【女性エンジニア】M村師匠と弟子Y嶋
こんにちは。Wakka Inc.人事担当の林田です。
Wakka Inc.はシステム開発の上流工程を日本で、下流部分をベトナムで行う分業体制を取っていますが、今回のブログでは、日本で設計業務に携わっている二人の女性エンジニアにインタビューをしてみました。
お話しを聞いたのは、チームを牽引しているエンジニア歴30年のM村さんと、エンジニア歴9年のY嶋さんです。エンジニアの世界ではまだまだ女性は少数派で、現在(2024年)Wakka Inc.の男女比も4:1となっています。少数派ではありますが、隠しきれない存在感を放ちつつもシャイ(?)なおふたりですので今回は名前出し顔だしNGということで、林田が描いた似顔絵にてご紹介していきます。
はじめにWakka Inc.のシステム開発部の体制について
Wakka Inc.はシステムの品質維持のため、一次請けのみで開発を行っています。システム開発部は大きくふたつのプロジェクトに分かれています。
わかりやすく言うと①大きなシステム開発、②その他のシステム開発です。
M村さんとY嶋さんは①を手掛けています。
これは大規模な基幹業務システムの開発で、DBテーブル数1,000以上、画面数700以上など、大規模かつ複雑なシステムです。
この大型のシステム開発を中小企業のWakka Inc.がどのように進めているのか謎でしかありませんよね。
Wakka Inc.はもしやブラック企業なのか。しかし平均残業時間は15時間で成り立っている。ナゼなのか。
この辺りをひも解いていければと思います。
また業務内容や仕事に対する姿勢、今後のキャリアプランについてなども、それぞれの目線でお話しいただきました。
おふたりの関係性について
まずは、おふたりのエンジニア歴とwakka歴を教えてください
M村:エンジニア歴は30年です。Wakka Inc.歴は、2019年4月入社なので5年目くらいですかね。
Y嶋:高校入学してすぐIT企業でアルバイトをはじめて、そのまま正社員になって、その後Wakka Inc.に入社したので、エンジニア歴は今年で9年になります。社歴は今年で5年目です。
少し前まではメンバー管理などもしていましたが、今は黙々とドキュメント作成をしています。最近はクライアントさんと直接やり取りをしながら要件を固める作業も増え、機能そのものの目的を深く理解する必要があるので、大変だけどやりがいを感じています。
M村さんはY嶋さんのメンターということで、おふたりの関係性についてもう少し教えてください
M村:メンターというほどのことではないですよ。面倒見てたというくらいの感じで、業務や一緒のお仕事やっている仲間的なぐらいのイメージで私はいるんだけどな。
Y嶋:私から見たら師匠です。
入社当時20代前半で社会人としてもまだまだで、本当におんぶに抱っこで1から10まで教えてもらっていました。困った時に相談すればアドバイスをいただけたり、一緒に考えてくださるので心強いです。
業務内容について
今かかわっているプロジェクトでのご自身の業務内容についてお伺いしたいです。
M村:今は、新システムを開発するプロジェクトに携わっています。部長(兼PM)がいてその下にメンバーという体制で、うちは人が少ないので、要件整理、設計、開発、アプリ基盤など、さまざまな業務に携わっています。
私の業務内容としては、もはや『全部』としか言いようがないかも(笑)。
ポジションをあえていうと開発リーダーになると思いますが、メンバーが協力し合ってそれぞれできることを能動的に進めてます。
Y嶋:規模が大きいのに、一人がやってることが多すぎですよね(笑)
今はどんどん人も増えてきて、ちょっとずつ自分の業務に集中できる環境になってきています。
体制が整いつつある、過渡期ではありますよね。
今の話を聞いているとブラック企業を疑わざるを得ないんですけど、それなのに平均残業時間が15時間で成り立ってるって謎が深まるばかりです。
M村:残業しろっていう風潮がないのがいいですよ。残業をそんなに良しとはしない雰囲気。だらだらした残業っていうか、とりあえず残業してれば偉いみたいなのがほんとに一切ない。定時内に仕事してスパッと終わるのが理想だから。長く働いたところで頭が回らなかったら、あんまりいいことないし。締め付けが少ないところが、いいところです。
Y嶋:休みを取らなくちゃいけない時はしっかり休暇取得できるし、働き方に対する理解が柔軟ですよね。会社の空気感がいいです。
上流工程に関わるエンジニアの1日の仕事の流れってどんな感じなんですか?
