【基礎編】システム開発の相場を知るための、基本的な考え方とは?

2022.07.15
中垣圭嗣
system development
目次

はじめに

みなさんこんにちは。みなさんこんにちは、Wakka Inc.ラボマネージャーの中垣です。
システム開発の外注を検討されている方にとって、どのくらいの金額感でシステム開発を依頼できるのか気になると思います。

結論から言うと、それはシステムの種類や開発方法によって金額は変わってきます。
ただ、システム開発にかかる金額の大部分は人件費ですので、外注先の月額の人件費単価のイメージを持っておくと金額相場を掴みやすくなります。

そこで今回の記事では、システム開発の外注を検討されている方に向けて、
システ開発の外注費用のベースとなるシステム開発の種類、エンジニア単価、開発期間について解説していきたいと思います。

システムの種類

システム開発の金額を把握するためには、まずシステムの種類や開発手法の違いを把握する必要があります。
なぜなら、これらの違いによって開発金額に大きな違いが出てくるからです。

まずは、システムの種類について解説します。主なシステムの種類には以下があります。

・汎用系
・オープン系
・組み込み系
・アプリ系
・Web系
・簡易システム

それぞれのシステムの種類についてご説明します。

汎用系

汎用系とは、汎用機(メインフレーム)と呼ばれる大型のコンピューターにシステムを開発することです。比較的古いシステムに多い形式で、昔から大手企業、官公庁、金融機関などで扱っているケースが多いです。

オープン系

オープン系は仕様が公開されているOS等のパソコンベースで開発することです。昔は業務システムはメインフレームと呼ばれる大型のコンピューターを利用していましたが、
近年では、より小型で扱いやすいパソコンベースにシステム開発の場が移行していき、オープン系が主流になっています。

ちなみに汎用機が一つのシステムで完結するクローズドな開発だったのに対し、パソコンで大々的に開発を進めることからオープン系と呼ばれるようになりました。

組み込み系

組み込み系とは、家電や自動車などの電子機器・機械に組み込むタイプのシステムです。機器・機械の制御に使われるため、ものづくり系の企業では組み込み系のシステムが多く開発されています。一方で機器・機械制御の必要がないIT企業で使うケースはまずありません。

アプリ系

アプリ系の対象はアプリケーションですが、ひとことにアプリケーションと言っても業務用のアプリケーション、Webアプリケーション、スマートフォンのアプリケーションなどいろいろあります。

そのためアプリ系と言ってもどれを指すかケースバイケースではありますが、一般的にアプリ系と言えばスマートフォン向けのアプリケーションを指すことが多いです。そのため、ここでもアプリ系はスマホアプリを前提として解説とします。

Web系

Web系とは、Webブラウザ上で動くシステムのことです。アプリ系と並び、IT企業では馴染みの深いシステムと言えるでしょう。企業のWebサイトもWebシステムの一つと言えます。他には、ECサイトなどもWebブラウザ上で動くのでWebシステムの一種です。

簡易システム

簡易システムは、上記のいずれにも該当せず、また特定のツール内で簡単に動かすようなシステムが該当します。たとえば、MicrosoftのExcelやAccessで作成したマクロなどが挙げられるでしょう。

マクロで自動的に計算、管理し、書類を作成するようなことが可能です。こういった簡易システムの開発を外注するケースもあります。とはいえあまりにも簡易的なツールだと自社で作るか、外注するにしても個人への依頼が多いでしょう。

企業に外注されるのは、簡易システムの中では比較的規模の大きいものになります。

開発手法の種類

システムの種類について解説しましたが、それぞれのシステムで、これからご紹介する開発の種類、開発のパターンがあります。
システムの種類と開発手法の種類の組み合わせによって開発金額が変動してきますので、この部分も押さえておくと良いでしょう。主に、システム開発の種類には以下があります。

・パッケージ
・フルスクラッチ
・ハーフスクラッチ

それぞれの開発の種類について解説していきます。

パッケージ

パッケージとは、既存の機能の集まりのことです。パッケージはIT用語ではなく、日常でもパッケージ商品などの使い方をするかと思います。あらかじめ機能のまとまりになっているので、これを導入することで使いまわしができます。

このシステム開発においてはパッケージとして基本的なプログラムの集まり、機能が用意されていて、これをそのまま導入する流れになります。
パッケージを導入すれば開発の手間が大幅に省けるので、開発金額を抑えられるのです。

