事業展開のメリットとデメリット|多角化経営の戦略や事例も紹介

最終更新日:2024.10.25
DX・システム開発
中垣圭嗣
事業展開のメリットとデメリット|多角化経営の戦略や事例も紹介
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こんにちは。Wakka Inc.ラボマネージャーの中垣です。
事業展開は、会社が成長し続けるために重要な戦略です。「新たに事業の展開を検討しているが、進め方がわからない」と思われている方もいるのではないでしょうか。この記事では、そのような悩みをお持ちの方に向けて、

  • 事業展開のメリット・デメリット
  • 事業の多角化で注意すべきポイント
  • 事業展開の成功事例

を徹底的に解説します。ぜひ貴社の課題解決に本記事をご活用いただければ幸いです。

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事業展開・多角化経営とは?

事業展開と事業の多角化はほぼ同義であり、多数の事業を展開して市場のシェアを獲得する経営手法を多角化経営と呼びます。
事業展開は、現在の事業とは別の分野や類似した市場に、新しい商品やサービスを展開することです。事業展開に成功すると売上や利益が増加して、自社の価値を高められます。後述する事業の多角化のメリットを活かせば、盤石な経営基盤を築けるでしょう。
しかし、新たな市場に進出して利益を出すことはそう簡単ではありません。
「いかにして事業の多角化を成功させるか?」は多くの企業が抱える共通の課題です。また、企業によっても異なりますが、売上の拡大やリスクヘッジを目的として事業を多角化するケースが多いようです。

事業の多角化戦略は4つに分類される

企業が新事業の展開を考えるときに重要な要素となるのが「誰に」「何を」「どのように」売るかです。また、「類似した市場と新しい市場のどちらで挑戦するか?」も悩ましい問題です。
事業の多角化をするときに役立つ基本的な戦略は、次の4つがあります。

  • 垂直型
  • 水平型
  • コングロマリット型
  • 集中型

ぜひ「自社のサービスや技術がどの戦略ならマッチしそうか?」をイメージしながらお読みください。

垂直型

垂直型は、サプライチェーンの上流や下流に新サービスを展開する戦略です。特徴は、業界や市場は大きく変わらないため、既存の技術レベルやノウハウをさらに充実させられることです。例えば、

  • 飲食店が食材を生産して販売する
  • 繊維メーカーがアパレル商品を製造する

などがあります。近年はIT業界でも、下流工程を請け負っていた会社と上流工程の会社が統合して、自社で一貫したサービスを展開している企業も少なくありません。
垂直型の事業展開は既存の事業と類似しているため、既存顧客や取引先にアプローチしやすいといった利点もあります。

水平型

水平型は、既存事業のノウハウや技術を活用し、類似した市場に新たなサービスを展開する考え方です。
垂直型と似ていますが、「同じ市場に新サービスを展開するのか?」「関連性のある別の市場に挑戦するのか?」の違いがあります。類似した市場にサービスを提供するため、既存の技術を活かしやすいことが特徴です。
水平型の例は、

  • 紙媒体のデザイン会社がWebデザインのサービスを開始する
  • テレビの制作会社がYouTubeコンテンツを制作する

などが挙げられます。提供するサービスの本質は変わらないため、既存事業との相乗効果も期待できるでしょう。

コングロマリット型

コングロマリットとは、英語で「集合体や複合企業、集団になった」などの意味があります。
コングロマリット型は、既存の事業とまったく関連のない市場へ進出してシェアを拡大することを指します。例えば、

  • IT企業が造船事業に挑戦する
  • 飲食店が家事代行サービスを展開する

といったことです。もう少し狭い意味として、他の事業や企業を合併、買収して事業を多角化する企業のことも、コングロマリット型として扱います。
まったく知見のない市場のため、収益化する難易度は高いですが、ビジネスの可能性を広げられるメリットがあります。コングロマリット型で成功すれば、新市場の知見やノウハウが貯まるため、垂直型や水平型の戦略と組み合わせたさらなる事業展開も期待できるでしょう。
コングロマリット型では、いかに効果的なマーケティングを行えるかが重要になります。

集中型

集中型は今あるノウハウと技術を活かし、これまで接点のなかった市場や顧客にアプローチする戦略です。水平型と似ていますが、異なる分野や市場に展開する点が異なります。
例えば、カメラやフィルムに関する高度な技術を医療機器に転用した富士フイルムの事例は有名です。他にも、カーボン加工企業がゴルフシャフトを生産する技術を活かし、自転車のフレームを製造するといった例も挙げられます。今までと違う市場に挑戦するため、新規開拓する力が必要です。

