Webサイトのリニューアルを成功に導く、良い制作会社の選び方とは?

2022.08.19
安藤 大海
Webサイトのリニューアルを成功に導く、良い制作会社の選び方とは?
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目次

はじめに

こんにちは。Wakka Inc.でWebディレクターを担当している安藤です。

今はほとんどの企業がWebサイトを保有していて、また企業にとってWebサイトは非常に重要なものです。
Webサイトは企業の顔なので、クオリティによって事業成果が大幅に変わってくると言っても過言ではないでしょう。

そして、Webサイトは定期的にリニューアルする必要があります。時間が経てばユーザーが求める情報が変化し、デザインなどの流行り廃りもあるからです。
情報が更新されていないとユーザーニーズに合わなくなるのでSEO上マイナスです。

逆にいうと、デザインや導線が良く、時代に応じて定期的にWebサイトをリニューアルしコンテンツや構造を修正することは
ユーザーの利便性向上だけでなく、SEO上のメリットにもつながることもあります。

ここでは、Webサイトリニューアルにおいて重要なポイントや、制作会社の選び方について解説します。

Web制作会社を探す前に

WebサイトをリニューアルするためにはWeb制作会社に依頼する必要があります。
自社にエンジニアやWeb技術を持っている人材がいる場合は例外ですが、基本的にはWeb制作会社に依頼するケースが多いでしょう。

Web制作会社は数多いので、どの制作会社に依頼すべきか迷うかもしれません。しかし、実はWeb制作会社を選ぶ前にやるべきことがあります。
事前準備をしっかり行うことで作業がスムーズに進むと同時に、Web制作会社の良し悪しも判断しやすくなるでしょう。

リニューアルの目的を明確化する

Web制作会社に依頼する前に、Webサイトをリニューアルする目的を明確化してください。そして、目的は問題点や解決策をなるべく細かく分析していく必要があります。

たとえば、「デザインが古い」といったわかりやすいものから、「ターゲットとしているユーザーからのアクセスが少ないので改善したい」
「アクセスは多いものの成果につながっていないので導線や誘導文を変える必要がある」といった込み入ったものまで細かく考えます。

優良なWeb制作会社であれば、自社サイトを見て問題点や解決策を提示してくれるでしょう。しかし、Webサイトに絶対的な正解はありません。
また自社サイトや業界についてはWeb制作会社よりも自社のメンバーの方が詳しいはずです。

Web制作会社はWebのプロですが、自社のメンバーの方が詳しい領域があるということです。つまりWeb制作会社と自社のメンバーがそれぞれ最適解を考えて組み合わせることで、ベストなサイトリニューアルになるということです。

また自社で目的を明確化してまとめたうえでWeb制作会社に相談すれば、Web制作会社としてもリニューアルの方向性を決めやすいのでクオリティが高まります。Web制作会社に丸投げしてしまうと自社のニーズとは異なるリニューアルになってしまう可能性があるので、可能な限り自社でリニューアルの目的を明確化してください。

リニューアルの要件を書類にまとめる

リニューアルの目的を明確化し、要件が固まってきたら、それを書類にまとめてください。書類は自社のメンバーが見るだけでなく、Web制作会社に依頼する際にも役立ちます。

書類をベースに相談を行うことで、リニューアルの方向性が明確になっていくでしょう。しかしここで、「自社側の意見だけでなくWeb制作会社側の意見も欲しい」と思うかもしれません。

その場合も、自社でまとめた書類を元にWeb制作会社の意見を取り入れ、最終的な要件としてまとめていけば良いです。ひとことにWebサイトリニューアルといっても幅が広く、自社側からの提案がないと確実に認識はズレます。

またWeb制作会社が万能で、サイトを見ればすぐに最善のリニューアル方法がわかるというわけでもありません。
ユーザーにとって何がベストかは誰にもわからないので、協力してなるべく良いと思われる方向性を探っていくことが重要です。