M村:上流工程のエンジニアの仕事の流れは、最初からリリースまでって流れはあるんだけど、システムの開発の工程だけで言うと、まずは要件定義です。お客様が作りたいものを聞いて、そこからどういうものを作っていくか決めています。
次は一つずつの機能を検討して仕様を作ったり、その仕様を作ったら今度は設計をして、 設計が終わったら開発をして、テストをして、最後に結合試験で全てのつながりを確認したらリリース。これが開発の工程なんですね。 エンジニアの仕事っていうのは、その工程ごとに自分がやってることを終わるまでやるから、 1日のサイクルとか1週間のサイクルじゃなくて、今やってるものをその日やっていく。それが終わったら次の工程っていうことになるので、1日1週間1月じゃなくてシステムの開発のサイクルに合わせて自分のやることが日々決まる感じかな。
例えば事務作業だと、一か月の中で月初にやることや月末にやらなければならないことが決まっているじゃないですか。ああいう感じではないんですよね。
ある程度計画を立ててやるのが普通なんだけど、計画以外に割り込み案件が入ったりするからね。そのときは優先度を決めたりと、日々調整しながら作業しています。
Y嶋:そうですね。粛々と優先度の高い作業を一日一日こなしている感じです。以前メンバー管理をしていた時は、プロジェクト全体の進捗やスケジュールを意識していましたが、今は自分の作業の優先順位やそれぞれのデッドラインは気にしながら進めています。
エンジニアとしての姿勢
得意分野や好きな開発フェーズはありますか?
M村:私が好きなのは開発。特にプログラミングですね。達成感もあるし、楽しいからずっとやっていられる。
Wakka Inc.は開発はベトナムのLampartでやるから、日本では基本的に上流工程だけだけど、採用面接の時に「開発、少しでもできますか?」って確認して入社したくらい。 今は、難しいものだと書き方のサンプルを一個作ってベトナムの方へ渡したり、厄介そうなものは自分で開発もしましたね。
Y嶋:わたしは前職で実装とかちょこちょこ携わっていたんですが、もっと上流をやりたいなと思ってWakka Inc.に入社しました。それで実際やってみて、設計、好きだなって思いました。設計とか仕様を固める時、こうしたらもっとシンプルになるかなとか 、処理の流れや画面導線とか俯瞰してみた時に、一見繋がってなさそうに見えても影響でちゃうなとか、そういうのを頭の中で考えるのが結構楽しいです。
達成感としては『効率化できた!』っていうところですかね。
設計が煩雑だと、出来上がってきたものも当然めちゃくちゃになっちゃうので、頑張って上流のところで、みんなにわかるように作り上げたいですし、めんどくさがり屋なので省略できるところは徹底的に省略したいというモチベーションで取り組んでいます。
仕事を進める中での心がけについておしえてください
Y嶋:わたし自身入ったばかりの頃は右も左もわからず、何がわからないのかもわからない状態でした。そこでどんどん聞けばよかったんですけど、自力で質問するための材料を揃えなきゃと思ってしまって、なんだかよくわからないまま時間切れということもしばしばありました。だんだん慣れてくると聞くべきポイントやタイミングもわかってくるのですが、最初はなかなか難しかったです。少しずつ教える側にもなってきたんですが、どうすればわかりやすく説明できるかを昔の自分と重ねて考えています。新しく参画された方からの質問を通して自分の理解も深まり一緒に成長できているなと感じています。
業務に対してもあまり気負わずやっています。
その時の自分のベストは尽くしているので、後から鬼のように指摘が入っても反省して次に生かせればいいやくらいの気持ちです。一番怖いのは作業の優先順位を間違えることと、確認不足のまま進めて手戻りになることです。プロジェクト全体に影響を与えてしまうので、そこだけは間違えないように気を付けています。
心に残っているエピソード
SEとして心に残っているエピソードはありますか?(大変だった・爆笑した・失敗した・この人スゴイ!と思った)など
M村:今思い出しても恐い背筋の凍るエピソードがあります。
30年近く前の新人の頃のWindowsもない時代の話なんだけど、作り上げたものを1ブロック全部消しちゃったというのが、本当に一生忘れられない大事故。
commandでdeleteしちゃって、クビを覚悟しましたね。
だけどクビにはならなかったので、さらに頑張ろうって思ってひたすら努力しました。
そんな経験があるから、ミスが無いようにものすごく気を付けるようになりました。
エンジニアやってて、爆笑した話とかはないですね。
夜中まで働いていてテンションおかしくて笑ってるっていうブラックな昭和エピソードならいっぱいあるんですけど、Wakka Inc.での話ではないので(笑)
では、この人スゴイ!と思う人いますか?
