ECモール売上ランキングの上位は?利用コストや特徴も合わせて解説


こんにちは。Wakka Inc.メディア編集部です。
本記事をご覧のみなさまの中には、
「ECモールの利用コストや特徴を知りたい」
「出店を成功させるためのポイントを知りたい」
といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ECの市場規模やEC化率における推移のデータをご紹介した上で、ECモールの利用コストや特徴、出店を成功させるポイントも解説します。
自社に適したECモールを見極めて売上を伸ばしたい方は、ぜひ本記事を参考になさってください。
なお本記事では、より実際の経営判断に役立つよう「売上」ではなく「GMV(流通総額)」を指標にして解説します。
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ECの市場規模・EC化率の推移

近年、スマートフォンの普及で手軽にネットショッピングを利用できるようになったことや、キャッシュレス決済の普及、物流インフラの整備が急速に進んだことで、ECの市場規模も拡大しました。
2024年に経済産業省が報告したBtoC-EC市場規模の経年推移では、直近年では総額26.1兆円(前年24.8兆円、前々年22.7兆円、前年比5.1%増)と拡大を続けています。
分野別に見ると、物販系分野の売上金額は15兆円を超え、EC化率も9.78%となっており、増加を続けていることが分かります。
また、2020年に感染症の影響で売上が大幅に下がったサービス系分野においても復調を見せており、売上の伸び率が9.43%と拡大傾向です。
BtoC-EC市場規模の経年推移(単位:億円)

BtoC-ECの市場規模及び各分野の伸長率

参照:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました|経済産業省
BtoC-EC市場規模をさらに細かく分類別で見ると、食品や生活家電、衣類や生活雑貨が多くの割合を占めています。2兆円を超えているものは以下の通りです。
- 食品、飲料、酒類:3兆1,163億円
- 生活家電・AV機器・PC・周辺機器等:2兆7,443億円
- 衣類・服装雑貨等:2兆7,980億円
- 生活雑貨、家具、インテリア:2兆5,616億円
EC市場は感染症での巣ごもり需要によって急速に拡大し、現在ではECでの購入が消費者の生活に定着しており、今後も引き続き需要増大が期待されています。
物販系分野のBtoC-EC市場規模

参照:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました|経済産業省
また、前述した通りサービス系分野も前年比9.43%と増加しています。以下の内訳を見ると、感染症拡大の影響により大幅に落ち込んでいた旅行サービス、飲食サービス、金融サービスが復調していることが分かります。
サービス系分野のBtoC-EC市場規模

以上のようにECの市場規模の拡大は一過性のものではなく、利便性から従来の分野での売上増加とともに、分野を超えて拡大していることが分かります。
ECモールと独自ECサイトの違いとは

