会員サイトを構築するメリットとは?構築方法も徹底解説

最終更新日:2024.10.25
オウンドメディア開発
安藤 大海
会員サイト メリット 構築
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こんにちは。Wakka Inc.のテクニカルディレクターの安藤です。

Webサイトにはいろいろな種類がありますが、そのうちの一つに会員サイトがあります。ひとことに会員サイトと言っても、土台となるサービスによって複数の種類に分けられます。

また、どこまで会員制でどこから一般公開しているかという点もサイトによって異なり、同じ会員サイトという括りであってもそれぞれ違いがあります。

そもそも会員サイトとはどのようなものなのか、どのようなメリット・デメリットがあるのか、構築方法にはどのような方法があるのかなどについて解説します。

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目次

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会員サイト(会員制サイト)とは

会員サイトとは、会員のみがアクセス可能なサイトのことです。会員制サイトやクローズドサイトと呼ばれることもあります。多くの一般的なWebサイトは、検索エンジンでの検索や、URLを入力することで誰でもアクセスすることが可能です。

会員サイトは一部の人しかアクセスできず、会員以外の人は検索で見つかってもアクセスできない、URLを入力してもアクセスできない、といった状態になります。

会員サイトのメリット

Webサイトは一般的に、アクセスを伸ばした方が良いと考えられています。Webサイトのアクセスが増えればそれだけ商品、サービスが売れやすく、広告収入などはアクセスが増えるだけで伸びていく可能性が高いです。SEO対策なども、基本的にWebサイトのアクセス数を伸ばすために行われると言っても過言ではないでしょう。

多くのWebサイト運営者がアクセス数を伸ばしたいと考える中で、なぜあえて会員サイトが選ばれることがあるのでしょうか。それには、以下のような理由があります。

  • 顧客との関係が強固になる
  • 会員限定の情報をサイトに掲載できる
  • ブランディング効果につながる

会員サイトに登録している顧客は、そのサイトの強いファンです。ネットで検索してたまたま流入したユーザーとは異なります。そしてサイトに掲載されている情報は会員限定のものなので、会員にとっては情報の優位性も感じられるでしょう。

サイト自体は会員制にせずに一部の部分のみ会員限定にする方法もありますが、サイトへのアクセス自体を会員制にした方が優位性はより高まります。そして、会員しかアクセスできないサイトというのはそれだけでブランディング効果につながります。

会員限定ということに魅力を感じ、登録につながることもあるはずです。

会員サイトのデメリット

会員サイトには上記のようなメリットがありますが、当然デメリットもあります。具体的には以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • 新規開拓が難しい
  • コストがかかる

会員サイトは一般ユーザーがアクセスできないので、新規開拓に不向きです。サイト自体のアクセスは誰でも可能で一部のページのみ会員制にした場合、このような問題は解消できます。サイト全体を会員制にした方が優位性は強くなりますが、デメリットを減らすために一部のページのみを会員制にしているサイトも多いでしょう。

次に、会員サイトはコストがかかります。サイト構築の段階でも一般公開されているサイトとは異なる技術が必要になり、またサイトの掲載する情報収集などにもコストがかかります。一般のサイトにはないような特別な情報がない限り、わざわざ会員サイトに登録するメリットがないからです。

会員サイトに必要な機能

会員サイトは、サイト全体、もしくは一部のページは誰でもアクセスできないようにブロックする必要があります。そこで、以下のような機能が必要になります。

  • ログイン、ログアウト、パスワードリマインダー
  • 閲覧制限
  • マイページ
  • ユーザー管理

一般ユーザーのアクセスをブロックするだけでなく、会員のためにも追加で機能が必要です。それぞれの機能について解説していきます。

ログイン、ログアウト、パスワードリマインダー

一般のサイトは単にサーバーにアクセスしたり出たりするだけなので、ログイン、ログアウトの概念はありません。しかし会員サイトの場合、誰がアクセスしているのか、誰が出ていったのかを管理するためのログイン、ログアウトの機能が必要になります。

ログインはパスワードを入力して行うのが一般的ですが、会員がパスワードを忘れてしまうこともあります。そこで、パスワードリマインダーの機能が必要になります。パスワードリマインダーとは事前に登録したパスワードや個人情報からパスワードの再設定を行う機能のことです。

パスワードの自動入力や記憶の機能は必要でないのか?と思われる方もいるかもしれませんが、これらの機能はGoogleなどの検索エンジンが有している場合が多いです。そのため、検索エンジンがパスワード機能を使えるように設定しておけば会員サイト側での用意は不要です。

閲覧制限

会員サイトは会員だけが閲覧できるものなので、閲覧制限機能が必要です。サイトのアクセス自体をブロックする場合もあれば、特定のページの閲覧をブロックする場合もあります。また会員かそうでないかだけでなく、会員の中でもランク分けする場合があるでしょう。会員の中でランク分けして、上のランクの会員のみアクセスできるページを作ったり、会員のランクに応じて表示する内容が異なったりすることもあります。

このような設定を行うなら、より細かな技術が必要になり、サイト構築の手間もかかります。

マイページ

会員サイトの会員になるには、会員が個人情報を登録する必要があります。そして会員が入力した個人情報は会員サイトで保持する必要があり、また会員自身がアクセスして編集することもあるでしょう。

そこで、会員サイトには会員のマイページが必要になります。会員はマイページにアクセスすることで、個人情報やパスワード変更などができます。またマイページから会員へのお知らせやメッセージを確認できれば、より利便性が向上します。おすすめの商品やサービスを表示すれば販売促進にもつながるでしょう。

