サーバーダウン・サーバー障害の6大原因と対策7選|企業のシステム担当者が今すぐ取り組むべき運用管理フローとは

最終更新日:2026.06.12
DX・システム開発
安藤 大海
サーバーダウン・サーバー障害の6大原因と対策7選|企業のシステム担当者が今すぐ取り組むべき運用管理フローとは
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こんにちは。Wakka Inc.のWebディレクターの安藤です。
近頃、サーバー障害によって業務が滞ったりサービスが利用できなくなり、話題となるケースが増えています。
本記事では、サーバー障害の原因から最新のトラブル事例、そして可用性を最大化する7つの対策と対応手順を徹底解説します。

「サーバー障害はなぜ起こるのか?サーバー障害を防ぐ方法はないのか?」
「自社サーバーを構築したいが、安定して運用できるか不安がある」
そのような悩みをお持ちの場合は、ぜひ参考にしてみてください。

Wakka Inc.ではヘッドレスCMSの導入を支援しています。
ヘッドレスCMSの導入においてサーバーの準備は悩みの種です。ヘッドレスCMSのインフラ環境の構築例や、サーバー調達時に必要になる情報はヘッドレスCMSのサーバー準備ガイドをご確認ください。

目次

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サーバー障害とは

サーバー障害とは、Webサイトや社内業務システムを構築・管理しているサーバーが、何らかの内的・外的要因によって正常に稼働しなくなる状態を指します。

これにより、外部のユーザーがWebサイトにアクセスできなくなったり、社内業務が全面的にストップしたりするリスクが生じます。
企業の社会的信用の失墜や機会損失、さらにはデータ消失という致命的な被害を防ぐためには、正確な原因の把握と事前のリスクヘッジが不可欠です。

サーバー障害の6つの原因と具体的な発生シナリオ

サーバー障害を引き起こす主な原因は、大きく分けて以下の6つに分類されます。
それぞれの具体的な発生シナリオを理解し、自社システムに潜むリスクを洗い出しましょう。

原因①:アクセス集中(スパイク)

短時間に想定を超える大量のアクセス(トラフィック)が押し寄せることで、サーバーのリソース(CPUやメモリ)が枯渇し、処理が追いつかなくなる現象です。

【具体的な発生シナリオ】

ECサイトでテレビ番組や大手SNSでの紹介、あるいは限定セールの開始直後にアクセスが爆発的に急増。
Webサーバーの最大同時接続数(コネクション上限)を超過し、ユーザーの画面に「504 Gateway Timeout」のエラーが表示され、購入機会を大きく逃す。

原因②:ハードウェアの故障

物理サーバーを構成するパーツ(HDD/SSD、メモリ、電源ユニット、冷却ファンなど)が、経年劣化や物理的な初期不良によって破損・停止するハードウェア起因による障害です。

【具体的な発生シナリオ】 

オンプレミス環境で5年以上稼働を続けているサーバーのストレージ(HDD)が、経年劣化により突如クラッシュ。RAID構成による冗長化が不十分であったため、データの読み書きが完全に不能となり、OS自体が起動しなくなってシステムが全面停止する。

原因③:ソフトウェアのバグ・不具合

OS、ミドルウェア(Apache, Nginx, MySQLなど)、あるいは自社で開発したアプリケーションのプログラムに潜むバグが原因となる障害です。

【具体的な発生シナリオ】 

新機能のリリース後、特定の条件下でメモリが解放されない「メモリリーク」のバグが本番環境で顕在化。
時間の経過とともにサーバーの空きメモリが徐々に減少し、最終的にOSの機能(OOM Killerなど)によって主要なシステムプロセスが強制終了され、サービスがハングアップする。

原因④:人為的ミス(設定ミス・誤操作)

システムエンジニアやオペレーターによる、ネットワーク機器やサーバーの「設定ミス」「誤コマンド入力」「データ誤削除」といったヒューマンエラーです。

【具体的な発生シナリオ】 

ネットワークの定期メンテナンス中、作業者が本番ルーターのルーティングテーブル(あるいはDNS設定)を誤って書き換え、本番環境に反映。
外部からの通信経路がすべて遮断され、数時間にわたり全ユーザーがサービスに一切アクセスできない状態に陥る。

原因⑤:サイバー攻撃(DDoS攻撃・ランサムウェア)

