【保存版】新規サービスの検証方法とは?意識すべき5つのポイントも徹底解説!

最終更新日:2023.12.04
DX・システム開発
Wakka Inc. メディア編集部
【保存版】新規サービスの検証方法とは?意識すべき5つのポイントも徹底解説!
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こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。
「新規サービスの検証が必要な理由を知りたい」
「新規サービスを検証する際に意識すべきポイントを知りたい」

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
正しく検証を行うと、コストと時間を節約してビジネスを効率的に進められたり、市場ニーズに合った有用性のあるサービスを提供できたりします。

本記事では、新規サービスの検証が必要な理由から、具体的な手法や意識すべきポイントまでまとめて解説します。
新規サービスの検証について理解して、自社ビジネスを成功させたい方はぜひ最後までご覧ください。

目次

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新規サービスの検証とは

新規サービスにおける検証は、ビジネスとして機能するかを見極める重要な作業です。
新規サービスに一定の需要があるか情報を集めたり、分析したりして仮説検証を繰り返し行います。

検証ではシミュレーションやプロトタイプのテスト、ユーザーインタビューなどを通してフィードバックを受け、サービスの真価を見極めます。

初期のアイデア出しと比較して検証作業は多くの時間を要し、ビジネスの成功を左右する重要な工程です。
市場環境や提供するタイミングも考慮して、新規サービスがビジネスモデルとして成り立つかを慎重に見極めましょう。

新規サービスの検証が必要な理由

新規サービスにおける検証が重要な理由は、以下の2つが挙げられます。

  • 早く軌道修正するため
  • 経営層の理解を得るため

順番に解説します。

早く軌道修正するため

新規サービスの方向性が誤っていた場合でも、検証を行うと早期に軌道修正が可能です。
検証によってユーザーニーズを正しく把握できたり、サービスの課題が洗い出されたりして方向性を修正できます。

検証で当初の方向性がユーザーニーズとかけ離れていた場合でも、早期に方向性を見直せば開発スケジュールの遅延も防げます。

サービスを利用するユーザー層の傾向もつかめるため、正確なターゲット設定も可能です。
検証を行ってサービスの方向性やターゲットを早期に見極め、効率よくビジネスを進めましょう。

経営層の理解を得るため

経営層の理解を得るためには、新規サービスの検証は欠かせません。
新規サービスのアイデアが魅力的であっても、情報が少なければ経営層の理解を得られません。
具体的に求められる情報は、市場規模や既存サービスとの競合状況、利益率などが挙げられます。

検証を実施すれば、具体的な数値を反映させた事業計画書や売上予測を作成でき、経営層の理解も得られやすくなります。
経営層に新規サービスの魅力を理解してもらうためにも、検証は重要です。

新規サービスの検証方法4選

新規サービスの検証方法にはいくつか選択肢があり、場合によっては複数をかけ合わせて実施するケースもあります。
具体的な検証方法は次の4つです。

  • 1.見込み客にインタビューを行う
  • 2.MVP開発を行う
  • 3.フィジビリティスタディを行う
  • 4.フレームワークを活用する

実際に検証を行う際の参考にしてみてください。

1.見込み客にインタビューを行う

ユーザーインタビューは、見込み客に対してサービスを説明したり、直接手に取ってもらったりして有効性を確認する手法です。
一対一で直接話をしながらフィードバックを得ると、表情や仕草などユーザーが言葉にできない部分から潜在的なニーズや欲求を読み取れます。

ユーザーインタビューによって、サービスの需要を確認できるだけでなく、改善点も明確になります。
新規サービスに対しての問題点や真のニーズ、利用シーンの理解など、多岐にわたる有益な情報を入手するのにユーザーインタビューは有効です。

2.MVP開発を行う

MVP開発は、必要な機能だけが実装されたサービスを素早く市場に出して、顧客のニーズや反応を見ながら精度を高めていく手法です。
プロトタイプで検証を行う作業のため、開発費と時間を節約できる特徴があります。

短期間で市場にリリースでき、競合相手に先行者利益を得られるメリットも存在します。
コストと時間をかけずに仮説検証を行えるMVP開発は、新規事業におけるリスク分散や効率の観点でも有効な手法です。