企業が事業拡大をする理由

もし自社で事業を展開するとしたら、どの多角化戦略で展開するかは想像できましたか?事業を多角化する際には、事業展開の目的や理由を明確にする必要があります。
ここからは、企業が事業展開する目的や理由を3つご紹介します。

売上を拡大したいから

ビジネスをしている以上、売上の拡大は最重要課題です。事業の多角化に成功すれば、新事業の収益が増え、会社全体の売上も伸びます。
売上が増えれば、従業員に還元できたり、他のことに投資ができたりと選択肢が広がります。

成長し続けるため

企業が存続するには、顧客や市場に価値を提供し続ける必要があります。世の中の人々の価値観や市場のニーズは常に変化し続けているため、変化に対応できなければ価値を提供するのは難しいでしょう。
価値を提供できなければ売上は上がらないため、企業の存続は厳しくなってしまいます。
当然ながら、永遠に売れ続ける商品やサービスはありません。プロダクトや事業は、以下の流れを経て売上が推移していきます。

  • 導入期(認知を獲得し軌道に乗るまで)
  • 成長期(売上が最大化する段階)
  • 成熟期(売上が安定した後、緩やかに下降する)
  • 衰退期(売上は減少し、再度増加することはない)

事業やサービスが衰退期に入ったまま、現状を維持していたら売上は伸びず、会社も衰退してしまうでしょう。多くの企業は衰退を回避し、会社を成長させ続けるために事業展開をするのです。

海外の市場を狙うため

海外のマーケットに挑戦することも事業拡大の1つです。人口減少とともにマーケットの規模が縮小する日本でビジネスをし続けるのではなく、海外に挑戦するという企業も少なくありません。
日本より海外の市場規模の方が大きいため、売上拡大が見込めるメリットがあります。

事業展開のメリット5つを徹底解説

事業の展開にはどのようなメリットがあるでしょうか?事業の多角化によるメリットは次の5つです。

  • 売上の拡大
  • 多角化による相乗効果
  • 衰退リスクの回避
  • 経営体質のポジティブな変化
  • 投資家に好印象

順番に解説します。

事業展開のメリット1 売上の拡大

まず第1に、事業拡大をすることによって売上の拡大が見込めます。既存事業の収益に加えて、新事業も収益化できれば売上は増えるからです。
参入した市場の収益性が高ければ、より大きな利益を獲得できるでしょう。売上が拡大することにより衰退リスクの軽減にも繋がります。そして、選択肢も増えるため多角的な視点を持てるようになります。
事業の多角化によって、複数の事業から収益が獲得できるため、経営の基盤が安定しビジネスも好転していくでしょう。

事業展開のメリット2 多角化による相乗効果

2つ目のメリットは相乗効果(シナジー効果)が期待できる点です。シナジー効果が生まれる理由は、外部からの知識やノウハウを活用できるからです。
Aの業界では当たり前のことでも、Bの業界では革新的なものとなることも少なくありません。
既存の市場のノウハウを新市場で活用する、もしくは新市場で得たノウハウを既存事業に採り入れるといった双方向の相乗効果が期待できます。外部からのノウハウや知見を活用することで、会社の強みが増え競合と差をつけられるでしょう。
さらに、ノウハウや知見だけでなく技術面でも相乗効果が期待できます。先ほど説明した多角化の戦略のなかでも、下記の3つは特にシナジー効果を生みやすいです。

  • 水平型
  • 垂直型
  • 集中型

1つの戦略で成果が出た後に、さらに事業を拡大するとなれば、戦略を組み合わせて事業を展開するとシナジー効果も強まるでしょう。
また水平型の展開ではマーケットが類似しているため、既存事業から新規事業、または新規事業から既存事業へと顧客を循環できる可能性があります。

事業展開のメリット3 衰退リスクの回避

3つ目のメリットは衰退リスクの回避です。先ほど、商品や事業には成長から衰退までの流れがあると説明しました。
どのような商品やサービスにも衰退期があり、いずれ成長の伸び率は横ばいになります。そのため、1つの事業のみを続けた場合、売上や成長が鈍化して衰退する恐れがあるのです。
複数の事業を展開して多角化経営をすれば、個別の事業の売上が減少したときにも、企業の衰退リスクを回避できます。事業の衰退期のほかにも、予期せぬトラブルによってビジネスが衰退してしまうリスクもあります。
事業の多角化によってリスクを分散できれば、予期せぬ業績不振への備えにもなるでしょう。リスクを回避できる安心感が、確かな意思決定を支える土台となるのです。

