AIをオフショア開発するメリットとは?依頼前に確認すべき3つのポイントを紹介!
こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。
オフショア開発は、AI開発における多くの課題を解決できる有効な方法と注目されており、今後さらに増加する見込みです。
「AIをオフショア開発するメリット・デメリットを知りたい」
「AIのオフショア開発に適している国を知りたい」
このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、AIをオフショア開発するメリット・デメリットから、オフショア開発に適している国まで網羅的に解説します。
AIのオフショア開発を成功させて、自社課題を解決したり生産性を向上させたりしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
●開発リソースの不足にお悩みなら●
>>>Wakka.Inc独自の海外子会社設立サービスがおすすめ!
無料でサービス資料をダウンロードできますのでぜひご覧ください。
AIをオフショア開発するメリット
日本よりも人件費の安い発展途上国や新興国へ開発を委託するオフショア開発は、コスト面以外にも多くのメリットが存在します。
AIにおいてもオフショア開発を選択する企業が増えており、代表的なメリットは次の3つが挙げられます。
- 開発コストを抑えられる
- 優秀なIT人材を効率的に確保できる
- 専属チームを作り品質向上が見込める
順番に解説します。
開発コストを抑えられる
AIをオフショア開発すると、コストが抑えられるメリットを得られます。
新興国では、STEM教育に力を入れているケースが多く、技術レベルが高く若いエンジニア人材が多くいる傾向にあります。
厚生労働省が運営する『職業情報提供サイトjobtag』によると、日本のAIエンジニア平均年収は534万円です。
オフショア開発であれば、国内エンジニアの7割程度で委託できる場合も多く、検討している日本企業が増加しています。
異なる文化背景を持つエンジニアと開発を行うことによって、新たな視点や発想が生まれてシステムの革新を促せる利点もあります。
参考:『職業情報提供サイトjobtag』厚生労働省
優秀なIT人材を効率的に確保できる
オフショア開発を活用すると、他国の若くて優秀なAIエンジニアを効率的に確保できます。
オフショア開発の候補先によっては、IT技術者の育成を国が支援しており、高度なスキルを持った人材が豊富なケースも多いです。
候補先として人気のベトナムでは、子どもの時期からITへの理解力を養うSTEM教育に注力したり、AIの研究開発に資金援助を行ったりしています。
日本では人材不足がAI導入の足かせになっていますが、オフショア開発なら効率的に解消できます。
高度な技術を有した海外のエンジニアをオフショア開発で雇用して、進化し続けられる企業体制を構築すべきです。
参照:『ベトナム 教育(EdTech)産業 調査』JETRO
専属チームを作り品質向上が見込める
専属チームを作って品質向上が見込めるのもオフショア開発の代表的なメリットです。
オフショア開発のラボ契約なら専属のチームを確保できるため、ノウハウが蓄積され品質向上が目指せます。
プロジェクトごとにチームを組み直す必要がなく、一から情報共有を行う手間も省けます。
チームの関係性も継続されて、円滑なコミュニケーションが図れるのも強みです。
AIをオフショア開発するデメリット
AIをオフショア開発する際には、次のデメリットも存在します。
- 意思疎通がしにくいリスクがある
- 進捗状況が分かりづらいリスクがある
- 場合によってはコスト削減につながらない
解決策もあわせて解説するため、オフショア開発を導入する際の参考にしてください。
意思疎通がしにくいリスクがある
海外のエンジニアと協力してオフショア開発を行う場合、意思疎通がしにくいデメリットも存在します。
言葉の壁や物理的な距離によってコミュニケーションが疎かになるケースが多く、納期の遅延を招いたり無駄な出費が発生したりする恐れがあります。
翻訳機能を導入したオンライン会議など、ツールを活用してミスコミュニケーションを防ぐのも有効な対策のひとつです。
有意義なコミュニケーションを図るために、文化や商習慣が異なる点を理解する努力が求められています。
進捗状況が分かりづらいリスクがある
オフショア開発では、進捗状況が把握しにくい点もデメリットのひとつに挙げられます。
