。

販売管理システムの選び方

数多くの販売管理システムから、自社に合うものを選ぶために、次のポイントを重視しましょう。

  • 自社の業種や業態との適合性
  • アフターサポートの充実度
  • 機能の充実度
  • カスタマイズ性
  • 導入形態
  • 既存システムとの連携性

それぞれのポイントを押さえれば、自社に合う最適な販売管理システムを選定できます
販売管理システムの選び方を確認して、自社の課題・目的に合ったシステムを導入しましょう。

自社の業種や業態との適合性

販売管理システムは大きく分けて3種類に分類されるため、自社の業種や業態に合ったものを選ぶ必要があります

例えば、食品業界に特化したシステムを導入したい場合は、業種特化型のシステムから賞味期限や軽減税率などに対応した食品業界特化型のシステムを選びましょう。

在庫を抱える必要がない無形商材やデジタル商材を扱う企業の場合、在庫管理不要型のシステムを選ぶことで、余分な機能を省きコストカットできます。

他にもシステムに搭載されている機能や同時アクセス数・メンテナンス性などを確認し、自社の課題や導入目的に適合しているかチェックしましょう。

アフターサポートの充実度

販売管理システムを導入した後に、気軽に相談やメンテナンスを依頼できるアフターサポートが備わっていると、安心して利用できます
サポート体制が充実していると、不具合やトラブル発生時の迅速な復旧が見込めます。

基本的にほとんどのベンダーがアフターサポートを提供していますが、サポート期間や内容は異なるため、口コミや公式サイトからサポート内容を確認してください。

機能の充実度

自社が求める機能を備えたシステムを導入しなければ、期待通りの成果を得られません。
機能が不足しており、別途他のシステムを利用したりExcelでの管理を併用したりと、二度手間になると管理コストが増加します。

標準搭載されている機能だけでは不足している場合は、オプションで機能を追加したりカスタマイズが可能かどうか確認しましょう

カスタマイズ性

オンプレミス型のシステムは自由なカスタマイズ性が強みです。
しかし、どの程度カスタマイズができるかはシステムによって変わるため、導入前にカスタマイズ性の高さを確認しておきましょう。

特にクラウド型のシステムを選ぶ場合は、カスタマイズ性が低いと標準搭載されている機能や仕様しか利用できません
販売管理システムを導入してから後悔しないように、自社好みにカスタマイズできる機能が備わっているか確認が必要です。

導入形態

販売管理システムは導入形態によって、それぞれメリットとデメリットがあります

導入形態クラウド型オンプレミス型
コスト面初期費用を抑えて導入できるが、ランニングコストとして月額料金が発生する初期費用は高いが、ランニングコストはメンテナンス費用のみに抑えられる
カスタマイズ性ベンダーの設定によるが、カスタマイズ性は低い自社好みに詳細設定をカスタマイズできる
導入にかかる期間クラウド上に構築されたシステムを活用するため、すぐに導入できる自社でシステムを構築する必要があり、導入に時間がかかる
運用にかかるリソースシステムが自動更新され、運用にかかるリソースが少ない自社でシステムの構築や更新を行う必要があり、運用にかかるリソースが多い

初期費用を抑えたい場合はクラウド型、自社に合った仕様や機能が欲しい場合はオンプレミス型が向いています。
それぞれ導入形態別のメリットとデメリットを比較して、自社に適したシステムを選びましょう。

既存システムとの連携性

すでに在庫管理システムや顧客管理システム・売上管理システムなどシステムがある場合は、既存システムと連携できる販売管理システムを導入しましょう

既存システムの中には、今まで収集した顧客データや取引データが蓄積されています。
販売管理システムと既存システムを連携させれば、過去のデータを再利用して業務の効率化が可能です。

また部門間でコミュニケーションを取る手間がかからず、データの一元化を実現できます。

販売管理システムで必要なインボイス対応とは

販売管理システムで業務を進める際には、インボイス対応が必要です。
具体的には取引先に請求書などの書類を発行する際に、2023年10月1日から始まったインボイス制度への対応が企業に求められています

インボイス対応の販売管理システムを選ぶために、下記のポイントを確認しておきましょう。

  • そもそもインボイス制度とは
  • 販売管理システムに求められるインボイス制度機能

そもそもインボイス制度とは

インボイス制度(適格請求書等保存方式)は、消費税の適正な課税を目的とした税制度で、2023年10月1日に導入されました。
インボイス(適格請求書)とは、消費税額が適正に計算されていること証明する請求書です。