事業展開のメリット4 経営体質のポジティブな変化

4つ目のメリットは、経営体質にポジティブな変化が生まれることです。事業展開などの投資を続けることで挑戦のハードルが下がります。挑戦のハードルが下がることで、経営陣のマインドが変化します。
そして経営陣の変化が組織全体に広がり、社員も挑戦しやすい企業文化が形成されるのです。
挑戦を容認する文化は多様性を生み、柔軟に変化できる組織になるため、事業展開することは長期的にもメリットがあると考えられます。

事業展開のメリット5 投資家に好印象

5つ目のメリットは投資家から好印象を得られることです。
事業から出た利益をそのまま会社に留めておく企業と、積極的に事業に投資している企業では、どちらが成長する可能性があるでしょうか?積極的に事業に投資している方が成長する可能性があるでしょう。
投資家の視点で考えると、「将来、利益が出てリターンを得られそうな企業に投資をしたい」と思うはずです。
事業展開とは事業への投資に他ならないため、事業投資をしている企業は投資家から好印象を得られるのです。

多角化経営のデメリット3つ

ここまでは事業を多角化するメリットをご紹介しましたが、事業展開にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?多角化経営のデメリットは次の3つです。

  • コストがかかる
  • リソースが分散する
  • 金のなる木になるとは限らない

コストがかかる

1つ目のデメリットはコストがかかることです。
多角化経営を進めるためには、どの事業であっても先行投資が必要です。また、事業を展開した初期は収益性が低いため、赤字の期間が少なからずあることも覚悟しなければなりません。
他の事業と集客力や技術力を共有してコストを軽減できたとしても、新規事業を立ち上げるには、やはり多くのコストがかかります。事業によって異なりますが、一般的に以下の5つのコストがかかると考えられます。

  • マーケティング費用
  • サービス開発費用
  • 採用や育成のコスト
  • 設備費
  • 外注費用

また、新規事業にかかる費用に他事業の売上を投下するのか、外部から資金を調達するのかも悩ましいところです。既存と新規の事業それぞれの資金や現金の流れ、いわゆるキャッシュフローのバランスにも注意しましょう。

リソースが分散する

2つ目のデメリットはリソースが分散する点です。
事業の多角化により、人的あるいは情報・技術などのリソースを分散しなければならなくなります。今まで1つの事業に投下していたリソースが分散されるので、経営効率が落ちる可能性があります。
経営の効率が落ちると対応が後手に回ったり、問題を見落としたりと事業の成長に影響が出るでしょう。
しかし、新規事業に注力するために既存の事業をないがしろにするわけにはいきません。
事業の多角化によるリソース分散を軽減するには、事業の責任者を置き、経営者・経営陣がいなくても事業を運営できる仕組み作りが大切です。

金のなる木になるとは限らない

3つ目のデメリットは、新しい事業が金のなる木になるとは限らないことです。展開した新事業が、必ずしも思い描いた結果になるとは限りません。想定通りにいかず、ほとんど収益化できないケースもあるでしょう。
事業展開は投資であるため、失敗のリスクもあるのです。場合によっては、事業を軌道修正しても結果が好転せず、損失が大きくなることもあります。
損失を大きくしないためには、撤退の基準を設けて、リスクを最小限に抑える準備をすることが肝要です。
また、経営リソースをどのように分配するかも重要なポイントです。あらかじめリソース分配のシミュレーションを行うのも良いでしょう。

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事業展開で注意すべきポイント

これまで、事業展開の戦略やメリット・デメリットなどを紹介してきました。ここからは事業展開で注意すべきことを紹介します。事業の多角化で注意すべきポイントは以下の4つです。