3.フィジビリティスタディを行う

新規サービスの検証において、フィジビリティスタディも有効な方法です。
フィジビリティスタディは、新規サービスの実現可能性を客観的に調査・検証を行い、ユーザーの状況や課題から次のアクションを鮮明にできます。
フィジビリティスタディは次の4ステップで進めていきます。

  • 1.課題の明確化
  • 2.要求事項のリスト化
  • 3.代替案の明確化
  • 4.結果の評価

新規サービスの実現可能性を調査・検証する過程で課題を洗い出せ、事前にリスクを回避できるメリットもあります。

4.フレームワークを活用する

新規サービスの検証を効率的に行うためには、フレームワークの活用が有効です。
フレームワークとは、ビジネス上の意思決定や戦略策定を効率的に行える枠組みです。

フレームワークによって思考や情報が整理され、具体的な戦略が立てられます。
目的や内容に適したフレームワークが存在するため、慎重に選定する必要があります。

ポジショニングマップ

ポジショニングマップは、自社と競合他社の市場における立ち位置を図表で表して、マーケティング戦略に活かせるフレームワークです。
ポジショニングマップによって、自社サービスの魅力や隠れた優位性を見つけ、狙うべき市場の領域を発見できます。

作成手順は、ユーザーニーズを洗い出したり、競合のサービスと比較したりして、自社と競合を図表に配置します。
新規サービスの判断指標に活用できるだけでなく、広告戦略を立てる場合も有効です。

SWOT分析

SWOT分析は、経営戦略を考えるためのフレームワークです。
SWOT分析によって、サービスの課題やビジネス機会を効率的に把握できます。
自社の外部環境と内部環境を以下の4つの要素に分けて分析します。

  • Strength(強み)
  • Weakness(弱み)
  • Opportunity(機会)
  • Threat(脅威)

分析によって、自社の立ち位置や目標達成に向けてのアクションプランも明確です。
SWOT分析は商品の強みを強化したり、リスクへの対処方法を事前に考えたりできるメリットもあります。

新規サービスで検証すべき4つの項目

新規サービスを検証する際、欠かせない確認項目は次の4つが挙げられます。

  • 有用性があるか
  • 社会的な受容性があるか
  • 投資対効果はどうか
  • 技術的な問題はないか

自社の新規サービスを検証する際の参考にしてみてください。

有用性があるか

特定のニーズを満たせているかなど、新規サービスにおける有用性は成功に欠かせない要素です。
新規サービスのアイデアに自信があった場合でも、ターゲットに価値を感じてもらえなければ意味がありません。

有用性を確認する方法は、市場規模や顧客層の調査、テストマーケティングの実施が有効です。
サービスの売れ行きや成果に大きく影響するため、有用性の確認は慎重に行うべきです。

社会的な受容性があるか

新規サービスを展開する際には、社会的な受容性があるかも確認しましょう。
ビジネス面や技術面に問題がなくても、倫理面や法律面、安全面で問題を指摘されるケースがあります。
以下の項目は特に注意すべきです。

  • ユーザーのプライバシー保護
  • 公平なサービス提供
  • 関連法令の遵守
  • ユーザーの生命・財産を守るための措置

新規サービスを展開する際には、慎重に検討しましょう。

技術的な問題はないか

新規サービスの検証において、技術的に問題がないかの確認は必要です。
試験運用やシミュレーションをとおして、新規サービスの技術的な実現可能性を見極めなければいけません。

例えば、最新技術のAIではセキュリティリスクや思考プロセスの不透明感が指摘されており、具体的なリスク対策が課題に挙げられています。

新規サービスにおいても、繰り返し検証を行い技術的に実現が可能かを探る必要があります。
仮に課題解決が困難な場合やコスト面で問題がある場合は、計画の見直しや他の技術を探すなど柔軟な対応が必要です。