個人事業主を含む事業者間で取引する際に、従来の請求書に下記の情報を追記したインボイスを発行・受領する必要があります

  • 適格請求書発行事業者の名称・登録番号
  • 取引内容(品目、数量、価格)
  • 税率ごとに区分した消費税額
  • 税率ごとに区分した価格合計と適用税率
  • 取引年月日
  • 発行事業者の氏名又は名称

参照元:インボイス制度について|国税庁

インボイスを発行・受領しなければ、仕入税額控除を受けられなくなるため、企業の税負担が増加します。

販売管理システムに求められるインボイス制度機能

販売管理システムは、インボイス対応として取引先ごとに課税事業者か免税事業者(適格請求書発行事業者ではない事業者)かを識別できる機能が必要です。

免税事業者はインボイスを交付できないので、取引先が課税事業者か免税事業者かを識別できなければ、書類発行・管理に膨大な手間がかかります。

販売管理システムには、請求書発行機能が備わっているものもあるため、インボイス制度に対応できる機能の有無を確認してから導入を検討してください。

おすすめの販売管理システム6選

数多く存在する販売管理システムの中でも、おすすめのシステムを6つ紹介します。

販売管理システムの名称導入形態種類無料デモの有無
楽楽販売クラウド型汎用型なし
クラウドERP ZACクラウド型業種特化型あり
アラジンオフィスオンプレミス型クラウド型業種特化型なし
ExeQuintオンプレミス型クラウド型汎用型なし
アパレル管理自動くんクラウド型業種特化型なし
freee販売クラウド型業種特化型あり

それぞれシステムごとの特徴や強い業種・業態を解説するため、販売管理システム選びの参考にしてください。

楽楽販売

楽楽販売は、累計導入社数4,400社を超える汎用型の販売管理システムです。

クラウド型システムであり、インターネット環境があればどこからでもアクセスできるため、リモートワークや複数拠点での業務がある企業に向いています。

販売管理を総合的にサポートするシステムとして、汎用性の高い次の機能が備わっています。

  • 管理業務別機能
  • 見積管理
  • 売上管理
  • 受注管理
  • 発注管理
  • 請求管理
  • 原価管理
  • プロジェクト管理
  • 工数管理
  • 作業進捗管理
  • 発注業務の機能
  • 仕入/納品管理
  • 購買申請管理
  • 支払管理
  • 顧客管理
  • 営業案件管理
  • 問い合わせ管理
  • 契約情報管理

また下記の業態・業種別に特化した機能も備わっており、業種特化型の一面もあわせ持っています

  • SES・システム開発
  • 広告代理店・広告制作
  • コンサルティング
  • フランチャイズ
  • サブスクリプション
  • 人材関連サービス
  • インターネットメディア
  • 不動産

利用料金は、次の通りです。

初期費用月額料金
150,000円70,000円

クラウドERP ZAC

クラウドERP ZACは、案件・契約・プロジェクト単位で業務進行する業種にぴったりのクラウドERPです。
経営管理・商慣習・機能要件に対応しており、導入企業1,000社以上とベンチャー企業から大企業まで幅広く利用しています。

8業種の課題を解消する機能が備わっており、販売管理を含む次の機能を利用できます。

【特化している業種】

  • IT・システム開発業
  • SaaS・ソフトウェア業
  • イベント・ディスプレイ業
  • 広告制作・クリエイティブ業
  • 総合広告代理店
  • インターネット広告業
  • 士業・コンサルタント業
  • 建設コンサルタント業

【利用できる機能】

  • プロジェクト管理
  • 販売管理
  • 購買管理
  • 勤怠管理
  • 工数管理
  • 経費管理
  • 工程管理
  • 在庫管理
  • 予定表
  • コンタクト管理
  • 文書管理

プロジェクト管理から経営分析まで、さまざまな業務をサポートしており、組織全体のバックオフィス業務を効率化可能です。
なお、無料デモも申し込めるため、使用感を確かめてから本格導入するべきか検討できます。

初期費用月額料金
・ZAC初期設定費用(10万円)
・導入支援費用(要問い合わせ)
・ライセンス費用
・機能(モジュール)×ライセンス数
・保守費用(データセンター利用料)

アラジンオフィス

アラジンオフィスは、中堅・中小企業を中心に5,000社以上が利用している販売管理・在庫管理パッケージシステムです。

販売管理・在庫管理を中心としたパッケージだけでなく、生産管理・貿易管理・プロジェクト管理など、業務や業態にあわせたオプション機能をカスタマイズできます。
またオンプレミス型だけでなく、テレワーク・在宅勤務にも対応したクラウドでの導入も可能です。

