WordPressで構築した既存のWEBサイトをAWSに移管するメソッド3選

2021.07.04
安藤 大海
目次

はじめに

みなさん、こんにちは。
Wakka Inc. Webディレクターの安藤です。

弊社ではベンチャー企業の経営者さんからWeb構築のご依頼も多く、中には起業時からレンタルサーバーで運用してきたサイトをAWSに移行したい、というご相談をいただくこともしばしばあります。

そこで、同じような検討をしている方に向けて、WordPressサイトをAWSを利用するメリット・デメリット、移管するためのメソッドを分かりやすくまとめてみましたので、同じような考えを持つ経営者の方、エンジニアの方は参考にしてみてください。

AWSの基本概要について

『AWS』とは、Amazon Web Serviceの略称で、Amazonが開発・提供を行っているクラウドコンピューティングサービスのことです。コンピューティングやデータベース、機械学習、AIなどさまざまなテクノロジーが集結しており、数多くの機能を提供してくれます。また、軍隊や銀行なども使用できるように高度なセキュリティ要件をクリアしているため、Webサイトを安全に運用することが可能です。

AWSにWordPressサイトを移管するメリット

AWSに移管することで得られるメリットは下記の通りです。

・従量制料金に変えられる

・セキュリティを向上させられる

・柔軟性の高いサービスに切り替えられる

・無駄を排除できる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

従量制料金に変更してコストを削減

1つ目のメリットは、コストの削減です。AWSは従量制料金を採用しています。簡単に言えば、使った分だけ支払えばいいというわけです。これにより、規模の少ないWebサイトは少ない予算で済ませられます。また、能力不足によってWebサイトがダウンしたりする心配も少ないので便利です。

セキュリティを高められる

2つ目はセキュリティを高められることです。AWSは障害耐性だけでなく、高い安全性と高パフォーマンスを実現することができるクラウドコンピューティングサービスになります。情報漏えいを発生させてはいけない軍隊や病院が求める要件もクリアし、組織が最適なセキュリティ体制を整えられるようにバックアップしてくれるのです。

世界有数の専門家がインフラストラクチャをモニタリングすることにより、早期の検出ができます。また、イベント駆動型の自動化を活用し、迅速に修復できることもメリットです。

自由度が高いサービスに乗り換えられる

3つ目は、サーバーの柔軟性をアップさせられる点です。レンタルサーバーの多くは、マシンスペックや権限、使用できるプログラムの種類が決められています。これにより、最新のPHPバージョンを使えなかったり、データベースの種類を変更できなかったりするのです。柔軟性に欠けるため、想定していた性能のWebサイトを構築できないこともあるでしょう。

一方、AWSはroot権限でサーバーを管理することができます。root権限で管理することができれば、使用できるプログラムの種類やバージョンが指定されないため、自分が使いたいものをインストールできます。また、サーバーのマシン選択も自由なため、メモリを上げたり、HDDからSSDに変更したりすることも容易です。

スケールアップ・ダウンが簡単

必要な分だけの利用量を使えることもメリットです。インスタンスの量はアクセス数によって自動的に増減されるため、不要な分の利用料まで支払う必要がありません。また、料金だけでなく性能に関してもアクセス数によって変動するため、安定的なサーバー運用を実現できます。

逆に移管するデメリットとは?

このように、たくさんのメリットがある一方でデメリットも少なからず存在します。移管することで被るデメリットは下記です。

・料金が従量課金で見通しがしづらい

・コストが高くなる

料金が従量課金で見通しがしづらい

料金が従量課金で見通しがしづらい点がデメリットです。どのぐらい使用するのかを見通すことは専門知識が必要となるため容易ではありません。ある日突然アクセス数が急に伸びたりすれば、その分コストがかかります。このように、想定できない出費が発生することがあるので、余裕を持って予算を組む必要があるでしょう。

言い換えれば、必要な分だけ支払えばいいという点ではメリットになります。

コストが高くなる

今までよりもコストが増える心配があります。基本的にAWSでWordPressを運用する場合、さまざまなサービスを組み合わせて使うケースが多いため、無料利用枠内で使い続けることが難しいです。また、性能が非常に高いサーバーになります。そのため、小規模なWebサービスの場合、性能が過剰で以前使用していたものよりも月額費用が高くなることもあるでしょう。

しかし、運用を開始したばかりのときは小規模なWebサービスであっても年数が経過すれば大規模なサイトに成長することがあります。そのため、将来を見据えて運用を行いたい人はメリットになるでしょう。

AWSにWordPressサイトを移管する3つのメソッド

WordPressサイトをAWSへ移管する方法は大まかにわけて3つあります。方法によって難易度が変わったり、作業内容が異なったりするので、自分に合った移管方法を選択してください。

All-in-One WP Migrationを使ってスムーズに移管

1つ目の方法は、「All-in-One WP Migration」というプラグインを使用することです。All-in-One WP Migrationを使うことで、データベースやメディアファイル、プラグイン、テーマをひとつのファイルにしてエクスポートすることができます。そして、移管先のAWS側でもAll-in-One WP Migrationをインストールして、先程エクスポートしたファイルをアップロードすることで、移管が完了です。

ボタンひとつで必要なファイルをまとめてエクスポートすることができるため、工数を減らしたいエンジニアにおすすめの方法になります。また、手順がものすごく簡単なので、初心者にもおすすめです。

WordPressの標準機能を使って移管する

WordPressには、移管するための標準機能が搭載されており、それを使って実現することもできます。しかし、上記で紹介したAll-in-One WP Migrationを使用する方法よりも不便です。標準機能の場合、画像や記事などのデータは移管できますが、プラグインなどは移管先で再度インストールする必要があります。そのため、プラグインの総入れ替えをしたい人や簡単に設定ができる小規模サイトを運営している方におすすめです。

手動でファイルを移管させる

3つ目は、手動で移管させる方法です。サーバー上にあるWordPressファイルをダウンロードして、移管先にアップロードします。また、データベースをダンプファイルとしてエキスポートし、AWSでMySQLをインストールしてからインポートしてください。ドキュメントルートが変わる可能性もあるので、httpd.confに変更を加えます。

手動で行う場合、バックエンド側の知識が多く求められるでしょう。そのため、専門的な知識があるエンジニアが担当するようにします。また、移管するときは必ずバックアップを取ってください。

AWSに移管してハイセキュリティのWebサイトを構築しよう

AWSへ移管する方法は3つあり、その中でも特にプラグインを使った方法が簡単というお話をさせていただきました。しかし、WordPressファイル等は簡単に移行できますが、Webサイトとして公開するためには、IPアドレスやSSL証明書の発行、ドメインの設定を再度行う必要があります。特にIPアドレスやSSL証明書は経営者が昔自分のアカウントで設定していた、などの理由で確認や手間が多く苦労されている方もいるのではないでしょうか。

本来は事業にリソースを集中したいのに、エンジニアのやることが多くて困るという経営者やCTO、VPoEの皆さんは一度Wakka Inc.に相談してみてください。オフショア・ラボ型開発や海外開発拠点のご提案を通じて、リソースを取られがちなサイトの継続的な改善などを支援する体制構築に貢献できると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。では、また!

この記事を書いた人
安藤 大海

学生時代にWebサイトを自作したことがきっかけでWebの世界に。制作会社でデザイン、WordPressテーマ開発の実務を経て、テクニカル・ディレクターとして大規模サイト構築のディレクションを経験。2021年からWakka Inc.の日本拠点でWebディレクターとして参画。最近はブロックエディタになったWordPressをもう一度、勉強しています。

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