ソフトウェア開発におすすめのプログラミング言語と選び方ガイド【2025年最新版】

最終更新日:2025.11.20
DX・システム開発
Wakka Inc. メディア編集部
ソフトウェア開発におすすめのプログラミング言語と選び方ガイド【2025年最新版】
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こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。

ソフトウェア開発において、最適なプログラミング言語の選定は重要です。
開発予定のシステムやアプリによって適切な使用言語は異なるので、開発者はプロジェクトの内容に応じて言語を選ばなければなりません。

しかし、プログラミング言語は多種多様であるため、そのなかから選定することは困難です。
プログラミング言語はそれぞれ特徴が異なるので、適切な知識を持ったうえで選びましょう。

本記事では、ソフトウェア開発における最適なプログラミング言語選定について解説します。
ソフトウェアを開発する際の参考にしてください。

目次

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プログラミング言語とは?

プログラミング言語とは、ユーザーがコンピューターに特定の指示をするうえで用いる言語です。

本来、コンピューターは2進法(0と1)による機械語のみを処理するように設計されています。
しかし、機械語だとコンピューターに指示を出すことが難しくなるため、仲介役としてプログラミング言語が用いられるようになりました。

プログラミング言語は英語のようにユーザーが理解できる言語で構成されており、これを機械語に翻訳することでユーザーはコンピューターに正確な指示を出せます。

プログラミング言語を活用することで、初めてソフトウェア開発が可能になります。
裏を返せば、使用する言語の選択は開発の第一歩です。

プログラミング言語にはさまざまな種類があり、マイナーなものも含めれば、世界中で約数百種はあるとされています。
新しい言語も次々と登場している一方、トレンドの変化によって使用されなくなる言語もあります。

いずれの言語も特徴や用途が異なるため、ソフトウェア開発の際にはプロジェクトに応じて、適切なプログラミング言語を選択しなければなりません。

ソフトウェア開発の使用言語

本章では、ソフトウェア開発で使用される代表的なプログラミング言語を紹介します。
紹介する言語は以下の通りです。

  • Java
  • JavaScript
  • C言語
  • C++
  • C#
  • HTML/CSS
  • Python
  • PHP
  • Ruby
  • Go言語
  • Kotlin
  • TypeScript

実際にプログラミング言語を選定する際の参考にしてください。

Java

Javaは1995年にアメリカのサン・マイクロシステムズ社がリリースしたプログラミング言語です。
インターネットの発展とともに普及し、今でも世界的に利用されています。

Javaはあらゆるコンピューターやソフトウェアに対応できる汎用性の高さが特徴です。
また、Javaの多くは無料でダウンロードして利用できるため、個人でも利用が可能です。

※商用利用の際にはライセンスの確認をする必要があります。

IoT・業務用システム・アプリケーションなど、Javaはさまざまなソフトウェアに活用されています。
セキュリティ性が高いため、セキュリティソフトの開発でも用いられる汎用性が高い言語です。

参照:Java公式サイト

JavaScript

JavaScriptもメジャーなプログラミング言語の一種です。
JavaScriptは相互作用の処理能力が高い言語であり、フロントエンドの開発で多用されます。

ポップアップ・拡大した画像・ランキングなど、JavaScriptを使えばさまざまな情報の表示が可能です。

JavaScriptは世界的に利用されているため、今後も長く利用される可能性が高いプログラミング言語です。
昨今は新しいプログラミング言語が次々と登場していますが、世界的なIT企業も利用していることから、JavaScriptの将来性は簡単に損なわれないと見られています。

C言語

C言語は長い歴史を持つプログラミング言語です。
汎用性が高いうえに、処理速度に優れているため、さまざまなソフトウェアの開発に活用されてきました。

拡張性が高く、後述するC++やPythonのような多くの派生言語が生まれるなど、C言語は今でもIT業界で積極的に利用されている開発言語です。
そのため、C言語をマスターすれば、ほかのプログラミング言語も理解しやすくなります。

