オウンドメディアで成功する企業とは?20の事例とポイントを解説
こんにちは。Wakka Inc.のWebディレクターの安藤です。
近年ビジネスの形が多様化しているため、企業の経営戦略としてオウンドメディア運営は重要な位置付けとなっています。そうした中、オウンドメディアの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
「導入する前に他の企業の参考事例を知りたい」とお考えの方に向け、オウンドメディアの事例と成功するためのポイントを紹介します。
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オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、企業が保有している独自のメディアのことです。
例えばSNSやブログ、YouTubeなどがあります。最近ではテキストメディアのブログと動画メディアの両方を保有している企業も少なくありません。情報発信の方法が多様化しているため、メディアの形態もさまざまです。
そしてオウンドメディアの目的や運営方法も企業ごとに異なります。
企業のオウンドメディアの目的
企業がオウンドメディアを構築・運営している目的は、主に以下の4つが挙げられます。
- 見込み客獲得(リード獲得)のため
- 採用強化のため
- 自社のブランド認知のため
- 顧客との接点を創出するため
最も多く挙げられる目的は、コンテンツの発信をとおし、見込み客を獲得することです。オウンドメディアにて、ユーザーが求める情報を提供し、長期的に関係性を構築します。
広告のように短期的な成果を狙うのではなく、ユーザーのニーズを満たし商品・サービスを購入してもらうことが目的です。
見込み客の獲得以外にも、採用強化やブランディングなど自社における課題を解決するためにオウンドメディアを導入していると言えます。後ほど目的ごとにオウンドメディアの成功事例を紹介します。
なぜ多くの企業がオウンドメディアを活用するのか
自社の課題を解決する手段はオウンドメディア以外にも考えられますが、なぜオウンドメディアを導入する企業が多いのでしょうか。
多くの企業がオウンドメディアを活用しているのは、価値を得られるからです。オウンドメディア運用によって得られる価値は、以下の2つです。
- 長期的に顧客の獲得が見込める
- 効率的に多くの人に情報を届けられる
長期的に顧客の獲得が見込める
オウンドメディアのコンテンツでは、長期的な集客効果が見込めます。蓄積された過去のコンテンツは、情報価値が損なわれない限り、半永久的に集客効果を閲覧されます。
実際、過去に公開したコンテンツから問い合わせや会員登録などが発生し、見込み客の獲得につながるケースも少なくありません。そのため資産性の高いオウンドメディアでは、長期的な顧客の獲得が見込めるのです。
良質なコンテンツを提供し続けると、オウンドメディアの資産価値が高まっていきます。
効率的に多くの人に情報を届けられる
企業がオウンドメディアを活用している理由は、多くの人に効率的に情報を届けられるためです。
オウンドメディアのほとんどは、インターネットを介してWeb上にコンテンツを公開しているため1つのコンテンツで多くの人に情報を届けられます。
さらにユーザーは、自分がいいと思ったコンテンツをSNSなどで共有します。良質なコンテンツはSNSで拡散されるため、より多くの人にコンテンツを届けられるでしょう。
見込み客の獲得を目的とした企業のオウンドメディア
企業の売上増加において、見込み客の獲得は大きな意味を持ちます。もし見込み客を獲得できなければ、売上を伸ばすことが困難なためです。
見込み客の獲得を大きな目的として、オウンドメディアを運用している企業も多くみられます。見込み客の獲得を目的とした企業のオウンドメディアを紹介します。
ferret / 株式会社ベーシック
ferretはWebマーケティングを支援している株式会社ベーシックが、運営しているオウンドメディアです。
検索エンジンの最適化やSNSマーケティングなどをはじめ、データの分析方法までマーケティングに関する幅広い情報を発信しています。
ferretのサイトではセミナーやeラーニング、マーケティング支援ツールなどが紹介されています。そしてferretのコンテンツを見たユーザーが、問い合わせやサービスへの登録がしやすいよう、導線が作られているのです。
コンテンツの作り込みだけでなく、見込み客獲得の導線が設計されていることも、見込み客の獲得には重要です。
参考:ferret
HOT PEPPER Beauty Academy / 株式会社リクルート
HOT PEPPER Beauty Academyは美容室やネイルサロン・エステリラクゼーションサロンなど、美容業界の情報が得られる情報サイトです。美容サロンの経営に役立つノウハウや成功事例が学べます。
サロン経営の成功の秘訣が知れるインタビュー記事などは登録なしで読めますが、一部のコンテンツでは会員登録が必要です。
その会員登録をする際にサロンの名前や連絡先などの情報を入力する仕組みで、登録したサロン経営者はHOT PEPPER Beautyの見込み客となるのです。
LIFULL HOME’S PRESS / 株式会社LIFULL
不動産情報サービス事業を展開している株式会社LIFULLが運営するオウンドメディアです。「中立・公正・誠実な立場で、住まいの「本当」の情報を届ける」をコンセプトとしています。