EC化を検討するにあたって最初に悩むのが、ECモールを利用するか、それとも独自ECサイトを構築するかという点です。どちらを選ぶかによって、集客方法や運営負担、ブランディングの方向性が大きく変わるため、初期段階での判断は重要といえます。
本章では、ECモールと独自ECサイトの基本的な違いについて整理します。
ECモールと独自ECサイトの大きな違いは、集客力と独自性です。
ECモールは、モール自体に多くの利用者が集まっており、出店するだけで一定の集客効果が期待できます。一方、独自ECサイトでは、SEOや広告、SNS運用などを自社で行う必要があり、立ち上げ初期は特に集客面での工夫が求められます。
また独自ECサイトは、デザインや機能、購入導線などを自由に設計でき、自社の世界観やブランドイメージを反映しやすい点が特徴です。一方ECモールでは、デザインや機能があらかじめ定められた範囲内に限られることで、他店舗との差別化が難しく、ブランディングの自由度も低くなりやすい傾向にあります。
ECモールと独自ECサイトの違いを表にまとめると、以下の通りです。
※表は、横にスクロールできます
| 項目 | ECモール | 独自ECサイト |
|---|---|---|
| 集客力 | モール自体に集客力があり、出店直後から一定の流入が見込める | 自社でSEO・広告・SNSなどの集客施策が必要 |
| 初期ハードル | 出店手続きが比較的簡単で、短期間で始めやすい | サイト構築や設定が必要で、立ち上げに時間と手間がかかる |
| デザイン自由度 | テンプレートやルールが決まっており、自由度は低い | デザインやUIを自由に設計できる |
| 独自性・ブランディング | 他店舗とデザインが似通いやすく、差別化が難しい | ブランドの世界観を表現しやすい |
| 集客施策の裁量 | モール内施策が中心で、自由度は限定的 | 自社戦略に沿った施策を柔軟に実行できる |
| 収益性 | 売上に応じた手数料が発生するケースが多い | 手数料は不要だが、運用・集客コストがかかる |
| 顧客データ活用 | モールの規約により制限される場合がある | 顧客データを自社で蓄積・活用できる |
| 向いている目的 | 早期に売上を立てたい、まずはECを試したい | 中長期的なブランド育成やLTV(顧客生涯価値)向上を重視したい |
会社規模や商材、予算やEC化への切迫性などを考慮して、ECモールを活用するか独自ECサイトを構築するか選択しましょう。
ECモールの種類
前の章で解説したように、手軽でスピーディーにECを開始するにはECモールの活用がおすすめです。
ECモールは主に以下の3タイプに分類されます。
- マーケットプレイス型
- テナント型
- 総合管理型ECモール
本章では、タイプ別に特徴を解説します。
マーケットプレイス型
マーケットプレイス型は商品を出品するタイプのECモールです。
「商品を市場に並べる」イメージに近く、ショップとしての独自性は出しにくい一方で、簡単に出品できる特徴があります。
マーケットプレイス型であれば、Amazonが代表例です。
特に魅せ方にこだわりがなく、簡単にEC販売を始めたい場合には、マーケットプレイス型が適しています。
テナント型
テナント型は出店タイプのECモールです。
大型の商業施設にテナントとして出店するイメージで、マーケットプレイス型と比較すると独自性を出しやすい傾向があります。
テナント型の代表例には、楽天市場が挙げられます。
また、テナント型のECモールでは販売スペースを提供するだけのため、売上の管理や発送などは各店舗で担うのが特徴です。
総合管理型ECモール
総合管理型とは、自社で構築したECサイト内に、複数の自社ブランドやラインを展開し、一元的に管理・運営する形態を指します。
外部事業者が出店する一般的なECモールとは異なり、出店者はすべて自社グループ内に限定されている点が特徴です。
サイト構造としては複数のショップやブランドページを持っていることで、形式上はモールのように見えるものの、実態は自社ECサイトの拡張型と捉えるのが妥当です。
総合管理型ECモールでは、ブランド間の相互送客や会員データの統合管理がしやすく、
顧客体験の統一やロイヤリティ向上につなげやすいメリットがあります。
代表的な例としては、資生堂が運営するワタシプラスが挙げられます。
一定の初期費用やシステム構築は必要になるものの、自社内で完結した運営が可能なため、データ活用や施策展開の自由度が高い点が強みです。
【2026年最新】国内ECモール流通総額(GMV)ランキング

ECモールを選択する場合に、なるべく流通額の多いECモールを選びたい方も多いでしょう。
本章では、国内のECモール流通総額(GMV)を紹介します。
※表は、横にスクロールできます
| ECモール名 | 流通総額(GMV) |
| 1位:Amazonジャパン | 約6兆円程度(推計) |
| 2位:楽天国内EC | 5兆9,550億円(公式) |
| 3位:Yahoo!ショッピング | 1兆7,506億円(公式) |
| 4位:ZOZOTOWN | 約 6,143億円(公式) |
今回は2024年の決算などをもとにECモールの流通総額(GMV)ランキングを作成しています。
ランキング上位のECモールは知名度が高いだけでなく、購買意欲のある利用者も多く集客力に長けているため、参入する際の参考になさってください。
参照:
Comparison of Japan’s Top Three E-Commerce Marketplaces: Amazon, Rakuten, and Yahoo! Shopping|Next Level
楽天グループ株式会社2024年度通期および第4四半期決算ハイライトに関するお知らせ|楽天グループ公式
業績ハイライト|LINEヤフー株式会社公式
2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)|株式会社ZOZO公式
代表的なECモールの特徴や強み