一方で、パッケージの場合、自社の業務やニーズに合わせたカスタマイズがしにくい点に注意しましょう。
パッケージをそのまま導入するだけで必要な機能を網羅できる場合もあれば、パッケージの導入に加えて追加で機能を実装したり、パッケージで導入した機能の一部を自社仕様に書き換えるような場合もあります。

パッケージそのものの金額だけでなく、パッケージの機能追加、機能修正によって金額が追加される場合があります。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、すべての機能をゼロから開発する開発手法のことです。簡単に言うとフルオーダーメイドの開発というイメージです。
フルスクラッチではゼロからシステムを構築するので、自社に合わせた仕様にできる、今後の機能追加や修正にも対応しやすいといったメリットがあります。

自社や顧客ニーズに合わせた柔軟なシステム構築が出来るため、利便性が非常に高くなります。
ただし、パッケージを導入するよりも費用、労力、時間がかかるというデメリットもあります。

企業のビジネス判断によって異なりますが、自社の業務に合わせたシステム、スタートアップのSaaSサービス、Webサイトなどはフルスクラッチで開発するケースも多いです。

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ハーフスクラッチ

ハーフスクラッチはフルスクラッチとパッケージの中間的な位置づけになります。パッケージを導入しつつ、一部の機能は実装するイメージです。ただし最近はパッケージのバリエーションが豊富になっていて、実装の割合が少ないケースもあります。

結果的に、パッケージとハーフスクラッチの境目が曖昧になっていて、パッケージとハーフスクラッチを同じものとして説明されている場合もあります。ハーフスクラッチは費用、時間、労力をある程度抑えつつ、自社に合わせたシステムを開発できるというメリットがあります。

ただしパッケージほど費用、時間、労力がかからないわけではなく、またフルスクラッチほど自由度があるわけではありません。ハーフスクラッチはフルスクラッチとパッケージの中間的な位置づけなので、メリットとデメリットもそれぞれ半分程度になります。

システム開発金額の計算方法

システム開発費用の計算方法は以下のようになります。

月単価×月数

たとえばエンジニアの月単価が80万円で、開発に4ヵ月かかる場合計算式は以下のようになります。

80万円×4ヵ月=320万円

また複数人のエンジニアが開発に携わる場合、エンジニアの単価ごとに計算します。月単価80万円のエンジニアと月単価70万円のエンジニアが開発にあたる場合、以下のようになります。

(80万円+70万円)×4ヵ月=600万円

人件費以外にも設備費用などがかかることもあります。

開発者の人件費相場

あくまでも相場なので該当しない場合もありますが、開発者の人件費は概ね以下のようになっています。

スキルの高いシステムエンジニア:100万円〜200万円程度
経験の浅いシステムエンジニア:80万円〜100万円程度
スキルの高いプログラマー:80万円〜200万円程度
経験の浅いプログラマー:60万円〜100万円程度
アジア圏のオフショア系プログラマー:30万円~60万円程度

上記の人月あたりの人件費と工数の掛け算がそのままシステム開発費用のベースとなります。システム開発を依頼して見積もりを取る際は、上記の金額を参考にして見積額を見ると良いです。

システム開発金額の相場

システム開発金額の計算方法、エンジニアの単価相場はわかったものの、結局トータルでどの程度の金額がかかるのか?という疑問があります。これに関して明確な統計データが存在するわけではないのですが、いろいろな企業が請け負った金額などの情報を公開しています。

それらをリサーチしたものをご紹介します。また今回ご紹介する金額は主にフルスクラッチを想定したものです。フルスクラッチと言っても企業がすでにパッケージに近い形でプログラムを持っていて、これを流用するケースもあります。

そのためフルスクラッチを前提としつつ、一部パッケージに近い形での開発も含まれていると考えてください。

主要機能の開発金額目安

システムにどのような機能を搭載するかによって、全体の金額が変わってきます。
これは上でご紹介したシステムの種類に関わらず、機能の複雑さや処理の多さがそのまま金額に比例します。なぜなら、機能が複雑で処理が多いほどエンジニアの労力が増えるからです。

エンジニアが開発するのに時間がかかれば、その分人月分の金額が高くなります。おおよその概算ですが各機能の費用の相場は以下のようになっています。

メールフォーム:30万円~
CMS:100万円~
ランディングページ:50万円~
検索機能:80万円~
SNS:100万円~

シンプルな機能であれば、最低額付近の金額で開発可能です。一方でECサイトやSNSなどでフルスクラッチでオリジナリティにこだわって開発する際には開発金額は高くなります。
特に売上やブランディングにつながるサービスであれば、フルスクラッチ、そうでない場合はパッケージやハーフスクラッチを選択すると良いと思います。

