最新の家電ECサイトランキング!運営を成功させるポイントと事例を解説
こんにちは。Wakka Inc.のWebディレクターの安藤です。
家電ECサイトによる、売上の増加を目指す事業担当者さまも、多いのではないでしょうか。成果をあげられるECサイトを構築するなら、成功している企業の事例から学ぶのが効果的です。
本記事では家電ECサイトの売上高ランキングと、事例から見えてくる成功のポイントを解説します。今後、家電ECサイトの構築を目指す方、既存ECサイトのリニューアルをご検討中の方は、ぜひご参考になさってください。
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家電ECサイトの特徴
家電ECサイトとは、インターネット上で家電を販売するために作成したWebサイトのことです。
主に自社の売上拡大のために、家電ECサイトを導入する企業が多いです。自社のECサイトを構築すると、以下のメリットが得られます。
- 地理的・時間的な影響が少ない
- 少ない人数でも営業可能
- データを活かした施策ができる
- 売上増加が見込める
家電ECサイトにおける一番のメリットは、地理的・時間的な影響が少ないことです。
インターネット環境であれば、日本全国からいつでもアクセスできるため、実店舗よりも多くのユーザーにアプローチできます。また、顧客目線から見てもいつでも場所を選ばずに購入できる家電ECサイトは、利便性が高いため価値が高いでしょう。
自社の家電ECサイトを構築すると、顧客に良質なサービスを提供でき、喜んでもらえるため企業の価値が高まると考えられます。
家電ECサイトの市場規模と動向
続いて家電ECサイトの市場規模を見ていきましょう。
家電ECサイトの市場規模は、2021年時点で2兆4,584億円です。2019年では約1兆8,000億円、2020年は約2兆3,489億円と推移しているため、市場が堅調に伸びているとわかります。今後の市場予測では、核家族化の進行や低価格帯商品の需要拡大により、家電ECの顧客単価が減少すると予想されています。
しかし買い替え需要や家事にかかる時間短縮のニーズによって、家電自体の市場規模は急激に縮小しないと考えられます。そしてリモートワークなどの導入により、在宅時間を「快適に過ごしたい」と思う消費者は多いため、今後も家電ECサイトの需要は維持されると推測されます。
家電業界はECサイトが増えている
家電ECサイトの市場規模は、年々拡大しているとお伝えしました。では家電ECサイトを構築する企業は、どの程度存在するのでしょうか。
毎年の市場規模の拡大とともに、ECサイトを構築する企業が増えています。2020年のEC化率37.45%から2021年は、38.13%とECサイトを構築する企業が増加しています。また他の業種と比較しても、家電販売業界は高水準のEC化率です。多くの企業が自社の家電ECサイトを導入していることから、家電販売業界とECサイトは相性がいいと考えられます。
ECサイト全体の市場規模
家電ECサイトの市場規模は2兆円弱とお伝えしましたが、ECサイト全体になると市場規模はさらに大きくなります。消費者向けのECの市場規模は、2021年時点では20.7兆円と2021年に比べて7.35ポイント成長しています。
また法人向けECサイトの市場規模は372.7兆円にもなり、非常に大きな市場へと拡大しているのです。新型コロナウイルスの感染流行を機に、ECサイトの需要が拡大し売上が伸びたと考えられます。またECサイト市場が拡大した理由に次のことをあげられます。
- ノーコードツールやローコードツールの普及
- クラウドサービスの充実
- ECサイト運営のノウハウが蓄積された
上記によってECサイト市場へ企業が参入しやすくなったことも市場が伸びた要因でしょう。
家電ECサイト売上高ランキング
家電ECサイト市場を攻略するために、売上高ランキングからどのような企業が成功しているのかを分析するのは有効です。
今回は、月間ネット販売の『ネット販売白書』より、ECサイト全体の売上高ランキングから家電ECサイトを抽出したランキングを紹介します。また、各企業のECサイトにおける成功要因もあわせて解説します。ECサイト構築前に運営戦略のご参考になさってください。
1位ヨドバシ.com
