継続課金システムの特徴は?メリットや選び方、おすすめサービスも紹介
こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。
継続課金システムを導入したくて本記事にたどり着いた方は、「継続課金システムってそもそも何?」「ツールのおすすめの選び方はあるの?」といったお悩みをお持ちではないでしょうか。
一口に継続課金システムといっても種類が多く、どれを選べば良いのか迷ってしまうのが正直なところだと思います。
そこで本記事では継続課金システムの基礎知識とメリット、また選び方まで詳しく解説します。
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そもそも継続課金とは?
まず継続課金の基礎知識について説明します。
そもそも継続課金とは、サービスの退会をしない限り継続的に課金が発生し、定期的に支払いが発生する課金システムのことです。
本章では継続課金の仕組みや、継続課金と月額課金の違いを詳しく紹介します。
継続課金の仕組み
継続課金の仕組みは、冒頭でも説明したように一度サービスに登録し、かつ退会をしない限り永続的に費用が発生するようになっています。
お客様から決済に必要な情報を事前にすべて預かって、お客様に作業の負担をかけさせないように自動的に請求します。
ただし、お客様の重要情報を常に手元で保存しておかなければならないため、情報の取り扱い面は注意が必要です。セキュリティ面を強固にする必要があるといえるでしょう。
継続課金と月額課金の違い
継続課金と月額課金の2つはよく似ていますが、明確な違いをつけるとすれば「課金されるタイミングに違いがある」ことだといえます。
例えば、月額課金では1か月に1回必ず引き落としがありますが、継続課金では2か月~3か月に1回の引き落とし、などというパターンもあるのです。
継続課金システムを導入する際には、自社の商品をユーザーに継続課金させたいのか・月額課金させたいのかをはっきりしておくようにするとよいでしょう。
継続課金システムの導入メリット
それでは、次に継続課金システムを導入するメリットを紹介します。
継続課金システムを活用することで得られる利点は以下のとおりです。
- 代金の回収作業のコストを減らせる
- 決済処理を効率化できる
- 未収金のリスクを削減できる
それぞれ順に紹介します。
代金の回収作業のコストを減らせる
1つ目のメリットは「代金の回収作業のコストを減らせる」ことです。
月末になると、その月にかかった金額を計算して請求書を発行しなければなりません。
またその請求書を回収し、経理似て処理するといった人的なコストが発生します。
しかし、継続課金システムを活用することによって毎回同じ金額が支払われることが確定しているため、月末の締め日など回収作業の手間を大幅に削減できるといえます。
決済処理を効率化できる
1つ目で挙げたメリットにつながりますが、継続課金システムの活用は決済処理を効率化することにもつながります。注文書や請求書の回収作業が省かれることはもちろんのこと、バックオフィス側で継続課金システムの支払いの取り扱いを決めておけば、継続課金システムの支払いだけ素早く処理が終わることも考えられるでしょう。
未収金のリスクを削減できる
未収金のリスクを削減できることは、企業の現場担当者にとっても経理側にとっても非常に大きなメリットではないでしょうか。
通常の取引では、取引先の事情などさまざまな理由によって未収金が発生してしまう場合もあります。
未収金のリスクはビジネスの場においてはつきものですが、人の手だけで解決しようとすると上手くいかないのが実情でしょう。
そこで継続課金システムの力を借りれば、トラブルが発生しにくくなります。
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継続課金システムの基本機能
継続課金システムによるメリットを紹介しましたが、それでは具体的にどのような機能が携わっているのでしょうか。継続課金システムの基本機能は以下の5つです。
- 支払情報の登録ができる
- 請求データを作成できる
- 請求データをもとに自動的に決済ができる
- 入金状況を管理できる
- 決済に対してセキュリティが堅固である
それぞれを詳しく紹介します。
支払情報の登録ができる
支払情報はお客様によってさまざまです。
継続課金システムの場合ではクレジットカードを使うのが一般的ですが、最近では電子マネー決済や後払い決済なども台頭しています。
このように多様に広がった支払方法や、またお客様のカード番号などの支払情報などを一元管理しておけるのが継続課金システムの長所です。
ショッピングをする際にはその都度支払情報を登録しなければならないことも多いでしょう。
しかし、わざわざ登録する手間をシステムによって省くことによって、効率化につながります。
請求データを作成できる
継続課金システムでは請求データを自動的に作成できます。
「このお客様にはこの見積もりをもらって、だから請求額はいくらで……」というように、わざわざ手計算する必要がありません。
さらに、継続課金であり毎月決まった金額が支払われることが事前に分かっているため、請求額のミスも起きにくいといえるでしょう。
請求データをもとに自動的に決済ができる
作成した請求データをもとに、継続課金システムでは自動的に決済することが可能です。
都度課金の場合は毎月金額を確かめつつ処理を慎重に行う必要がありますが、継続課金の場合はこのような心配がありません。
入金状況を管理できる
入金状況を管理できることも注目ポイントです。
決済結果の突き合わせをシステム側で自動で行うことで、担当者の手間を軽減させます。
決済が失敗してしまったときの場合もシステムによっては自動で催促や再決済を行えることがあるため、有益に使える機能といえます。
決済に対してセキュリティが堅固である
お客様の大切な個人情報と支払情報を預かる以上、セキュリティ面は堅固でなければいけません。
ウイルスに感染して情報漏えいが起きてしまえば一大事です。お客様の支払情報を大切に保存しておくために、継続課金システムは一般的にはセキュリティが強くなっています。