販売管理システムの標準業務フローとして、次の機能が標準搭載されています。

  • 見積管理
  • 受注管理
  • 出荷管理
  • 売上管理
  • 請求管理
  • 債権管理
  • 外部データ連携
  • 在庫管理
  • 入出庫管理
  • 棚卸
  • 組立管理
  • 販売・購買分析
  • 発注管理
  • 入荷管理
  • 仕入管理
  • 支払管理
  • 債務管理

特化している業種は豊富にあり、一例ですが次のような業務・業種別のパッケージを用意しています。

  • ファッション
  • 食品
  • 化粧品・コスメ
  • 理美容品
  • 医療
  • 鉄鋼・非鉄金属
  • ねじ(金属・部品)
  • 小売(店舗・EC)
  • 商社・卸
  • 製造・加工
  • 建材・住宅設備
  • 家具・インテリア
  • 工具
  • 電子部品
  • 花器メーカー
  • 印刷
  • 化学薬品
  • 塗料製造

販売管理・在庫管理に必要な機能をコンパクトにまとめており、柔軟なカスタマイズ性が強みの業界特化型システムです。

ExeQuint

ExeQuintは、オンプレミス型・クラウド型どちらでも導入できる汎用型の販売管理システムです。

他業種に対応した機能を備えており、下記の基本性能に加えて、経営情報支援機能・外注加工機能・在庫管理・Web受注機能などをオプションで追加できます。

  • 見積管理
  • 受注管理
  • 売上管理
  • 債権管理
  • 加工仕入
  • 在庫管理
  • BIS
  • 加工発注
  • 発注管理
  • 仕入管理
  • 債務管理

医療用材料卸やアパレル卸、スポーツ用品卸など、さまざまな業種に対応できる販売管理システムを、高品質・短納期・低コストで提供できます。

アパレル管理自動くん

アパレル管理自動くんは、アパレルの小売・卸売業務サポートに特化した販売管理システムです。

複数の店舗やECサイトのデータも含め、すべてクラウド上で集計・分析し、商品・伝票管理から集計まであらゆる業務に対応できます。
PCやタブレットから簡単にアクセスできるため、店頭や卸先でもスムーズに管理業務を遂行できます。

アパレル業務をサポートする、主な機能は次の通りです。

システム管理他店舗サポート顧客管理その他
・商品管理
・在庫管理
・請求管理
・EC連携
・店舗連携
・分析機能
・ポイント管理
・顧客管理
・卸売管理
・POSレジ
・システム設定
・サポート体制

なお導入費用は初期費用で150万円以上と別途周辺機器の料金が発生し、月額利用料はログイン数やカスタマイズで決まります。

freee販売

freee販売は、新規導入者数No.1の販売管理システムです。
案件管理や売上管理だけでなく、人件費・外注費・経費などの原価管理も対応し、プロジェクトごとに収益を可視化できます。

煩雑化する販売管理を一元化して、分析レポートや便利機能によって経営戦略の立案も可能です。

主にIT・システム開発業・コンサル業・クリエイティブ・制作業に特化しており、主な機能として次のようなものを搭載しています。

引き合い・見積管理・取引先管理(取引先マスタデータ)
・案件受注確度、フェーズ管理
・証憑管理
・見積管理
・受注管理
・商品マスタデータ
受注(契約)・発注管理・見込管理
・源泉徴収税の自動計算
・電子契約連携
・案件への複数データ連携
売上・請求・案件ごとの売上管理
・入金管理
・システムからの証憑発行、送付
・請求管理
・前受金管理
・定期売上の設定
原価管理・工数管理(人件費)
・請求書回収(業務委託連携)
・会計連携
・支払管理(受領請求書管理/電子帳簿対応)
・収支可視化
・経費精算/カード決済連携

freee販売は、2種類の料金プランを用意しており、無料でお試しできるため安心です。

プラン企業規模初期費用月額料金
スターター個人・小規模法人向け0円3名利用の場合約5,000円/月
スタンダード中小企業向け0円10名利用の場合約40,000円/月

自社に合った販売管理システムを選んで業務効率化しよう

販売管理システムを導入すれば、管理業務を一元化して効率化できます。
業務の属人化を防止しコストカットにもつながるため、中長期的な視点で業務フローを刷新し、導入に向けて準備を進めましょう。

しかし市場には数多くのベンダーが販売管理システムを販売しており、自社の業種や業界・目的に合ったものを見極めることが大切です。

本記事で紹介したおすすめの販売管理システムと選び方のコツを参考に、自社に合ったシステムを導入しましょう

下記では、DXプロジェクトに関わる経営者・リーダー層の方に向けて体制構築から開発リソースの確保まで網羅的に解説しています。
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DX進め方ガイドブック
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