新規事業でITコンサルティングを導入するメリットと注意点

最終更新日:2024.11.22
事業拡大
Wakka Inc. メディア編集部
新規事業でITコンサルティングを導入するメリットと注意点
SHARE ON
  • FaceBook
  • Twitter
  • LINE
  • Note

こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。

ITコンサルティングは事業に必要なITの導入を適切に指南し、ビジネスを軌道に乗せるサービスです。
ITコンサルティングを導入すると経験豊富な第三者の知見を活用して、ITに関する業務の効率化につながり、自社のコア業務に人材や時間を使えるメリットがあります。

しかし、ITコンサルティングを委託する企業の選び方を間違えてしまうと、費用だけでなく自社の戦略と一致しないITシステム構築に繋がり、今後の事業毀損につながるリスクもあります。

そこで当記事では、ITコンサルティングのメリット・デメリットから、費用相場とコンサルティング会社の選び方まで徹底解説します。
現在の自社の課題の解決や、新規事業を行う際にはITコンサルティングを用いてより効率的にスケールアップさせましょう。

目次

【おすすめ資料】新規事業の社内稟議で使える、企画書・ピッチテンプレートを無料配布!

大手企業での新規事業のプロが作った、新規事業企画書・ピッチのテンプレートを配布しています。 社内の新規事業検討の際に、ぜひご活用ください。

ITコンサルティングとは

ITコンサルティングとは以下のサービスの総称です。

  • ビジネスアナリシス
  • ITソリューション
  • プロジェクトマネジメント

顧客のIT戦略に関して、コンサルティングを行い、提案、助言するサービスをITコンサルティングといいます。
IT投資により顧客の情報化に関して、課題の整理や分析したのちに解決法を検討し、事業の成長に貢献するサービスです。

以下でそれぞれ解説します。

ビジネスアナリシス

ビジネスアナリシスは、ビジネスニーズや課題を分析し、解決策を設計・提案する役割を担うポジションです。
ビジネスアナリストが解決すべき課題やニーズをエンジニアへ伝え、企業全体の変革を促します。

企業が抱える問題に対しての改善策を提示し、企業価値を高める効果があります。
日本では社内でITを用いたビジネスアナリストを常駐させるケースは珍しく、コンサルティング会社へ外注するのが一般的です。

ITソリューション

ITソリューションは、ITシステムに関する深い知識を持ったコンサルタントが、組織内の課題をITシステムで解決する(ソリューション:解決)ことをいいます
特に、下記の課題に関してITソリューションを取り入れると業務効率化が進みます。

  • 顧客情報のデータベース化
  • 社内コミュニケーションツールの開発
  • 社内研修のためのEラーニング導入

また近年ではAIの急速な成長により、AIを用いたビッグデータの分析や活用などもITソリューションでは大きな役割です。

プロジェクトマネジメント

特定の目的を達成するための計画や業務をプロジェクトといいます。
そのプロジェクトをマネジメントするのがプロジェクトマネジメントです

プロジェクトは明確な期限が定められている活動のため、達成の可否がわかりやすいといえます。
プロジェクトマネジメントの内容は以下のとおりです。

  • 人的リソースの確保
  • 品質管理
  • スケジュール管理
  • コストの計算

プロジェクトマネジメントを適切に行うことで、人材や時間、コストを最適化させてプロジェクトを成功できます。

 ITコンサルティングを新規事業に導入するメリット

ITコンサルティングを新規事業に導入すると、以下のような自社の事業を効率化できるメリットがあります。

  • プロの知見の活用が可能になる
  • 採用・教育コストにかかる労力・時間をカットできる
  • アウトソーシングを最適な形で活用できる

各種メリットについて詳細を解説します。

プロの知見の活用が可能

ITコンサルティングを利用すると、自社のスタッフだけでは気づきにくい課題を的確に特定できます。
その結果、自社にとって最適な解決策の提案が可能です。

さらにセキュリティ対策では、リスク評価によって自社のIT脆弱性を洗い出し、適切な対策につながります。
ITコンサルタントにより、内部人材のみでIT施策を行うよりもトラブルを未然に防ぎ、時間とコストの無駄を最小限に抑えられる点がメリットのひとつです。

採用や教育のためのリソース削減

ITコンサルティングを利用すれば、自社の人員リソースをコア業務に割けます。
自社の人材のみで課題を解決するための施策や情報をリサーチして提案し、試すためには人的コストや時間がかかるケースが多いはずです。

