ECサイトの構築方法は?開設から運用までの流れ・選択肢・失敗しない考え方を解説!

最終更新日:2026.01.21
EC開発
安藤 大海
ECサイトの構築方法は?開設から運用までの流れ・選択肢・失敗しない考え方を解説!
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こんにちは。Wakka Inc.のテクニカルディレクターの安藤です。

ECサイトを成功させるためには、ECサイト構築方法の適切な選択や、スムーズな運用が求められます

運用は自動化できる部分も多いものの、予算や規模感から「何をシステム化し、どこからを手動で行うか」といった判断も必要です。

Wakka Inc.ではECサイトを構築する場合のガイドを無料配布中です。
目的や売上規模に応じたEC種別選定や最適な構築手法についての診断を受けたい方は、「料金目安もわかるECサイト構築ガイド」をご確認ください。

目次

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ECサイト構築を始める前に知っておくべき前提

ECサイト構築において最初に理解しておきたいのは、成果の9割が「どう作るか」ではなく「どのECサイト構築方法を選ぶか」で決まるという点です。

なぜなら、ECサイト構築方法の選択によって、使える機能の幅、カスタマイズ性、運用にかかる工数、将来的な拡張のしやすさといった土台がほぼ決まってしまうからです。デザインや細かな機能調整で差をつけられる余地はあるものの、選定段階で方向性を誤ると、後からの改善だけでは限界があります。

また、ECサイトには、事業の成長フェーズ(立ち上げ期・成長期・拡大期)に応じた構築方法の選定が重要です。立ち上げ期、成長期、拡大期では求められる機能や運用体制が異なり、同じ選択が常に正解になるわけではありません。

上記の前提を踏まえずにECサイト構築方法を選んでしまうと、後から仕様変更やシステム移行が必要になり、想定以上のリニューアルコストが発生します。だからこそ、構築前に前提を整理しておくことが重要です。

ECサイトの構築方法

ECサイト構築方法には、以下が挙げられます。

  • フルスクラッチ
  • パッケージ
  • オープンソース
  • ASP
  • クラウド
  • SNS

本章では、それぞれのECサイト構築方法の特徴やメリット、デメリットや費用、向いているケースについて解説します。

フルスクラッチ

フルスクラッチは、ゼロからECサイトを構築する手法です。土台となるシステムなどはなく、ゼロからエンジニアがプログラミングによってECサイトを構築していきます。

フルスクラッチについてまとめると、以下の表の通りです。

※表は、横にスクロールできます

項目内容
特徴要件定義から設計・開発まですべてを個別に行う完全オーダーメイド型のECサイト構築方法
メリット・要件に100%合わせたEC構築が可能
・独自性の高いビジネスモデルに対応できる
デメリット・初期費用・開発期間が比較的大きい
・保守や改修に継続的な高コストがかかる
費用・初期費用:数千万円程度
・運用費用:月数十万円程度
向いているケース・年商数十億円以上
・専任のIT・開発体制を持つ企業

パッケージ

パッケージとは、ECサイトに必要な機能があらかじめまとまっており、機能を利用してECサイトを構築するものです。パッケージには、カート機能、受注管理、売上管理、顧客管理などの基本機能が含まれています。

パッケージについてまとめると、以下の表の通りです。

※表は、横にスクロールできます

項目内容
特徴EC向けに用意されたシステムをベースにするECサイト構築方法
メリット・機能が一通りそろっている
・フルスクラッチよりコストを抑えやすい
デメリット・仕様に制約がある
・カスタマイズ増加で費用が膨らみやすい
費用・初期費用:数百万円程度
・運用費用:月10万円~20万円程度
向いているケース年商数億〜数十億円/中規模以上の組織

オープンソース

オープンソースとは、オンラインで公開されたプログラムのことです。ECサイト構築のプログラムもオープンソースとして公開されていて、誰でも利用できます。オープンソースはまとまった機能として公開されているため、そのまま使用できます。

オープンソースの詳細は以下の表をご覧ください。

※表は、横にスクロールできます

項目内容
特徴ソースコードが公開され、自由に改修できるEC構築方法
メリット・ライセンス費用がかからない
・柔軟なカスタマイズが可能
デメリット・開発・保守の技術力が必要
・セキュリティ対策は自己責任
費用・初期費用:自社対応であればかからない
・運用費用:月10万円程度
向いているケース・年商数千万円〜数億円
・開発リソースを確保できる企業

ASP

ASPはECサイトを構築するのではなく、もともと構築されているECサイトをそのまま利用する形式です。パッケージが機能のまとまりを使ってある程度プログラミングしてECサイトを構築するのに対して、ASPの場合はプログラミングは行わずにそのまま使用可能です。