ただし、ポインタと呼ばれる独自の概念があり、初めてプログラミング言語を導入する際にはやや難易度が高いと感じる可能性があります。

C++

C++はC言語から派生したプログラミング言語であり、いわばC言語の拡張版です。
C++にはC言語にはなかったオブジェクト指向プログラミングの概念が取り入れられており、大規模なソフトウェア開発プロジェクトで役立ちます。

C言語より高負荷で複雑な処理に対応できるうえに、少ない分量でソースコードを書けるので効率的な開発が可能です。
そのため、デスクトップアプリ・OS・ゲームなど、C++が活用されるソフトウェア開発の分野は多岐に渡ります。

一方、C++はC言語より習得・使用の難易度が高い開発言語であり、ノウハウがない人だと利用が困難です。
しかし、マスターすればオブジェクト指向型のプログラミング言語を習得しやすくなります。

なお、C++は定期的に規格がバージョンアップされています。
導入する際は、最新の規格を利用しましょう。

C#

C#もC言語から派生したプログラミング言語であり、大手IT企業であるMicrosoftが開発したことで有名です。
当初はWindowsのみでしか利用できませんでしたが、現在ではさまざまなOSに対応しています。

C#は汎用性・堅牢性・高速性など、従来のプログラミング言語が有するさまざまなメリットを持ち合わせている点が特徴です。
ソフトウェア開発などさまざまな場面で利用されているうえに、ロボットやAIなど最先端技術の開発にも応用が可能です。

また、C#はC言語より習得難易度が比較的低いうえに、オブジェクト指向型なので、C++やJavaの知識があれば手軽に利用できます。
ただし、C#に特化した開発環境は構築が難しいため、企業で導入する際は注意しましょう。

HTML/CSS

HTML/CSSはWebサイトの構築などで利用されるプログラミング言語です。

HTMLは「Hyper Text Markup Language」の略称であり、ソースコードをブラウザに読み込ませることで利用します。
対して、CSSは「Cascading Style Sheets」の略称で、HTMLの装飾を調整するために用いられます。

HTML単体ではソースコードが長くなりやすいのが欠点ですが、CSSを組み合わせることで適切な分量に抑えられるため、効率的な開発が可能です。
習得の難易度も高くないため、ノウハウが少ない企業でも容易に導入できます。

なお、HTML/CSSは静的なWebサイトを構築するための開発言語であり、厳密にはプログラミング言語ではありません。
HTMLはあくまでプログラミング言語の処理結果を出力することが役割であり、CSSはHTMLを装飾するために使われます。

そのため、HTML/CSSは一般的なプログラミング言語としては扱われません。

Python

Pythonはソフトウェア開発やアプリケーション開発で用いられるプログラミング言語です。
データ分析・AIの学習データの処理などにも応用できるなど、高い汎用性と信頼性を誇るため、多くの企業で活用されています。

Pythonはプログラミング言語のなかでも文法が明確で単純なうえに、コードを記述する際の制約がはっきりしています。
複数のエンジニアが別々に記述してもコードに違いが生じにくいので、大規模なプロジェクトでも効率的な運用が可能です。

また、Pythonは習得の難易度が低いので、初めてソフトウェア開発に関わる初心者でも容易に身に付けられます。
ChatGPTの開発にも用いられるなど、将来性が高いため、今後も積極的に活用されるプログラミング言語です。

PHP

PHPは動的なコンテンツの作成などに用いられるプログラミング言語です。
Web掲示板やECサイトの構築などで利用されており、利用者が多いプログラミング言語として高い知名度を誇ります。

PHPは文法がシンプルなうえに、自動で型の定義宣言を行えるなど、使いやすさが高く評価されています。
プログラミングの経験がなくても習得しやすいため、初心者向けのプログラミング言語としても有名です。

