ネイティブアプリ開発とは?メリット・デメリット・費用相場も解説
こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。
この記事を見ている方は、
「ネイティブアプリについて詳しく知りたい」
「ネイティブアプリ開発のメリット・デメリットを知りたい」
こういった悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
変化の激しい現代において、アプリに対するニーズも多様化しており、求められる要素も複雑になっています。
ネイティブアプリなら端末の機能を活用できたり、各OSでスムーズに動作できたりするため、さまざまな顧客ニーズへの対応が可能です。
本記事では、ネイティブアプリとそれ以外の開発手法の違いから、メリット・デメリットに費用相場まで網羅的に解説します。
ニーズの高いネイティブアプリを開発して売上を伸ばしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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ネイティブアプリとは
ネイティブアプリとは、App StoreやGoogle Playなどのストアを介して、端末にダウンロードして使用するアプリのことです。
ネイティブアプリはiOSやAndroidなど各OSで快適に動作するよう設計されており、ストレスなく利用できます。
ダウンロードしたネイティブアプリは、素早く起動できたり、オフラインで活用できたりする点がメリットです。
また、プッシュ通知やGPS、カメラなどデバイスの機能を活かしたサービスを提供できます。
近年は、Web上でも動作できるハイブリッドアプリへの移行が進んでいますが、X(旧Twitter)やInstagramなども元々はネイティブアプリに分類されていました。
ただ、早いレスポンスと高いパフォーマンス性能が求められる分野では、今もなお、多くの企業がネイティブアプリの形態を採用しています。
ネイティブアプリ以外の開発方法
アプリ市場において多くのシェアを誇るネイティブアプリですが、それ以外の開発方法も紹介します。
ネイティブアプリ以外の開発方法は以下の3つです。
- Webアプリ
- ハイブリッドアプリ
- PWA
アプリの開発方法によって特徴や強みが異なるため、わかりやすく解説します。
Webアプリ
端末にダウンロードせず、SafariやGoogle Chromeなどブラウザ上で動作する形態がWebアプリです。
Webアプリはインターネットに接続されていれば利用できるため、ダウンロードが不要で手軽に使えるのが強みです。
ただ、ネイティブアプリと異なり、端末の機能を活用できなかったり、ホーム画面に表示できなかったりとデメリットもあります。
Webアプリの代表例は、 クックパッドや noteなど、端末の機能を活用せずに使えるサービスがあげられます。
通信環境によっては動作が重くなるケースもあるため、開発する際には搭載機能やサーバー性能などに注意が必要です。
ハイブリッドアプリ
ハイブリッドアプリとは、Webサイトを構築するHTMLなどのプログラミング言語を用いて開発されたアプリです。
ベースはWebアプリでありながら、ネイティブアプリのように端末の機能も使えるのが特徴です。
各端末のOSに搭載されているWebView上で動作し、コンテンツはWebの仕組みを活用します。
ハイブリッドアプリはiOSとAndroidの両方で動作が可能なマルチプラットフォームに対応しており、開発環境を整えやすいメリットがあります。
プッシュ通知やカメラなど端末の機能が使えるものの、活用できる範囲に制限があったり、動作が遅かったりするので注意が必要です。
自社サイトをアプリで表示できるようにする際に多く用いられる開発手法です。
PWA
PWAは「Progressive Web Apps」の略称であり、ネイティブアプリのようにWebサイトを利用する新しい技術です。
利用者はストアを介さずに利用できるため、ネイティブアプリと比較して手軽に利用できます。
また、提供側としてもストアの審査がないため、自由なアプリ開発ができ、独自性の高いサービスを提供できるメリットがあります。
PWAは以前から新しい技術として注目を集めており、今後さらに需要が増えると予想されています。
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ネイティブアプリ開発のメリット5選
ネイティブアプリの主なメリットとして、端末の性能を存分に発揮できるだけでなく、ユーザーにとって快適な操作性を提供できる点があります。
それ以外のメリットも数多く存在するため、ひとつずつ紹介します。
- 1.デバイスの機能を活かせる
- 2.オフラインでも活用できる
- 3.継続的な利用が期待できる
- 4.操作速度が高速になる
- 5.アプリの信頼性が得られる
アプリの開発手法を選ぶ際の参考にしてみてください。