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新規サービスを検証する際に意識すべき5つのポイント

新規サービスの検証において、意識すべきポイントは以下の5つです。

  • 早期に検証を行う
  • 否定的な意見にも耳を傾ける
  • 売り込みにならないよう気を付ける
  • 得た情報を整理する
  • 過去の事例を参考にする

わかりやすく解説します。

早期に検証を行う

新規サービスの検証を行う場合、早いタイミングで実施すべきです。
早期に検証を行うと、後から大規模な修正が発生するリスクを軽減できます。

新規サービスのプロダクトがない段階でも、早いタイミングでユーザーインタビューを行うとフィードバックは得られます。

早い段階でフィードバックを得られれば、改善を繰り返して最短で品質を向上させられます。
ユーザーニーズを捉えた正しい方向性でサービスを進めるためにも、検証は早いタイミングで実施しましょう。

否定的な意見にも耳を傾ける

新規サービスの検証を行う際には、すべての意見に耳を傾けましょう。
否定的な意見であっても、サービスの改善につながるヒントがフィードバックに含まれているケースは多いです。
検証を行う際に先入観を持つと、都合の良い意見だけを採り入れて誤った情報を信じてしまう傾向があるため注意が必要です。

さらに、都合の良い意見だけを集めると、自分たちの見落としている部分・潜在的な問題点を学ぶ機会が減少してしまいます。
すべての意見に耳を傾け、隠れた課題を発見してユーザー満足度を向上させましょう。

売り込みにならないよう気を付ける

新規サービスを検証する場合、バイアスがかからないよう注意が必要です。
バイアスのかかった検証になってしまっては、ユーザーが何を求めているのかを正しく理解できません。
新規サービスに対する思いが強ければ強いほど、相手の考えを誘導してしまい、意見を言いにくい空気が生まれてしまう恐れもあります。

売り込みを防ぐためには、実際にサービスを手に取って体験してもらうのがおすすめです。
一方的に話してしまうと、相手に意図しない情報が伝わってしまう可能性もあるため、注意が必要です。

得た情報を整理する

検証によって得た情報は、インサイトを得られるように整理をすることが重要です。
整理してポイントを明確にしなければ、有益な情報であっても正しく活かせません。
情報を整理する際のポイントは以下の通りです。

  • 情報過多にならないよう集めるデータの範囲を特定する
  • 課題解決に直結する必要な情報のみを残す
  • 情報整理の目的を明確にする

得た情報を整理して、正しく活用しましょう。

過去の事例を参考にする

過去の事例を参考にすると、同じ失敗の繰り返しを防げて、成功への近道を見つけられます。
過去の事例を見れば、成功・失敗に至った理由からタイミングの良し悪しまで参考にできる部分は多くあります。

GoogleのGmailの事例で言うと、強い競合が存在する市場においても、UIの改善でユーザー体験を向上させた結果、後発プレイヤーが成長できたという事例があったりします。
ビジネスモデルは優れているものの、時代に合わず撤退したサービスも数多く存在します。
成功・失敗例の詳細を分析し、得た教訓を自分の新規サービスに活かしましょう。

新規サービスを検証する際に持つべきマインドとは

新規サービスを検証する際には、失敗からも学びを得るマインドを持ちましょう。
市場ニーズを探求してサービスと調和させるための検証は、方向性の修正が必要であっても、次のアクションへとつながる大切な工程です。

サービスの欠点やユーザーの期待とのギャップ、市場の潜在的なニーズなど失敗から得られる情報も多いです。
仮説検証を繰り返すとサービスの精度が向上するため、次のアクションにつながる失敗は受け入れましょう。
失敗しても挑戦を続け、結果からの学びを具体的な改善行動に変換すると、最終的に成功へとつながります。

正しく検証を行いターゲットに刺さる新規サービスを提供しよう!

今回は新規サービスにおける具体的な検証方法や項目、意識すべきポイントを解説しました。
新規サービスは完成させて満足するのではなく、仮説検証を通して品質を向上させるプロセスが大切です。

正しい検証によって、市場の潜在的なニーズや社会的な受容性を確認できるだけでなく、課題が洗い出されてリスク管理にも役立ちます
本記事を参考に検証を繰り返し行い、ユーザーに求められるサービスを提供しましょう。

この記事を書いた人
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