加えて、PHPは導入のしやすさもメリットです。
オープンソースで公開されているので、無料で利用できます。

開発環境の構築も容易であり、データベースともスムーズに連携できます。

Ruby

Rubyは日本産のプログラミング言語であり、日本で初めて国際規格を獲得した言語として有名です。
もちろん、日本だけでなく世界的に利用されており、関連するコミュニティも多くあります。

Rubyはオブジェクト指向型のプログラミング言語であり、文法がシンプルで平易です。
加えて、柔軟性が高く、ユーザーの指向に合わせて自由にカスタマイズできます。

一方で、自己流のコード記述がしやすいため、エンジニアが独自性の高い記述を行うと、読解の難易度が上がる可能性がある点には注意しましょう。

RubyはSNS・ECサイト・Webサイトなどの構築で活用されています。
メジャーなプログラミング言語であるため、比較的簡単に導入できます。

参照:Ruby公式サイト

Go言語

Go言語とはGoogleが開発したプログラミング言語です。
比較的新しいプログラミング言語ですが、信頼性の高さもあって、世界的に利用されています。

Go言語の最大の魅力は実用性の高さです。
高速処理ができるうえに、文法がシンプルであるため、コードの記述に手間がかかりません。

習得難易度も低いため、多くの企業が導入しています。
Go言語はデータや統計の処理・解析に優れており、大規模なソフトウェア開発などで用いられています。

加えてAIやブロックチェーンのような最先端技術の開発にも対応が可能です。

Kotlin

Kotlinはオブジェクト指向型のプログラミング言語です。
スマートフォンのアプリ開発で利用されることが多く、特にAndroidで利用するアプリの開発言語として人気があります。

KotlinはJavaから発展したプログラミング言語であり、平易で分かりやすい文法が魅力です。
習得の難易度が低いうえに、Javaより少ない記述量で開発できるので、効率的な開発にも貢献します。

Googleから支援を受けられることもあり、昨今はKotlinを利用する企業が増加しています。

TypeScript

TypeScriptはJavaScriptから派生したプログラミング言語です。
互換性があるため、JavaScriptで構成されたプログラムであれば、そのまま導入できます。

TypeScriptは静的型付けができるプログラミング言語であり、変数のデータ型をあらかじめ決められます。
コンパイルする時点でエラーを発見できるため、開発を効率的かつスピーディに進められる点が特徴です。

Microsoftが開発しただけあって信頼性が高く、情報を得られるコミュニティが多くあるのもTypeScriptの特徴です。
Googleが社内で使う標準の開発言語として採用するなど、大企業を含めたさまざまな現場で使用されています。

その他の開発言語

ここでは、その他の開発言語を表にまとめて紹介します。

※表は横にスクロールできます

言語名特徴利用例
R言語データ解析が得意でさまざまなグラフを簡単に出力できる統計処理など
SwiftAppleが開発したiOSやmacOS向けのプログラミング言語iOSやmacOSで使うアプリケーションやソフトウェアの開発など
Objective-CC言語をオブジェクト指向型に発展させたプログラミング言語iOSやmacOSで使うアプリケーションやソフトウェアの開発など
Visual BasicMicrosoftが開発したプログラミング言語であり、文法がシンプルなので初心者でも扱いやすいアプリケーション開発やゲームの開発など
SQLデータベースの作成や操作に特化しているWebアプリケーション開発など
Scala関数型とオブジェクト指向型両方の特性を持つJavaの上位互換Web開発・業務システム開発など
HackPHPに静的型付け機能を追加したプログラミング言語であり、実行速度が速いソフトウェア開発など
Haskell参照透過性が高い純粋関数型プログラミング言語Webアプリケーション開発やAPI構築など
D言語C言語の高速性をそのままに、オブジェクト指向を取り入れているOS開発・アプリケーション開発など
Rust処理速度と安全性が高く、今後のシェア拡大が期待されているWeb開発・OS開発など
Perl互換性が高く、コンパイルの必要がないなど習得の難易度が低いアプリケーション開発・業務システム開発など
Scratch視覚的なプログラミングができるので小学生のプログラミング学習に用いられるゲーム作成・ロボット制作など
FORTRAN古い歴史を持ち、科学計算に特化した習得の難易度が低いプログラミング言語計算処理など
COBOL汎用性が高いうえに読みやすく、書きやすいプログラミング言語業務システム開発・基幹システム開発など
Dart動的型付けと静的型付け両方の特性を持ち、あらゆるプラットフォームに対応可能Web開発など
GroovyJavaと互換性があり、記述量を抑えられるので近年注目を集めているプログラミング言語Webアプリケーション開発など

