ECサイト向けCMSおすすめ7選|種類・メリットデメリット・選び方を徹底解説

最終更新日:2025.09.26
EC開発
Wakka Inc. メディア編集部
ECサイト向けCMSおすすめ7選|種類・メリットデメリット・選び方を徹底解説
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こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。

ECサイトを、低コストかつ簡単に構築できるツールとして人気のCMS。
近年では、無料CMSをはじめとしたさまざまなツールが提供されている反面、どのCMSを選ぶべきかを悩む声も聞かれます。

本記事では、CMSの基礎知識・メリット・注意点・選び方を解説します。
おすすめのCMS紹介もあわせてご覧ください。

目次

ECサイトにおけるCMSとは?

CMS(Content Management System)とは、Webサイトを構築・運営するためのシステムです。
専門知識がない人でも、CMSを駆使することで、容易にWebサイトを構築できます。

CMSが活用されている主な場面は、以下の通りです。
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Webサイトの種類詳細
コーポレートサイト企業が公式に運用するWeb サイトです。企業に関する情報(事業内容・会社概要・採用情報など)が集約されています。
オウンドメディア企業や個人が所有・運営して情報を発信するWebサイトです。ブランディング・リード獲得などを目的とするケースがほとんどです。
ランディングページユーザーが、広告や検索結果などを経て最初にアクセスするWebサイトです。縦長で1ページ完結型なのが特徴です。
ECサイトネットショップ・オンラインストアなどとも呼ばれ、インターネット上で商品やサービスを販売するWebサイトです。

ECサイト向けCMSの大きな特徴は、販売に直結する機能が備わっている点です。

販売に直結する機能とは、下記のようなものです。
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機能詳細
商品登録・カテゴリ管理商品名・価格・説明文・在庫・画像などの商品情報を登録し、カテゴリ分けすることでユーザーが検索しやすくする機能です。
カート機能・注文受付ユーザーが複数の商品を一時的に保存して、まとめて購入・注文受付できる機能です。
決済機能クレジットカード・電子マネーなど、さまざまな決済方法に対応できる機能です。
在庫管理・配送管理在庫数管理や受注状況確認・梱包・発送手続き・配送状況の管理ができる機能です。
会員情報・購入履歴の管理顧客情報や購入履歴の管理や、顧客リスト作成などができる機能です。

ECサイトにおけるCMSは、上記の機能を一元的に管理・操作できるため、少人数でもスムーズに運営できます。
よって、ECサイト向けのCMSは、ネットショップ運営の効率化や売上拡大を支える基盤ツールです。

また活用法によっては、オウンドメディアとECサイトを単一のCMSで運営し、管理を効率化しているケースもあります。

CMSでECサイトを構築する4つのメリット

CMSを活用するとカートや商品陳列などの機能を容易に搭載できることが魅力です。
また、CMSでECサイトを構築するには下記のようなメリットもあります。

  • 専門知識がなくてもECサイトを構築できる
  • 直感的に操作しやすい
  • デザイン・機能の自由度が高い
  • コストを抑えやすい

それぞれのメリットについて解説します。

専門知識がなくてもECサイトを構築できる

CMSによるECサイトの構築には、プログラミング言語・コードなどの専門知識が不要です。

従来のサイト構築にはレイアウトにCSS、動きを付けるのにJavaScriptといったようなプログラミングの知識が欠かせませんでした。
しかし、CMSはプログラミングの知識がない人でも、パズルを組み上げるような感覚でECサイトを構築できます。

直感的に操作しやすい

ECサイトでは、商品陳列・入れ替えなどの作業に加えて、新商品販売開始や価格変更などの通知も業務のひとつです。
多くのCMSでは、上記のような機能は、状況に合わせて機能を選択して操作するのみで、直感的な操作性に優れている点が特徴です。

直感的な操作性とは、テレビのリモコンをイメージすると分かりやすいでしょう。
テレビのリモコンは、説明書を読まなくても基本的な使い方は何となく分かります。

CMSの操作性もテレビのリモコン並みに優れており、説明書を読み込まなくても操作できるケースがほとんどです。

デザイン・機能の自由度が高い

CMSは、商品や企業のイメージに合わせてカスタマイズしやすいのがメリットです。

既存のECモールに出品する場合は、サイトを構築する労力が少なく済む分、デザインは限定されている場合がほとんどです。
CMSでECサイトを構築した場合は、デザインの変更は自由にできます。