内部スタッフのみでの問題解決が難しい場合、数多くの実績や知見を持つITコンサルティングの利用により効果的に問題解決につながります。
自社の人材の労力や手間を省き、プロフェッショナルの知見をすぐに活用できる点がITコンサルティングのメリットです。

アウトソーシングの活用

ITコンサルティングサービスの中には、課題発見や環境改善の提案だけでなく、アウトソーシングにも対応しているものもあることが特徴です。
自社のリソース確保のためにアウトソーシングを併用すると、コストを抑えつつ事業をスケールアップさせる取り組みにつながります。

また、アウトソーシングを含む包括的なITコンサルティングサービスを利用することで、コスト効率を高めることにも繋がります。。コスト削減と効率化のためにもコンサルタントにアウトソーシングの相談もしてみましょう。

経営戦略に対して自信が持てる

ITコンサルティングを受けることで、社内で反対意見が出た場合に指針に迷う可能性を減らせます。
特に、新規事業だと方針で意見が分かれるケースは珍しくありません。

意見が分かれた際に自社の人員や知見のみの場合は、事例の母数が少なく、まとまりにくい可能性があります。
しかし、ITコンサルティングを用いて専門知識の深い人材に知見を求めれば、合理性の高い提案が可能です。

実績豊富なITコンサルタントが提案する内容に対して反対意見が出にくいため、話し合いの時間や労力を他の業務に回せるメリットがあります。

【おすすめ資料】海外開発拠点の設立を検討されていますか?

【保存版】成長企業が導入するWakkaのラボ型開発
>ラボ型開発を進めるポイントとWakka inc.の『独自の海外子会社設立サービス』を紹介した資料です。ぜひあわせてご覧ください。

 ITコンサルティングを新規事業に導入するデメリット

ITコンサルティングには以下のデメリットも存在します。

  • 自社にあっている施策の提案が少ない可能性がある
  • 自社のノウハウや人材育成ができない
  • 費用がかかる

外部リソースを利用することで生じるデメリットも理解した上で、ITコンサルティングの利用を検討しましょう。
以下で詳細を解説します。

自社にあっている施策の提案が少ない可能性がある

コンサルティング会社やコンサルタントによっては一般的な知識に基づいた提案をするだけのケースがあります。
つまり、自社の実態に即した効果的な提案ができない可能性を考慮するべきということです。

また、コンサルタントの強みと自社のニーズが一致しない可能性も忘れてはいけません。
しっかりと契約前に擦り合わせを行い、ミスマッチがないように気をつけましょう。

自社のノウハウや人材育成ができない

ITコンサルタントの知見や施策を利用するため、自社でのIT施策や経営にITを導入するノウハウが育たないデメリットがあります。
自社のスタッフがITコンサルティングを学び、継続して勤務する場合は実績や知識が資産になるでしょう。

しかし、ITコンサルティングをコンサルタント会社に委託した場合は即効性が高い代わりにノウハウが蓄積できません。
自社のスタッフの知見も積みたいのであれば全てを委託せず、ITコンサルティングをスポット利用する方法も検討しましょう。

費用がかかる

ITコンサルティングサービスの利用には費用がかかり、新規事業の場合はキャッシュを考えて慎重に投資するべきです。

コンサルティング費用は以下の表を参考にしてください。

ITコンサルティング依頼先月額費用
大手企業30〜300万円
小規模な企業3〜30万円

また、上記の方は月額の場合であり、年額やプロジェクトごとの値段などケースによって相場も変わります。
ITコンサルティングサービスを利用する際には費用対効果を検討し、相見積もりを取りましょう。

費用面以外でのITコンサルティング会社の選び方については、次の項目で解説します。

ITコンサルティング会社の選び方

ITコンサルティング会社を選ぶ際には、以下の5つの要点をおさえましょう。

  • 説明がわかりやすい
  • サービスのデメリットまで伝える
  • ニーズに合わせた提案ができる
  • 実績や経験が十分にある
  • 相性が良い

費用以外にも自社とマッチングするか検討して、慎重に選ぶのが大切です。

説明がわかりやすい

ITコンサルティング会社が商談の際に、どのくらい相手の立場に立って話しているか意識して聞いてみましょう。
わかりやすい言葉で伝えてくれる企業は、依頼主の視点に立って親身に接してくれている証拠なので信頼できるといえます。