上記のプログラミング言語のなかには、ニッチなニーズにも対応できるものや、誰でも扱える習得難易度が低いものなど、さまざまな種類があります。
今後シェアの拡大が見込める言語もあるので、自社の状況に合わせて導入を検討してみてください。

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用途別おすすめプログラミング言語

本章では、ソフトウェア開発の用途別におすすめのプログラミング言語を紹介します。
前提とする用途は以下の通りです。

  • Webアプリ/ECサイトを作りたい
  • AI・データ分析をしたい
  • 業務システム/大規模開発をしたい
  • iOS・Androidアプリを開発したい
  • ゲーム開発・高速処理・制御系システム開発に利用したい

プログラミング言語を選定する際の参考にしてください。

Webアプリ/ECサイトを作りたい

WebアプリやECサイトを作成するなら、以下のプログラミング言語が最適です。

※表は横にスクロールできます

プログラミング言語特徴
JavaScript・ブラウザ上で動作するのでUIに関するインタラクションをリアルタイムでチェックできる

・リアルタイム通知やチャットなど、必要な機能の構築に最適

・専用のフレームワークやライブラリが豊富にある
HTML・JavaScriptやCSSと組み合わせて利用できる

・レスポンシブデザインを実装しやすい

・バックエンドと連携しやすく、APIを導入することで動的なデータ表示もしやすい
CSS・レイアウトや色彩、フォントなどのデザインを自由に設定しやすい

・マルチデバイスに対応しやすい

・HTMLと分離されているので読み込み速度が向上する
PHP・ユーザー認証や注文処理、商品管理など動的な処理に適している

・スケーラブルなECサイトの構築がしやすい

・専用のプラットフォームが多く、構築が容易にできる
Ruby・専用の開発プラットフォーム「Ruby on Rails」が使えるので開発の効率化・迅速化が図れる

・可読性とシンプルさに優れているのでバージョンアップや追加機能の実装が手軽にできる

・ただし、大規模なトラフィックや負荷が高い処理が求められるプロダクトの開発には不向き

WebアプリやECサイトは、開発を効率化する専用のフレームワークが多いため、使用するツールに合わせてプログラミング言語を選ぶ方法もおすすめです。
開発チームのスキルなどを考慮しつつ、機能の追加や保守管理などの作業を効率化できる言語を選びましょう。

AI・データ分析をしたい

AIの開発やデータ分析に用いるなら、以下のプログラミング言語がおすすめです。

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プログラミング言語特徴
Python・複雑なアルゴリズムや高度なモデルをシンプルかつ使いやすい構文で設計できる

・データ分析やAI、深層学習などに最適なフレームワークが豊富にある

・既存のAI開発やデータ分析のプロジェクトでも利用されている実績がある
R・統計解析やデータ分析に特化しているプログラミング言語

・専用のパッケージを利用すれば統計的推論やグラフ作成なども簡単に実行できる

・大規模なデータ処理や高速なモデル訓練との相性が微妙だが、Pythonと組み合わせれば問題ない
Go言語・実行速度が速いので大規模なデータ処理やリアルタイム処理に適している