住まいに関する借りる・買う・改築、改装するのジャンルからトレンドのニュースを発信しています。
また上記のジャンルにおいて専門家の知識や見解が学べるコンテンツが豊富です。信頼性の高い情報を発信し続けて、「この会社の情報は信頼できる」と思ってもらうことで自社のサービス購入につなげている事例です。
自社のブランディングが目的の企業のオウンドメディア
ブランディングとはブランドを消費者に認知させ、自社の強みやポジションの明確化する一連の活動です。
オウンドメディアを、ブランディング戦略のツールとして活用している企業も少なくありません。自社のブランディングに成功するとファン獲得のみならず、発信する情報の信頼性や権威性が高まります。
オウンドメディアを自社のブランディングのツールとして活用し、成果を上げているオウンドメディアを3つ紹介します。
経営ハッカー / freee株式会社
経営ハッカーは、クラウド会計ソフトfreee(フリー)を開発・運営しているfreee株式会のオウンドメディアです。
会社の経理や財務、決算、上場準備などに関するノウハウや事例が学べます。主に、フリーランスや中小企業の経営者向をターゲットとし、多くのコンテンツが発信されています。
経営ハッカーはクラウド型会計ソフトをまだ使っていない人にもアプローチでき、会計ソフトfreeeの認知を獲得しているのです。専門性の高い情報発信で、ユーザーに役立つノウハウを提供しブランディングに成功した事例です。
参考:経営ハッカー
VEGEDAY(ベジデイ) / カゴメグループ
カゴメグループが運営するオウンドメディア「VEGEDAY」。
野菜を知ることに特化したサイトです。各野菜に含まれる栄養素や調理方法、名産地や名前の由来などを発信しています。主に主婦層をターゲットとしており、カゴメグループの認知度向上、ブランディングが主目的です。
企業の強み、得意な分野でオウンドメディアを構築しファンを獲得している事例です。
参考:VEGEDAY
子ねこガイド / Mars Japan Limited
子ねこガイドは、キャットフードブランドのカルカンを提供しているMars Japan Limitedが運営しているオウンドメディアです。
子ねこガイドでは子ねこを飼うのに必要な情報を網羅的にまとめられています。子ねこを飼う前の準備や育て方・食事・健康について発信しており、読者は子ねこを育てる前の不安を解消できるでしょう。
またサイトデザインはキャットフードのカルカンをイメージされたデザインになっており、オウンドメディアと商品ブランドの世界観が統一されています。商品やサービスのイメージとオウンドメディアの世界観を統一させると、オウンドメディアを知らない人からも認知を獲得できるのです。
参考:子ねこガイド
採用の強化を目的にした企業のオウンドメディア
近年、価値観や情報発信の多様化により、企業の採用の形も変化しています。先が読めず不安定な社会では、優秀な人材をいかに獲得できるかが業績に大きく影響します。
そのため採用の強化を目的にしたオウンドメディアを構築する企業が増えています。オウンドメディアの運営で採用強化に成功した企業は次の3社です。
- 株式会社スタッフロール
- 株式会社メルカリ
- GMOペパボ株式会社
STAFFROLE / 株式会社スタッフロール
STAFFROLEは中小企業向けの組織の課題解決や学生の就業に関する準備支援事業をしている、株式会社スタッフロールが運営する採用サイトです。
STAFFROLEは入社後の働き方やキャリアのこと、業務のことをブログで詳細に発信しています。例えば業務のことではスタッフの1日の流れから役割や取り組みについて細かく書かれています。
コンテンツの数も豊富にあるため、閲覧者は株式会社スタッフロールのことを知り、さらに興味が湧き応募意欲が高まるのです。
参考:株式会社スタッフロール
mercan(メルカン) / 株式会社メルカリ
mercanは、フリマアプリをリリースしている株式会社メルカリが運営しているオウンドメディアです。株式会社メルカリのさまざまなプロジェクトの仕事について書かれています。
さらにスタッフのインタビュー形式のコンテンツが多く、仕事に対する想いを知れます。
会社のありのままが伝わるため、求職者は自分が株式会社メルカリの企業文化などに適しているかを判断できるのです。
また株式会社メルカリは社員自身がSNSを使いコンテンツを拡散しているため、社員の知人や友人が興味を抱きリファーラル採用にも成功しています。オウンドメディアを構築し、採用ブランディングの形成によってミスマッチを防ぎ、入社後の定着に成功している事例です。
参考:mercan
ペパボHRブログ / GMOペパボ株式会社
ペパボHRブログは、フリーランス向け金融支援サービス事業をしているGMOペパボ株式会社が運営しているオウンドメディアです。社内のできごとをインタビューやコラム形式で社内外に発信しています。
社内の取り組みだけでなく、実際に働いている社員の声を伝えている点が採用強化を成功させている要因のひとつでしょう。
参考:ペパボHRブログ
顧客との接点創出を目的とした企業のオウンドメディア例
オウンドメディアは顧客との接点作りにも有効です。
顧客との接点が生まれるとサービスや商品、企業自体のファン獲得につながるからです。ファンの獲得により中長期的に売上を上げられたり、販売戦略の幅を広げられたりできます。
オウンドメディアを顧客との接点創出に活用して、成功している企業の事例を紹介します。
Red Bull / Red Bull Japan Co., Ltd.
