事前決済システムで予約を効率化|仕組みやメリットを詳しく解説
こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。
事前決済システムを利用することで、予約を効率化したり、顧客管理をスムーズにしたりといったメリットが生まれます。
この記事にたどり着いた方の多くは自社の決済の方法に課題を持っており、何とか解決したいと考え、事前決済システムの導入を検討しているのではないでしょうか。
事前決済を自動で行うシステムの導入は、思わぬ自社の業績アップに繋がります。
そこで本記事では、事前決済システムでできることやメリット、おすすめのツールなどを詳しく解説します。
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事前決済システムとは
最初に、事前決済システムの概要として、以下の内容を紹介します。
- 事前決済システムとは?
- 事前決済システムが注目される背景
- 事前決済システムの主な機能・仕組み
それぞれ順に解説します。
事前決済システムは「事前にキャッシュレスで支払いができるツール」のこと
事前にキャッシュレス(現金なし)で支払いができるツールのことを事前決済システムと呼びます。
来店前にあらかじめ決済を済ませておくことで、店員の注文ミスを防げたり、お客様のクレームを防止できたりします。
近年、クラウド型で気軽に導入できるシステムが続々と開発されつつあることから、事前決済システムは大きな注目を集めています。
事前決済システムが注目される背景
事前決済システムが注目される背景には、主には以下2つの理由があります。
- インバウンド需要の増加
- 無断キャンセルの問題化
インバウンドのニーズが増加したことによって、海外旅行客のキャッシュレスかつ先進的な支払い方法に対応することが求められている状況にあります。
また、コロナ明け後、旅館やレストランなどといった施設の無断キャンセルが問題視されています。こうした金銭的トラブルの発生を防ぐためにも事前決済システムの活用が注目されています。
事前決済システムの主な機能・仕組み
次に、事前決済システムの主な機能と仕組みを解説します。仕組みは、Webサイトなどで予約を行う際に、クレジットカード・電子マネーなどをお店の決済サービスに登録することで、事前に支払いを完了させるという一連の流れです。
当日の支払いが不要になるため、お客様の利便性が向上するだけではなく、事業者側も会計業務を効率化できるという機能面での長所もあります。
事前決済システムを活用するメリット
事前決済システムを活用するメリットには大きく分けて3つあります。
- キャンセルや代金未回収のリスク軽減
- 受付業務の効率化
- 24時間365日対応で集客力をアップ
それぞれ詳しく解説します。
キャンセルや代金未回収のリスク軽減
最も大きなメリットとしては、キャンセル代や代金未回収のリスクを限りなくゼロにすることができることです。
事前決済システムを使えば、必然的に支払いがお客様側から先んじて行われることになります。
顧客心理として、すでに料金を支払っている以上、キャンセルに対して抵抗感を抱きます。
結果、直前でのキャンセルを抑制でき、売上の確保や対応業務の削減が可能です。
また、売掛金の未払いや滞納に対する抑止力としての効果も期待できます。
受付業務の効率化
主に飲食店や宿泊業の接客などが該当しますが、受付では金銭の受け渡しが行われます。
しかし、もしキャッシャーが混んでいた場合は、急いでいるお客様を待たせることになります。
その点、事前決済システムを導入していた場合、お客様はレジなどに並ぶ必要がなく、そのまま退店できるのです。支払い業務や受付業務を削減できることで、業務効率化を実現できるでしょう。
24時間365日対応で集客力をアップ
当然、事前決済システムでは機械が注文を処理します。このため、営業時間外での稼働も可能なのです。
24時間365日稼働し続けられることで、お客様が好きな時間帯に連絡を行い、予約を取り、決済を済ませます。翌日に念のため従業員側の方でも取れた予約を把握しておくと、その日の運営がスムーズにいくでしょう。
事前決済システムの比較ポイント
事前決済システムを選ぶ際には、いくつかの比較ポイントがあります。それぞれの特徴が自社によって違うこともあるため、具体的なツールを選ぶ前にまずは選定基準を設けておきまそしょう。具体的には以下の4つです。
- 自社に合っているかどうかを確認する
- 外部サービスとの連携ができるか確認する
- セキュリティレベルの高さ
- 対応している決済方法の種類
それぞれ詳しく説明します。
自社に合っているかどうかを確認する
まず大切なのは「自社に合っているかどうか」です。
例えばこの基準を設けるには、自社がどのような業界に属していて、かつどのような課題があるのかを把握する必要があります。
ウェルネス業界であればレッスン予約・空き状況確認・入退会などが課題になり、これらを解決するための事前決済システムが必要になるといえます。
また飲食店には、「グルメサイト経由の予約を一元管理したい」というニーズがあったとします。このニーズをきちんとクリアできる事前決済システムの選定が必要になってくるといえるでしょう。