本章では、代表的なECモールの特徴や強みを紹介します。
特徴や強みを理解すると、自社ビジネスと相性の良いECモールを見いだせたり、参入する際の良い判断材料にできたりするため、ぜひ参考にしてください。
前述した4つのモールを含め、以下の代表的なECモールを解説します。
- Amazonジャパン
- 楽天
- Yahoo!ショッピング
- ZOZOTOWN
- au PAYマーケット
- Qoo10
自社ビジネスも考慮して、適したECモールを見つけてください。
1.Amazonジャパン
Amazonジャパンは、個人でも手軽に出品できるマーケットプレイス型の代表的なECモールです。
出店手続きによらず、商品単位で出品できる形式も選べるため、初心者でも比較的簡単に販売が可能です。
FBA(フルフィルメント by Amazon)のサービスを活用すれば、商品の管理から受注・発送・顧客対応まですべて代行してもらえるため手間もかかりません。
オンライン販売をすぐに始めたいケースや、商品単位で出品したい場合はAmazonジャパンがおすすめです。
2.楽天市場
楽天市場は、1990年代後半から運営されているテナント型のECモールです。
ポイント還元率の高さや、定期的に開催される「お買い物マラソン」などのキャンペーンを強みに多くの利用者数を誇ります。
出店の審査基準は高く設定されていますが、参入した際にはプラットフォームの集客力を活かして効率良く販売を行えるメリットがあります。
2026年時点で約5万店以上のショップが出店しており、勢いのある代表的なECモールです。
参考:事業紹介|楽天メーカーソリューションナビ|楽天グループ公式
3.Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングは、LINEヤフー株式会社が運営するテナント型のECモールです。
キャッシュレス決済サービスの PayPay と連携しており、日常的にPayPayやYahoo!サービスを利用するユーザー層へのアプローチが期待できます。
出店時の初期費用・月額固定費・販売手数料が無料で利用できる点が大きな特徴で、コストを抑えてECを始めたい事業者にとって参入しやすい環境が整っています。
また、PayPayやLINEと連動した販促施策を活用できるため、既存のプラットフォーム利用者に向けた集客やリピート促進も行いやすい点が強みです。
本格的なEC展開の前段階として、テスト出店やスモールスタート用途で活用されるケースも多く見られます。
4.ZOZOTOWN
ZOZOTOWNは、人気ブランドが多数出店するアパレル特化型のECモールです。
20代から30代をメインターゲットにしており、国内のアパレルネット販売では高い知名度を誇っています。
はやりのアイテムから中古商品まで、幅広く取り扱っている点が人気の秘密です。
ZOZOTOWNでは、以下の3種類の販売形態があります。
- 買取・製造販売
- 委託販売
- USED販売(個人による古着買取/販売)
したがって、自社に適した方法を柔軟に選択できます。
ただし、販売手数料体系や募集要項が非公開・変動することがあるため、出店前の確認が必要です。
5. au PAYマーケット
au PAYマーケットはKDDIグループが運営するテナント型のECモールです。
auユーザーは購入金額によって利用料金がお得になるなど、囲い込みに力を入れています。
「auスマートパスプレミアム」はauユーザー以外でも加入でき、送料無料やお得なクーポン配布など魅力的な施策を多数行っています。
ライブコマースにも力を入れており、多くのユーザーから注目を集めているECモールです。
6.Qoo10
Qoo10は、元はeBay Japan(イーベイジャパン)によって運営されていたECモールで、現在はテナント型のプラットフォームとして運営されています。
女性向けアパレル・コスメなどの商材をメインで扱っており、一定数の安定したユーザーが存在します。
完全成果報酬型であり、取引が成立した際に手数料を支払うタイプです。
初期費用や月額の固定費が無料なため、気軽に出品できるメリットがあります。
代表的なECモールの利用コスト

