代表 平野に聞く“Wakka Inc.”とは

2024.12.19
エンジニアリング
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林田 矩子
代表 平野に聞く“Wakka Inc.”とは

こんにちは。人事部の林田です。

Wakka Inc.は2008年の1月に設立し、早いもので今年で16年目となりました。
設立からの年数のキリがいいというわけではないのですが、今回はWakka Inc.代表の平野さんへのインタビューとなります。

前回の社員インタビュー記事で遠藤さんもお話しされていたように、Wakka Inc.はトップダウンというより、ボトムアップで業務を進められる会社です。
そんな会社の雰囲気づくりについて意識されていることはあるのか、またWakka Inc.の強みや、メンバーについてどう思っているのか、今後の展望についてなどお話しいただいたのですが、まずは、求職者の方からよくある質問として、『オフショア開発先にベトナムを選んだ理由』から先に聞いていこうと思います。

目次

Lampart設立のきっかけ

求職者の方からよく聞かれるのですが、開発拠点にベトナムを選んだ理由を教えてください。

平野:まずオフショア開発拠点を探そうと思ったきっかけとして、今後ずっと日本の課題になるであろうITエンジニア不足がありました。そのために海外にITエンジニアを雇用できる拠点を作ろうと思ったわけですが、最初は情報が少なかったので東南アジアなどを中心に、実際にさまざまな場所へ行き調査をしました。

現地での調査を経てベトナムが一番良いと感じたわけですが、大きな理由としてはベトナムでは企業誘致のために外資のIT企業に対して税制面での優遇措置をとっていて、当初は5年間法人税が免税されていました。また、外資規制ともとれるような難しい条件が必要だったりするのですが、ベトナムは100%日本企業資本でも起業・会社設立ができるといったところもリスクや難易度を抑えることができるので、拠点開設を決定するための大きな材料になりました。

他にも理由はいくつもあって、ホーチミン市には理系の学校が多く優秀なIT人材が豊富だったり、国民性が勤勉で親日だったり、日本との時差も2時間なので一緒に働きやすい環境だなと感じたり・・・。
それから他の国に比べてインフラが比較的整っているのが好印象でした。
電気、水道、ガスって大事な要素なんですよ。特に電気はシステム開発をする上では本当に大事。
しかしながら日本に比べたら、当時はすぐ停電していましたけどね。

そういう背景もあって、立上げ当初は広い一軒家みたいなところを借りてスタートしたのですが、停電対策に自家発電機が必須アイテムでした。
今はもう、時代も変わり拡大してきれいなオフィスビルに引っ越しできたこともあり停電はなくなりましたけどね。

創業からこれまで、これは大変だったといったエピソードはありますか?

平野:現在は開発ノウハウも十分に蓄積されて、開発の各工程の分業がしっかり行われており、
最終的なテストまでスムーズに行っています。
しかしながら創業当時はノウハウも少なく、作業分担も曖昧な部分もあって作業に抜けがあったり、確認不足によるバグも少なくなかったと記憶しています。

スケジュール管理においても、手戻りが発生することが多く、予測したスケジュールを上手く守れないこともありました。
その時は、営業側でクライアント様と話し合ってなんとかご理解を頂くように何度もお話しさせて頂いたことをよく覚えています。当時からお世話になっているクライアント様には本当に感謝しています。
我々の未熟な部分を我慢していただきながら長期的な目線で育てて頂いたことは忘れませんし、当時のご恩を返すためにも、より高いクオリティーをご提供できるよう日々改善を繰り返しています。

Wakka Inc.について

Wakka Inc.の強みについて教えてください。

平野:一般的にオフショア開発をするメリットとして、開発コストが抑えられるというところが注目されがちですよね。

オフショア開発は大抵、クライアント様と日本語が話せる現地の人でプロジェクトを進めることで、開発のコストを抑えることができるのですが、デメリットとしてクライアント様の意向が伝わりきらずに意図しないものが出来上がってしまいトラブルになるということがあります。当社でも創業当時は課題としてそういう問題がありました。

ですので、当社ではクライアント様とベトナムの間に日本人のエンジニアを挟んで、上流工程をしっかりと対応し、開発全体のクオリティを底上げしようとなったわけです。
日本のクライアント様と日本人SEで要件定義を固めて設計を行うため、要求されたクオリティや提案力を担保しつつ、製造部分はベトナムで行うため製造におけるプログラマーのリソースを潤沢にかけられる体制を作りました。

そこが強みになっているというか、最上流における提案と質の高いシステムをスピーディにコストメリットを出して提供できることは、クライアント様にとって大きなメリットだと思っています。

組織作りにおいては、クオリティーを最優先する方針で、開発の各工程でしっかりと確認とテストを行って、品質管理を重視した組織を目指しています。

そのためにも、無理なスケジュールにならないようクライアント様にはご理解をいただきながら、日々案件をこなしています。

メンバーについて

どんなエンジニアが活躍していますか?