・並行処理能力が高いため推論エンジンやデータパイプラインの高速化が期待できる

・PythonやC言語、C++との相性が良いので併用するケースが多い
Scala・Java仮想マシン上で起動させて使用できるのでJavaのライブラリやツールとの相性が良い

・大規模なデータ処理や分散コンピューティングに対応しやすい

・初心者には学習コストが高いのが欠点

現在は、AI開発やデータ分析ではPythonが用いられることが一般的ですが、RやGo言語のように組み合わせて利用できるプログラミング言語もあります。
また、データ分析に特化しているプログラミング言語もあるため、より高度な解析を実践するなら積極的に使用しましょう。

業務システム/大規模開発をしたい

基幹業務を行う業務システムや、大規模な開発を実践するなら、以下のプログラミング言語を検討しましょう。

※表は横にスクロールできます

プログラミング言語特徴
Java・Java仮想マシンを利用することで記述したコードを異なるOSでも起動できる

・堅牢性に優れているうえにセキュリティが強固であるため企業の基幹システムに適している

・長期的な運用やメンテナンスに対応しやすい
C#・セキュリティ性が高い専用のツールと連携できるので多様なシステム開発に適している

・静的型付け言語でありコードの安全性と保守性が高い

・開発環境が整っているためデバッグやテストなどがしやすい
C++・低レベルなメモリ管理やハードウェアに近い操作性によってリアルタイム処理や大量データの高速処理が可能

・連携できるライブラリやフレームワークが多い

・習得難易度が高いため開発や保守にコストがかかる可能性がある
Kotlin・Java仮想マシンで運用できるので既存のJavaエコシステムと連携しやすい

・コードの記述がしやすいので開発効率を向上できる

・マルチプラットフォームにも対応できる
SQL・膨大な情報やデータを効率的に管理できる

・分散型データベースやクラウド環境との相性が良い

・扱いやすいプログラミング言語であるため保守管理が容易になる

業務システムのような大規模で複雑なプロダクトは、安定的に運用するためにも膨大なデータ処理との適性やセキュリティ性が高いプログラミング言語が不可欠です。
しかし、習得難易度が高い言語だと、開発効率が低下したり、保守管理のコストが高まったりする可能性があるので注意しましょう。

iOS・Androidアプリを開発したい

iOSやAndroidアプリを開発するなら、以下のプログラミング言語がおすすめです。

※表は横にスクロールできます

プログラミング言語特徴
Swift・Appleが開発したプログラミング言語であるためiOSのアプリ開発に最適

・効率的かつ高品質なアプリ開発が可能

・Androidアプリの開発に利用するならFlutterなどのプラットフォームが必要
Kotlin・Androidアプリ開発との親和性が非常に高い

・Androidアプリの公式開発言語として採用されている

・iOSアプリの開発にも対応できるがKotlin Multiplatformが必要
Dart・一種類のコードベースからiOSやAndroid両方に対応できる

・動的なUIや高性能アプリの開発に適している

・ライブラリやエコシステムの充実度がやや不足しているためネイティブとの併用がおすすめ
Objective-C・Swiftより前にiOSアプリ開発に用いられていたプログラミング言語

・Androidアプリの開発には用いられない

・Flutterなどを利用することでiOSとAndroid両方に対応できる

アプリ開発に使うプログラミング言語は、iOS・Androidのいずれかに対応した言語が用いられるのが一般的です。
AppleやGoogleが開発に使う公式言語を推奨しているので、そちらを参照しましょう。

ゲーム開発・高速処理・制御系システム開発に利用したい

ゲーム開発・高速処理・制御系システム開発に利用するなら、以下のプログラミング言語がおすすめです。

※表は横にスクロールできます

プログラミング言語特徴
C++・メモリ設定やパフォーマンス最適化を細かく設定できるのでリアルタイム処理との相性が良い

・ライブラリとツールが豊富でありクロスプラットフォーム対応も容易にできる

・ハードウェアリソースの効率的な運用ができるため高速演算やリアルタイム制御に適している
C言語・グラフィックス処理や物理演算のような計算負荷が高い処理を効率的に実行できる