代表的なECモールを比較しても、かかるコストはさまざまです。
販売する商品ジャンルによってコストが変動するケースもあるため、出品する際には確認しておく必要があります。
今回は以下の主要ECモールの利用コストを紹介します。
- Amazonジャパン
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
公式ページ上で公表されている情報を参考にした数値をもとに、以降でご紹介します。
Amazonジャパン
Amazonジャパンの利用コストは以下の通りです。
※表は、横にスクロールできます
| プラン | 小口出品 | 大口出品 |
| おすすめな人 | ・毎月49点まで販売する(目安) ・販売する商品が決まっていない ・広告を出さない | ・毎月49点以上販売する ・商品の広告を出したい ・出品した商品を検索結果上位に表示したい ・さまざまな出品用ツールを使用したい |
| 初期費用 | 無料 | 無料 |
| 月額費用 | 無料 | 無料 |
| 料金 | 1商品につき100円+販売手数料(カテゴリごとに異なる) | 毎月4,900円(税別)+販売手数料(カテゴリごとに異なる) |
| 出品プランの機能 | なし | ・一括出品が可能 ・アカウントに複数のユーザーを追加できる ・無料配送を含むプロモーションが行える ・オンサイトの広告ツールを使用できる |
引用:Amazon 出品にかかる費用|Amazon公式
Amazonジャパンなら比較的低コストで、すぐに販売を始められます。
FBA(フルフィルメント by Amazon)のサービスを活用した場合、商品のサイズや重量、保管期間などに応じて出荷手数料や在庫保管料が個別に発生するため、あらかじめ料金体系を確認することが重要です。
また、販売手数料は商品カテゴリによって異なるため、自社商品を出品する際には注意しましょう。
楽天
楽天の利用コストはプランによって大きく異なります。
登録できる商品数も変わってくるため、プラン内容を理解して契約する必要があります。
主なプランは以下の通りです。
※表は、横にスクロールできます
| プラン | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
| おすすめな人 | ネットショップ運営の初心者 | 目標月商が140万円以上 | 商品数や画像量が多く必要 |
| 初期費用(税別) | 60,000円 | 60,000円 | 60,000円 |
| 月額出店料(税別) | 25,000円 年間一括払 | 65,000円 半年ごとの2回分割払 | 130,000円 半年ごとの2回分割払 |
| システム利用料 | 月間売上の3.5〜7.0% | 月間売上の2.0〜4.5% | 月間売上の2.0〜4.5% |
| 登録可能商品数 | 10,000商品まで | 50,000商品まで | 無制限 |
他のECモールと比較して高めのコスト設定になっています。
時期によっては上記以外のプランも存在するため、出店窓口に問い合わせを行うのがおすすめです。
自社に適したプランを選択して、コスト管理しながらEC事業を展開しましょう。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングで商品販売する際にかかるコストは以下の通りです。
※表は、横にスクロールできます
| 初期費用 | 無料 |
| 月額費用 | 無料 |
| 販売手数料 | 無料 |
| 決済手数料 | 決済方法によって異なる。3%〜4.48%・150円〜350円 |
引用:Yahoo!ショッピング 料金・費用について|Yahoo!ショッピング公式
基本的に低コストで利用できます。
Yahoo!ショッピングでは、各ストアが効果的な販促メリットを得られるようにモール全体で販促施策を実施しています。
商品が売れた際には一律でストアポイントやキャンペーンの原資を負担する必要があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
出品した際の料金を詳しく知りたい方は、月額費用のシミュレーションも公式サイトから可能です。
ECモールのメリット