物理的な距離によって対面で状況を確認できないため、品質管理も難しくなる傾向があります。
リスク回避のために、オンライン会議を積極的に行ってコミュニケーションを図るのがおすすめです。
日本と海外による価値観の違いで納期遅れも問題視されないケースがあるため、丁寧なすり合わせを行いリスク軽減に努めましょう。
場合によってはコスト削減につながらない
オフショア開発がコスト削減につながらないケースもあるため注意が必要です。
プロジェクトの規模が小さかったり、雇用するエンジニアの人数が少なかったりすると、コストが割高になる恐れもあります。
オフショア開発では人件費以外のコストも考慮して、全体の費用対効果を確認するのがおすすめです。
コストが削減できないケースでも、オフショア開発によって短期間での成果や専門知識を得られる場合はあります。
自社でAI開発を行う際の問題点
AIの開発において、自社開発かオフショア開発のどちらにすべきか、検討している場合もあるでしょう。
自社開発の場合の問題点を理解しておくと、オフショア開発の導入を合理的に判断できます。
自社でAI開発を行う際の問題点は次の3つが挙げられます。
- IT人材が足りない
- コストが高い
- 必要なデータが足りない
以下の解説を参考にしてください。
IT人材が足りない
自社で開発を行う場合、適切な技術を持ったIT人材が足りないのも問題点のひとつです。
AI開発には基本的なプログラミングスキルに加えて、データや機械学習の専門的な知識も欠かせません。
経済産業省の報告では、2030年に高位シナリオで約80万人のIT人材が不足すると予測されており、貴重なIT人材に関しても深刻な状況が予測されます。
オフショア開発は日本におけるIT人材を補う有効な手段であり、多くの企業が注目しています。
参考:『 IT人材育成の状況等について』経済産業省
コストが高い
自社でAI開発を行う場合、コストが高くなる傾向にあります。
自社開発であれば、高い人件費に加えて、設備やインフラの構築に多額のコストが発生します。
仮にプロジェクトが失敗した際には、追加の要件や損失によるコストも掛かるため非効率です。
オフショア開発であれば単にコストを抑えられるだけでなく、適した環境や専門のAIエンジニアが揃っており、教育や育成に掛かる時間や費用も削減できます。
AI開発をアウトソーシングすると、社内のチームはコア業務に注力できるメリットも得られます。
必要なデータが足りない
必要なデータ量が足りないのも、AIを自社開発する際に指摘されている問題です。
AIの精度は扱うデータ量と質に大きく左右されます。
オンラインで入手したデータは直接使用できなかったり、古い情報は活用できなかったりするため、自社開発では量が足りなくなる傾向があります。
AIの自社開発ではデータの前処理と準備に多くの時間を費やし、非効率なケースも多いため注意しましょう。
AIのオフショア開発に適している国
日本企業がAIをオフショア開発する場合、適している国は次のとおりです。
- ベトナム
- インド
- フィリピン
候補先を社内で検討している場合は、ぜひ参考にしてください。
ベトナム
オフショア開発に適している候補先のひとつ目はベトナムです。
ベトナムにおけるエンジニアの人件費が低コストなだけでなく、親日の雰囲気があり日本の企業にとって人気の理由です。
さらにベトナムは国策でエンジニアの育成に力を入れており、優秀な若いIT人材が多く存在します。
その他ベトナムがオフショア開発に適している理由は次の3つです。
- オフショア開発において豊富な経験・ノウハウを有しているベトナム企業が多い
- 高いスキルと語学力を備えている
- コストメリットと品質のバランスが良い
- 日本との時差が2時間と少ない
ベトナムであれば日本企業も安心して取引を行える理由から、今後も人気が増加する見込みです。
インド
インドもオフショア開発において候補先によく挙げられる人気国のひとつです。
エンジニアには向上心があり技術力の高い若者が多く存在します。
開発において高い技術力が求められる場合は、学習意欲のあるインドが適した選択肢になるでしょう。
しかし、日本と比較して納期や時間管理の考え方が違うことも多々あり、プロジェクトに遅延が発生しないようにプロジェクト管理しすることが必要です。
インドでオフショア開発を行う場合は、緻密なコミュニケーションやスケジュール管理を徹底すべきです。
フィリピン
フィリピンも、日本企業がオフショア開発で選ぶ人気の国です。
人件費はベトナムと同水準で開発コストを抑えられたり、公用語の英語でコミュニケーションが取れることが多い傾向です。