悪意ある第三者によって、意図的にシステムへ過剰な負荷をかけられたり、サーバーの管理権限を乗っ取られたりする外部からの攻撃です。

【具体的な発生シナリオ】 

標的型フィッシングメールにより従業員のPCがウイルスに感染し、社内ネットワーク経由で基幹サーバーへランサムウェアが拡散。
すべての業務データやシステムファイルが暗号化され、画面に身代金を要求するメッセージが表示されてシステムが完全に機能不全となる。

原因⑥:自然災害・外部環境要因

地震、台風、落雷、大雪などの自然災害によって、データセンターそのものが物理的な被害を受ける、あるいは電力が途絶えるケースです。

【具体的な発生シナリオ】 

激しい落雷によって、システムを収容しているデータセンター周辺の送電網が瞬時電圧低下(瞬電)又は停電。
データセンター内の非常用自家発電機への切り替え処理に一部不具合が発生し、冷却設備が停止。サーバー室内の温度が異常上昇したため、機器が安全のために自動シャットダウンする。

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サーバー障害の最新トラブル事例(2024年〜2026年)

過去の古い事例にとどまらず、近年の大規模障害から学ぶべき教訓は非常に多くあります。
防衛策を講じる上で、最新の主要なトラブル事例を解説します。

事例①:セキュリティツールのアップデート不具合による世界規模のサーバー停止(2024年7月)

グローバルで広く普及しているエンドポイントセキュリティツールが配信した、構成アップデート(定義ファイル)のバグが原因となり、世界中の数百万台に及ぶWindowsサーバー及びPCがブルースクリーン(BSOD)に陥り起動不能となりました。

航空、金融、医療、インフラなど、あらゆる業界のサーバーが同時にダウンする史上最大のIT障害に発展しました。

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教訓
サードパーティ製ソリューションの「自動アップデート」が持つ潜在的リスクが浮き彫りになりました。
重要なサーバーにおいては、ベンダーから配信されるパッチやアップデートをそのまま自動適用せず、検証環境での事前テストや、段階的に本番環境へ展開する(カナリアリリース)プロセスの整備が必要です。

事例②:大手出版・配信グループへの大規模ランサムウェア攻撃(2024年6月)

国内大手の出版・動画配信グループが、ランサムウェアグループ「BlackSuit」による組織的なサイバー攻撃を受けました。
社内インフラやデータセンター内の多数のサーバーが暗号化され、国内最大級の動画配信サービスや基幹業務システムが長期間(約1ヶ月以上)にわたって全面停止する事態に追い込まれました。

従業員のアカウント情報がフィッシング攻撃などで窃取されたことが、ネットワーク侵入の引き金とされています。

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教訓
一度ネットワーク内部への侵入を許すと、同一ネットワーク上のバックアップサーバーまで同時に暗号化されてしまうリスクが実証されました。
本番環境とは物理的・論理的に隔離された「イミュータブル(変更不可能)バックアップ」の確保と、管理者アカウントに対する多要素認証(MFA)の義務付けが必須対策です。

事例③:クラウドベンダーのバグによる年金基金の全データ・システム誤削除(2024年5月)

オーストラリアのインフラ・年金基金(UniSuper)が利用していたパブリッククラウド環境(Google Cloud)において、クラウド事業者側の自動化システムの設定バグにより、同基金のプライベートクラウド環境のアカウント一式(本番データ、及び同環境内のバックアップを含む)が誤って完全に削除され、サービスが突如全面停止しました。幸いにも、別ベンダーのクラウド環境に保管していた外部のバックアップデータがあったため、約2週間をかけて復旧を果たしました。

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教訓
「大手パブリッククラウドを使っているから100%安全」という神話は存在しません。
クラウド事業者側のミスによってデータそのものが消失するリスクに備え、単一のクラウドプロバイダーのみに依存しない「マルチクラウド戦略」や、外部の独立した環境にバックアップを多重化しておくことの重要性が強く認識されました。

サーバー障害を未然に防ぐための具体的な対策7選 

さまざまな原因で起こるサーバー障害を回避し、システムの可用性を最大化するためには、従来の運用を見直し、多層的な防御策を講じる必要があります。

インフラの安定稼働を実現するための具体的な対策を7つご紹介します。 

① 予備サーバーの冗長化(アクティブ-スタンバイ / アクティブ-アクティブ)