ECモールは高い集客力でユーザーを集められるだけでなく、他にも多くの恩恵を受けられるメリットがあります。
ECモールを活用する際に受けられる具体的なメリットは次の通りです。
- 簡単に始められる
- サポート体制が充実している
- レコメンド機能が整っている
- 集客力がある
- ECモールの信頼性がある
以降で順番に解説します。
1.簡単に始められる
ECモールなら、一からサイトを構築する必要もないため始めやすいのが特徴です。
専門的な知識がなくても、ECモールのプラットフォームを活用してショップを立ち上げたり、商品を登録したりするだけなので販売をスムーズに始められます。
ECモールによって異なりますが、ショップの申請から販売まで1〜2カ月程度となっており、自社サイトを構築するケースと比べると短期間で出店できます。
またショップページのデザインテンプレートを活用すれば、さらにスムーズな出店が可能です。
2.サポート体制が充実している
ECモールなら、出店した際にサポートを受けられ、初心者でも安心して利用できます。
出店する事業者に対して、ECモール側が有料プランも含めたさまざまなサポートを提供しているケースが多いです。
例えばAmazonジャパンでは、FBAを活用すれば商品の保管・梱包・発送、さらには一部のカスタマー対応までをAmazon側に委託できます。
またお問い合わせフォームから質問も可能で、商品販売に慣れていない事業者にとって収益を伸ばすためのノウハウも得られます。
3.レコメンド機能が整っている
レコメンド機能が備わっているのもECモールの大きなメリットです。
レコメンド機能があれば、商品をグループ別に分けて関心のある方に自動表示できるため、認知度の向上につながります。
自動で類似商品として紹介でき、機会損失も防げます。
ECモールを活用する際には、レコメンド機能を活かして売上を伸ばしましょう。
4.集客力がある
商品販売を行う際に、ECモールなら高い集客力で多くのユーザーを集めやすくなります。
ECモール自体に知名度があるため、検索結果で上位表示したり指名検索されたりする可能性が高く、多くのユーザーを集められます。
自社サイトなら検索結果で上位表示させ多くのユーザーを呼び込む必要があり、地道なSEO改善や広告など時間と費用が必要です。
以上のように、高い集客力を活かせるのもECモールを活用するメリットの一つです。
5.ECモールの信頼性がある
ECモールに出店・出品すれば、ユーザーは一定の信頼性から安心して商品購入できるのも大きなメリットです。
日本ではネットショッピングに対して抵抗感を持つ方が一定数いるものの、ECモールならブランド力や知名度があるため安心して利用する方も多いです。
ただし、お店単位で信頼性を向上させるには、お問い合わせ対応を丁寧に行ったり、購入後の発送をスムーズに行ったりする必要があります。
ECモールの信頼性があるから大丈夫と考えるのではなく、お店単位でもユーザーの信頼を失わないような振る舞いを行うことが大切です。
ECモールのデメリット

ECモールはメリットだけでなく、デメリットもいくつか存在します。
デメリットを理解せず出店すれば、後悔や失敗につながる恐れもあります。
ECモールのデメリットは次の通りです。
- 価格競争に巻き込まれやすい
- 利益率の確保が難しい
- ショップの独自性を出しにくい
- 顧客のデータ分析が難しい
- ブランディングが難しい
デメリットを把握して長期的な目線で出店・出品を検討しましょう。
1.価格競争に巻き込まれやすい
ECモールでは競合が多く、価格競争に巻き込まれやすいデメリットがあります。
ECモール内では類似商品が多数出品され簡単に比較検討できるため、価格競争が起きやすくなっています。
他商品と差別化をする場合も、モール内の方針に沿った施策しか行えません。
モール内の方針に沿った範囲で施策を練り、商品価値を向上させ可能な範囲で差別化を図りましょう。
2.利益率の確保が難しい
利益率の確保が難しい傾向にあることも、ECモールのデメリットのひとつといえます。
特に、ECモールに出店した際に発生する利用料によって、利益が想定よりも出なかったパターンも少なくありません。
具体的な利用料には、月額料金や販売手数料、決済手数料に販促活動の原資を利益から差し引かれるものもあります。
月額料金だけで比較せず、利用料や集客力を見極めて、参入するECモールを慎重に選ぶことが重要です。
3.ショップの独自性を出しにくい
ECモールではショップの独自性を出しにくいこともデメリットのひとつです。
基本的にECモール内の方針やショップページの設計が決まっているため、差別化やブランディングを行うにも限界があります。
使える機能やデザインは制限されているケースが多く、競合と差別化が図りにくい傾向があります。
サイトの独自性を出したかったりブランディングを重視したかったりする場合には、ECモールだけでなく複数の販売チャネルを検討しましょう。
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4.顧客のデータ分析が難しい
ECモールから得られる顧客データは限られているため、データ分析が難しいデメリットもあります。
得られる顧客データが少なければ、施策を打ち出すこともできません。
例えば、ECモールではカゴ落ちや、潜在顧客へメルマガを送ったり、顧客に適した商品情報を送ったりといったマーケティング施策を行えない点が挙げられます。
得られる情報を頼りに、可能な範囲で施策を打ち出す必要があります。
5.ブランディングが難しい
ECモールでは決められたプラットフォームに沿って出店・出品を行うため、ブランディングは難しい点もデメリットとして挙げられます。
ECモール自体の認知度が高い一方で、新規で出店・出品を行っても店舗単体ではあまり認識されません。
店舗単体で認識されるのが難しく、結果的にリピーターが増えず売上を伸ばしにくい傾向があります。
ブランド力で訴求したい場合には、自社ECなども選択肢に含めて検討するのがおすすめです。
【2026年最新】世界のEC市場規模