  • 小さく始める
  • 効果的なマーケティングを行う
  • 新事業を過信しすぎない
  • 仕組みや組織の体制を整える

事業の多角化のメリットを最大限に活用し、デメリットの影響を軽減して、事業を成功に導きましょう。

小さく始める

先ほど、新たに事業を展開するときは先行投資が必要で、多くのコストがかかるとお伝えしました。コストを最小限に抑えるには小さく始めることが有効です。
最初から多くのコストを投入してしまうと、軌道の修正が必要なときにコストを追加できなくなる場合があります。
費用や人的なコストの追加が不可能な状態では事業の軌道修正が難しくなり、損失も大きくなってしまうでしょう。
一方で、資金や人的なコストを少しずつ投下していけば、経営リソースの調整が可能で、失敗のリスクを最小限にできます。
また、小さく始めると少しずつ知見やデータが蓄積するため、コストのかけどころを判断できるようになるでしょう。

効果的なマーケティングを行う

事業の多角化には4つの戦略があるとご説明しましたが、どの戦略で展開するとしてもマーケティング戦略は不可欠です。
たとえどんなに良いサービスであっても、顧客に認知され購入されなければ売上は上がりません。売上が上がらなければ新事業もクローズせざるを得ないでしょう。
事業展開の成功確率を上げるにはマーケティングが非常に重要です。実行した施策はしっかりと分析・改善し、高速でPDCAを回していきましょう。

新事業を過信しすぎない

繰り返しになりますが、新事業やサービスが必ずうまくいくとは限りません。新事業を過信しすぎないことは、リスク回避の意味もありますが、会社が成長するためにも大事な考え方なのです。
新事業が成長しているとき、成熟期にいるときにこそ、次の事業展開を考えることが必要です。事業を過信しすぎると、問題発見が遅れ、経営に影響を及ぼす恐れもあります。
主力の事業と新事業のバランスを考えたり、戦略の微調整をしたりと、全体を俯瞰できる視点があると良いでしょう。

仕組みや組織の体制を整える

組織の指揮をとる人が少ない会社では、事業多角化によるリソース分散の影響は大きくなります。特に経営者のリソースが埋まりほかのことに手が回らなくなると、意思決定の質が下がります。
経営者が新事業に注力するために、仕組みや組織の体制を整えるべきでしょう。理想は既存の事業に経営者がほとんど関与しなくても、自動で回る状態です。
いきなり自動で回る仕組みを作るのは難しいため、事業を展開する前に環境を整えておく必要があります。
仕組みを整えるには組織の協力を得ることが不可欠です。事業を展開する目的や方向性を社内に共有して、一丸となって事業を展開しましょう。

多角化経営に挑戦している企業の事例

事業展開の事例を知ると、イメージが明確になり、より自分事化できるのではないでしょうか?ここからは、事業の多角化に成功した企業の歴史や特徴を紹介します。
このパートでご紹介する企業は次の通りです。

  • Amazon.com, Inc.
  • 株式会社カカクコム
  • ドワンゴ株式会社
  • 株式会社リクルート
  • デル・テクノロジーズ株式会社

Amazon.com, Inc.

Amazonは欲しいものをいつでも購入でき、独自の流通システムで商品が素早く届く、顧客満足度の高いサービスを提供しています。
Amazonは多岐に渡り事業を拡大し、今やメガベンチャーとなり、通販だけでなく、様々なサービスを展開していることでも有名です。

Amazonの歴史

Amazonは積極的に事業投資をしており、利益を出さない企業とも言われています。
本をオンラインで売るサービスからスタートしたAmazonは、設立3年後にはナスダックに上場し、日本にも進出しました。
日本に進出した際には、小売事業者がAmazonに出品できるシステムを導入し、有料のAmazon Primeサービスも展開しています。その後、オンラインで読書できるデバイス(Kindle)を販売して売上を順調に伸ばしました。

Amazonが展開しているサービス

Amazonが展開しているサービスは

  • Amazon Webサービス(クラウドサービス)
  • Amazonプライム(会員制プログラム)
  • Kindle Unlimited(定額制の電子書籍読み放題サービス)
  • Amazonベーシック(プライベートブランド)
  • Amazon Music Unlimited(定額制音楽聴き放題サービス)

などです。これ以外にも数多くのサービスがあり、例えば米国では、レジがなく商品を持ったままお店を出ても、自動で決済される無人コンビニAmazon Goを展開しています。
Amazonは事業の多角化によって成功したイメージが強いですが、実は撤退している事業も少なくないのです。
スピード感が早く、数多くの事業展開に成功している理由は、挑戦する心構えが組織全体に浸透しており、失敗しても許容される文化が形成できているからと考えられます。