1.デバイスの機能を活かせる
デバイス特有の機能を活かせるのは、ネイティブアプリの大きなメリットです。
ネイティブアプリは端末に応じた設計がされているため、デバイスと連携して機能を存分に活用できます。
具体的には、カメラやGPSに加速度センサーなど、デバイスに搭載されている機能はほとんど利用可能です。
デバイスのプッシュ通知機能を活用すればユーザーへ素早く情報を伝えられたり、カメラを使えば顧客に合うコーディネートを提案したりできるなど、ネイティブアプリなら多様なニーズに応えられます。
備えられる機能が多く、柔軟にアプリ開発できるのがネイティブアプリの強みです。
2.オフラインでも活用できる
ネイティブアプリなら、オフラインでも使えて利用環境を選ばない強みがあります。
ネイティブアプリは端末にプログラムが保存されるため、ダウンロードさえすれば基本的な機能はオフラインでも使用可能です。
通信制限が気になる場合や、飛行機や地下鉄などのオフライン環境下でも安心です。
オフラインでも活用できる強みを活かしたサービス例では、電車通学の学生を対象にした問題集などの学習系アプリが挙げられます。
利用環境に左右されない快適性は、顧客満足度が向上したり、継続した利用につながったりします。
3.継続的な利用が期待できる
ネイティブアプリには、継続的な利用が期待できるメリットも存在します。
ダウンロードすればホーム画面に表示されて接触機会が増えるため、継続的な利用につながりやすいです。
ホーム画面に自社アイコンのアプリが表示されることによって、ユーザーにブランドを認知してもらえる確率も上がります。
プッシュ通知も有効に活用すれば、さらに接触機会が増えて日常的に使うサービスへつなげられるでしょう。
Webアプリのように毎回インターネットにアクセスする必要もなく、手軽に起動できる点も強みです。
4.操作速度が高速になる
ネイティブアプリのメリットには、操作速度が高速になる点が挙げられます。
ネイティブアプリは専用の端末で快適に操作できるよう設計されているため、起動からコンテンツの読み込み速度、画面の切り替えスピードまでスムーズです。
Webアプリのようにサーバーからの応答を待つ必要もなく、通信環境にも左右されません。
読み込みの早さは、ユーザー満足度に大きく影響するため重要視すべきです。
アプリによってはサーバーを経由する機能もあるため、あらかじめ確認しておくとストレスなく扱えるでしょう。
5.アプリの信頼性が得られる
ネイティブアプリなら、他の開発手法と比較して信頼性を得られやすいメリットがあります。
なぜなら、App StoreやGoogle Playなどのストアでは、審査に通過したネイティブアプリのみ配信されているからです。
ストアの審査を通過したアプリのみ配信されているため、一定の信頼性は担保されています。
審査を通過したアプリはレベルの高いセキュリティを備えているケースが多く、個人情報を扱う場合でも安心です。
情報漏えいなどのリスクを避けたいなら、信頼性のあるネイティブアプリが安心です。
ネイティブアプリ開発のデメリット
ネイティブアプリ開発にもいくつかデメリットが存在します。
あらかじめデメリットを把握しておくことで、開発後の後悔を避けられます。
ネイティブアプリ開発のデメリットは以下の通りです。
- ユーザーの獲得ハードルが高くなる
- リリースの際にストアの審査がある
- 開発コストが高額になるケースがある
- アップデートへの対応が必要になる
わかりやすく解説していきます。
ユーザー獲得のハードルが高くなる
ネイティブアプリは、ユーザー獲得のハードルが高くなるデメリットも存在します。
ネイティブアプリでユーザーを獲得するには、App StoreやGoogle Playなどのストアか、広告を経由してダウンロードしてもらう必要があります。
手軽にネット検索で集客が見込めないため、Webアプリと比較してユーザー獲得のハードルは高くなる傾向です。
現在はアプリのダウンロードを促す集客記事も活用するなど、新しい取り組みも活発に行われています。
ダウンロードの手間を考慮して、ユーザーが魅力的に感じるアプリを目指して開発を行いましょう。
リリースの際にストアの審査がある
リリースやアップデートの際に、ストアの審査があるのも大きなデメリットに挙げられます。
審査基準はストアによって異なるため、早くリリースしたい場合でも時間を要して計画どおりに進まないケースがあります。
リリースに関して、自由度が高いGoogle Playと比較するとApp Storeの審査基準は厳しく、期間も2週間必要などストアによって条件はさまざまです。
異なる審査基準やリリースまでの期間を要するデメリットはありますが、アプリの信頼性を獲得できるメリットもあります。
開発期間やストアの審査基準を総合的に考慮して、計画的なリリースを行いましょう。
開発コストが高額になるケースがある
ほかの手法と比較して、ネイティブアプリは開発コストが高額になるケースが多いです。