一方、難しい専門用語を羅列し、「どうせわからないだろう」といったような態度を取る企業は避けるべきです。
専門家であるからこそ、どのような相手にもわかりやすい説明ができる企業を選びましょう。

サービスのデメリットまで伝える

商談の際に、サービスのメリットやおすすめのポイントだけではなく、デメリットも伝えてくれる企業は信頼できます。

何かを導入する際には、必ず費用や労働量といったコストがかかります。
貴重な資金や時間を無駄にしないためにも、デメリットまで納得した上で契約するように心がけましょう。

メリットとデメリット、コストパフォーマンスなど全ての検討材料を提供してくれる企業を選ぶようにすると失敗しにくくなります。

ニーズに合わせた提案ができる

顧客の立場に立ち、最適な提案をしてくれる企業を選びましょう。
もし自社のサービスがニーズに合わない場合、あえて契約を見送るなどの最適解を提案している企業であれば信頼できます。

一方で他社の批判ばかり説明したり、自分達の商品の優れた部分のみの説明しかしなかったりする企業は、避けたほうが後のトラブルを回避できる可能性が高まります。

実績や経験が十分にある

ITコンサルティングを依頼して確実に効果を上げるためには、過去の実績や経験が豊富なコンサルティング会社を選びましょう。

依頼主の業界のコンサルティング経験だけではなく、他業界にも精通しているコンサルティング会社であれば、より多様な知識をもとにサポートしてもらえる可能性が高まります。
明確な実績があれば、知見も深く自社の課題解決に直結する可能性も高いといえます。

過去の実績も参考にして、自社での貢献がイメージできる企業を選びましょう。

相性が良い

ITコンサルティングは、最低でも半年以上の契約で依頼をしなくては効果を実感できません。
結果が出るまで長期的にコンサルティングを依頼するのであれば、コンサルタントとの相性は非常に重要なポイントです。

ITコンサルタントの専門スキルのみではなく、話し方や人間性などのソフトスキルも評価しましょう。

ITコンサルティングサービスの費用

ITコンサルティングサービスの費用形態は4タイプあります。

  • 固定で月額費用や年額費用がかかる
  • スポット(業務単位)で費用がかかる
  • 成果に応じて費用がかかる
  • 時間ごとに費用がかかる

費用相場を以下にまとめます。

契約形態業務内容費用相場備考
顧問契約(年額)ITコンサルタントが定期的に自社の課題や状態を把握し、最適化の提案を実施する100,000~2,000,000円月額での契約をするケースもある。月額費用の相場は20~50万円
スポット契約特定のプロジェクトや課題に対してのみコンサルティングを行う5,000~100,000円
成果報酬プロジェクトに対してコミットし、売上によって費用が変わる売上もしくはコスト削減額の20〜50%
時間契約作業時間ごとに報酬が発生する1時間あたり5,000円〜

費用は依頼先の企業によって異なるため、相場を参考に見積もりと比較しましょう。
コンサルティングは自社の課題を解決できるかどうかがポイントです。

このとき、費用を抑えすぎて問題解決に繋がらない事例を避けなければなりません。
実績やコンサルティング内容と合わせて検討する必要性を、忘れないでください。

ITコンサルティングで新規事業を軌道に乗せよう

ITコンサルティングは自社の課題をITを用いて解決するサービスです。
自社の人的リソースやコストパフォーマンス、タイムパフォーマンスを改善したい場合に利用しましょう。

ITコンサルティングを外部に委託する際に企業を選ぶポイントは実績と相性です。
より多くの実績と知見がある会社を選び、自社にとって信頼できる企業を選ぶ必要があります。

新規事業はとくに課題が次から次へと降りかかってきます。
ITコンサルティングを用いて効率的に事業を進めて、自社の人材が効率よく働き、スケールアップさせましょう。

Wakka Inc.ではお客様のビジネスを理解し、企画・提案・開発・運用保守まで行うITコンサルティングが可能です。
大規模案件から継続案件までトータルコストを抑える『ラボ型オフショア開発』のご案内もしております。

ITコンサルティングについてお困りの際はぜひお気軽にお問合せください。

この記事を書いた人
Wakka Inc. メディア編集部
  • ホーム
  • ブログ
  • 新規事業でITコンサルティングを導入するメリットと注意点