ECサイトをリニューアルするポイントとは?事例付きで解説

2024.06.03
EC開発
Wakka Inc. メディア編集部
ECサイトをリニューアルするポイントとは?事例付きで解説
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こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。

ECサイトは自社の商品やサービスを販売するサイトであり、企業にとって売上を左右するものです。
そのため、ECサイトは顧客のニーズに応えられるよう、インターフェースや機能などを定期的にリニューアルする必要があります。

しかし、「ECサイトをリニューアルするポイントがわからない」「リニューアルするタイミングはいつなのか」と感じる方もいるのではないでしょうか。
実際、ECサイトのリニューアルにはポイントがあるうえに、実施すべきタイミングにも注意しなければなりません。

本記事ではECサイトをリニューアルするうえで意識すべきポイントについて解説します。
リニューアルするタイミングや、リニューアルに成功した事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

ECサイトをリニューアルする目的

ECサイトをリニューアルする最大の目的は、課題の解決です。
ECサイトを運営していると以下のような課題にぶつかる場面があります。

  • 売上が低迷してきた
  • 機能が古く利便性が悪い
  • 他のECサイトよりデザインが見劣りする

昨今は多くの企業がECサイトを運営しており、以前より競争が激しくなりました。
競争の激化とともにECサイトの精度も向上しているため、いくら商品やサービスが良くても、サイトが古い状態だと顧客の印象が悪化しかねません。

特にECサイトの利便性は顧客の購買意欲を左右する重要な要素です。
もしECサイトの使い勝手が悪かったり、動作が重かったりすれば、購入する前に顧客がサイトを離脱する恐れがあります。

そのため、ECサイトをアップデートし、新たな機能やデザインを付加するリニューアルは、売上を向上させるうえで不可欠な取り組みです。
ECサイトは企業のブランドイメージに影響を及ぼすため、適切なタイミングで実施しましょう。

ECサイトをリニューアルする3つのメリット

ECサイトをリニューアルすると、以下のようなメリットが期待できます。

  • サイトのUX向上
  • コストの見直しと削減
  • 新たな機能の活用

それぞれのメリットについて、具体的に解説します。
リニューアルする意義を理解しやすくなるので、ぜひ参考にしてください。

サイトのUX向上

ECサイトのリニューアルはUX向上につながる施策です。

UXとは「User Experience」の略称であり、企業が提供する商品やサービスなどを利用したユーザーの体験を指す言葉です。
ECサイトの場合、販売されている商品やサービスはもちろん、購入にいたるまでのプロセスやユーザーが目にするサイトのデザインなどもUXに該当します。

UXはECサイトを運営するうえで、企業が意識しなければならないポイントのひとつです。

「購入までの導線がわかりにくい」「インターフェースのデザインが古くて使いにくい」など、UXを低下させる要素があると、顧客は離れていきます。
ECサイトのリニューアルは、機能やデザインを一新することにより、より高いUXを提供できるサイトを実現するための取り組みです。

リニューアルによってUXが向上すれば、顧客の定着・リピート化や売上の向上が期待できます。

また、リニューアルによってECサイトのUXを向上することは、SEO対策においても有効です。
明確な導線を実現するだけでも、検索エンジンからの評価が高くなります。

コストの見直しと削減

ECサイトのリニューアルはコストの見直しや削減にもつながります。

ECサイトが古いままだと、顧客や売上の管理が煩雑だったり、操作に手間がかかったりするため、無駄な人件費がかかります。
その結果、ECサイトを運用するだけでも過剰なコストがかかり、売上を圧迫しかねません。

加えて、古いECサイトは決済のような外部サービスと連携するためにツールを使わなければならない場合もあります。
このままだと、新たな決済を追加するごとにコストが発生します。

ECサイトのリニューアルはコストパフォーマンスを改善する際にも有効な施策です。
膨大なデータをスムーズに管理できるサイトにすれば、顧客管理・売上管理で発生する人件費を削減できます。