Y嶋:わたしから見たら全員すごいのですが、M村さんほんとうにスゴイです!開発での守備範囲が広すぎて、スゴイしかないです。設計も実装もバリバリこなしていて、まさにフルスタックエンジニアという感じで、わたしの目標です。
それからプロパーのメンバーだけでなく、経験年数の長い協力会社の方からも日々学ぶことが多いです。
M村:Y嶋ちゃんですね。成長速度がいい。素直だし忍耐力もあるからエンジニアとして仕上げたいという気持ちになります。
Y嶋:師匠。本当に嬉しいです。。。
キャリアプラン
今後のキャリアプランはありますか?
M村:キャリアプランはないですね。もはや日々の仕事をやるだけです。
ただ、知識欲が強いので新しい知らないことを知るっていうのは好きですね。社内で開かれる勉強会にも全部出ていて、楽しんで聞いています。
この業界って日々テクノロジーが変わっちゃうし、教えてもらえることは楽しく吸収するようにしています。
Y嶋:わたしは設計部分をできるようになって、それが実装とちゃんとつながってやっと一本になれるかなっていう気がするので。そこの強化ですかね。
要件定義の数こなして、設計書もどんどん作りたいです。仕様をパズルみたいに組み立てているときが一番楽しいので。
最後に求職者の方に向けてひと言お願いします。
Y嶋:やる気があれば、ちゃんとサポートしてくれる人がいるし、中小企業ならではだと思いますが希望すればいろいろやらせてもらえる環境です!!
M村:Y嶋さん!その通り!
まとめ
今回のインタビューでふたりの仕事への真摯な姿勢を改めて感じることができました。
大きなシステムを組み上げて行くには、基礎となる部分が非常に大事になります。
基礎がガタガタだと、リリース後の修善に時間が費やされ、長く使えるシステムにならないことは火を見るよりも明らかです。Wakka Inc.では整理された仕様書・設計書をきちんと書いておくことで、新しい技術や業務の変化があった時でも、スムーズにアップデートできるシステム開発を心掛けています。
その繊細な業務を牽引しているのがM村さんであり、その教えを受け継いでいるのがY嶋さんをはじめとするプロジェクトのメンバーです。
大きなシステムの全体像をみながら上流工程に関わることで確実に成長でき、なお且つ定時内にスパッと仕事を終わらせることを理想としているメリハリのある環境で、あなたもフルスタックエンジニアを目指してみませんか?
ご応募お待ちしております。
それではまた👋
長らくサービス業に従事していましたが、結婚を機に営業事務職へ転身。Wakka Inc.では、管理部兼ライターとして働いています。 最近、明鏡止水 〜武のKAMIWAZA - の影響で、5歳の息子と一緒に合氣道を始めました。 5級への昇級審査のため技5つを猛練習中です!