Web制作会社はデザインの合意形成が上手い会社を選ぼう

最終更新日:2024.11.19
ラボ型・オフショア開発
安藤 大海
デザイン合意形成
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こんにちは。Webディレクターの安藤です。

サービスサイトやコーポレートサイトの制作、リニューアルなどの際にどのような会社を選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

一般的にWeb制作会社を選ぶ際に実績・価格を重視するというケースが多いと思います。
しかし、実績や価格だけでは見落としがちになるポイントが多々あります。

今回はWebディレクター観点で、発注先企業を選ぶ際に大切にしたいポイントについて「デザインの合意形成」という観点からご紹介していきます。

Wakka Inc.では、企業のサイトリニューアルを検討中の方に向けてすぐに使える「【無料】そのまま使えるRFPテンプレート|サイトリニューアル用」を無料配布中です。パワーポイントを埋めるだけで使えるのでぜひご活用ください。

目次

Web制作会社のディレクターや営業職の方向け。
ヘッドレスCMSの開発基本フローを解説。制作の提案準備や事前準備などに。

ヘッドレスCMSと従来CMSの違いや、開発するための基本フローなどを掲載しています。クライアントにヘッドレスCMSを提案する場合にぜひご活用ください。

Web制作会社の選び方

実際にWeb制作会社を選ぶ際には、実績・価格だけではなく
『デザインの合意形成』の上手いWeb制作会社かどうかを見極めることも重要な要素だといえます。

というのも、企業向けのデザインの合意形成は、社内確認や上司確認などを経て再修正するなどのプロセスがあり、一般的にデザイン合意するまでにかなり時間がかかります。
デザインの合意形成がうまく進まないと、コーディング等の後工程の遅れに直結するためプロジェクトの大幅な遅延につながるリスクがあります。

たとえば、一見すると実績が豊富なWeb制作会社でも、実は仕事の進め方に慣れた既存の取引先との制作がメインだったりします。

このようなWeb制作会社は新規顧客とのデザイン合意形成の進め方が上手くないケースもあり、想定よりもスケジュールが伸びてしまうということも少なくありません。

デザインの方向性を決めるためには、これまでに定めてきたサイトの目的や機能要件を振り返り、ユーザーはどんな人で、何を伝えたいのかの判断材料を揃えることが必要です。
なぜなら、webサイトのデザインはただ見た目を作るものではなく、裏付けの延長にあるものだからです。

では、次に良いWebデザインの合意形成の具体事例についてご紹介していきます。

具体事例|デザインの合意形成とは?

こちらは「UXの5段階モデル」とよばれる概念図ですが、UXは次の5つの要素で構成されていること、またその開発工程を示しています。

まだUXという言葉が浸透していなかった2002年に、UXデザイナーのJesse James Garrett 氏が著書『Elements of User Experience』でこの概念図を提唱し、20年近くたった現在でも、多くの制作現場でプロダクト開発のガイドラインとして定着しています。

※UXの5段階モデルについては、以前のこちらの記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。

こちらの図において、見た目をつくるデザインは一番上の「表層」にあたりますが、「表層」を設計するには、下の4つの段階で設計してきたことを反映されないと、軸がなく、いいプロダクト=この場合はwebサイトが完成しないといえます。

その判断材料を準備してお客様と意識合わせをするために、Wakkaではデザインの作業に入る前に、次のような取り組みをしています。

Web制作会社のディレクターや営業職の方向け。
ヘッドレスCMSの開発基本フローを解説。制作の提案準備や事前準備などに。

ヘッドレスCMSと従来CMSの違いや、開発するための基本フローなどを掲載しています。クライアントにヘッドレスCMSを提案する場合にぜひご活用ください。

1.要件ヒアリシートを使って、要件を具体化

フォーマットこそ違えども、ヒアリングシートはどの制作会社にもあることでしょう。
Webサイトをつくるに至った背景や課題、目的、つくるサイトが果たすべき役割、ターゲットはどんな層かを要件用のヒアリングシートを用いながら、具体化していきます。

弊社ではこのようなフォーマットを使って、お客様に寄り添ったヒアリングを進めています。

要件ヒアリングシート

2.デザイン用ヒアリングシートで、イメージをヒアリング

サイトの機能や構造が定まってきたら、次にデザイン用のヒアリングシートで、表現の規定があるか、「与えたい印象」あるいは「与えたくない印象」をキーワードや参考サイトを挙げていただき、イメージをふくらませていきます。

デザインヒアリングシート

3.デザイン方針の提案資料をつくる

1、2で得た判断材料をもとに、デザイン方針の提案資料を作ります。
Wakkaでは、しっかりと吟味したいお客様向けと、短納期で手を動かしながらイメージをかためていきたいお客様向けの2パターンの進め方があります。

しっかりと吟味したいお客様向けの資料には以下のようなスライドをいれています。

● デザインの役割の説明
● ターゲットユーザーの確認と彼らの感性の仮説
● キーワードから抽出したカラーイメージ
● いただいた参考サイト、またターゲットユーザーが好むであろうサイトの分析
● 相性のよいwebトレンド

手を動かしながらイメージをかためていきたいお客様向けには、ムードボードを使います。
1. 与えたい印象に近いイメージの画像やサイトのビジュアルを集めます。
2. 集めた画像を分類し、象徴するキーワードをつけます。

ここまでをお客様と一緒にワークショップを行えれば尚いいですね。
そして象徴的なイメージ画像のピックアップ、色味やフォントの選定をデザイナーと相談しながら、ムードボードを2〜3案作成し、お客様とブラッシュアップを行います。

今回は、現役のWebディレクターが紹介する、Web制作会社の選び方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ぜひ、Web制作会社を選ぶときには『デザインの合意形成の上手さ』についても重視してみてください。

まとめ

Wakka Inc.では今回ご紹介した事例のように、初めてのお客様や新規事業などで新しいものを作りたいお客様でも安心して、システム開発いただけるような仕組みを揃えています。

また、Wakka Inc.ではオフショアラボ型開発のソリューションをご用意しており、継続的に開発・運用保守が必要な案件でトータルコストが安くなるご提案も可能です。

Web制作会社選びに迷われている方は、ぜひお気軽にお問合せください。

Web制作会社のディレクターや営業職の方向け。
ヘッドレスCMSの開発基本フローを解説。制作の提案準備や事前準備などに。

ヘッドレスCMSと従来CMSの違いや、開発するための基本フローなどを掲載しています。クライアントにヘッドレスCMSを提案する場合にぜひご活用ください。

この記事を書いた人
安藤 大海

学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。

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