EC化を行うにあたって、国内だけでなく越境ECを検討する企業も少なくありません。
世界的にも感染症流行期(2020~2021年頃)と比べて成長率はやや鈍化したものの、着実に市場規模の拡大やEC化率の増加が見られ、今後も上昇が予測されています。
本章では、世界のEC市場規模についての推移と、越境ECの市場規模について、経済産業省の報告書をもとに解説します。
世界のBtoC-ECの市場規模
まずは、世界のBtoC-ECの市場規模についてご紹介します。


参照:令和6年度電子商取引に関する市場調査|経済産業省
経済産業省の2024年の発表によると、直近年での世界BtoC-ECの市場規模は6.09兆USドルでした。
国別では中国が全体のトップで50.4%を占めており、ついでアメリカが19.6%です。
今後も世界規模で小売分野のEC化の進展が予測されており、企業はECを前提とした商品企画・販売戦略を構築する重要性が増しています。
越境ECの市場規模
世界的にEC市場規模が拡大し、自国以外のECサイトで商品を販売する「越境EC」も浸透してきました。

参照:令和6年度電子商取引に関する市場調査|経済産業省
経済産業省が発表した2024年時点で世界の越境EC市場規模は1.01兆USドルです。
越境ECは世界のBtoC-EC市場全体よりも速いペースで拡大すると予測されており、2034年の予測では6.72兆USドルと約6倍の成長を見込んでいます。
越境ECが成長している背景には認知度の向上だけでなく、自国にない商品を入手できたり、商品やメーカーに対する信頼性が高かったりするためです。
日本製品は世界的に見ても品質が高いと評価を受けており、今後も需要が高まっていくと見られています。
事業者の越境ECを世界に広げようとする積極的な姿勢や、物流レベルの向上も市場規模拡大の要因に挙げられます。
海外のおすすめECモール