リニューアル要件をまとめる際には『RFP(提案依頼書)』を作成することをお勧めしています。

弊社では、誰でも簡単にRFPが作れるノウハウ解説と無料のテンプレート配布をしていますので、
サイトリニューアルを検討されている方は、『成果の出るRFPの作り方とは?』を参照してみてください。

社内で意思統一する

Web制作会社に意見を伝えることはもちろん、社内での意思統一も行っておく必要があります。社内で意思統一ができていないと、Web制作会社との打ち合わせの段階でまとまらなくなったり、実際にリニューアル作業に入ってから修正が発生したりします。

こういったことがあるとWeb制作会社が困るだけでなく、費用が膨らんでしまいます。後から手間、時間、費用がかかり、さらにサイトリニューアルも失敗してしまう可能性が高まるので、社内での意思統一は重要な工程です。

Web制作会社を選ぶポイント

社内での準備をしっかりできたら、Web制作会社を選びます。ちなみに、上でご紹介した準備はどのWeb制作会社を選ぶにしても必要です。コンサルティングに力を入れているWeb制作会社に依頼する場合も、丸投げせずに自社でできることは準備しておくことでサイトリニューアルが成功しやすくなります。

また、準備をしっかりしておけばWeb制作会社選びに多少失敗してもリニューアルを成功に持っていくことが可能です。逆に言えば、優良なWeb制作会社を選んだとしても、自社での準備ができていないとサイトリニューアルは失敗してしまう可能性が高まります。

自社での準備が重要という点を踏まえたうえで、Web制作会社の選び方をご紹介します。

なお、弊社では初めての方でもサイトリニューアルを成功するためのノウハウが蓄積しています。
その一例を『Web制作会社はデザインの合意形成が上手い会社を選ぼう』という記事で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

ヒアリングに力を入れているか

Web制作会社によって方針が大きく異なります。たとえば、デザインに力を入れている、短期間で完成させることに重きを置いている、SEOに力を入れている、などです。より細分化すれば、制作会社ごとにいろいろな特色があります。

そして、中でもヒアリングに力を入れているWeb制作会社を選ぶと良いです。コンサルティングとも言えるでしょう。顧客とのコミュニケーションに重きを置いている制作会社は、顧客の要望に寄り添った形でWebサイトのリニューアルを進めます。

その結果リニューアルに成功しやすいことはもちろん、後述するアフターフォローや自社での編集のしやすさにもつながってきます。逆に、顧客の要望をあまり聞かずにとにかく完成させて費用を回収することしか考えていない、といった制作会社は避けるべきでしょう。

Webサイト制作・リニューアルの実績がある

Web制作に限った話ではありませんが、実績は重要な指標です。過去にサイトリニューアルで実績が豊富な制作会社を選んだ方が成功しやすいでしょう。しかし実績を指標にする理由はこれだけではありません。

Web制作会社は入れ替わりが激しい業界で、数年で廃業するケースも少なくありません。初期投資がほとんど不要で、参入障壁が低いからこそこういったことが起こります。つまり、実績のないWeb制作会社に依頼すると、数年後、もしくは数か月後に会社が倒産しているようなことが考えられます。

Webサイトのリニューアルが完了した後なら制作会社が倒産しても関係ないように思えますが、後から確認したい事項が生じたり、修正を依頼したいケースもあるでしょう。

制作会社が倒産してしまうとすべて自社で対応するか再度別の制作会社に依頼する必要が出てきます。ドメインやサーバーの管理を制作会社に任せていた場合、連絡が取れなくなってWebサイトの継続ができない可能性もあります。そのため、実績があって今後も継続できそうな制作会社を選ぶのがおすすめです。

実績以外の指標としては、会社の規模と設立年度もあわせて見ておいた方が良いでしょう。小規模すぎたり、新しすぎたりする会社は倒産リスクが高いと言えます。

アフターフォローが充実している

Web制作会社ごとにアフターフォローの方針が異なります。リニューアル完了後は別契約を結ばなければ対応してくれない制作会社や、あまり連絡がつかないような制作会社もあるでしょう。