ユーザー管理

マイページ機能と連携する形で必要なのがユーザー管理機能です。ざっくり言えば、ユーザー管理機能によって管理している情報をマイページに表示しているという形になります。

サーバーサイドで情報を管理するのがユーザー管理機能、マイページとしてサーバーの情報を表示したり、逆にマイページからサーバー内の情報を書き替えられるのがマイページ機能と言えるでしょう。

会員サイトの種類

会員サイトは上でご紹介した通り、サイト全体、もしくは一部のコンテンツが会員のみ利用できるようになっています。その点で会員サイトは共通しているのですが、土台となるサービスによって会員サイトを種類分けできます。具体的には以下です。

  • 会員情報サイト
  • 会員ECサイト
  • 会員サポートサイト
  • 会員オンラインセミナー
  • 会員動画配信サイト

会員サイトという点ではすべて共通していますが、土台となるサービスが異なります。それぞれのサービスについて解説していきます。

会員情報サイト

会員情報サイトは、会員だけが情報を得られるサイトです。会員サイトとしてもっともイメージしやすいものかもしれません。芸能人のファンクラブサイトなどは会員情報サイトとして成立しやすいです。サイトの会員になることで、先行情報を入手できる、グッズやチケットをいち早く入手できる、といったメリットがあります。

会員ECサイト

ECサイトは会員のみが購入できる場合が多いので、ほとんどのECサイトは会員ECサイトとも言えます。ただし会員登録しなくても商品を閲覧できるECサイトもあれば、会員のみが商品を閲覧できるサイト、会員登録しなくても商品を購入できるサイトなど様々です。

このうち、会員のみが商品を閲覧できるECサイトや、会員のみが商品を購入できるサイトは会員ECサイトに該当するでしょう。

会員サポートサイト

会員サポートサイトとは、たとえば商品購入者のためのアフターサポート用に用意されるサイトなどが該当します。商品購入者に対してサイトのURLが記載されたメールなどが送付され、このURLからアクセスして登録するイメージです。会員サポートサイトには、商品説明やサポート情報などが記載されています。

会員オンラインセミナー

会員オンラインセミナーは、会員限定でオンラインセミナーが受けられるサイトです。オンラインセミナー専用にサイトが用意されている場合もあれば、サイト自体は一般公開されていて、オンラインセミナーを受ける場合は会員になる必要がある、といった場合もあります。

会員動画配信サイト

会員動画配信サイトは、会員のみが視聴できる動画を用意している動画配信サイトのことです。サイトに用意されている動画すべてが会員登録しなければ視聴できない場合もあれば、会員登録なしで視聴できる動画と会員登録しないと視聴できない動画が混在している場合もあります。また会員登録のみですべて動画視聴できる場合もあれば、会員登録にプラスして料金を支払うことで動画視聴できる場合もあります。

このように、同じ会員動画配信サイトであっても仕組みはサイト一つ一つ異なります。

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会員サイトの構築方法

会員サイトの構築方法は、一般的なサイトと同じです。具体的には以下のような方法が挙げられます。

  • ASP
  • CMS
  • フルスクラッチ

それぞれ概要をご紹介します。

ASP

ASPはApplication Service Providerの略です。サイト構築に必要な機能が備えられていて、ASPを利用することでそのままサイトを構築できます。ASPは特にECサイトとの相性が良いので、ECサイト構築で利用されることが多いです。そのため、会員ECサイトもASPで構築されることがあります。

ちなみに、アフィリエイトサービスプロバイダーのASPとは無関係です。同じサイト関連の用語で同じようにASPと略されるため混同されることがありますが、まったくの別物です。

CMS

CMSはContents Management Systemの略です。Webサイト構築に使われる王道のツールです。個人ブログの開設に使われることも多いほど扱いやすく、たとえばWordPressなどが有名でしょう。

CMSで会員サイトを構築することが可能ですが、上でご紹介したような会員サイトならではの機能を実装するにはCMSをカスタマイズする必要があります。WordPressの場合はプラグインと呼ばれる拡張機能があらかじめ用意されていますが、会員サイトに必要な機能をすべて網羅しているわけではないため、独自のカスタマイズが必要になるでしょう。

フルスクラッチ

フルスクラッチはゼロからサイトを構築する方法です。フロントエンドはHTML、CSS、JavaScriptなどで開発し、サーバーサイドはPHP、Java、Rubyなどで開発します。ゼロからサイトを構築するので自由度が高いですが、費用、時間、労力はかかります。

会員サイトの場合はサイトの機能、デザインなどに力を入れる場合が多く、またセキュリティの観点からもゼロから構築するメリットが大きいです。会員サイトはフルスクラッチとの相性が良いと言えるでしょう。

まとめ

会員サイトとは、全部、もしくは一部のコンテンツを会員のみが利用できるサイトのことです。土台となるサイトは、情報配信サイト、ECサイト、サポートサイト、動画配信サイトなどがあります。

会員サイトの構築方法は複数あり、ASP、CMS、フルスクラッチなどが挙げられます。一般的なサイトと同じ構築方法ですが、機能やデザインを自由に実装できるという点から会員サイトはフルスクラッチとの相性が良いです。

弊社ではシステムの構築から運用保守まで幅広く対応が可能です。会員サイトの構築にも対応しています。また、『ラボ型開発サービス』を組み合わせてお客様のシステムの成功に伴走するプランもご用意しています。

システムの構築やリニューアルでお悩みの方は、まずはぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人
安藤 大海

学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。

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