・リアルタイムでの処理や分析に優れているので遅延を最小限に抑えられる

・メモリ管理やエラー処理を主導で実践する必要があるため開発難易度は高め
Rust・メモリ処理をガベージコレクションなしで実行するなど高速処理に優れている

・低レベルのハードウェアアクセスができる

・効率的かつ安全性が高いコード開発が可能
Unity(+C#)・高性能なグラフィックスエンジンと物理演算エンジンを利用できる

・マルチプラットフォームに対応できるので多様なメディア展開も可能

・Unity自体はゲーム開発に特化しているため制御系や高速処理に利用するならC++などと組み合わせた方が良い

ゲーム開発・高速処理・制御系システムはリアルタイム性が重要であり、遅延を最小限に抑える必要があります。
専用のプログラミング言語であれば、リアルタイム制御や高速処理への高いパフォーマンスが期待できます。

ソフトウェア開発言語選びで失敗しない4つのポイント

ソフトウェア開発で使う言語を選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 開発するソフトウェアの内容に合わせる
  • 開発環境・開発チームのスキルに見合ったものにする
  • コミュニティの規模で選ぶ
  • 将来性の高さに注目する

プログラミング言語は開発プロセスに大きな影響を与える要素です。
ソフトウェア開発を円滑に進めるためにもそれぞれのポイントを把握しましょう。

開発するソフトウェアの内容に合わせる(Web/AI/アプリなど)

先述したように、プログラミング言語はソフトウェアの内容によって適した言語が異なります。
例えば、ゲーム開発にはC++やRust、AI開発にはPythonなど、プログラミング言語には相性の良いプロジェクトがあるものです。

プログラミング言語の得意・不得意を理解すれば、より効率的に開発を進められます。

プログラミング言語を選ぶ際は、相性の良いソフトウェアの種類を必ずチェックしましょう。
ソフトウェアの要件定義やプロジェクトの目的を明確にしておけば、自然と適切な開発言語を選定できます。

また、プログラミング言語は種類によってコードの記述量が大きく変わります。
プログラミング言語によっては、同じ規模のコーディングでも、必要なコードの行数に倍以上の差が生まれることも少なくありません。

同じ得意分野を持つプログラミング言語で迷った際は、処理速度・記述量の違い・効率性などを確認しましょう。
記述量が少ない・可読性が高い・習得難易度が低いプログラミング言語であれば、効率的な開発がしやすくなります。

開発環境・開発チームのスキルに見合ったものにする

スムーズにソフトウェア開発を進めるなら、開発環境・開発チームに見合ったプログラミング言語を選びましょう。

プログラミング言語は種類によって難易度が異なります。
プログラミングの教材としても使える初心者向けのものもあれば、エンジニア向けで扱いが難しいものも珍しくありません。

適切な開発環境やスキルがない企業だと、文法や構成が複雑なプログラミング言語は学習コストが高く、習得するだけでも時間がかかります。
加えて開発が遅延するだけでなく、保守管理などのコストが高くなる恐れがあります。

プロジェクトの進捗にも大きく影響を与えるため、プログラミング言語は自社のレベルに合わせて選定しましょう。

もし自社だけで最適なプログラミング言語が判断できない場合は、専門家の力を借りることがおすすめです。

近年はプログラミング言語の選定だけでなく、ソフトウェアやシステムの開発を請け負う開発会社が増えています。
運用面でも有益なアドバイスを得られるので、積極的に活用しましょう。

コミュニティの規模で選ぶ

プログラミング言語の選定において、コミュニティの規模も重要な指標です。
PythonやJavaなどのようなメジャーなプログラミング言語なら、使い方や最新情報を共有できるコミュニティが多くあります。

