【マーケティング入門 第4回】オーガニック検索分析の視点と方法を解説

最終更新日:2024.10.25
開発ナレッジ
安藤 大海
オーガニック検索分析の視点と方法を解説
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【おすすめ資料】コンテンツマーケティング時代のGoogle Analytics4活用方法

コンテンツマーケティングをするうえでGA4で設定するべき基本項目を解説します。

はじめに

こんにちは。webディレクターの安藤です。

マーケティング入門シリーズ、前回はオーガニック検索とSEO対策の基本を解説しました。

第4回は、オーガニック検索の分析方法について、Web担当者向けにわかりやすく解説していきます。

オーガニック検索分析の視点

オーガニック検索分析には、大きく3つの視点があります。

1つめは、自分のサイトにはどんなキーワードでSEOしたいかを考えた時、そのキーワードはどれくらい検索されているのかを分析する視点

2つめは、実際に自分のサイトがどんなキーワードで検索されて流入してきるのかを分析する視点

3つめは、流入した後の行動を分析する視点

それぞれ、使うツールを紹介しながら分析方法を紹介していきます。

キーワードの検索ボリュームを調べる

まず1つめの「キーワードの検索ボリュームを調べる」分析方法です。

使うツールはGoogleの『キーワードプランナー』『Googleトレンド』がよいでしょう。

Google キーワードプランナー

Googleの『キーワードプランナー』は登録が必要ですが、無料で利用することができます。

このサービスでは、調べたいキーワードに対して、検索数や、競合性、リスティングの推定入札価格、関連キーワードを調べることができます。

キーワード候補をいくつか考えて用意しておきます。

検索ボリュームや競合性からキーワードの選定を行ったり、表示された関連するキーワードと掛け合わせて、コンテンツ作成の参考にしたり、リスティングの入札対象として検討するのもよいでしょう。

Googleトレンド

『Googleトレンド』は、登録不要で無料で使えるツールです。

調べたいキーワードに対して、期間や地域、カテゴリに区切って動向の詳細を見ることができます。キーワードに関連する話題や、関連するキーワードについても調べることができます。

キーワードによって、検索の動向は変わってきますので、検索のピークを調べておくのもよいでしょう。

検索回数だけでなく、新しいキーワードの発見や、時期や地域によって変わる検索の動向を知り、コンテンツの公開時期を判断するなど、コンテンツ作成に活かすことが重要です。

自分のサイトにおけるオーガニック検索の分析

2つめの「自分のサイトにおけるオーガニック検索の分析」では、実際にどのようなキーワードで検索して自分のサイトに来ているのかを分析します。

使用するツールは、ブラウザのシークレットウィンドウと、『Google Search Console』です。

Google Search Console』は登録が必要ですが、無料で使えるツールですので、是非導入しておきましょう。

Chromeのシークレットウィンドウ

ブラウザのシークレットウィンドウで、SEO対策しているキーワードを検索して、自分のサイトのページの掲載順位(検索結果ページの上から何番目にページが表示されているか)をみます。

シークレットウィンドウを使う理由は、通常のウィンドウでは自分のCookieや閲覧履歴が適用されてしまい、正確な検索結果が得られないためです。

急激な変動がないか、定期的にチェックしておきましょう。

順位に変動(特に下降)があれば、検索結果画面の他のページを見て、どんな変化があったか確認し、必要に応じてコンテンツのリライトなどの対策をとりましょう。

Google Search Console

『Google Search Console』では、サイトへの流入数が多いキーワードの、検索順位、表示回数、クリック数、CTR(クリック率)といった、より細かい部分を見ることができます。

左メニューの「検索結果」を開きます。

右の「合計クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順位」にチェックをつけると、下のクエリに目が反映されます。

データの保持期間は3ヶ月なので、定期的にデータを取得しておくとよいでしょう。

クエリの項目をクリックすると、個別に詳細を見ることができます。

※「ヘッドレスCMS WordPress」で見た場合

時系列での変化を確認し、急激な上昇や下降があれば、キーワードや順位の変化があったかを深堀りします。

例えばクリック数が増えたものの、掲載順位に変動がなかった場合は、単純に検索ニーズが増えたためであると推測することができます。

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流入後の行動に関する分析

3つめの「流入後の行動に関する分析」では、自分のサイトにどれくらいオーガニック検索からの流入があり、そして目標までの行動に到達しているのかを分析します。

使用するツールは『Googleアナリティクス』と『Google Search Console』です。

Googleアナリティクス

左メニューの「エンゲージメント」から、「ページとスクリーン」を選択します。

ここで、ランディングページのレポートを確認することができます。

上部のフィルタ機能を使うことで、オーガニック検索からの流入のみのレポートに絞り込むことができます。

ここでは、どのページの流入が多いのか、そしてコンバージョン(これは別途Google Tag Managerというサービスを使って設定しておく必要があります)につながりやすいのかを確認します。

Google Search Console

『Googleアナリティクス』では、そのページがどのようなキーワードで流入してきているかは見ることができません。そのレポートを『Google Search Console』で確認します。

例えば、「【技術解説】PHPでPDF出力機能を実装するにはTCPDFがおすすめ!概要や使用方法、注意点を知る」という記事を見てみます。この記事のURLをコピーして控えておきます。

『Google Search Console』の左メニュー「検索結果」から、検索結果レポートを開きます。

次に、フィルタ機能を使って、この記事の詳細レポートを絞り込み表示します。

右の「+新規」をクリックして、「ページ」を選択します。

モーダルウィンドウが表示されたら、「次を含むURL」になっていることを確認し、URLを貼り付け、適用をクリックします。

この記事の詳細レポートが表示されるようになります。

「クエリ」から、流入キーワードを調べることができます。

このように、『Googleアナリティクス』と『Google Search Console』の両方を駆使して、目標(コンバージョン)に対して、ページの内容、キーワードが適切かを分析します。

必要に応じて、コンテンツの修正・リライトなどの対策を講じましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は大まかに、①どのようなキーワードで自分のサイトにたどりついてほしいか、②実際どんなキーワードで自分のサイトに訪問しているか、③流入後の動きはどうか、という3つの視点で、オーガニック検索の分析方法について解説していきました。

オーガニック検索は、自主的に検索してきている意欲の高いユーザーの流入なので、定期的な見直しがとても重要です。

②と③は毎日はいわずとも、週一回や月一回程度の頻度で見直すことをおすすめします。

①は、頻度が高すぎるとデータの比較・分析が難しいので、半期や年一回程度に見直すとよいでしょう。

もし社内では対応が難しい場合、Wakkaでは、個々の企業様のサイト状況、予算状況に合わせて、データ分析から、課題の精査、改善のご提案までサポートしております。

是非お気軽にご相談ください。

次回のWebマーケティング入門の投稿をお楽しみに!

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この記事を書いた人
安藤 大海

学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。

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