外部サービスとの連携ができるか確認する
導入しようとしているツールの中だけではなく、Google、Yahoo、LINEといった外部のSNSとのサービスとの連携も可能であるかは見ておくべきでしょう。
これらの外部サービスを充実しておけば、SNS経由でシステムにログインしてもらうことができ、効率化につながります。
また、大手のSNSを利用することによる安心感もお客様に与えることができるため、やはり外部サービスとの連携は必須事項でしょう。
セキュリティレベルの高さ
セキュリティレベルの高さは最も重要視したいポイントの一つです。
例えば、決済システムは個人情報や購入情報などといったお客様の金融情報を預かります。このため、セキュリティー対策が堅固であるかどうかは必ず確認したいポイントです。
ログイン時の安全性、情報の暗号化、システムのモニタリング体制など、対策状況を確かめましょう。
対応している決済方法の種類
オンラインで最もよく使用されているキャッシュレス決済の方法は「クレジットカード決済」です。総務省によって発表された「令和2年版 情報通信白書|インターネットの利用状況」によれば、クレジットカード決済が最も大きな支払方法でした。
ひとえにクレジットカードと言っても、国際ブランドによっては対応可否が分かれる点に注意が必要です。
VisaやJCBなどの主要ブランドはもちろん、ターゲット層によってはDiners ClubやAmerican Expressも必要になるでしょう。
事前決済システムを選定する際は、自社のターゲット層が使うであろう支払方法に対応しているかを基準にするのがおすすめです。
事前決済システムのおすすめサービス6選
本章では、事前決済システムの中のおすすめなサービスを厳選して6つ紹介します。具体的には以下のとおりです。
- STORES
- テイクイーツ
- Squareオンラインビジネス
- MakeShop
- カラーミーショップ
- グーペ
それぞれ詳しく解説します。
STORES
「STORES」は事前決済の予約にも対応しているシステムです。
STORESは「ネットショップ」「キャッシュレス決済」「POSレジ」「予約システム」「店舗アプリ」から数種類のカテゴリを選ぶことができます。
予約システムでは専用の機器やオプションなど追加料金を支払う必要はなく、管理画面にログインし、簡単な設定をするだけで事前決済を使用できます。
準備するのは運転免許証などの身分証明書類と、振込先の銀行口座情報のみです。簡単な方法で事前決済が可能になるため、比較的簡単に導入できます。
テイクイーツ
「テイクイーツ」とは、テイクアウト注文の予約・決済システムです。テイクアウトをWeb予約に特化させることによって、事前決済システムを確立させています。
初期・月額費用が無料であり、最短1日で注文開始、かつSEO対策やQRコードの生成での販売促進、店舗の利用ガイドやキャンセル処理といった顧客対応など、豊富な機能が用意されていることが特徴です。
MakeShop
自由度の高いUIが有名である「MakeShop」。サポート体制が充実しており、多彩なデザインが用意されているなど、ECサイト構築には最適な事前決済システムです。
自由にカスタマイズできるのがMakeShopの良いところとも言えるため、デザインによりこだわりたい方にとっては最適といえるでしょう。
カラーミーショップ
総流通総額1兆円以上を誇る「カラーミーショップ」は、GMOインターネットグループが運営している企業です。
カラーミーショップ内では無料で使うことができ、誰もが親しみやすいECモールを構築できることが強みです。
ECショップという特性を生かして事前決済システムを導入しています。
グーペ
「グーペ」は、「誰でも簡単に作れるホームページ」をモットーに、GMOインターネットグループによって運営されている企業です。使い方が簡単であり、テンプレートがおしゃれという呼び声が高いことから人気を集めています。
無料プランであっても電話サポートがあり、適宜ユーザーの悩みを聞き入れてもらえるのも特徴です。
事前決済システムの自社開発は可能なのか?
それでは、事前決済システムは自社でゼロから構築することは可能なのでしょうか。結論から言うと「可能」ですが、これにはさまざまな課題があります。
例えば事前決済システムを導入するまでのWBSを引かなければならなかったり、ITの知見・ノウハウが求められたります。
自社の要件に適したシステムを構築できる点は魅力ですが、開発には多くのリソースや時間がかかります。
適合度の高いシステムを構築したい方や、自社での内製化が難しい方には、システム開発企業への依頼がおすすめです。
まとめ|事前決済システムを上手に活用して業務を効率化させよう
本記事では事前決済システムとは何か、またそのメリットは何かを中心に、事前決済システムは顧客の未払いや注文のオーダーミスによる漏れを防ぐことができ、非常に効率的であることを解説しました。
事前決済システムを導入すれば今までの業務が効率化され、さらなる売上拡大が見込めるでしょう。
ぜひ、事前決済システムの導入を検討してみてください。