デザインの変更は、競合他社との差別化を図るという観点からも重要な要素となるため、CMSを活用したECサイトは競争力に優れると言えます。

コストを抑えやすい

CMSの中には、完全無料のツールがあります。
代表的なのは、世界シェアトップクラスを誇る「WordPress」です。

WordPressを活用する企業は多く、WordPressでECサイトを運用しているケースもあります。

上記のように、CMSを活用してECサイトを構築したケースでは、低コストでスタートできるのが大きなメリットです。
運用期間を限定したお試し系企画としても起用しやすく、運用を継続する方向になったときも、追加費用が最小限で済みます。

CMSでECサイトを構築するデメリット・注意点

CMSを活用したECサイトは、運用開始後に予定外のコストが発生する場合があります。
例えば「初期段階では無料デザインテンプレートを活用していたが、途中から多機能な有料版に切り替えた」といった場合です。

本章では、CMSで構築したECサイトの運用をスムーズにするための3つの注意点を紹介します。

カスタマイズには限界がある

独自開発したCMSを除き、一般的なCMSのカスタマイズには限界があります。

一般的なCMSは、カスタマイズ性の良さよりも、手軽さや使いやすさを重視する傾向が強いためです。
そのため、デザインの一部のみを動かす・ユニークなデザインを取り入れるなどは、対応が困難なCMSもあります。

CMSによっては、デザインを重視したツールもあるため、優先事項とサービスの特徴を比較しながら検討してください。

オープンソース型はセキュリティリスクがある

CMSの中でも「オープンソース型」と言われるものは、セキュリティ面で特に大きな注意が必要です。

オープンソース型とは、内部コードを公開するタイプのCMSです。
オープンソース型のCMSは、多くの人がデザインやプログラムを自在に変更できるカスタマイズ性の高さがメリットな反面、内部コードの脆弱性を狙ってハッキングされやすいのがデメリット。

ECサイトには、決済システムが不可欠であり、顧客データが集まります。
つまり、ECサイトにとって、オープンソース型CMSの持つセキュリティリスクは無視できないということです。

オープンソース型CMSの活用は、セキュリティ対策を万全にした上で検討しましょう。

独自開発CMSは高コストになりやすい

CMSの独自開発は、汎用型CMSの持つデザイン・機能・セキュリティなどの課題を解決できるのがメリットである一方で、導入にはコストがかかりやすいのがデメリットです。
開発には時間を要することから、運用開始までの期間は余裕を持った設定も要します。

しかし、長期的な運用が決定している場合は、独自開発にかけたコストの回収ができる場合もあります。
CMSの独自開発は、ECサイトの運用でコストを回収できるかを十分に計算した上で検討しましょう。

EC規模拡大時の対応を検討する必要がある

ECサイトは、事業の成長とともに商品数やアクセス数が増加します。
そのため、規模拡大に合わせた対応を事前に検討し、ユーザー離脱リスクに備えなければなりません。

対応を検討すべきポイントは、おもに以下の3つです。
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注意点詳細
データ容量商品や顧客のデータの増加により、サーバーやCMSの処理負荷が高まります。CMSの容量に余裕があるか、拡張プランが用意されているかなどを確認することが重要です。
表示速度ページの表示速度が遅い場合は、ユーザーがストレスを感じやすく、ページ離脱・SEO評価低下リスクが高まります。キャッシュ機能やCDN対応、パフォーマンス最適化に強いCMSかどうかを確認しましょう。
多言語・多通貨対応国内販売から越境ECに拡大する場合は、多言語対応・通貨換算・各国の法規制対応が必須です。将来的な事業拡大に備え、多言語・多通貨対応のCMSを検討してください。

長期的に安定した運営を実現するには、規模拡大に対応できる柔軟なCMSを選ぶことで成長スピードを損なわないよう、適切な対策を講じることが重要です。

ECサイトを構築するCMSの3つの選び方

ECサイトの成功において「どのCMSを選ぶか」というのは大切な要素です。
なぜなら、CMSが機能やユーザーエクスペリエンスに大きく影響するため。

本章では、ECサイト構築向けのCMSの3つの選び方を解説します。

顧客・管理向けの機能を備えたCMSか

ECサイトに欠かせない顧客・管理機能は、それぞれ下記の通りです。
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顧客向け(フロントエンド)機能商品一覧・商品検索機能・カート機能・決済機能など
管理向け(バックエンド)機能商品管理機能・顧客管理機能・セキュリティ対策・売上管理機能など

上記に加えて、フロントエンド機能はスマートフォンに対応しているか、バックエンドに追加を要する機能がないかなどを確認しておきましょう。
スマートフォン対応の可否で引き込めるユーザーの幅が異なりますし、バックエンドの使いやすさ次第で業務効率化につながります。