さらに外部サービスとの連携に対応できるプラットフォームにすることで、ツールの導入に費やすコストも減らせます。

新たな機能の活用

ECサイトをリニューアルし、システムを一新すれば、新たな機能の活用が可能です。

欲しい商品を見つけやすい検索機能、SNSとの連携機能などUXの向上にもつながる機能を付加すれば、ECサイトの売上が向上する可能性が高まります。
システムを一新すれば、今後新しい決済サービスが登場しても対応しやすくなるため、顧客のニーズにも応えやすくなります。

また、新たな機能の追加は運営側にとっても有意義なことです。
SNSとの連携や自社コンテンツの掲載ができるECサイトにすれば、顧客の流入経路だけでなく、活用できる販促方法も増やせます。

ECサイトのリニューアルは新規顧客やリピーターを獲得しやすい環境を構築するうえでも効果が期待できます。

ECサイトをリニューアルすべき6つのタイミング

ECサイトは適切なタイミングでリニューアルすることが重要です。
ECサイトをリニューアルすべきタイミングは以下の通りです。

  • 事業拡大に伴うシステムの機能拡張
  • システムやデザインの刷新
  • マーケティング対策
  • 他のデバイスへの対応
  • マーケットやトレンドの変化
  • コストパフォーマンスや運用方法の見直し

それぞれのタイミングで実施する意義がわかれば、リニューアルを実施する目途を立てやすくなります。

事業拡大に伴うシステムの機能拡張

ECサイトが軌道に乗り、事業拡大を検討する段階は、ECサイトをリニューアルすべきタイミングです。

売上が伸び、事業を拡大する段階に入ると、これまでのECサイトだと機能面で不足を感じるケースがあります。
増加する顧客の管理・新たな決済方法への対応・有用な外部サービスとの連携・より効率的な販促など、必要な機能は多種多様です。

今後もECサイトが成長を続けるためにも、拡張による機能面の不足の解消は重要な取り組みです。

システムやデザインの刷新

ECサイトのシステムやデザインが老朽化しているなら、リニューアルによる刷新を検討するタイミングです。

ECサイトのシステムやデザインは数年で古くなるケースも珍しくないため、定期的に刷新を検討する必要があります。
システムやデザインが古いままだと、APIのような新しい機能に対応できなくなるだけでなく、ブランド力や利便性の低下を招きかねません。

また、表示速度も遅くなるため、顧客の離脱率が上昇する恐れがあります。

マーケティング対策

新たなマーケティング対策を実施する際に、ECサイトをリニューアルするケースも少なくありません。

昨今はSNS・動画投稿サイト・ライブ配信・実店舗との連携など、ECサイトの流入経路が多様化しています。
そのため、多様化する流入経路にECサイトが対応できるようにしなければなりません。

ECサイトが古いままだと実践できるマーケティング対策が限られてしまい、集客に影響する恐れがあります。
ECサイトをリニューアルすれば、より幅広いマーケティング対策の実施が可能です。

他のデバイスへの対応

流入経路と同様に、昨今はECサイトにアクセスできるデバイスも多様化しています。
従来のECサイトはパソコンからのアクセスが一般的でしたが、今ではスマートフォンやタブレットからのアクセスも一般的です。

古いECサイトだとスマートフォンからのアクセスに対応していなかったり、パソコン以外のデバイスからアクセスするとユーザビリティが低下したりします。

また、検索エンジンからの評価が低下する場合もあるため、SEO対策に影響が出るリスクもあります。
特に、スマートフォンやタブレットへの対応は早急に実施しましょう。

マーケットやトレンドの変化

マーケットやトレンドの変化も、リニューアルを判断するきっかけになります。

昨今はデバイス・販促方法・デザインや機能などが多様化しているだけでなく、マーケットのニーズや、トレンドの移り変わりも激しくなりました。
ECサイトもマーケットやトレンドの変化に対応できなければ、売上が伸び悩みます。

ECサイトの売上を維持するためにも、マーケットやトレンドへの柔軟な対応は不可欠です。

コストパフォーマンスや運用方法の見直し

ECサイトのコストパフォーマンスや運用方法に課題があるなら、リニューアルを検討するタイミングです。

ECサイトのコストパフォーマンスが悪かったり、運用時に無駄な工数が発生していると、売上が圧迫されます。
どれだけ優れた商品やサービスを扱っていても、ECサイトの売上に対してコストや手間が見合わない状況が続けば、リソースが枯渇しかねません。