ソフトウェア開発の経験が少ない場合、コミュニティで情報を集めれば、プログラミング言語の習得を効率的に進められます。

対して、マイナーなプログラミング言語はコミュニティの規模が小さいため、情報収集が困難です。
特に、日本での使用例が少ないプログラミング言語だと、日本語が使えるコミュニティがほとんどない場合もあります。

また、将来性が低く、トレンドから外れたプログラミング言語も、コミュニティの規模が小さい傾向があります。

将来性の高さに注目する

プログラミング言語を選ぶ際は、将来性の高さにも注目しましょう。
将来性が高いプログラミング言語であれば、最新技術に対応できるため、開発の幅が広がります。

ソフトウェア開発事業を拡大したいと考えているなら、将来性が高いプログラミング言語を選びましょう。
プログラミング言語の将来性は、汎用性や企業のニーズの高さで判断できます。

また、公式のサポートの手厚さや市場のトレンドなども将来性を測る指標になります。

なお、プログラミング言語は新しい言語の登場によって将来性が大きく変動するものです。
新しい言語が登場したことで、既存の言語の価値がなくなるケースは珍しくありません。

将来性が低いプログラミング言語は保守運用がしにくくなるなど、さまざまな面で悪影響を及ぼします。
プログラミング言語の最新情報は、常にチェックするように心がけましょう。

言語選びに迷ったら?よくあるQ&A

本章では、プログラミング言語に迷った際にありがちな質問をまとめています。
それぞれの回答も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

Q:初心者におすすめの言語は?

初心者におすすめなプログラミング言語は以下の通りです。

・Python:習得難易度が低く文法が簡単
・PHP:文法が簡単で自動で型宣言できる
・JavaScript:ブラウザ上で操作できるので結果をチェックしやすい
・Ruby:文法がシンプルなうえに国産プログラミング言語だからサポートを受けやすい
・Scratch:小学生でも扱える初心者向けのプログラミング言語

上記はあくまで一例ですが、いずれも扱いやすさで高い評価を受けています。
プログラミング言語を選ぶ際は、記述のしやすさや文法の分かりやすさに加え、コミュニティ・資料の豊富さやサポートの充実度も確認しましょう。

Q:複数の言語を同時に学ぶべき?

複数のプログラミング言語を同時に学ぶことには、以下のようなメリットがあります。

・開発したいソフトウェアに合わせて最適な言語を選択できる
・事業拡大の幅を広げられる
・新たなツールやフレームワークを導入しやすくなる
・多角的な観点から問題を解決しやすくなる

開発言語によっては、複数のプログラミング言語を組み合わせることで、より効率的な開発が可能です。

Q:将来性がある言語はどれ?

今後も高いシェアが予測される将来性があるプログラミング言語は以下の通りです。

・Python
・PHP
・Kotlin
・Ruby
・Scala
・Java
・JavaScript
・C#
・Go言語
・Swift
・TypeScript
・Rust

上記は、あくまで現時点で将来性があるプログラミング言語です。
今後新たな開発言語の登場や、トレンドの変化によって変動する場合があります。

Q:独学で習得できる?スクールに行くべき?

プログラミング言語はスクールに行かずとも、独学で習得が可能です。
特にPythonやPHPなどのような習得難易度が低いプログラミング言語は、独学でもマスターできる可能性があります。

ただし、プログラミング言語によっては習得難易度が高く、独学だけでは使いこなすのが困難なものがあります。
その場合は、スクールで専門家から指導を受けましょう。

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ソフトウェア開発においてプログラミング言語は重要

ソフトウェア開発において、プログラミング言語の選定はプロジェクトの成功を左右する要素です。
プログラミング言語はさまざまな種類があり、習得の難易度・開発スピード・得意分野など、多くの点で違いがあります。

開発するソフトウェアの内容はもちろん、従業員のスキルや知識なども踏まえて、最適なプログラミング言語を選びましょう。
もしソフトウェア開発に適切なプログラミング言語が分からない際は、専門家のサポートを受けましょう。

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