障害が発生した際に即時復旧できる予備用のサーバーを設置し、システムを冗長化(二重化)することは、サーバー障害のリスクを下げる基本です。
冗長化には主に以下の2つの構成があり、予算や求められる停止許容時間に応じて選択します。

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アクティブ-スタンバイ      
(主系 / 待機系)構成
普段はメインのサーバー(アクティブ)だけで処理を行い、予備サーバー(スタンバイ)は待機させておく方式。メインがダウンした際、自動又は手動で予備サーバーへ処理を切り替える(フェイルオーバー)ことで復旧を早める。
アクティブ-アクティブ(両系)構成常に複数台のサーバーを同時に稼働させ、並行して処理を行う方式。1台がダウンしても、残りのサーバーがそのまま処理を継続するため、システム全体のダウンタイムを「ゼロ」に抑えられる。

② クラウド可用性機能の活用(マルチAZなど)

自社で物理サーバーを設置・維持するコストを抑えつつ、災害に強い環境を作るならパブリッククラウド(AWS、Azure、GCPなど)の導入・活用が最適です。

クラウドサーバーを採用する際は、単一のデータセンターに依存せず、「マルチAZ(可用性ゾーン)」構成を意識的に選択しましょう。

例えばAWSであれば、地理的・独立した複数のデータセンター群(AZ)にシステムを分散配置します。
「Amazon EC2 Auto Scaling」やマルチAZ対応のマネージドデータベース(RDSなど)を組み合わせることで、万が一特定のデータセンターが落雷や災害で物理的に大きな被害を受けても、数キロメートル以上離れた別のデータセンターへ自動かつ瞬時に処理を引き継げます。

③ 専門の監視システム導入による予兆検知

24時間365日求められるサーバーの稼働状態を人手だけで24時間365日監視し続けるのは現実的ではありません。
専門の監視システムを導入し、CPU・メモリ・ディスクの枯渇やプロセスの死活、サイバー攻撃の形跡を自動でリアルタイム監視しましょう。

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Zabbix(ザビックス)オープンソース(OSS)の代表格であり、自社環境に合わせた高度なカスタマイズ監視やスクリプト実行を柔軟に行いたい場合に適している。
Datadog(データドッグ)SaaS型の監視ツールで、導入が非常に容易。アプリケーションのパフォーマンス管理(APM)や、AIを活用した「いつもと違う挙動」の予兆検知に強みがある。
ManageEngine(マネージエンジン)UI(管理画面)が分かりやすく直感的で、初心者でも複雑なネットワークやサーバーの統合監視をはじめやすい特徴がある。

あらかじめ「メモリ使用率85%以上」などの閾値(しきいち)を設定しておくことで、サーバーが完全にダウンする前の「予兆段階」で担当者にアラート通知(メール、Slackなど)が届き、先手を打って対処できます。

④ ロードバランサーの配備(L4 / L7の違い、ELB・Nginxなど)

サーバーを複数台導入している場合は、外部からのアクセス(通信負荷)を均等に分散させるロードバランサー(負荷分散装置)の導入が不可欠です。ロードバランサーには処理するレイヤーによって違いがあります。

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L4バランサーネットワーク層・トランスポート層(IPアドレスやポート番号)を元に、機械的に通信を高速分散する。
L7バランサー(AWSのALBなど)アプリケーション層(URLのパスやCookie、HTTPヘッダーの内容)まで解析し、特定のページへのアクセスを特定のサーバーへ柔軟に振り分けられる。
ソフトウェアバランサー(Nginxなど)専用のハードウェア機器を導入せずとも、「Nginx」などのWebサーバーソフトを用いて安価かつ柔軟に負荷分散環境を構築できる。

ロードバランサーは負荷分散だけでなく、応答のないサーバーを自動で切り離す「ヘルスチェック機能」も備えているため、1台のサーバーが壊れてもサイトやサービスが停止するのを防ぎます。

⑤ CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の導入

突発的なアクセス集中(スパイク)によるサーバーダウンを徹底的に防ぐなら、Webサーバーの前段にCloudflare(クラウドフレア)やAmazon CloudFrontなどのCDNを配置するのが効果的です。