家電ECサイト売上ランキング1位は、株式会社ヨドバシカメラが運営するヨドバシ.comです。株式会社ヨドバシカメラのEC売上は2,136億5900万円です。EC全体の売上高ランキングでも、2位に位置しています。
株式会社ヨドバシカメラは、駅近などの集客力の高い立地に店舗を構えており、細やかなサービスが人気でリアル店舗でも成功しています。ヨドバシ.comが家電ECサイトで成功した要因を分析すると、大きく次の2点があげられます。
- 送料無料・スピード配送
- リアル店舗の弱点をECサイトで克服
ヨドバシ.comではテレビや洗濯機などの高単価な商品だけでなく、洗剤や化粧品などの日用品、インクなどの消耗品も1品からでも配達料金が無料です。さらに土日・祝日も配達が可能なうえに、最短翌日に商品が届く仕組みです。
この取り組みによって顧客の満足度を高め、普段からECサイトをよく利用する顧客層の取り込みに成功しています。
また家電量販店の弱点の、ショールーミングを逆手に利用したことも成功要因です。ショールーミングとは、リアル店舗で商品を確認し、その後オンラインで購入を済ませる消費者の行動です。
しかし、店舗で商品を買わなかった顧客が、ECサイトで商品を購入するとは限りません。そこで株式会社ヨドバシカメラは、店舗で積極的にECサイトのURLを紹介するなどし、ECサイトでの購入を促したのです。これにより、ショールーミングでの機会損失防止に成功しました。
参考:ヨドバシ.com
2位ビックカメラ.com
ビックカメラ.comは、家電ECサイトで売上高が2番目に高いです。売上高は1,564億円となっています。株式会社ビックカメラは全国に45店舗あり、業界をリードしているといっても過言ではないでしょう。
ビックカメラ.comが成功した要因は、店舗とECサイトの融合があげられます。
ビックカメラの店舗の商品棚にはNFC(近距離無線通信規格)と呼ばれる電子棚札が活用されています。
顧客が、気になった商品をスマートフォンの公式アプリを起動した状態で電子棚札に触れると、ビックカメラ.comと連携して在庫情報や購入者のレビューを確認できるのです。
またECサイトは初めて利用する人でも簡単に使用できるよう、配慮されています。
例えば商品の検索では、詳細なカテゴリーわけによって検索窓に文字を打ち込まなくても欲しい商品にたどり着ける仕様になっています。顧客に「わかりやすい・使いやすい」と思ってもらえるようなサイト設計と、店舗との融合によって自社ECサイトの運営に成功している事例です。
参考:ビックカメラ.com
3位ヤマダウェブコム
ヤマダウェブコムは、株式会社ヤマダデンキが運営している家電ECサイトです。
2022年3月時点での株式会社ヤマダデンキホールディングス全体の店舗数は、978店舗と売り場面積を拡大しています。株式会社ヤマダデンキは店舗とECサイトの融合に注力しており、ヤマダウェブコムで購入した商品を全国の店舗で受け取れたり、店舗でのセール情報がECサイトにも反映されたりといった施策を行っています。
またリアル店舗やWebサイト・デジタル広告・テレビ・ラジオなどあらゆる媒体で情報を発信し、既存顧客との接点を増やしている点も成功の要因といえるでしょう。
リアル店舗とECサイトの両方で顧客の体験を創出し、積極的に広告を活用するなどの戦略によって顧客獲得に成功した事例です。
参考:株式会社ヤマダホールディングス『2022年3月期通期決算説明会資料』
4位ジャパネットセンカ
ジャパネットセンカは、ジャパネットグループが運営しているECサイトです。
ジャパネットセンカは2016年に現在の形にリニューアルされました。興味深いのは、リニューアルに伴って商品数を約8,500商品から777商品に厳選した点です。あえて商品数を絞ることで、顧客に「本当にいい商品を売っている」という印象を与え、購買意欲を刺激できるのです。
通常、家電ECサイトでは商品を豊富に揃えるサイトが多い中、商品数を絞るという大胆な戦略によって競合との差別化に成功しています。
またすべての商品に商品解説の動画がついているため、イメージ画像よりも伝わりやすいのです。商品解説の動画は他の家電ECサイトにはないため、これも差別化に成功しているポイントでしょう。テレビなどの通信販売の集客力と差別化の戦略が相乗効果となって、ECサイト運営に成功した事例です。