日本企業が世界を見据えて成長を遂げるには、積極的な越境ECへの参入が欠かせません。
世界市場規模で多くの割合を占める中国・アメリカだけでなく、韓国やシンガポールの越境ECも需要が高く存在感を示しています。
本章では、越境ECへ参入する際の参考に、以下の海外おすすめECモールをご紹介します。
- Tmall(天猫)
- Amazon
- G-market
- Shopee(ショッピー)
以降で順番にご紹介します。
Tmall(天猫)
Tmall(天猫)は、中国大手 Alibaba Group(アリババグループ) が運営する BtoC型 ECモールです。越境販売向けには Tmall Global(天猫国際) と呼ばれるプラットフォームがあり、海外ブランドや日本企業が中国の消費者に商品を届ける主要なチャネルとして機能しています。
アリババグループの日本法人であるアリババ株式会社 は、Tmall Global を活用した 日本企業向けの中国進出支援サービスを提供しており、出店支援やプロモーション施策の提案などを行っています。
越境EC市場では、日本製品の高品質なイメージから人気が高く、化粧品・美容、食品・健康関連、ベビー・子ども用品などのカテゴリが中国消費者から人気です。
これまでにも日本の地域特産品やブランドが Tmall Global 上の旗艦店を開設し、越境ECによる販売を展開している事例が数多く見られます。
Amazon
Amazonは、アメリカをはじめ世界各国で展開する世界最大級のBtoC型ECプラットフォームです。
越境EC分野においても、日本の事業者による海外販売を支援する取り組みを行っており、一例として、JETRO(日本貿易振興機構)と連携した日本製品の特集ストアJAPAN STOREがあります。
JAPAN STOREでは、醤油や味噌などの食品、浴衣や足袋といった日本文化に根ざした商品を中心に、日本の商品を海外の消費者に訴求しやすい形で紹介しています。
日本製品の品質や物流面での信頼性の高さから、JAPAN STOREは海外市場への販路拡大を目指す日本企業にとって、有効な越境ECチャネルの一つとして活用されています。
Gmarket
Gmarket(ジーマーケット)は、韓国国内で高い利用率を誇る代表的なECモールの一つです。
越境ECにも積極的に取り組んでおり、2016年には楽天と連携し、両社のモール内に旗艦店を開設するなど、日本市場との相互送客を目的とした施策が行われました。
Gmarket内の楽天公式ショップでは、化粧品やキッチン用品など、日本向け・韓国向け双方のニーズを意識した商品ラインアップが展開されています。
韓国市場を起点とした越境ECの選択肢の一つとして、日本企業にも活用されるケースが増えています。
Shopee(ショッピー)
Shopee(ショッピー)はシンガポール発のECプラットフォームで、東南アジアを中心に急成長を遂げている代表的なECモールです。
ショッピングアプリのダウンロード数においても世界トップクラスの実績を持ち、特にスマートフォンを中心としたモバイルECに強みを持っています。
日本からの出店は法人を中心に支援されており、越境EC向けに販売可能な商材や出店条件が、国や商品カテゴリごとに詳細に定められています。
東南アジア市場への展開を検討する企業にとって、有力な選択肢のひとつといえるでしょう。
EC出店を成功させるための3つのポイント

ECの需要は増加しており、顧客ニーズを汲み取って参入する企業は拡大しています。
しかし、十分な準備を整えないまま出店してしまい、運営が軌道に乗らず失敗に至るケースも少なくありません。
ECを出店する際には、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 運営体制を整える
- コンセプトを入念に考える
- 商材選定を入念に行う
以降で3つのポイントについて詳しく解説します。
運営体制を整える
EC出店を始める際には、運営体制を整えてからスタートさせましょう。
運営体制が整わず人手不足の状態であれば、さまざまな作業工程で影響を及ぼしてユーザーに迷惑をかける恐れがあります。
具体的には配送に遅延が生じたり、商品の管理不足につながったりします。
EC出店を成功させるためには、運営体制の構築は欠かせない要素です。
コンセプトを入念に考える
コンセプトを入念に考えてからEC出店を始めることも重要なポイントです。
明確なコンセプトがあれば、主要な顧客層を具体的にイメージでき、ショップの方向性が定まるためです。
また、サイトデザインや商品開発を行う際も参考にできます。
ECモールなどのプラットフォームが充実して気軽に出店できる今だからこそ、出店前にコンセプトを明確にした上で他店と差別化を図りましょう。
商材選定を入念に行う
ユーザーに選ばれるためには、丁寧に商材選定を行いましょう。
出店に失敗する原因で多く挙げられるのが、商品の競争力不足です。
また、商材選定を行う際には、ターゲットの明確化とトレンドの理解が欠かせません。
ターゲット層のニーズだけで選ぶのではなく、オリジナリティも忘れずに選定を行うことをおすすめします。
自社に適した形態を見極め、最適なEC構築方法を知ることが重要

今回は、EC市場の規模やEC化率のデータを交えながら、主要ECモールの売上上位サイトの特徴や、出店成功のためのポイントについて解説しました。
感染症の影響で急速に拡大したネットショッピングは、今や消費者の生活に定着し、なくてはならない購買手段となっています。
解説したように、ECモールによって利用コストや備わっている機能が異なっており、自社に適したECモールを見極めるのが売上を伸ばす上で重要です。
また、ECモールだけにこだわらず複数の販売チャネルを検討するなど、視野を広げて自社に適した選択肢を考えましょう。
なお、下記のホワイトペーパーでは、ECサイト構築の早見表や、簡易診断フローチャートもご覧いただけます。
ぜひ参考にしてください。
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