CDNは、画像やCSS、JavaScriptなどの「静的コンテンツ」を、世界中に分散されたCDN側のエッジサーバーにキャッシュ(一時保存)させ、オリジンサーバーの代わりにユーザーへ配信します。
これにより、自社のオリジンサーバー(本番サーバー)に直接届くアクセスそのものを90%以上削減できるため、メディア露出やセール時のバーストアクセス時もサーバーへの負荷を抑えたまま安定稼働させられます。

⑥ BCP / DR(事業継続計画 / 災害復旧)対策の策定

広域的な大地震や、主要なパブリッククラウドのリージョン(拠点)全体の停止といった壊滅的な大規模インフラ障害に備え、地理的に完全に離れた場所(例:東京と大阪)に「遠隔地バックアップサイト(DRサイト)」を構築します。

その際、ビジネス影響度に応じて以下の2つの指標を明確に定義します。

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RPO(目標復旧時点)障害発生時に、過去の「どの時点」のデータまで戻せれば許容できるか。
RTO(目標復旧時間)障害発生から「何時間(何日)」でシステムを再開させるか。

これらに基づき、データのリアルタイム同期や、有事の際の手動・自動切り替え手順をマニュアル化しておくことで、企業の事業継続性を担保します。

⑦ セキュリティ対策の強化(多層防御の具体策)

外部からの悪意ある攻撃をトリガーとするサーバーダウンやデータ暗号化を防ぐため、セキュリティを多層防御で強化します。

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WAF(Webアプリケーションファイアウォール)SQLインジェクションや脆弱性を突いた攻撃など、従来のファイアウォールでは防げない「アプリケーション層への不正通信」を遮断する。
IDS / IPS(不正侵入検知・防御システム)OSやネットワーク層への不審な挙動を検知・防御し、サーバー内部への踏み台利用やマルウェア拡散を防ぐ。
VPN + 多要素認証(MFA)の強化管理者アカウントや社内ネットワークへの接続経路を保護する。
ID・パスワード漏洩や設定ミスを突かれてランサムウェアに侵入されるリスクを、MFA(二段階認証など)の義務付けによって最小限に低減する。

サーバー障害が発生したときの対応手順(インシデントフロー)

どれほど対策を講じても、障害の発生確率を完全にゼロにすることはできません。
万が一、サーバー障害が発生した際にパニックに陥らず、最短で復旧するための5ステップの対応フローです。

ステップ1:障害検知(ファーストアラート) 

監視システム(Datadogなど)による自動アラート通知(Slack、メールなど)、あるいはエンドユーザーからの「画面が開かない」という緊急報告によって障害の第一報をキャッチします。
担当者は即座に事態の確認を開始します。

ステップ2:影響範囲の確認と応急処置 

障害が「特定の機能だけか、システム全体か」「一部のユーザーか、全ユーザーか」を速やかに見極めます。
同時に、エンドユーザーへの二次被害や不信感を防ぐため、サービスサイトを専用の「メンテナンス画面」に切り替え、障害発生の第一報とお詫びを掲載します。

ステップ3:原因の切り分け(問題特定) 

原因がどこにあるかを、レイヤーごとに迅速に切り分けます。

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インフラ層ネットワーク回線の切断、物理サーバーの電源、クラウドプロバイダー自体の障害情報
ミドルウェア・OS層CPU/メモリの急増、プロセス(Nginx, MySQLなど)の停止、ディスク容量の満杯
アプリケーション層直近のデプロイ内容、エラーログ(500系エラー)、プログラムのバグ
外部要因不審な海外IPからの大量アクセス(DDoS攻撃の有無)

ステップ4:復旧作業(リカバリ実行) 

特定した原因に対し、もっとも迅速にサービスを再開できる手段を選択して実行します。
予備サーバー(待機系)への手動切り替え(フェイルオーバー)、直前の正常な状態へのソースコードや設定ファイルの「ロールバック」、プロセスの再起動、セキュリティパッチの適用などを実施します。

ステップ5:事後報告と再発防止策の策定 

システムが正常稼働に戻った後、速やかにメンテナンスを解除し、関係各所及びユーザーへ詳細な原因と復旧経緯を報告します。
後日チーム全体で原因を分析し、監視項目の追加、手順書の修正、設定自動化などの恒久的な再発防止策をタスク化し、実装します。