ASPについてまとめた表は以下です。

※表は、横にスクロールできます

項目内容
特徴事業者が提供するEC機能をそのまま利用するECサイト構築方法
メリット・初期費用が低い
・短期間で開店できる
デメリット・カスタマイズ性が低い
・サービス仕様に強く依存する
費用・初期費用:有料ASPは数万円程度、無料もあり
・運用費用:月数万円程度
向いているケース・年商数百万円〜数千万円
・小規模事業者・個人事業主

クラウド

クラウド型EC構築サービスは、サービス提供企業がクラウド上でホスティングするECプラットフォームを利用するものです。

クラウドについては以下の表でまとめています。

※表は、横にスクロールできます

項目内容
特徴クラウド上で提供されるECプラットフォームを利用するECサイト構築方法
メリット・拡張性と安定性のバランスが良い
・セキュリティを含む運用を任せられる
・成長に合わせて拡張しやすい
デメリット・利用規模により費用が増加
・高度な要件には制約が出る場合あり
費用・初期費用:数百万円程度
・運用費用:月10万円~数十万円程度
向いているケース・年商数千万円〜数億円
・少人数〜中規模組織

SNS

SNSでもECサイトを開設可能です。具体的にはFacebookとInstagramにはECサイトを開設できる機能がついています。まずはSNSのECサイトから始め、売り上げが伸びたらパッケージやクラウドに移行する選択肢もあります。

SNSについてまとめると、以下の表の通りです。

※表は、横にスクロールできます

項目内容
特徴SNS上のショップ機能を活用して販売
メリット・集客と販売を同時に行える
・初期コストがほぼ不要
デメリット・EC機能が限定的
・プラットフォーム依存が大きい
費用・初期費用:無料
・運用費用:無料
向いているケース・年商数百万円規模
・個人・スモールビジネス

ECサイト構築から運用開始までの流れ【7ステップ】

前章ではECサイト構築方法をご紹介しましたが、ECサイトを運用するためには当然EC構築して終わりではありません。

本章では、ECサイト運用の全体像と手順についてご紹介します。ECサイト運用では以下の手順で業務を行う必要があります。

  • 商品企画
  • 仕入(直接商品を仕入れるか、材料を仕入れて製造する。)
  • ECサイト構築(上でご紹介した内容です。)
  • プロモーション
  • 受注処理~配送の日常業務
  • 在庫管理
  • 顧客対応・リピート施策

以降でそれぞれ手順の内容を解説します。

商品企画

商品企画とは、ECサイトでどのような商品を取り扱うのか考えることです。

ユーザーニーズの分析、原価率・利益率の計算、販売計画などが必要です。

商品企画にもとづいて仕入をします。

仕入

仕入には商品企画にもとづいて商品を仕入れて販売する場合もあれば、材料を仕入れて製造する場合もあります。

仕入数も販売計画にもとづいて決定します。

ECサイト構築

ECサイト構築については前述した通り複数の選択肢があり、サイトの規模や運用体制によってどの構築方法を選択するかが変わってきます。

また当然ですが、どの方法で構築する場合もユーザビリティ、デザイン、商品を魅力的にアピールできているか、といったポイントは重要です。

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プロモーション

プロモーションとは、ECサイトや商品の宣伝を指します。

今の時代はプロモーションが重要な課題であり、プロモーションで差別化が図られると言っても過言ではありません。

商品自体でも差別化は図られますが、モノがあふれている時代であるため商品の差別化が困難です。

競合と類似する商品であってもプロモーションをいかに行うかによって差がつきます。プロモーションの方法はオンラインが中心で、具体的には以下が挙げられます。

  • SNS
  • Webサイト
  • アフィリエイト広告
  • ディスプレイ広告
  • リスティング広告

SNSやWebサイトは集客の基本です。ECサイトに限った話ではなく、商品やサービスを売るための基本ツールと言えます。

またECサイト自体もWebサイトに含まれます。言い換えれば、ECサイトのアクセスを増やすために、検索エンジンで見つけやすくする施策(いわゆるSEO対策)を行うことも、重要なプロモーション手法です。