参考:ジャパネットセンカ
5位Joshinwebショップ
Joshinwebショップは、上新電機株式会社が運営する家電ECサイトです。Joshinwebショップの売上高は758億円です。上新電機は関西を中心に店舗を展開しています。2000年にECサイトを構築し20年以上ECサイトを運営しています。
Joshinwebショップの成功要因はリアル店舗・ECサイト・サービスインフラが三位一体となり、それぞれが連携している点にあるようです。例えばリアル店舗からECサイトへ、もしくはECサイトからリアル店舗へと相互送客ができる仕組みを整備しています。
また物流も自社のグループ連結会社で行うためコストの削減とスピーディーな配送に対応しています。単に家電を販売するだけでなく、リアル店舗とECサイトでの相互送客や物流サービスの充実など、EC事業の周辺環境も整え成功した事例です。
参考:上新電機株式会社『統合報告書2022』
ECサイト全体のランキング
日本の家電ECサイトのランキングを紹介しましたが、ここからは世界全体のECモールランキングを流通取引の総額を基に紹介します。
1位アリババグループ
アリババグループは中国でも大きなeコマース企業で、年間アクティブ消費者は8億2,800万人を記録しています。アリババグループはAmazonのようにエコシステムを構築し、中国の市場を獲得していったのです。
さまざまな種類の企業と消費者が相互作用する仕組みを、徐々に拡大していきました。積極的に事業投資を行い最新のテクノロジーを活用して成功した事例です。
2位Amazon.com
Amazon.comは、毎年収益を伸ばしている業界をリードする企業です。Amazon.comはとにかく顧客の購買体験を向上させることを重視しています。例えば、配送では商品購入から商品が届くまでの日数を3.4日から2.2日に短縮しています。業界の平均が5日前後のため、競合と比較しても優位に差をつけているといえるでしょう。
ECサイトも顧客に寄り添って構築されているため、ユーザーの満足度も高いです。ユーザーの課題やニーズを解決するために経営資源を投下し、顧客満足度を高めビジネスを成功させた事例です。
3位JD.com(京東商城・ジンドンショウジョウ)
京東商城は、中国で家電やPC・衣類・食品などを販売するECサイトです。配送面に力を入れており、全国的な出荷およびネットワークを活用して、同日・翌日配送を標準化しています。
また独自のメンバーシッププログラムにも注力していて、600を超えるブランドから送料無料クーポン、特典を配布し多くの顧客を獲得しています。
4位拼多多(ピンドウドウ)
ピンドウドウは、中国の企業が運営するECサイトです。ピンドウドウはユニークなマーケティング戦略で顧客獲得に成功しています。そのユニークなマーケティング戦略には、以下の2つがあげられます。
- 共同購入で格安で購入できる
- Wechatとの連携で11億人にアプローチ
共同購入とは複数のユーザーが商品を購入すると、商品の値段が下がる機能です。
上記によりユーザーは商品を安く購入でき、販売者はより多くの商品を売れるため両者に利益があるのです。そしてメッセンジャーアプリのWechatとの提携により、月間アクティブユーザー11億人にプロモーションできるため効率よく顧客を獲得できています。
家電ECサイト運営のポイント
家電の販売事業とECサイトは相性がいいですが、戦略によって売上や利用者数、顧客の満足度などが変わります。
そのため、ターゲットと施策をセットで分析することが重要です。
今回は、前述した成功企業に共通するポイントを紹介します。家電ECサイト運営のポイントは下記の6つです。
- 商品の魅力が伝わる工夫をする
- リアル店舗とECの融合をする
- SEO(検索エンジン最適化)の戦略を立てる
- 配送にも気を配る
- 複数の販路を利用する
- 会員プログラムを用意する
商品の魅力が伝わる工夫をする
家電ECサイトでは、顧客に商品の魅力が伝わる工夫が大切です。
リアル店舗では販売員が商品の機能や使い方、生活がどう変わるのかなどを説明し、顧客は商品を購入した後の姿をイメージができるのが魅力です。