国内・越境のどちら向きのCMSか

ECサイトは、国内向けと越境(海外)向けで、主に以下のような要素の影響を受けます。
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要素詳細
通貨海外のユーザーが使い慣れた通貨で商品価格を表示することで、利便性向上を図れます。
文化文化的嗜好や商習慣、価値観の違いを理解することで、海外ユーザーに商品やサービスを効果的に届けることができます。
言語ターゲット国で一般的に使用されている言語に対応することで、見込み顧客の獲得が期待できます。
法規制輸入規制・個人情報保護・広告規制・輸出管理規制など、ターゲット国の法規制を確認することが不可欠です。

国内向けのECサイトを構築する場合は、上記のような要素の影響が少ない分、競合他社との差別化をはじめとした他要素に尽力しなければなりません。
越境向けのECサイトの場合は、多言語対応に加えて、各国の物流事情や関税、法規制に合わせた調整が必要です。

上記のように、国内・越境のどちらに向けたECサイトを構築するかによって、選ぶべきCMSは異なります。

CMSのデータ容量に余裕があるか

CMSのデータ容量は、サイトのユーザビリティに直結します。
なぜなら、データ容量に余裕があれば処理の遅延リスクが低下して、ページや商品の表示速度が速くなるため。

ECサイトは、規模によって柔軟に拡張できるのがメリットですが、容量に余裕がなければ拡張がままなりません。
ユーザビリティや柔軟性の高さを保つために、データ容量に余裕があるかどうかを確認してください。

なお、データ容量を拡張できるCMSを活用する場合は、データ容量拡張を申し込んでから反映させるまでの時間も確認するのが大切です。
反映までの時間を把握できれば、スケジューリングが容易になり、スムーズな運営が実現します。

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>新規事業などでECサイトを構築する場合のガイドを作成しました。目的や売上規模に応じたEC種別選定や最適な構築手法についての診断を受けることができます。

ECサイトの運営に必要な9つの業務

ECサイトを円滑に運営するには、9つの基幹業務を理解することや、業務フローの作成による効率的な業務体制構築が大切です。

ECサイトの運営にあたり、必要となる主な業務は以下の9種類です。

  1. ECサイトの戦略を構築:仮説ベースに課題・解決策を検討する
  2. ECサイトの構築方法を検討:CMSで構築・既存のECサービスの利用などを検討
  3. 商品の仕入れ:販売予測をもとに商品数を調整
  4. 有益情報の発信:ユーザーにとって有益な情報を発信して信頼関係を構築
  5. 広報業務:Web広告を活用して自社のECサイトをアピール
  6. 注文受付:商品の注文受付を開始
  7. 在庫管理:適正な在庫量を管理
  8. 商品の梱包・発送:受注した商品をユーザーのもとに届ける
  9. アフターフォロー:発送した商品に対するクレーム・不具合などに対応

上記のように、ECサイト運営に関わる業務は多岐にわたります。
そのため、充実した管理機能や使いやすいインターフェイスを持つCMSを選び、いかにして業務効率化を図れるかが重要です。

運営を開始する予定のECサイトの内容を精査した上で、相性の良いCMSを選択することで、よりスムーズなプロジェクトの遂行に期待できます。

国内ECサイト向けのCMS4選

国内ECサイト向けのCMSには、日本で一般的に使用されている決済システムへの対応力や、スマートフォンにも対応できる高い柔軟性が求められます。
本章では、国内ECサイト向けのCMSを4つ紹介します。

EC-CUBE|国産オープンソース、国内実績豊富

EC-CUBEは、国内での導入実績が豊富なオープンソース型のCMSです。
WordPressと比較して、ECサイトに特化しており、豊富な機能を活用できるのが魅力です。

また、EC-CUBEはセキュリティ面でさまざまな安全対策に取り組んでいます。
脆弱性リストは随時更新され、セキュリティ専門会社と連携し、より安心して利用できる体制を構築しています。

無償で利用できてサポートもあることから、低コストでのECサイト構築におすすめのCMSです。

参照:EC-CUBE公式サイト

ecbeing|中堅〜大企業向け、分析機能が強い

ecbeingは、中堅・大企業を対象としたECサイト向けCMSです。
豊富な決済手段に対応しているほか、割引・送料無料・定期購入など、幅広い販売方法にも対応しています。

ecbeingは、顧客のデータをもとにした分析をもとにしてマーケティング施策を検討できるのが大きなメリットです。
ユーザーの離脱原因を分析し、離脱防止施策を検討及び実施できます。