フィリピン政府もデジタルやテクノロジー分野を税制優遇しており、IT領域の発展が期待されています。
若年層の労働人口も多く、中長期的な視点で見てもオフショア開発に適しています。
ベトナムがAIのオフショア開発に適している理由
AI開発は高いスキルを有したエンジニアや、適した構築環境が欠かせません。
AIのオフショア開発先において、昨今ではベトナムが注目を集めており今後も増加する見込みです。
なぜベトナムがAIのオフショア開発に適しているのか、具体的な理由は次の3つです。
- 優秀で若いエンジニアが多い
- ベトナム政府もAI開発の支援に注力している
- 親日で勤勉な国民性
詳しく解説します。
優秀で若いエンジニア人材が多い
優秀で若いエンジニア人材が豊富なのも、ベトナムがオフショア開発に適している理由のひとつです。
ベトナムでは子どもの時期からSTEM教育を取り入れており、数学やデジタルの分野に強い人材が多く存在します。
ベトナムの教育背景によって、AI開発に重要なアルゴリズムに長けている人材が多い特徴もあります。
また、ベトナムのエンジニアは最先端技術に興味を持つ人材が多く、AI開発に欠かせないデータサイエンティストが人気の職業です。
ベトナム政府もAI開発の支援に注力している
ベトナム政府もAI開発の支援に注力しており、オフショア開発に適しています。
技術産業の発展に注力しているベトナムにとって、AI開発支援も重要な位置付けです。
税制優遇措置やAI研究センターの設立など、さまざまな支援を行っています。
ベトナムの多くの地域において通信環境も安定しており、安心してビジネスを進められるのが強みです。
親日で勤勉な国民性
ベトナム人は新日で勤勉な国民性を持っているため、良きパートナーでビジネスを進めやすいメリットがあります。
ベトナムの第一外国語は英語に次いで日本語が選ばれているため、コミュニケーションも図りやすいでしょう。
勤勉な国民性から新しい情報も積極的に取り入れ、さまざまな技術へのキャッチアップが早いのも特徴です。
新日で勤勉な国民性は、オフショア開発において大きなアドバンテージになっています。
オフショア開発を依頼する際に確認すべきポイント
AIのオフショア開発を成功させるためには、依頼前に確認すべきポイントがいくつか存在します。
依頼先によって強みや特色が異なるため、事前に確認しておきましょう。
依頼する前に確認すべきポイントは次のとおりです。
- AI開発の実績は豊富か
- スムーズにコミュニケーションは図れるか
- AIの得意分野は何か
開発会社を決める際の参考にしてください。
AI開発の実績は豊富か
AI開発の実績は欠かさす確認すべきです。
実績の有無は、ノウハウやスキルを備えている証拠になるため安心して任せられます。
技術力だけでなく、プロジェクトにおけるトラブルの対応能力も見ておきましょう。
トラブルの対応能力が優れていれば、万が一問題が生じた際も安心です。
AI領域も常に進化を続けているため、技術のアップデートを積極的に行っているかも確認しておくのがおすすめです。
スムーズにコミュニケーションは図れるか
オフショア開発では、スムーズなコミュニケーションが図れるかどうかも確認すべきです。
言葉の壁や物理的な距離に加えて、文化や商習慣も異なる環境であるため、円滑なコミュニケーションが行わなければ質の高い開発は実現しません。
積極的なコミュニケーションでお互いを理解して、チームワークを構築しましょう。
チームの信頼関係が築けると、モチベーションアップにつながったり、開発をスムーズに進められたりします。
AIの得意分野は何か
オフショアでのAI開発を依頼する前に、得意分野も事前に確認しておくのがおすすめです。
AIの分野は幅広く、自社が求める領域のノウハウがなければ品質に大きく影響するため注意が必要です。
AIでも以下のようにさまざまな分野が存在します。
- 画像、音声認識
- 自然言語処理
- データマイニング
- トレンド予測
- 最適化
自社が開発したいAIの分野にあわせて、適したパートナーを見つけましょう。
オフショア開発でAIを作り自社のビジネスを加速させよう!
今回はAIをオフショア開発するメリット・デメリット、適している国を解説しました。
世界ではAIを取り入れたビジネスが増加しており、日本でもその流れが加速しています。
オフショア開発なら人材不足の課題を解決できるだけでなく、高度なスキルを有したエンジニアのノウハウを取り入れられます。
オフショア開発を成功させて、自社ビジネスを前に進めましょう。