ECサイトのコストパフォーマンスや運用方法の見直しは、売上を維持するだけでなく、運営を継続するうえでも不可欠な取り組みです。

ECサイトをリニューアルする5つのポイント

ECサイトのリニューアルを成功させるなら、以下のポイントを押さえましょう。

  • 要件定義の重要性を理解する
  • 課題を洗い出す
  • UX・UIを意識してデザインする
  • APIに対応したプラットフォームにする
  • PDCAを回して改善を続ける

ECサイトのリニューアルは一定以上のコストや時間をかけるものです。
失敗して損失を被ることがないよう、それぞれのポイントを理解しましょう。

要件定義の重要性を理解する

要件定義はECサイトをリニューアルするうえで、重要な作業です。

具体的な要件定義ができなければ、リニューアルのプロセスがブレるだけでなく、不要な機能の追加や作業の巻き戻しで、無駄なコストが発生します。
要件定義をする際は、リニューアルをする目的やECサイトの中長期的な目標を明確にしましょう。

ゴールラインを設定しておけば、必要な機能や作業が確定するため、リニューアルのプロセスを組みやすくなります。
なお、具体的な数値に基づいたKPIを設定すれば、より有意義な要件定義を実践できます。

課題を洗い出す

リニューアルに着手する前に、まずは課題を洗い出しましょう。
洗い出す際は、現行のECサイトにある課題のリストアップを行います。

「なぜ売上が伸びないのか」「なぜリピーターが少ないのか」など、現状の課題を整理すれば、自然と原因が明確になり、必要な対処方法や追加すべき機能を見出せます。
売上や顧客だけでなく、運用面での課題も洗い出せば、より効果的なリニューアルが可能です。

また、ECサイトの運営する現場や、実際にECサイトを利用している顧客の意見を取り入れることも重要です。

UX・UIを意識してデザインする

ECサイトをリニューアルする際は、UX・UI(ユーザーインターフェース)を意識したデザインを心がけましょう。

どれだけ優れたシステムを導入しても、実際に使用する顧客が使いづらいと感じる状態では意味がありません。
実際に操作する顧客の立場に寄り添ってこそ、初めて効果のあるリニューアルが実現します。

UX・UIを意識した使いやすいデザインであるほど、ECサイトの売上は向上します。
リピーターを増やすきっかけにもなるので、トレンドを意識しつつ、顧客目線でリニューアルを進めましょう。

APIに対応したプラットフォームにする

リニューアルする際に、ECサイトをAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)に対応したプラットフォームにすると、外部システムとのスマートな連携が可能です。

昨今のECサイトはさまざまな外部システムと連携していますが、いずれもAPIを介しています。
むしろ、APIに対応していないとスムーズな連携ができないため、リニューアルしても、すぐに機能面で限界を迎えます。

外部システムと連携しやすいプラットフォームにすれば、幅広いサービスへの対応が可能です。
顧客やマーケットのニーズに対応しやすくなるため、API連携は積極的に行いましょう。

PDCAを回して改善を続ける

ECサイトのリニューアルは機能の追加やデザインの変更で終わるものではありません。
リニューアル後もPDCAサイクルを回し、課題が見つかれば改善する必要があります。

「リニューアルによって課題が解決しているか」「リニューアルの目的は達成されているか」など、チェックすべきポイントは少なくありません。
リニューアル後も入念に経過を観察すると、新たな課題が見つかります。

PDCAを回して改善を続けることは、ECサイトのみならず、事業の成長にもつながる取り組みです。
リニューアルの効果を一過性のものにしないためにも、効果検証と改善は徹底しなければなりません。

ECサイトのリニューアルに成功した事例5選

本章ではECサイトのリニューアルに成功した事例を紹介します。
紹介する事例は以下の5つです。

  • 株式会社高島屋
  • 株式会社パルコ
  • @cosme
  • VANACCI
  • 株式会社DIGITAL LIFE

それぞれの企業が実践したリニューアルのポイントについて、順番に解説します。

株式会社高島屋|実店舗と変わらないユーザーエクスペリエンスを目指す

老舗の百貨店として全国的に有名な高島屋は、買い物のしやすさにこだわったリニューアルを実践しています。

高島屋はECサイトでも実店舗と変わらない感覚で買い物ができるように、使用シーンや生活シーンを具体的にイメージして選べるようなデザインを採用しました。
これにより、実店舗での買い物に近い感覚でオンラインショッピングができます。