しかし、ECサイトはリアル店舗と違い、販売員が直接商品の魅力を伝えられません。商品の魅力を訴求しづらい家電ECサイトでは、動画やライブ放送などを利用するとよいでしょう。視覚的な情報を盛り込むことで、商品の魅力や購入後のイメージが伝わりやすくなります。
リアル店舗とECの融合を意識する
リアル店舗と家電ECサイトの融合・連携をしましょう。なぜなら、顧客の利便性が向上するからです。例えば、顧客がECサイトで注文した商品を好きな店舗で受け取れたり、モバイル決済ができたりなどがあります。
上記のようにオンラインとオフラインの垣根をなくし、顧客の購買意欲を高める概念をOMO(Online Merges with Offline)と言います。
とはいえ、すぐにリアル店舗とECサイトの融合が難しい場合は、リアル店舗からECサイトへの利用を促す施策から始めるのがよいでしょう。
SEO(検索エンジン最適化)の戦略を立てる
自社の家電ECサイトを運営するうえで、SEO(検索エンジン最適化)の戦略は欠かせません。なぜならECサイトはWeb上にあり、会社名で検索されない限り認知されにくいからです。
SEOとは、インターネット・ブラウザで上位に表示されるように対策することです。検索からの流入があると、売上につながりやすくなります。
SEOによって上位に表示される頻度が多くなれば、24時間365日買い物ができるECサイトの強みを十分に活かせます。そのためには顧客にとって、有益なコンテンツを届けるように意識するとよいでしょう。
配送にも気を配る
家電ECサイトを成功させるためには、配送に気を配ることも重要なポイントです。
配送もサービスの質を左右する要因だからです。日本の家電ECサイトや海外のECサイトのランキング事例からもわかるように、ECサイト運営で成功している企業は配送にも注力しています。自社の家電ECサイトを構築する場合は、どのような配送方法が顧客を喜ばせられるかを検討しておきましょう。
複数のチャネルを利用する
複数チャネルの利用によって、認知拡大やリアル店舗とは異なる客層の獲得が期待できます。
例えば、Amazon.comや楽天ショップなどのECモールに出店する方法があります。複数の販路を利用すると、ECモール自体の認知度も活用できるのです。他にも認知拡大のためにSNSやオウンドメディアの導入によって、ECサイトへ流入する経路が増えるため有効です。
会員プログラムを用意する
会員プログラムでクーポンや特典を用意すると、成約率やLTV(顧客生涯価値)などが上がり、売上も増加するでしょう。
また会員プログラムは企業側にもメリットがあります。なぜなら会員プログラムによって独自の顧客データを取得できるからです。データから顧客の購買行動やニーズの分析ができ、効果的なマーケティングの戦略を考えられるのです。
海外のECサイト運営成功事例
海外のECサイトは、新しいマーケティング戦略を活用しているものが多いです。その戦略は家電ECサイトにも活かせるでしょう。海外のECサイトの成功事例を紹介します。
Mecca(メッカ)
オセアニア地域で化粧品などを販売しているMeccaは、ユニークなマーケティングで顧客を獲得しています。
商品紹介を行うライブ配信に加え、ビデオチャットを活用したバーチャル接客を行っています。また顧客の要望に合ったコンテンツを配信するため、専用のFacebookファンページを立ち上げて意見を募集し、コンテンツのブラッシュアップも行っているのです。
そしてビデオチャットを使ったコンサルティングサービスを行っています。すでにブランドのコアなファンと既存顧客に対してコンテンツを提供し、単価アップなどにつなげている事例です。
参考:Mecca
株式会社アシックス
株式会社アシックスは日本企業ですが、ECサイト売上比率の7割以上が海外ユーザーによるものです。
株式会社アシックスが海外の顧客を取り込めた理由に、会員プログラムとバーチャルベントの活用があげられます。会員プログラムOneASICS(ワンアシックス)の会員になると以下の特典が受けられます。
- ECサイトの送料が無料になる
- ランニングのトレーニング情報を入手できる
会員プログラムやアプリのデータから、ランナーの行動ニーズを理解してECサイトにつなげる戦略を実施しています。