Red Bullは、清涼飲料水のレッドブルを販売しているRed Bull Japan Co., Ltd.のオウンドメディアです。
Red Bullの特徴は自社の商品をオウンドメディアで紹介していないことです。
オウンドメディア内では、エクストリームスポーツやエンターテイメントに関するコンテンツが多く、商品をPRするものはほとんどありません。商品以外のコンテンツを発信することでスポーツ好きやゲーム好きのコミュニティに入り込めるため、そのコミュニティとつながれます。
オウンドメディアを通して、別のコミュニティのファンと接点が生まれることでブランドが認知され、新たな顧客獲得につながっていると考えられます。
またコンテンツは4分から長くても10分程度で読めるものが多く、オウンドメディアを気軽に楽しめる点も魅力です。
参考:Red Bull
BIM/CIM HUB / 株式会社Malme
BIM/CIM HUBは、BIM/CIMのノウハウを発信しているオウンドメディアです。
そもそもBIM/CIMとは建物や道路などの設計や施工を、ITを活用してスムーズにすることを意味します。国土交通省の主導で本格的にBIM/CIMが導入されているのですが、取り組み自体が新しいもののため業界全体で知見やノウハウが少ない状態です。
そのような中、ノウハウや活用事例の発信によって建設業界の事業者と接点を創出でき、自社のブランド力を向上できた事例といえるでしょう。
参考:BIM/CIM HUB
MONEY PLUS(マネープラス) / 株式会社マネーフォワード
MONEY PLUSは、クラウド会計サービスなどの金融系Webサービスを提供している株式会社マネーフォワードが運営しているオウンドメディアです。
お金の話をわかりやすく、読者が自分ごととして捉えられるようにメディアを構築しています。お金や時間を無駄にしないための経済や金融情報を提供しユーザーとの接点を作っています。
投資家やファイナンシャルプランナーなど、金融のプロがコンテンツを発信しているため信頼性を高められているのです。またお金を媒介として、生活のさまざまなジャンルでコンテンツがあるため、多くの顧客と接点を築けています。
参考:MONEY PLUS
SHIPS MAG(シップスマガジン) / 株式会社シップス
洋服を販売している株式会社シップスが運営しているSHIPS MAG。
コンテンツはファッションに関する情報が中心です。自社の商品を深掘りしたコンテンツや、最新のファッションについて解説された記事がファッション好きのユーザーとの接点を創出しています。
またコンテンツの1つひとつのページが、ファッション雑誌のように洗練されたデザインになっていて、おしゃれなブランドイメージを確立しています。
そして自社社員の日常が垣間見えるブログや製品のこだわりがわかるコンテンツが、顧客ロイヤリティを高め、ブランディングと顧客接点の創出を成功させた事例です。
参考:SHIPS MAG
BtoB向けのオウンドメディア
BtoB向けのオウンドメディアを運営し成功している企業の事例を紹介します。
ナイルのSEO相談室 / ナイル株式会社
ナイルのSEO相談室は、企業のマーケティングやSEO(検索エンジン最適化)のコンサルティングを行っているナイル株式会社のオウンドメディアです。
検索結果を上位に表示させるための考え方や、コンテンツの作り方などを発信しています。また、数々の企業のマーケティングをコンサルティングしてきた経験から、独自のノウハウを提供しています。
事業を成長させるにはマーケティングは欠かせないもので、さらにオウンドメディアの目的を達成させるにはSEOの知見も必須です。そのため事業の担当者や経営層が読者と考えられます。
コンテンツ以外に、マーケティングについて深く知りたいと思った読者が資料請求などで問い合わせする導線になっており、見込み客の獲得にも成功している事例です。
参考:ナイルのSEO相談室
会議HACK! / アスノシステム株式会社
会議HACK!は、貸し会議室やレンタルホールの貸し出しを行っているアスノシステム株式会社のオウンドメディアです。
生産性の高い会議にするために必要な心構えやノウハウを毎週発信しています。効率的に会議し、質の高いアウトプットをしたいビジネスパーソンに向けた内容になっています。
ビジネスパーソンが抱えている悩みを解決できる内容のため、メデイア自体にもファンが多いでしょう。更新頻度が高く、さまざまな企画がされていてメディアのファンを増やし、自社サービスの利用につなげている事例です。
参考:会議HACK!