例えば、クレジットカードを提供するテレコムでは、継続課金システムに世界標準の認証システム「ペリサイン」との連携やSSL技術によって、高度なセキュリティ技術を実現しているという実例もあります。
継続課金システムのおすすめサービス4選
本章では具体的にどのような継続課金システムがおすすめなのかを紹介します。
それぞれのツールによって長所と短所が異なってくるため、自社に合ったサービスは何かを考えながら参考にしてください。
本章で解説するサービスは以下の4つです。
- Square
- VeriTrans4G
- SBペイメント
- 会費ペイ
詳しく紹介します。
Square
Squareは基本的な継続課金システムの機能を兼ね備えた、法人よりは個人事業主向きの継続課金システムです。
無料アカウントを作成するだけで継続課金が利用できるようになります。
利用額は基本的には無料で、決済の際に手数料がかかる仕組みです。
Square 請求書の「定期送信機能」と「カード情報保存機能」を組み合わせて自動引き落としの設定をする必要がありますが、一連の手続きが簡単であることが魅力的でしょう。
VeriTrans4G
「サービスサイトがなくとも手軽に継続課金を開始したい。」「パソコン画面の操作が不慣れなスタッフでも簡易に運用ができるようにしたい。」などといった事業者のニーズに応えるために、VeriTrans4GではPayNowID(ワンクリック継続課金)という機能を搭載しています。
PayNowIDではお客様一人ひとりにIDが割り当てられ、このIDとカードの番号が紐づく形で決済が行われ、この情報が保存されることで継続課金とその決済が可能になるというわけです。
SBペイメント
ソフトバンクペイメントが提供しているSBペイメントですが、SBペイメントでは継続課金の方式がいくつかあります。
例えば「継続課金(簡易)」「継続課金(定期・従量)」が挙げられます。
簡易的な継続課金の場合はお客さまに対してSBペイメントが毎月決済処理を行うため、加盟店は月次の課金処理が不要になり、定期・従量では2か月に1回の定期購入や、一定期間の無料や割引などのキャンペーンなど、カードの加盟店に応じた設定が可能です。
会費ペイ
会費ペイは、会費制サービスの運営に必要な 「入会申込」「会員管理」「請求・集金」「入金管理」 を全て一元管理できるのが特徴といえます。
汎用性が高く、フィットネスやスクールを中心にさまざまな業種で利用されています。
継続課金だけではなく、その前後の事務作業を全て自動化するため、会員数が多くなってきてもそのまま使い続けることができます。
決済が失敗した場合にも自動で催促・通知を行えることもうれしいポイントです。
継続課金システムの選び方
最後に、継続課金システムが搭載されたツールを選ぶ際の選び方を紹介します。具体的に抑えたいポイントは以下の5つです。
- 十分なセキュリティ対策は取られているか
- 機能は自社にとって必要十分か
- 会員IDとの連携が行えるか
- クレジットカード決済ができるか
- 課金のタイミングや金額の設定は顧客好みに変えられるか
それぞれ詳しく説明します。自社で継続課金システムを導入する際、ぜひ参考にしてください。
十分なセキュリティ対策は取られているか
最も重要なポイントは十分なセキュリティ対策が取られているかという点です。
支払情報や個人情報だけではなく、お客様の購入履歴や購入物などもすべて一元管理する必要があるため、セキュリティ性がしっかり担保されているツールを選ぶと良いでしょう。
具体的には、SSL認証を実施しているのを公式サイトで明言しているかがポイントです。
協会の承認なども得られていれば安全に活用できます。よく分からない海外版のシステムを利用しないようにしましょう。
機能は自社にとって必要十分か
選び方として注意したいのが「機能が必要十分か」という点です。いくら有名な継続課金システムであっても、またいくら多様な機能があるからといっても、自社で活用できなければまったく意味がありません。
このため、たとえそれほど有名ではない・価格帯が予算とは少し離れているなどがあったとしても、自社にできる限りピッタリと合ったツールを選ぶことが求められます。
会員IDとの連携が行えるか
会員IDと支払情報との連携が行えるかもポイントです。
継続課金システムには一般的に備わっているものではありますが、毎月の支払処理を自動で円滑に進めるためにも、会員IDと情報を紐づけておき、いつでもツールのマイページから支払情報を確認できるようになっているツールが必要です。
クレジットカード決済ができるか
キャッシュレスの時代になりつつあることから、クレジットカード決済ができるかどうかも忘れてはならない重要なポイントといえます。
法人相手では特に大きな金額が動くため、現金よりはキャッシュレスで行うことが無難でしょう。
できれば、クレジットカードだけではなく、個人事業主向けにもビジネスをしているのであればQRコードをはじめとした多彩な決済手段を用意できているかも見るべきポイントといえます。
課金のタイミングや金額の設定は顧客好みに変えられるか
継続課金とはいっても、お客様のやむを得ない事情によっては課金のタイミングや金額の設定を変えたくなることもあるでしょう。
例えば、もう継続課金はやめたいのにサポートに問い合わせたらできないといったトラブルや、また月額課金への切り替え自体はできるけれどページが分かりにくい……などといったトラブルもよくあるはずです。
そこで、課金のタイミングを操作できるシステムであれば、上記のようなトラブルを回避できます。
まとめ|継続課金システムの活用で業務を効率化し売上アップを目指そう
本記事では継続課金システムの基礎知識から企業が導入するべきメリット、またおすすめの継続課金システムについて詳しく解説しました。
顧客情報や支払情報へのセキュリティを堅固にして保存し、かつお客様に満足してもらえるような運用が必要です。
継続課金システムのツール選びに関しては、いくつか重要な観点はありますが、特にキーポイントとなるのは「自社のリソースに十分に合っているか」「セキュリティ性が高いか」の2つではないでしょうか。
本記事で紹介したことを参考にしてぜひ自社にも取り入れ、継続課金システムの活用を通して業務効率化を目指していきましょう。