保守費用はかかりますが、マーケティングの観点からは十分な効果を見込めます。

売上を重視したい企業や、現状の売上に課題を感じている企業向けです。

参照:ecbeing公式サイト

makeshop|大手サポート・セキュリティ万全

makeshopは、インターネット大手のGMOインターネットグループ株式会社が運営するCMSです。

makeshopは、大手企業が提供しているサポート体制が魅力です。
セキュリティ面での不安が少ない上に、ECサイトとしての機能も充実しています。

makeshopは、デザインテンプレートが170種類以上あるのもメリットです。
競合他社との差別化になり、商品や企業のイメージとの整合性も高められます。

makeshopは、機能の豊富さ・セキュリティ面などから、初めてECサイトを立ち上げる人向けです。

参照:makeshop公式サイト

W2 Repeat|リピート通販に特化

W2 Repeatは、商品の定期販売を促進するビジネスモデルのリピート通販事業に特化したCMSです。
搭載した機能の豊富さやさまざまな決済方法に対応する対応力の高さがあり、リピート販売事業に必要なものがほとんど揃っています。

W2 Repeatは、バックエンド作業の大幅な効率化を実現している点もポイントです。
LPノーコード運用によるカスタマイズ性向上・独自性獲得のほか、自動受発注ワークフロー・在庫/配送管理連携・情報の一元管理によって作業効率性の向上に期待可能。

W2 Repeatは、人材が不足しがちな中小企業や、省力化が必要な企業向けのCMSです。

参照:W2 Repeat公式サイト

越境ECサイト向けのCMS3選

越境ECサイトには、多言語対応・シンプルなUIなど、国内ECサイトにはない機能が求められます。
本章では、越境ECサイト向けのCMSを3つ紹介します。

Adobe Commerce|多店舗・大規模運営に対応

Adobe Commerceは、複数サイトを管理する場合におすすめのCMSです。

海外にECサイトを展開する場合は、言語の違いや文化に合わせて、複数サイトを管理するケースが散見されます。
しかし、Adobe Commerceは複数のサイトを管理できる機能を搭載しており、管理の労力を軽減できます。

Adobe Commerceは、複数のECサイトやプロモーションサイトを要する場合におすすめです。

参照:Adobe Commerce公式サイト

Shopify|世界シェアNo.1、越境ECに強い

Shopifyは、実店舗とECサイトの双方で事業の展開を検討したい人にぴったりのCMSです。
その理由は、ShopifyにはECサイト向けの機能が豊富に備わっているのに加えて、実店舗向けの販売管理をサポートできる「Shopify POS」が利用できるため。

実店舗とECサイトの販売管理を別個にしている場合と比較して、単一のプラットフォームで管理したほうが作業効率の向上に期待できるのは明白です。

Shopifyは、日本ではなじみの少ない決済方法に対応できるのもポイントです。
幅広い決済方法に対応できるため、ECサイトを展開する地域を選びません。

参照:Shopify公式サイト

osCommerce|多言語・多通貨対応の老舗オープンソース

osCommerceは、多言語・多通貨対応オープンソースCMSの草分けとして知られています。
また、osCommerceは世界的なECシステムとして、世界トップクラスの利用者数を誇っていることでも有名です。

osCommerceは、短期間・低コストでECサイトを開設できる反面、英語力を要するのが難点です。
日本語版は、2003年2月19日に発表されたバージョンに対応しているもののみであるため、osCommerceを使う場合は、英語力のある人材を確保する方法も含めて検討しましょう。

osCommerceは、英語力のある人材を確保する方法も含めて検討しましょう。

参照:osCommerce公式サイト

ECサイトCMSを選ぶ前に確認すべきチェックリスト

ECサイト向けのCMSを選定する際は、多くのポイントを踏まえて検討しなければなりません。
本章では、ECサイト向けCMSを選ぶ前に確認すべき6つのチェックポイントを解説します。

初期費用・月額費用の予算

ECサイト向けCMSを選定する際は、導入にかかる費用とランニングコストの算出が欠かせません。

ECサイト向けCMSの導入にかかる費用は、規模や機能の複雑さなどによって異なりますが、高額な場合は数百万円かかるケースもあります。
また、サーバー代・ドメイン代・メンテナンス費・サポート費用などの月額は、数千円~数万円ほどが目安です。

無料のオープンソース型を活用する場合も、高度なセキュリティを求める場合は有料となる上に、サーバー代やドメイン代も発生します。
ECサイト向けCMSを選ぶ際は、かかるコストに見合った利益を見込めるかどうかを含めて検討しましょう。