動画コンテンツに力を入れている企業のオウンドメディア
ここ数年で動画コンテンツに力を入れる企業が増えています。
株式会社サイバーエージェントの調べによると、動画広告を出稿する企業が毎年増えていることがわかりました。
また動画の広告費用は2025年には1兆465億円に達すると予測されています。
そのため今後も動画型のオウンドメディアが増えると考えられます。視覚的に情報を届けられる動画は、ブログなどのテキストコンテンツよりも多くの情報を届けられ、イメージも伝わりやすいです。
さらに商品やサービスの魅力を強く訴求できるため、企業がYouTubeなどの動画配信プラットフォームでオウンドメディアを構築しているのです。ここからは動画コンテンツに力を入れ、オウンドメディアの運営に成功している企業を紹介します。
LIPPS HAIR TV【美容室LIPPS 〈リップス〉】 / 株式会社リップス
LIPPS HAIR TVは、美容室の経営や自社ブランド商品を販売している株式会社リップスが運営しているオウンドメディアです。
LIPPS HAIR TVでは美容師がヘアスタイリング方法を動画でわかりやすく解説しています。
またスタイリング方法だけでなく、スタイリング剤やヘアケア商品の紹介もしています。自分の髪型に合ったスタイリング方法を動画で何度も見返せるのも動画コンテンツの強みです。
参考:LIPPS HAIR TV【美容室LIPPS 〈リップス〉】
北欧、暮らしの道具店 / 株式会社クラシコム
北欧、暮らしの道具店は暮らしの道具や服を販売する株式会社クラシコムが運営するオウンドメディアです。
料理やインテリア、観葉植物、服のコーディネートなど生活に関連する情報をインタビュー・Vlog形式で発信しています。
北欧、暮らしの道具店はチャンネル登録者が54.6万人もいる人気メディアです。運用当初はオリジナルドラマを中心にコンテンツ制作をしていました。
しかし思うような結果が得られなかったため、戦略を変更。ECサイトで販売する商品を動画コンテンツにて発信した結果、北欧、暮らしの道具店の主要顧客に支持され人気を獲得しました。
プラットフォームの理解と視聴者を獲得するための戦略を修正し続けて、オウンドメディアを成長させられた事例です。
参考:北欧、暮らしの道具店
英語コーチ-イングリッシュおさる / 株式会社LEC
英語コーチ-イングリッシュおさるは、英語のオンライン教育事業を展開している株式会社LECのオウンドメディアです。
チャンネル登録者が33.9万人もいる人気チャンネルです。短期間で効率的に成果を出すために必要な知識を学べるコンテンツが英語学習者から支持を獲得しています。
自身が英語をできることから、海外のマーケティングノウハウを取り入れ、オウンドメディアから自社サービスの購入につなげています。動画コンテンツの質が高いだけでなく、マーケティングもうまく活用しサービスの売上を伸ばしている事例です。
デザイン性がある企業オウンドメディア
オウンドメディアの構築において、デザインは重要なポイントです。サイトのデザインがブランドのイメージや印象に影響するからです。
そこでデザイン性に優れているオウンドメディアを2つ紹介します。
More Life Lab./株式会社テラジマアーキテクツ
デザイン住宅を手がけている株式会社テラジマアーキテクツが、運営するオウンドメディアがMore Life Lab.です。
サイトのデザインは、テラジマアーキテクツがビジョンとする上質な暮らしの創造を体現しています。コンテンツに使われている写真のトーンアンドマナーが統一されているのと、大理石のパターンが高級感を演出しています。
洗練されたデザインにより、ブランドイメージを向上させファンの定着に成功している事例です。
KAI-YOU.net/株式会社カイユウ
KAI-YOU.netはクリエイティブ事業やマーケティング事業、メディア事業をしている株式会社カイユウのオウンドメディアです。
ポップトータルメディアとしてカルチャーを扱い、さまざまなジャンルのコンテンツがあります。サイト全体のデザインも明るくポップになっており、コンセプトとマッチしているのも特徴のひとつです。
見た目のデザインが優れているだけでなく、ユーザーにとって使いやすくなるようユーザーインターフェースも工夫されています。