開発の難易度が高いネイティブアプリを構築するエンジニアの確保に加えて、iOSとAndroid両方のOSに対応した言語を扱うため、単純計算で2倍のコストが発生します。
アップデートへの対応もあるため、継続的な開発コストも考慮しなければいけません。
アプリ開発前に使用目的や実装すべき機能を正しく把握しておくと、余分な開発コストを削減できたり、期間を短縮できたりするためおすすめです。
アップデートへの対応が必要になる
アップデートへの対応が必要になる点も、ネイティブアプリのデメリットのひとつです。
アップデートの際に毎回プログラムの書き換えが生じる可能性もあるため、手間に感じるケースがあります。
適切にアップデートを実施して最新のOSへ対応しなければ、アプリの動作に影響してユーザーにも影響を及ぼす恐れがあります。
アップデートを行えば追加機能が使えるなど、ユーザーにとっても魅力的な施策であるため欠かさず対応すべきです。
OSのバージョンアップとアプリのリリース時期が被ると、短期間でアップデートが求められるためタイミングは見極める必要があります。
ネイティブアプリに適したサービス例
ネイティブアプリの強みは、端末に搭載されている機能を活かせる点です。
端末の機能を活かせるため、自由な発想でアプリ開発ができます。
ネイティブアプリに適したサービス例は以下の通りです。
- カメラ機能を使うサービス
- 位置情報機能を利用するサービス
- プッシュ通知機能を利用するサービス
順番に解説します。
カメラ機能を使うサービス
カメラ機能を使うサービスは、ネイティブアプリに適しています。
端末に備わったカメラ機能を瞬時に起動してアプリ内で利用できるため、さまざまなシーンで重宝します。
サービス例は、カメラで映した街角に矢印でルート表示されるARナビが使えるGoogleマップや、メイクやスタンプなど加工機能が盛りだくさんのSNOWアプリが有名です。
カメラ機能を使えば顔認証システムを備えられるなど、ネイティブアプリはセキュリティ面でも安心して使えます。
写真加工などを中心にカメラ機能を活かしたネイティブアプリは若年層のニーズも高く、今後も多様なサービスが展開される見込みです。
位置情報機能を利用するサービス
位置情報機能を利用したネイティブアプリも多く展開されており、注目を集めています。
ネイティブアプリにおいて位置情報機能は汎用性が高く、さまざまなサービスに応用できます。
位置情報機能を活用した代表的なサービスは、待ち合わせやスマートフォン紛失の際に便利な位置情報共有SNSアプリのNauNauや、現実世界を自分の足で歩いてポケモンを捕まえ戦わせるPokemon GOが有名です。
それ以外のサービスでは、子どもの位置情報を把握するための見守りアプリや、ランニングした場所を記録するためのフィットネスアプリなども該当します。
位置情報の精度も従来と比較して向上しており、今後も多くのネイティブアプリで活用されるでしょう。
プッシュ通知機能を利用するサービス
プッシュ通知機能も多くのネイティブアプリに搭載されています。
ネイティブアプリのプッシュ通知機能を活用すれば、キャンペーン情報やクーポンなどをいち早く顧客に配信できるメリットがあります。
カレンダーやスケジュール管理アプリから、あらかじめ設定しておいた予定をプッシュ通知で知らせてくれる使い方も定番です。
プッシュ通知機能は画面上に表示されるため、開封率が高くサービスの認知度向上につながります。
顧客側でオンオフの切り替えができるため、個々人に適した使い方で役立ててもらうことが可能です。
ネイティブアプリ開発に必要な費用相場
ネイティブアプリ開発に必要な費用は、エンジニアの人件費やアプリの種類、期間や工数、外注か内製によっても大きく異なります。
下記では外注による開発費用の相場を紹介します。
アプリの種類 | アプリ開発費の相場 |
マッチングアプリ | 200万〜1500万 |
学習アプリ | 100万〜300万 |
コミュニティアプリ | 100万〜500万 |
管理ツール系アプリ | 200万〜 |
ゲームアプリ | 800万〜 |
金融アプリ | 1000万〜 |
フリマアプリ | 1000万〜 |
ライブ配信アプリ | 1000万〜 |
保守費用は開発費に含まれていないケースが多く、後から請求される場合もあるため注意が必要です。
具体的な費用感をイメージしたい場合は、専門家への相談がおすすめです。
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今回はネイティブアプリ開発のメリット・デメリットから、適したサービス例に費用の相場まで解説しました。
ネイティブアプリは、OSに適した設計で快適な操作性が得られ、端末の機能を存分に活かせる強みで高い需要を誇っています。
新たな開発手法も登場していますが、現在もネイティブアプリが多くの利用率を占めているのが現状です。
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