対応できる決済方法

ECサイト向けCMSにおいては、ターゲットとなるユーザーの年代やニーズに応じて、下記のような幅広い決済方法に対応しなければなりません。
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決済方法詳細
クレジットカードECサイトでは主流になっている決済方法です。オンライン決済の基本とも言われるため、導入は必須です。
コンビニ決済クレジットカードの利用に抵抗があるユーザーに対応できるため、顧客層拡大を見込めます。
代金引換現金主義のユーザーやオンラインでの事前支払いに抵抗があるユーザーに選ばれる決済方法です。
銀行振込シンプルで分かりやすいことから選ばれることがありますが、振込手数料や入金確認の手間などのデメリットもあります。
後払い決済商品の確認後に支払いたいユーザーに選ばれ、コンビニ・銀行・郵便局などで支払えます。
キャリア決済若年層を中心に人気があり、おもに低単価の商品販売に向いています。
電子マネー・ID決済スマートフォンで手軽に支払えるため、若年層や外国人に人気があります。

ECサイトでは、対応可能な決済方法が多いほど利便性が高まり、顧客満足度の向上にもつながります。
ただし、手数料や導入コストなどがかかる場合がある点に注意が必要です。

サポート体制

ECサイト向けCMSのサポートは、有人タイプとコミュニティタイプに分けられます。
有人タイプの場合は、有人チャット機能やコールセンターなどで対応するケースから、戦略立案から実務までをサポートする運営代行までと多くのサービスが存在しています。

コミュニティタイプは、ECプラットフォームが提供するものと、運営者同士の交流を目的としたものの2つが代表的です。
ECプラットフォームが提供するコミュニティではシステム関連の技術的なサポートや質問への回答が得られ、運営者同士のコミュニティではノウハウの共有やEC運営上の課題の相談などができます。

運営を検討しているECサイトに応じて、どのような形のサポートが適しているのかを検討することが大切です。

セキュリティ対策の有無

ECサイトのセキュリティは、個人情報を取り扱うため、重要な要素です。
経済産業省は「ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン」を公開し、割賦販売法ではクレジットカード情報の適切な管理が義務化されていることからも、ECサイトのセキュリティ対策の重要性の高さが分かります。

ECサイトのセキュリティ対策としては、SSL/TLS化・脆弱性診断・3Dセキュア・不正検知システム導入などが代表的です。
情報漏えいによる信頼損失や不正利用による経済的な損失を防ぐために、ECサイト向けCMSを選ぶときはセキュリティ対策の有無と内容の確認が欠かせません。

多言語・越境EC対応

多言語や越境ECは、事業拡大への備えとして有効です。

実際に、日本貿易振興機構(ジェトロ)の「拡大するEC市場(世界)」によると、越境EC利用者は50万人単位で増加する予測がたてられています。
上記の状況を踏まえて、国や地域によっては、小口貨物輸入優遇を見直す動きにまで発展しています。

今後も市場規模の拡大が予測される越境ECにおいては、長期的な視点から多言語対応・越境EC対応が可能なCMSを選ぶことが重要です。

拡張性

ECサイトにおける拡張性とは、プラグイン・モジュール・API連携・越境EC・オムニチャネルなどを指します。
拡張性を考える上で大切なのは、おもに以下3つの要素です。

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要素詳細
事業拡大ECサイトの多言語化・複数店舗と在庫数を連携するなど、事業拡大を見越した機能の拡張ができるかどうかが大切です。
必要機能顧客管理・在庫管理・アクセス解析など、ECサイト運営に必要な機能が搭載されているかや、必要時に追加できるかなどを確認するのが重要です。
外部サービスとの連携既存のバックオフィスシステムをはじめとした外部サービスとの連携が図れるよう、API連携機能が充実しているCMSが有利です。

ECサイト向けCMSを選定する際は、現状で必要な機能を確認するだけでなく、将来的に必要となる可能性のある機能を拡張できるのかを確認してください。

CMSを活用したECサイトには限界もある

本記事では、ECサイト向けのCMSや基礎知識などを解説しました。
CMSを活用したECサイトは、低コストかつ短期間で構築できるのが魅力です。

しかし、近年では独立したCMSとECサイトを連携させ、マーケティングと購買管理をそれぞれで実施する方法に注目が集まっています。

マーケティングと購買管理を独立して実施することで、総合的な作業効率が高まると考えられるためです。
CMSを活用したECサイトに限界を感じている場合は、CMSとECサイトもしくはシステムとの連携を検討してみましょう。

●料金目安もわかるECサイト構築ガイド
>新規事業などでECサイトを構築する場合のガイドを作成しました。目的や売上規模に応じたEC種別選定や最適な構築手法についての診断を受けることができます。

この記事を書いた人
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