例えば豊富なコンテンツをジャンルごとにわけ、さらに細かいカテゴリに分類するなど、ユーザーが見たいコンテンツにアクセスしやすくなっています。独自性があり、利便性に優れたデザインが企業ブランドの確立を成功させた要因といえるでしょう。
参考:KAI-YOU.net
オウンドメディアを成功させるためのポイント・注意点
オウンドメディアを構築しても、目的や戦略がなければオウンドメディア運営を成功させるのは難しいでしょう。
オウンドメディアを成功させるためのポイント・注意点は次の4点です。
- 目的と成果を明確にする
- 改善を行い継続して運用する
- オウンドメディアを運用するためのリソースを確保する
- ユーザーの悩みを解決するコンテンツを発信する
目的と成果を明確にする
オウンドメディアを構築・導入する前に目的とそれを達成するために必要な成果を明確にしましょう。成功事例で紹介した企業のオウンドメディアは目的と成果を明確にしています。
例えば見込み客の獲得を目的としている場合、年間で3,000人の見込み客を獲得したいとします。年間3,000人の見込み客を獲得するには月に5,000回閲覧され、そのうちの5%が問い合わせにつながることを必要な成果とするなどです。
目的が不明確だと、メディアの種類や運営戦略を適切に選択できず成功は難しいでしょう。
また必要な成果が決まっていないと、オウンドメディアが成功しているのかどうかの判断ができず、改善するのも難しいです。オウンドメディアを成功させるには目的と成果の明確化は必須です。
改善を行い継続して運用する
オウンドメディアの成功には、長期的な改善と継続的な運用が必要です。オウンドメディアの成果は、早くても半年から1年程かかります。
さらにユーザーのニーズやプラットフォームのルールが変化するため、それらに合わせてコンテンツの内容も改善し続ける必要があります。
またオウンドメディアの修正にはデータを元にした改善が有効です。しかし、改善をしたからといってすぐに効果が出るとは限りません。そのため継続的に分析と改善を続け、目的を達成できるオウンドメディアを目指しましょう。
オウンドメディアを運用するためのリソースを確保する
先ほどオウンドメディアには、長期的な運営と継続的な改善が必要と説明しました。
上記を行うには、制作スケジュールや人員などリソースの確保が重要です。質の高いオウンドメディアを目指すなら、専門のチームを設立すると良いでしょう。また必要に応じてコンテンツの制作を外注するなど、外部からのリソース追加などの措置も考えておくのもポイントです。
ユーザーの悩みを解決するコンテンツを発信する
オウンドメディアを成功させるには、ユーザーの悩みを解決するコンテンツの発信が欠かせません。
なぜならユーザーは自分の悩みを解決できるもの、あるいは自分にメリットがあるコンテンツに興味があるからです。ユーザーの悩みを解決するコンテンツを作るには以下の3つを意識しましょう。
- ペルソナ・ターゲットを設定する
- 自社の強みで解決できるかを考える
- 競合メディアを調査する
上記が難しい場合は、自社の商品やサービスの強みや、サービスを利用しているユーザーを深掘りするとコンテンツ制作のヒントになります。
ユーザーにとって有益なコンテンツを提供し続けることでブランドの認知やファン獲得につながるのです。
目的に合わせたオウンドメディアを構築して事業を成長させよう
オウンドメディアを導入すると長期的な顧客を獲得できたり、採用を強化できたりとメリットが得られます。
しかしオウンドメディア運営によりなんらかの成果を得たいなら、目的を明確にする必要があります。
「何のためにオウンドメディアを運営するのか?」
「自社のどのような課題を解決するのか?」
などを考え、オウンドメディアの構築・導入に向けて準備を進めましょう。
またオウンドメディア運営で成功するには良質なコンテンツを提供し続けることがポイントです。適切な戦略を立て、継続的な分析と改善を行いましょう。
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Wakka Inc.はラボ型開発・海外法人支援で選ばれて10年。経験豊富なコンサルタントが、初めての海外進出でも手厚くサポートします。
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学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。