良心的な制作会社であれば、質問対応してくれたり、軽微な不具合であれば対応してくれたりします。もちろん再度大幅なリニューアルを行う場合は別途再契約が必要ですが、どの程度のアフターフォローを行うかは制作会社ごとに様々なので、事前に確認しておくことをおすすめします。

確認時に回答が曖昧だったり、そもそもあまりコミュニケーションを取れないようであれば別の制作会社を検討した方が良いでしょう。

自社で編集できるようにしてくれる

Webサイトをリニューアルしたら、その後コンテンツを追加したり、必要に応じてサイトのレイアウトなどを少し変えたりすることがあります。優良な制作会社であれば事後の作業のことまで意識して作業を行うので、顧客側の担当者が編集しやすいようにリニューアルしてくれます。

また、編集方法などの説明もあるでしょう。一方で、あまり優良でない制作会社の場合は事後の編集作業を意識しないリニューアルを行ったり、説明を行わなかったりするかもしれません。もしくは、リニューアル後の編集作業などでもお金を回収するために、あえて編集しにくくしたり、説明を行わなかったりする可能性もあるでしょう。

特に、優良でない制作会社を選んでしまっていて、なおかつ顧客側がきちんと準備していなかった場合にこのようなことが起こりやすいと考えられます。制作会社に何も知らないと思われ、足元を見られてしまうということです。

優良な業者を選ぶことも重要ですが、事前準備をしっかりと行い、制作会社にきちんと要望を伝えることも重要になります。

Web制作会社のホームページが充実している

Web制作会社のホームページを見ることで、その制作会社がどのようなノウハウを持っているのか、どのようなSEO、デザインを良しとしているのかがわかります。特にノウハウに関しては重要で、ノウハウが薄かったり、そもそもあまり情報がないWeb制作会社は危険と言えるでしょう。

ノウハウが書かれていないということは、ノウハウを持っていない可能性が高いです。あえてノウハウを公開しないスタンスのWeb制作会社もあるかもしれませんが、その場合ノウハウを公開しないという方針自体がSEO上マイナスです。

自社のWebサイトのSEO対策に失敗している制作会社には依頼しない方が良いでしょう。逆にノウハウなどの情報が充実している制作会社は、優良な可能性が高いと言えます。

時間がないときは連絡する制作会社を絞る

Web制作会社の選び方として、コンペ方式があります。複数のWeb制作会社に提案書を出して、一番良さそうな制作会社を選ぶ方法です。しかしコンペ方式の場合、それぞれの制作会社に対応する時間がかかることや、どの制作会社がベストか検討するのにも時間がかかり、結局どの制作会社が良いのかわからない可能性も高い、といったデメリットがあります。

時間があれば複数の制作会社とやり取りしながら思考錯誤するのも良いのですが、時間がない場合はネットなどで情報を調べ、良さそうな業者に絞った方が良いでしょう。そして、限られた時間は事前準備に回すのが得策です。

まとめ

Web制作会社にリニューアルを依頼する場合、制作会社の選び方と、自社での事前準備が重要です。
そして、より重要なのは自社での事前準備と言えるでしょう。事前準備をしっかり行えば、制作会社に多少の問題があっても軌道修正できます。

逆に言えば、自社での準備ができていないと制作会社が優良であってもリニューアルが失敗に終わる可能性があります。
丸投げするのではなく、事前準備をしっかり行い、制作会社とコミュニケーションを取ってください。

弊社ではWebサイトの構築から運用保守、決済サービスの実装まで幅広く対応が可能です。
Webサイトの構築やリニューアルでお悩みの方は、まずはぜひお気軽にお問い合わせください。

また、事前に弊社の事例・ノウハウについて詳しく知りたい方は「資料ダウンロード」もぜひご覧ください。

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この記事を書いた人
安藤 大海

学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。

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