出典:Amazon Newsroom

株式会社カカクコム

株式会社カカクコムは、Webメディアを中心に日本屈指の集客力を誇るサービスを展開している会社です。カカクコムははじめ、価格.comの前身となるレビューサイトをWeb上で展開しました。
その後、レストランなど飲食店の検索・予約ができる食べログ事業を展開しています。カカクコムの展開サービスは

  • 価格.com(購買支援サイト)
  • 食べログ(レストラン検索・予約サイト)
  • 求人ボックス(求人情報検索サイト)
  • 映画.com(映画情報サイト)
  • スマイティ(不動産住宅情報サイト)

などです。Webメディア運営のノウハウを活かした、水平型の事業展開によって成功している事例の1つです。

出典:株式会社カカクコム『2023年3月期第1四半期決算説明会

ドワンゴ株式会社

ドワンゴ株式会社は、ニコニコ動画やニコニコ生放送などの動画配信サービスを主力事業とする企業です。
横方向に流れる独自のコメント機能が特徴的で、根強いファンを持ちます。動画事業のイメージが強いドワンゴですが、実はほかにも

  • Webサービス
  • ゲーム
  • 教育事業

など様々なサービスを展開しています。創業当初はネットゲームのシステム企画や開発、運用などを手掛けるコンサルティング事業からスタートしました。
そこからゲームのコンテンツサイトを展開して、ニコニコ動画などの事業を拡大していったのです。既存の事業に捉われず、積極的に事業を展開する姿勢がビジネスを成功へ導いたと考えられます。

ドワンゴ株式会社の事業一覧

  • ニコニコ
  • バーチャルキャスト(バーチャルキャラクターに変身でき生配信や友達との会話が楽しめる)
  • ドワンゴジェイピー(音楽配信サービス)
  • クリエイターサポート業
  • 角川ドワンゴ学園(インターネットの精度を活用したネットの学校)

参考:株式会社ドワンゴ

株式会社リクルート

「まだ、ここにない、出会い。」のキャッチフレーズで有名な株式会社リクルートは、展開している事業も多岐に渡ります。1960年に人材サービスで創業し、大学新聞の広告代理店をしていました。
大学新聞に求人広告を載せるサービスは順調でしたが、社会的な背景から別のサービス展開を余儀なくされます。創業2年目に第2のサービスとして、新卒採用の広告のみを集めた情報誌を展開し、就職マーケットの創出に成功します。

その後、

  • 住宅
  • 結婚
  • 飲食
  • 美容

などの分野に進出し、現在の多角化経営に至るのです。株式会社リクルートの事業を一部抜粋し、ご紹介します。

  • 就職ジャーナル(新卒採用サービス)
  • リクナビ(新卒採用サービス)
  • リクナビNEXT(中途採用サービス)
  • SUUMO(不動産・住宅サイト)
  • ゼクシィ(ブライダル情報誌)
  • じゃらん(旅行予約サイト)

参考:株式会社リクルート

デル・テクノロジーズ株式会社

デル・テクノロジーズ株式会社は、パソコンや周辺機器の製造販売から修理サポートまでを行う世界でも有数のテクノロジー企業です。事業の利益などの多大な費用を研究開発に投資し、事業展開をしてきました。
パソコンの販売に始まり、修理サービスやコンサルティング事業でもシェアを獲得しています。
デル・テクノロジーズ株式会社のサービスを、一部抜粋してご紹介します。

  • APEX(クラウドサービス)
  • パソコンの製造・販売
  • パソコン修理
  • 周辺機器の販売
  • IT機器の廃棄サービス

まとめ|勝ち残りたいなら事業展開がおすすめ

事業展開には、

  • 売上の拡大
  • 衰退リスクの回避
  • 事業間のシナジー効果

などのメリットがあります。一方で、経営資源が分散して、経営の効率が落ちる可能性がある点がデメリットです。経営者が不在でも、事業が円滑に運営できる仕組み作りがカギといえるでしょう。
また、事業の多角化に成功している企業は、常に新しい可能性を探し、挑戦する文化を築いていることが共通しています。まずは経営陣から、チャレンジ意識を強く持つことが大切ではないでしょうか。

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この記事を書いた人
中垣圭嗣

WebメディアでPGから管理職まで幅広く経験し、Wakka Inc.に参画。Wakka Inc.のオフショア開発拠点でラボマネジャーを担当し、2013年よりベトナムホーチミンシティに駐在中。最近では自粛生活のなかでベトナム語の勉強にハマっています。

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