広告については複数の種類がありますが、いずれも初期費用がかかり、また中・長期的に考えればSNSやWebサイトで集客できた方がランニングコストがかかりません。

広告はECサイトの規模が大きく、予算が豊富な場合のプロモーション戦略と言えます。

受注処理~配送の日常業務

受注処理~配送の間には、受注処理、出荷、在庫管理、配送が含まれます。出荷の過程で在庫管理も行われます。受注処理は、ユーザーからの注文受付のことです。

ECサイトの機能で自動的に行う場合が多い傾向にあります。

出荷もシステム上の処理は半自動的に行われる場合が多いものの、人間による確認処理や、物理的に商品を送るための作業は必要です。

外注化して倉庫から送ってもらう企業もあれば、自分たちで送っている企業もあります。

在庫管理はシステム上の処理は自動で行われる場合が多いものの、配送や物理的な作業は自社で行うか外注先が行います。

このようにECサイトでの販売は、システム上の処理と物理的な処理がセットになっています。

顧客対応・リピート施策

アフターサービスや問い合わせ対応もECサイト運用における重要な業務です。

顧客へのクーポンやおすすめ商品のメッセージ送付や、クレーム対応も顧客サービスに含まれます。

顧客サービスも一部ECサイトの機能で自動化可能です。例えば顧客へのメール配信や、簡単な問い合わせ対応などはシステム化が進んでいます。

以上の手順で行うことで、効率の良いEC構築が可能です。

EC構築手順についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ下記のホワイトペーパーをご覧ください。

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ECサイト運用に必要なスキル

ECサイトの構築には、IT関連のスキルが求められます。自分でデザインや処理を実装する場合は、HTML・CSS・JavaScriptなどのフロントエンド開発スキルが必要であり、サーバー側の実装にはPHP・Ruby・Java・Pythonといったサーバーサイド開発スキルが必要です。

同様にECサイトの運用にも、以下のようなスキルが必要です。

  • マーケティング(集客・分析)
  • 商品・価格設計力
  • 基本的なWebリテラシー
  • 外注・ベンダーコントロール力

「市場ではどのような商品にニーズがあるのか、どのような商品を用意すれば売れるのか」といった分析に加え、購入してくれる顧客とのコミュニケーションも求められます。

実際の運用を通じてスキルが身につくことも多いですが、あらかじめ必要なスキルを把握し、計画的に習得に取り組むことをおすすめします。

ECサイトを構築・運用しても、当初の想定どおりに成果が出ないケースは少なくありません。

しかし、試行錯誤の過程でスキルが身についていくため、運用後の取り組み次第でサービスが伸びていきます。

試行錯誤も、やみくもに行うのではなく、必要なスキルを意識しながら実践していくことが重要です。特にWebマーケティング、商品企画、カスタマーサポートの3つは押さえておきましょう。

よくある質問(FAQ)

ECサイト構築にはどれくらい費用がかかりますか?

費用はEC構築方法によって大きく異なります。ASPであれば初期費用は数万円〜、月額数千円程度が目安です。一方、パッケージやフルスクラッチでは初期費用が数百万円以上かかることもあります。初期費用とあわせて、保守・運用費用も考慮しましょう。

個人・小規模事業者におすすめの構築方法は?

個人や小規模事業者には、初期費用を抑えて始められるASP型がおすすめです。専門知識がなくても運用しやすく、スピーディーに販売を開始できます。一方、フルスクラッチなど高コストな構築方法は、初期段階では避けたほうが無難です。

ECサイト構築にはどれくらいの期間がかかりますか?

ASP型であれば、数日から数週間でサイトを公開できるケースが一般的です。パッケージやオープンソースでは数か月、フルスクラッチでは半年以上かかることもあります。要件定義の遅れや仕様変更が重なると、想定より期間が延びやすくなります。

構築後、すぐに売れるようになりますか?

ECサイトは公開しただけで自動的に売れるわけではありません。売り上げが伸びない主な原因として、集客導線の設計が不十分なケースが多く見受けられます。広告やSNS、SEOなどを含めた集客設計を事前に考えることが重要です。

将来的に構築方法を変更できますか?

構築方法の変更は可能ですが、データ移行やSEOへの影響に注意が必要です。商品情報や顧客データの移行漏れ、URL変更による検索順位低下が起こりやすいポイントです。将来の乗り換えを見据えた設計が重要です。

自社にぴったりなECサイト構築方法の選択が重要

本記事では、ECサイト構築方法や、EC構築から運用開始までのステップを7つに分けてご紹介しました。ECサイトは構築から運用までの流れを計画し、スムーズに軌道に乗せることが重要です。

Wakka Inc.ではシステムの構築から運用保守まで幅広く対応が可能です。ECサイトの開発にも対応しています。また、『ラボ型開発サービス』を組み合わせてお客様のシステムの成功に伴走するプランもご用意しています。

以下のホワイトペーパーでは、EC構築についてどの方法が向いているのか、簡単にフローチャートでチェック可能です。EC構築方法についてもさらに詳しくご紹介しておりますので、ぜひご一読ください。

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この記事を書いた人
安藤 大海

学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。

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