平野:タイプとしては2パターンあると思います。
ひとつは要件定義工程においてコミュニケーション能力が高い方です。
クライアント様の要望を汲み取り、「この場合はこれがいいですよ」とエンジニア視点でのアドバイスもできる。
そうした提案は、培われてきた知識と経験がないとできないですよね。
相手の要望をしっかり引き出して、現実的な開発手法を適切に選択・提案できる方が活躍しています。

ふたつ目は、設計書の作成クオリティの高い方ですね。
ベトナムのエンジニアへの翻訳を前提で書く設計業務は、日本語が曖昧とか、あやふやな文章だったりすると、どうしても翻訳した後に内容がおかしくなるんですよ。
ベトナムにプログラミングをお願いするための設計書はベトナム人エンジニアが理解しやすい記述をする必要があるので、幅広い知識や文書構成力を持っていて相手に分かりやすい設計書を作成できる方が活躍しています。

メンバーに共通する魅力はありますか?

平野:当社のエンジニアは真面目でさっぱりした方が多いです。
また、スタッフ全般に言えることではありますが、責任感を持って仕事に臨んでくれています。
さらに言うと、寡黙な方が多数を占める印象なのですが、実は面倒見が良くて優しく、温かい心を持った方が多いと感じています。
チーム内で自然にメンター的に立ち振る舞う社員もいたり、各プロジェクトのリーダーは若手の育成にも積極的です。

社員から平野さんへの印象は「やさしい」「返信が早い」「自由にやらせてもらえる」とポジティブなものばかりですが、接し方で意識してることはありますか?

平野:相手に対してリスペクトをもって接するように意識しています。
特に言葉遣いや呼び方など、そういったことは大事にしています。
常に『やっていただく』『お願いをする』という気持ちでいます。

働く環境づくりについて

Wakka Inc.で働くメンバーは、フレキシブルに伸び伸びと働けているなという印象があるのですが、働きやすい環境づくりについて意識していることはありますか?

平野:一番気をつけていることとしては、私からの指示が細かくなり過ぎないようにしています。
基本的に自分で選択したものを、自分で責任を持ってやれるっていう環境があることが、モチベーションにもなるし、自分の成果として認識できると思うので。
大まかに「こういう結果が欲しいです」といったかたちで出すようにしています。
『任されている』のと『やらされている』のでは、感覚の違いがかなり大きいと思っていて、自分が決めた方法で結果を出すことに注力してくれることが、個々の成長にもつながりますし、個性を発揮できる環境が作れると思っています。

これからのこと

今後、メンバーと仕事以外のことで一緒にやってみたいことはありますか?

平野:もちろん希望者に向けてですが、社員旅行ってどうでしょうか?最近だとあまりやってる会社は聞かないのですが、あえて行ってみるのも悪くないのではと思っていたりします。
もう少しこう、スタッフ同士がいろいろ話す機会があっていいのかなと思うし。 ちょっと遠いところでも、3、4泊してもネット環境があればみんな仕事も出きると思うから、1泊じゃなくてもいいし(笑)

将来的に会社をどのような方向へ導きたいですか?

平野:一番大切にしていることは、クライアント様を通じてユーザーにとって快適なサービスを提供するということです。
たとえ会社が大きくなっても、ユーザーに寄り添ったサービスを提供できていない会社はいずれ淘汰されてしまうと思います。現在のクライアント様にこれからも満足していただきながら、少しずつ一緒に成長していける会社を目指しています。

最後に、当社に応募や入社を検討している方へ、メッセージをお願いします

平野:大企業だと細かく作業が分割されてしまい、全体像が見えないまま開発を行うことも多いと思いますが、弊社では要件定義から基本設計、詳細設計まで最上流の工程を思う存分経験できますので、エンジニアとして絶対に成長できると断言します。

もちろんその分様々な苦労があると思いますが、どこに行っても通用するエンジニアになれると思いますし、会社としても常にエンジニアが成長できる環境を意識して組織運営をしています。

まとめ

今回は代表インタビューということで、これまでの社員インタビューとは少し違った切り口のものとなりました。
代表者という立場上、言葉ひとつひとつが会社そのものとして受け取られてしまうこともあるため、代表個人についてというよりは、代表からみたWakka Inc.という内容でインタビューをさせていただきました。
代表目線でのWakka Inc.を知ってもらえるいい機会になったのではないかと思います。

Wakka Inc.はクライアント様との信頼関係の元、これまで少しずつ着実に成長してきました。
そういった関係を築いていくことは一朝一夕でできることではありませんし、その土台となっているのは社内での信頼関係なのだと今回のインタビューを通して感じました。

Wakka Inc.は要件定義から基本設計、詳細設計まで最上流工程を極めたいエンジニアを募集しております。エンジニアとしてスキルと経験を伸ばしたい方にぴったりの環境です。
ぜひご応募ください!


◎ベトナムのLampartについては、こちらにも記載しておりますので合わせてご覧ください。
「ベトナムと日本、2つの拠点を持つシステムエンジニア遠藤さん」
https://www.wantedly.com/companies/wakka-inc/post_articles/922950

それではまた👋

この記事を書いた人
林田 矩子

長らくサービス業に従事していましたが、結婚を機に営業事務職へ転身。Wakka Inc.では、管理部兼ライターとして働いています。 最近、明鏡止水 〜武のKAMIWAZA - の影響で、5歳の息子と一緒に合氣道を始めました。 5級への昇級審査のため技5つを猛練習中です!

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