サーバー障害を防ぐための運用チェックリスト

日々の安定運用を維持するために、定期的に確認すべきチェックリストです。
四半期、あるいは半年ごとの定期監査にご活用ください。

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リソース監視・アラート閾値の定期見直しCPU、メモリ、ディスク使用率のアラート閾値は現在のトラフィック規模に対して適切か?
バックアップの自動化と復元テストの実施バックアップがスケジュール通り取得されているか、また実際にそのデータから「復元(リストア)」できるか定期テストを行っているか?
定期的なセキュリティパッチの適用OSやミドルウェア(Apache, OpenSSLなど)の重要な脆弱性が放置されておらず、検証の上で最新に更新されているか?
アクセス数予測に基づく負荷テストの実施大規模なキャンペーンやイベントの前に、想定されるトラフィック(スパイク)に耐えられるか擬似的に負荷をかけて検証しているか?
アカウント管理と多要素認証(MFA)の徹底退職者のアカウントは即座に削除されているか?インフラやサーバーの管理権限を持つすべてのアカウントにMFAが適用されているか?
障害対応マニュアルの更新と訓練緊急時の社内連絡網やエスカレーション先(開発ベンダー、保守会社)は最新か?年1回以上の模擬障害訓練を行っているか?
外部サードパーティ・クラウドのステータス確認体制AWSやAzure、利用しているSaaSベンダーの障害情報を自動でキャッチアップする仕組み(RSS、Slack連携など)はあるか?

サーバー障害に関するよくある質問(FAQ)

サーバー障害に関してよくある質問をまとめましたので、参考にしてください。

Q1. サーバーがダウンした際、まずシステム担当者が行うべきことは何ですか? 

A1. 「影響範囲の確認」と「ユーザーへのメンテナンス画面の提示(第一報)」を最優先で行ってください。
原因究明を急ぐあまり、ユーザーにエラー画面(生のシステムエラーなど)を表示し続けたり、社内への共有が遅れたりすると、二次被害や不信感につながります。
影響範囲を見極めた上で、速やかに組織内外へステータスを周知し、それから落ち着いて原因の切り分けに移りましょう。

Q2. クラウドサーバー(AWSやAzureなど)に移行すれば、サーバー障害は完全に防げますか? 

A2. いいえ、クラウドであっても障害は発生します。
クラウド事業者側の基盤障害(データセンターの停電やネットワークの切断)が発生するリスクはゼロではありません。
また、サーバー内のアプリケーションのバグ、設定ミス、サイバー攻撃といった「利用者が管理するレイヤー」での原因によるダウンは防げません。
そのため、クラウド移行後もマルチAZによる冗長化や、セキュリティ対策、高度な監視体制の構築が必要不可欠です。

Q3. ロードバランサー(負荷分散)とCDNの最大の違いは何ですか? 

A3. もっとも大きな違いは、「自社のオリジンサーバーにリクエストを到達させるかどうか」です。
ロードバランサーは、届いたアクセスを自社が持つ複数のサーバーへ均等に「振り分ける」ことで負荷を分散します。
一方でCDNは、Webサーバーの手前に設置された外部の「キャッシュサーバー」が自社サーバーの身代わりとなって応答(コンテンツを配信)します。
結果として、自社サーバーに届くアクセスそのものを大幅に削減できるため、突発的なスパイクに対してより強固な防御壁となります。

まとめ:自社でのサーバー構築にこだわりたい場合は、経験豊富なベンダーに相談を

サーバーダウンや障害は、システムを運用する上で避けては通れないリスクです。

しかし、「アクセス集中」「ハードウェア故障」「ソフトウェアバグ」「人為的ミス」「サイバー攻撃」「自然災害」という6大原因の本質を理解し、今回紹介した7つの対策(冗長化、マルチAZ、監視、ロードバランサー、CDN、BCP/DR、セキュリティ)を組み合わせることで、障害発生率を限りなくゼロに近づけ、発生時のダウンタイムの最小化が可能です。

「現在のサーバー構成がスパイクに耐えられるか不安だ」「監視システムを導入したいが、どれを選べば良いか分からない」「万が一のDRサイト構築を進めたい」といった課題を抱えている方は自社内だけで抱え込まず、実績のある専門パートナーへの相談も、有効なリスクヘッジの第一歩となります。

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この記事を書いた人
安藤 大海

学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。

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