さらに商品に合わせた豆知識やトリビアを学べるストーリーコンテンツを充実させ、買い物のヒントを気軽に得られるようにしています。

もちろん、検索機能の向上やユーザーレビューの実装など、ユーザビリティを向上させる機能を追加している点も特徴です。

参照:「髙島屋オンラインストア」リニューアル~ライフスタイル提案型の百貨店ならではのECに~|株式会社高島屋

株式会社パルコ|リニューアルを通じて決済サービスや会員サービスを充実

引用:ONLINE PARCO

ファッションビルを経営するパルコは、2023年春にECサイトのリニューアルを実践しました。

リニューアルされたECサイトでは、決済サービスを充実させており、パルコオリジナルの決済機能や、店頭払いなど、独自性が高いサービスを追加しています。
さまざまな特典を得られる会員サービス「PARCOメンバーズ」をスタートさせるなど、パルコは新たな付加価値の創造にも成功しています。

また、オンライン限定のショップを期間限定で開設するなど、実店舗との差別化にも積極的です。

参照:パルコのECサイトがリニューアル、『ONLINE PARCO』で新しいお買い物体験を!|株式会社パルコ

@cosme|関連サイトの全面リニューアルにより充実した機能を実装

引用:@cosme

コスメ・美容の総合情報サイトの@cosmeは、ECサイトをはじめとする運営サイトを全面的にリニューアルしました。
@cosmeのリニューアルは既存のデータベースとECサイトを連動させることにより、コスメや美容に関する情報を集めつつ、顧客が欲しいものを買いやすいようにしている点が特徴です。

リニューアルに際し、@cosmeはコンシェルジュ機能や、新たなポイントサービスなど、顧客が求める機能を充実させています。
使いやすさにこだわりつつ、買い物と情報収集を両立させた点が@cosmeのリニューアルのポイントです。

参照:@cosmeスマートフォンサイトをリニューアルしました!|@cosme

株式会社ユニクロ|クロスプラットフォーム化を視野に入れたリニューアルを実現

日本を代表するアパレルブランドである株式会社ユニクロは、自社が運営するUNIQLO.COMをグローバルウェブサイトとして2011年にリニューアルしました。
株式会社ユニクロはいち早くマルチメディアによるクロスプラットフォーム化を目指しており、充実した情報を得られるECサイトを実現しています。

ユニクロは2011年時点でのSNS利用者の増加や、デジタルコミュニケーションの活発化を見据え、画期的な施策を打ち出していました。
トレンドやマーケットの変化を読み、適切な施策を実践したと評価できます。

参照:プレスリリース|株式会社ユニクロ

ファクトリーギア株式会社|ユーザビリティを徹底的に追及

輸入工具のセレクトショップであるファクトリーギア株式会社は、顧客のニーズに応えるために、ECサイトをリニューアルしました。

デザインの変更はもちろん、検索機能やレビュー機能を強化することにより、ユーザビリティの向上を実現しています。
また店舗受け取りを可能にしたため、買い物の利便性を向上させるだけでなく、実店舗へ足を運ぶきっかけを提供しています。

参照:通販サイトがリニューアルオープンします!|ファクトリーギア株式会社

ポイントや事例を学んでECサイトのリニューアルを成功させよう

ECサイトのリニューアルは、新たな機能やデザインを追加できるだけでなく、顧客のUX向上を実現できるなど、さまざまなメリットがある取り組みです。
事業を拡大する際や、システムが老朽化する際など、適切なタイミングでリニューアルすれば、顧客や売上の増加が期待できます。

ECサイトをリニューアルする際は、明確な要件定義を実施したり、UX・UIを意識してデザインしたり、ポイントをおさえることが大切です。
リニューアル前には他社がリニューアルした事例も積極的にチェックしましょう。

他社の取り組みを参照すれば、自社が目指すECサイトのイメージを具体化しやすくなります。
より良いECサイト運営に向けて、リニューアルに望んでみてください。

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