システム開発の見積や提案をもらいたいという方に向けて
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アプリ系の開発金額目安

アプリ系と言ってもiOS/Androidなど対応するOSの種類やシステムとして実装する機能の幅が広く、また同じジャンルのシステムであっても実装する機能は異なります。
そのためあくまでも下限の目安ですが、以下をご参考ください。

SNS連携・アクセス解析:30万円〜
アプリ内課金・多言語・マップ対応:100万円~
カタログ・フリーペーパー系:100万円~
ツール系:100万円~
学習アプリ系:300万円~
EC系:200万円~
通話・メッセージアプリ系:300万円~
ゲーム系:500万円~
SNS位置情報系:500万円~

アプリの簡単な機能追加であれば、都度の金額は安めですが、フルスクラッチで開発する場合は数千万円規模になる場合も多いです。
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業務システム(汎用系・オープン系)の開発金額目安

業務システムは汎用系、オープン系に関わらず開発金額の相場は高めと言えます。ひとことに業務システムと言っても企業によって業務フローや必要な機能の数・複雑さなどはまったく異なるので、相場を出すのが難しいところではあります。
以下の金額はあくまでも目安として考えてください。

勤怠管理:500万円〜
顧客管理:700万円〜
生産管理:1,000万円〜

企業によって業務のフローが異なるため、業務システムはオリジナリティが求められる部分が多いです。既存のプログラムがまったく使えないフルスクラッチ開発になるケースが多く、そうすると開発金額も高くなります。
またシステムの規模が大きいため、金額が高めです。一方で、企業にとって利用期間が長く、また業務効率化の実現も可能になりますので、初期投資は大きくなりますが比較的早くコスト回収が可能なケースが多いです。

業務系システムの外注をする場合は、優秀なエンジニアがトータルコストを押さえて開発してくれる『オフショアラボ型開発』がおすすめです。
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Web系の開発金額目安

Web系システムは業務系ほど幅はないものの、フルスクラッチで開発するケースも多々あります。WebサイトやECサイトは比較的パッケージ開発しやすいですが、それ以外のWebシステムだとオリジナリティが必要な場合が多いです。

またWebサイトやECサイトも自社に合わせてこだわっていく場合はフルスクラッチ開発が有効です。パッケージよりも企業イメージを持ってもらうきっかけにもなるため、便利なパッケージが増えたとはいえフルスクラッチ開発のメリットは大きいです。

Webシステムのカテゴリーとそれぞれの金額相場は以下です。

掲示板:100万円~
ECサイト:100万円~
マッチングサイト:300万円~
SNS:100万円~

Webシステムも機能をどれだけつけるかにより金額に大きな幅があります。
当社ではWeb系システムの実績も多数ありますし、お客様の要件をお伺いして最適な提案も可能です。

Webシステムの外注を検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。

簡易システムの開発金額目安

企業に外注するくらいの規模はある簡易システムの開発金額目安です。他の種類のシステムに比べると金額が低めと言えますが、安くはない金額がかかります。

顧客管理:50万円~
商品管理:70万円〜
工程管理:80万円~

ある程度本格的なツールを想定した金額なので、慣れている人ならすぐに作れるような簡易的なマクロツールなどはこれよりもだいぶ安い開発金額になるでしょう。

まとめ

システム開発にかかる費用の考え方についてご紹介してきました。
基本的には『システムの種類』と『開発手法の種類』、『機能の種類(規模)』の要件よって金額は数十万円~数千万円と幅が広くなります。

システム開発は複雑性が高いため、上記の要件が明確でないと非常に荒い概算金額しか出すことができません。
また、要件が明確になっていないまま不慣れな企業に外注してしまうと、後々追加費用を請求されてしまうケースもあります。

弊社ではお客様のビジネス要件の棚卸から開発・運用保守までトータルサポートできることが強みです。
また、大規模・長期案件に最適なラボ型オフショア開発サービスもご用意していますので、システム開発にお悩みのことがあれば、まずはお気軽に弊社にご相談ください。

この記事を書いた人
中垣圭嗣

WebメディアでPGから管理職まで幅広く経験し、Wakka Inc.に参画。Wakka Inc.のオフショア開発拠点でラボマネジャーを担当し、2013年よりベトナムホーチミンシティに駐在中。最近では自粛生活のなかでベトナム語の勉強にハマっています。

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