新型コロナウイルスによるイベント中止が続いたタイミングで、バーチャルレースを実施しました。バーチャルレースにはエントリーさえすれば誰でも参加できるため、世界170か国から参加者が集まったそうです。バーチャルイベントを通してランナーのエコシステムを構築し、長期的な顧客獲得を計画しています。
参考:アシックス
家電ECサイトに実装すべき機能
一般的なECサイトに必要な機能は、ユーザーが操作する際に使われるフロントエンドとECサイト維持のために必要なバックエンドに分けられます。フロントエンドには
- 検索機能
- カート機能
- 決済機能
- FAQ
- レコメンド機能
などがあります。バックエンドには各種管理機能があげられます。
- 在庫管理
- 配送管理
- 顧客管理
- 売上管理
- コンテンツ管理
上記に加えて家電ECサイトには次の機能が必要です。リアル店舗で買い物をするのと同じような機能が必要です。
ポイント付与・管理
1つ目はポイント付与・管理機能です。家電ECサイトでは、顧客のポイント管理が重要です。
顧客1人ひとりが、どのくらいポイントを獲得・利用したのかを正確に把握し、サイトに反映できるかを求められています。リアル店舗でポイントを導入している企業はECサイトとの連携が必要でしょう。
配送料設定
利便性を高めるために配送の時間短縮も大切ですが、配送料を設定する機能も重要です。配送料はサイトの満足度や成約率に影響するからです。配送料が「高い」と感じると、中には購入を諦める方もいます。逆に一定金額の購入で送料が無料になるとしたら、残りの金額を埋めるため他の商品を購入するケースもあります。
結果、顧客単価の増加につながるため、購入価格に応じて配送料を変更できる仕様にしておきましょう。
CRM
CRMとは顧客との関係を管理する機能です。
端的に説明すると、顧客情報やECサイトに紐づく複数の媒体のデータを統合し、マーケティングの支援に活用できる機能です。顧客と直接顔を合わせない家電ECサイトにおいて、CRM機能の搭載は必須です。データを活用し効果的なマーケティング施策を行うには、CRM機能の実装を推奨します。
【種類別】家電ECサイトの構築方法
家電ECサイトの構築方法は次の種類があげられます。
- フルスクラッチ開発
- パッケージ開発
- ECモール
順番にくわしく解説します。
フルスクラッチ開発
フルスクラッチ開発とは、ゼロから完全にオリジナルで家電ECサイトを構築する方法です。構築費用やランニングコストは高くなる傾向があるものの、カスタマイズや販売導線を細かく構築できるメリットがあります。
自社の強みを活かしたマーケティングや、顧客の利便性を追及したECサイト構築が可能です。競合と差別化し、顧客のニーズに柔軟に対応したい企業におすすめの構築方法です。
パッケージ開発
パッケージ開発では、ECサイト運営に必要な機能があらかじめパッケージ化された製品をダウンロードして構築します。ECサイトに必要なものがものがすべて揃っているため、短期間でECサイトを構築できます。
一方初期費用が高くなる傾向があるため、導入の際は相見積もりをして、その商品が自社の課題を解決できるかを考えましょう。
ECモール
ECモールではAmazonや楽天市場のようなプラットフォームに、自社のショップを出店するイメージです。1からECサイトを構築するわけではないため、初期費用を抑えてEC事業をスタートできるメリットがあります。またプラットフォームにはすでに多くの顧客が存在しているため、集客しやすいのも利点です。
一方で独自の仕様にカスタマイズしにくいデメリットもあるため、目的や戦略に応じて出店先を検討しましょう。
ECサイトの構築方法は次の記事でよりくわしく解説しています。ぜひご参考になさってください。
顧客目線でのサイト構築が購買につながる
家電ECサイトの市場は年々拡大しており、家電の販売事業をする企業のEC化も進んでいます。そのため家電ECサイトの構築は今後も増えるでしょう。ただ、消費者の購買行動やニーズ・テクノロジーが常に変化するため、ECサイトの運営は簡単ではないでしょう。
成功事例の企業に共通しているものは、顧客目線で考え抜いたサイト設計になっていることです。家電ECサイトの運用目的を達成するためには、顧客にどのような価値を提供するべきかを考えると有効に運用できます。
学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。